寿町のドヤ街を考える〜日本三大ドヤ街

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ドヤ街という言葉を聞いたことはありますでしょうか??
日本には、三大ドヤ街と言われる場所があります。
・あいりん地区(大阪府西成地区)
・山谷(東京都上野)
・寿町(横浜市寿町)
です。
その中で、今回は寿町について考えてみたいと思います。
ドヤ街とは、「寄せ場」とも言い、簡単に言うと日雇い労働者が集中して集まっている場所のことを言います。
大きな職業安定所があり、その周囲に安く泊まれる宿である簡易宿泊所が集中しています。
街では、昼間から地べたに座って酒を飲んでいる方々がいたり、道端で昼寝している方もいたりという光景を目にします。
では、寿町とはどんな街なのか??
そして、どんな背景があって今に至るのかを解明していきたいと思います。

こちらが、ドヤ街である寿町。
コインランドリーの看板や、宿の看板が多数見られます。

街には、ドヤに住む方のために、値段を安く抑えた定食屋さんもちらほら見られるのです。

定食が300円とは、松屋もびっくりの値段ですね!!
こちらは、NPOが経営しているお店のようです。

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宿はこんな感じです。
たいてい扉が開きっぱなしになっています。
中からは、昭和の匂いというか、昔の匂いみたいな匂いがします!
うまく言葉では説明しづらいです・・・

あいりん地区や、山谷もなのですが、宿の相場は1泊2,200円くらいのようです。
まんが喫茶のナイトパックくらいの値段ですね!!

もっと安い宿もありました!!
部屋はどんな感じなんでしょうかね・・・
さすがにそこまではわかりませんでした!!

地図で示すと、上の写真のようになります。
寿町は、関内駅と石川町駅の間にあります。
広さは、そんなに広くはないです。
周囲には、横浜スタジアムや中華街など、人でにぎわう場所が多いですが、この一角に入ると、いきなり街の様子が変わるのです!
その変化が大きすぎることに、大変驚きました。

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街の中心部にある福祉会館!!
あいりん地区では、早朝から仕事を求めハローワークに並ぶ光景を目にしますが、ここは機能しているのでしょうか??
しかし、答えはNOだそうです。
ハローワークは、関内の方に移動してしまい、今は図書館という役目くらいだそうです。

その福祉会館の掲示板には、こんなものが(笑)
国語の解答用紙です!!
一体誰の解答用紙なんでしょうね??

その福祉会館の前では、昼間から酒を飲んでる人、地べたに寝っ転がっている人など、風通の街では見ることない光景を、ここではたくさん目撃します。
とにかく、街を歩いていると、写真では伝わりづらいですが本当に異様です!!
最初は、ここで働いている方は日雇い労働で暮らしていると思っていました。
しかし、真実はそうではないようです。

ここ寿町では、8割近くの方が生活保護で暮らしているようです。
生活保護の支給金額は、約13.5万円/月です。
 毎日これらの宿に泊まると、家賃代は6万円近くになります。
残りの7.5万円近くは、酒代や競馬などのキャンブル代に消えるそうです・・・

立ち小便禁止の札もあります。。
この街は、衛生面はかなり悪いと言えます。
このよう名札を掲げてはいますが、いろいろなところでされているんでしょうね・・・

そして、ドヤ街によくあるのが、デフレ自販機!!
現在は、消費税が8%になったという事もあり、1缶が130円にまでなりましたね!!
しかし、この自販機は70円~と破格のお値段。

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もっと安いのもありました!!
なんと50円から!!
バリエーションが少なく、何か見たことない銘柄のジュースが多いですが、そこはしょうがないです(笑)
では、ここからは寿町の歴史について紹介していきます!!

ここのドヤ街は、あいりん地区や山谷に比べると、戦後に出来た比較的新しい街なんだそうです。
この辺りは、戦後米軍に接収されていましたが、1956年に接収は解除されました。(*)
その時期に、野毛の職業安定所の寿町移転を機に、多くの労働者が寿町に集まり、多くの簡易宿泊所が出来ました 。(*)

また、ここは港町です。
そのため、港湾労働が中心だったため、建設土木業者が主であるあいりん地区や山谷と比較すると定住傾向が強く、家族の形成も多く見られたんだとか。 (*)
 そのため、町の中には保育所と学童保育所が運営されています。(*)

ただでさえ高齢化社会が続いている日本社会。
しかし、この町も、ものすごい勢いで高齢化社会が進んでいると言います。
現在は、30以上の地域団体が活動していて、炊き出しや医療支援を行っているそうです。
行政よりも、このような民間団体が支えとなっているんですね・・・

衛生面も悪いし、よく異臭もします。
ゴミ収集はきちんと機能しているんでしょうか??
今回の記事は特にそうですが、ほんと写真や文字では3割くらいしか伝えきれないような気がします。
街を歩いているときの、匂い、音などを感じないとこの町の様子が伝えられないからです。。

ガードレールには、洗濯物まで干されていました。
安い宿泊所はあるものの、それでも泊まることが出来ない方がいらっしゃるんですね。

しかし、本当に色々考えさせられました。
今の日本で、このような光景が見られるという事をご存知の方はどのくらいなのでしょうか??
ここにいる方々は、一体どのような経緯があって、この町に居座ることになったのか。
本当に人生いろいろですね。。

そして、町では宗教の勧誘をしている光景も目にしました。
でも、それはそれで悪くもないのかもしれません!!
経済的に豊かになれなくなった時、宗教によりどころを求め、それで悩みが解決されるなら、それも一つの道なのかなと思います。

私が寿町にいたのは1時間30分ほどでしたが、その間に救急車を2台目撃しました。
おじいさんが、転倒して頭を打ってしまったようです。
もう1台は、歩けなくて道端で横になったままのおじいちゃんを立たせていたようでした。。。
なんだかこの光景は非常に見ていて複雑でした。
今後、高齢化が進む日本では、こんな光景がよく見られるようになるのではと思ったのです・・・
そう考えると、今あるドヤ街というのは、すべてとは言わないまでも、今後の日本の行く末を表す象徴のようにも思えてなりませんでした。。。
引用元(*): http://koto-buki.info/kotobukicho/history.html

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参考文献

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詳細・地図

住所 神奈川県横浜市中区寿町
アクセス JR石川町駅から徒歩5分
リンク https://ja.wikipedia.org/wiki/寿町_(横浜市)
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