横田基地と歩んだ東京にある「福生の赤線跡」を調査してみた！

見出し

1 福生の赤線の歴史を紐解く
- 1.1 福生の郷土資料館
- 1.2 福生市観光案内所にも話を聞いた！
2 おわりに
3 参考文献
4 福生の詳細・地図

福生の赤線の歴史を紐解く

福生の赤線に関しては、ネットなどで調べてもなかなか出てきません。そこまで資料に残っているわけでもないようで、これはもう現地調達することがないため福生の赤線の歴史を探索するため、情報が得られそうなところにアタックしていくことにしました！

福生の郷土資料館

まず訪れたのは、福生の郷土資料館。公的な資料館は調べた限りここしか出てこないので、まずはここで何かしらの歴史が発掘できないかアタックしてみることにしました。郷土資料館があるのは、福生駅ではなく一つ拝島方面にある牛浜駅という駅です。

駅を降りるとこんな絵がお出迎え！何のキャラクターかと思ったら、福生市の公式キャラクター。福生七夕祭りのイメージキャラクターとして2004年に誕生したキャラクターなんだそうで、名前は「たっけー」というそうです。福生はタケノコが有名とかそんな背景があると思っちゃいましたよ。。

福生市は外国人の割合が結構高い都市。隣の牛浜駅でも横文字がちらほらと！

▲資料などがないか一応訪ねた福生の郷土資料館

牛浜駅から歩いて10分くらいの場所に郷土資料館はありました。早速郷土資料館の方に福生の赤線の歴史に関して聞いてみる事に。しかし、答えとしてはそのような歴史は資料としては残っていないとのことでした。市からすると、福生の赤線跡のような街は黒歴史的な存在であり資料としては残していないという状態とのこと。

係りの方が言うには、福生の赤線に関してやアメリカンハウスに関することはよく聞かれるようです。しかし、その辺りは市としては記録もないため情報の提供ができないということだった。「当時は、資金的にまずくなったら火をつけて建物を燃やしてしまうという話もあったそうな街ですからね」という言葉を会話の中でちらっと聞いて、それだけが唯一得た情報となりました。

福生市観光案内所にも話を聞いた！

続いて訪れたのは、福生市の観光案内所。福生駅から徒歩5分くらいの場所にある観光案内所でした。ここでは2名の係りの方がいて、まよわず赤線の歴史に関して聞いてみました。すると、割とたくさんの情報を教えてくれました。

まず話を整理すると、福生の赤線は1945年の終戦後に米軍の方が日本に来たことから始まったそうです。米軍の方を相手にする日本人女性も多く結構荒れた町となったようです。その後、1958年の売春防止法の施行によって消滅はしたものの、当時は横田基地のアメリカ軍の方が結構お世話になった街だったようです。

しかし、当時あった旅館等の建物は今はなく飲み屋街となった感じの福生の赤線跡。今でも、当時のような店を求めて福生に来る人がごくわずかにいるそうですが、街を見て想像と違いすぎて帰ってしまうんだとか。

しかし、現在は横田基地の方は福生の赤線跡の街にはあまり出てこないとのこと。売春防止法施行当時と比べると、1ドルの価格も安くなっていることも大きく、つまりビール代が高くなっていることも要因だと言っていました。ということで、今の福生の飲み屋街にいる外国人達は横田基地の方というよりかは、その他の福生で暮らしている南米の方などなんだそうです。

▲横田基地の米軍の方がよく訪れるマクドナルド

横田基地の軍人の方は、基本的には基地の外に出ることはなく大抵のことは基地内で済ましているという。ただし、福生駅前にあるマクドナルドには割とよく米軍の方が訪れるという。というのも、基地の中の食事よりもマクドナルドの方が美味しいんですって( ^ω^ )

ちなみに、横田基地にいる米軍の方たちは他の基地に比べると年齢層は少し高めなんだそうです。というのも、横田基地は輸送用の基地としての役割の基地。いわゆる、訓練をするためというよりかはアジアから中東への輸送の拠点となっているというような感じ。そのため、いわゆる若いイケイケの米軍さんたちは岩国基地など他の基地にいるようです。

ただし、横田基地にいる米軍の方でもそのような夜にはっちゃけたいという人たちは、多くは六本木に行くことが多いようです。まぁ、福生には飲み屋はあっても若い女性は都心部に集中しているんでしょうかね。岩国などの基地にいる方も、訓練ということで横田に来て六本木に遊びに行く方がいるという。。六本木、恐るべし。。

▲海軍のエリートが通う、江田島海軍学校

まぁ確か日本の海軍学校でも、昔広島県にある海軍のエリートが行く江田島に行った際にも、昔は脱走して夜の街に遊びに行く人がいるなんてこともあって、江田島みたいな何もない場所に学校を作ったみたいな話も聞いたことがありましたし。遊郭にも自衛隊の方が主なお客さんだった場所もいくつかあったわけで、兵隊さんと色街には長い歴史があるんですね。。