京都にある、にしんそばの発祥の店「総本家にしんそば・松葉」を訪れた!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
今回は「にしんそば」の発祥に関するお話です。にしんそばって皆さん食べたことはありますでしょうか?まぁどんなお蕎麦かというと、鰊(にしん)という魚が乗っかっているそばというそのままの説明になってしまうのですが、そんなにしんそばは京都にある松葉(まつば)というお店が発祥になるのです。
その松葉総本家にて元祖にしんそばを食べてきたので、その感想などと歴史に関するお話を以下でしていきまっす!!
本記事のポイント

・にしんそばは京都の祇園にある「松葉」が発祥
・早朝から深夜までのロング営業であるがお客さんは絶えない
・かつては、北海道からのニシンは「北前船」によって運ばれていた

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松葉総本家は鴨川沿いに位置する

▲松葉の前を流れる「鴨川」
京都の街を南北に横切っている鴨川。この川はかつては度々氾濫を繰り返して、京都の市民を困らせていた川だったのです。しかし、以下で紹介しますが元々は今回紹介するにしんそばで使用しているにしんは、この鴨川の水運を使って運ばれてきていたのです。
今では鴨川はデートコースの定番だそうで、鴨川カップルが等間隔で座る「鴨川等間隔の法則」という法則があるとのこと。この付近には京都大学、同志社大学、立命館大学などの大学もありますし、そりゃ多くの若者が集まりますわな!!

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いざ、松葉総本家に入店!

▲にしんそば発祥の店である「松葉」の外観
私が訪れたのは年始の三が日。世間はお休みの真っ只中であるため、もしかしたら結構混んでいるかなと思いつつも、松葉総本家に特攻してみましたぞ!
ここが松葉総本家の入り口。混んでいるようには見えますが、行列は出来ていない様子。どうやら1Fはお土産などを売っていて食事は地下1Fとのこと。
結構でっかいビルだなと思っていたのですが、食事をする場所は地下だった!
▲多くのお客さんで賑わう「松葉」の店内
そして店内へ!お昼時でもあったため結構混んではいたものの、待つことはなくあっさりと席に通されました。お客さんの客層としては結構年配の方が多い印象。まぁ若い人がデートで蕎麦を食うっていうのはあんまりないかもしれないですな。。。
あったけーお茶出してくれた。

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元祖にしんそばを実食!

キタ!これが元祖にしんそばだ。私が頼んだのはにしんそばの鮭ごはん付き1,500円。単品のにしんそばでも1,300円と、値段はそばにしては結構高めです!1,300円の値段で、ゆで太郎で食おうと思ったら腹が破裂するくらい食えますからね( ´ ▽ ` )ノ
では、元祖にしんそばを食べていきましょ〜!
にしんそばはまさにシンプルイズベストと言わんばかりに、具はにしんのみ!!!
▲素晴らしい味付けで確かな美味しさの「ニシン」
このにしんは本当にうまかった。味付けが程よく、このにしんがあればご飯が何杯でも食えるのではないかと思うほど!味も染み渡っていて容易にほぐれるこのにしんは、お見事の一言だ!
ちょっと値は張るものの、一度は食べて損はないと思えるほどのそばだと実食して感じましたぞ!

にしんそばの誕生背景

では、このにしんそばはどのようにして誕生したのか??
このにしんそばを開発したのは、2代目の松野与三吉というお方。
そしてこのにしんそばには歌舞伎が関係しているようだ。現在は南座という立派な風情ある建物の隣に松葉は位置しております。
ところが、以前は南座の向かいに北座という建物があったのだという。その中で芝居茶屋をやっていたのが元々の起源だという。
そして、2代目の松野与三吉(よさきち)というお方の時に現在の場所に移転し、麺類を中心に料理を出していたという。そんな中、考案されたのがにしんそばになる。歌舞伎の隣にあるということから、芝居を見に来たお客さんが松葉のそばを食べてくれたわけですが、そんな中名物となるそばを作れないかということで試行錯誤を繰り返す。
そこで注目したのが干し魚!京都人が親しんできた干し魚の旨みを生かしたそばを作ったらどうかということで、にしんに注目することに!
にしんは骨があるため、その骨が食べる際の妨げにならないようにするのが結構大変だったようです。その骨までも柔らかく煮る工夫ができたことにより、にしんそばが完成したのである。3代目の松野与衛門になった時に、全国の物産展などで広められたとのこと。
そしてお蕎麦だ!国内産のそば粉で、今は機械で麺を作っているようだ。

 にしんを運んだ北前船とは?

 2代目の松野与三吉(よさきち)が目をつけたにしん。このにしんは一体どっから運ばれてきたのか?という疑問が湧くかもしれませんが、このにしんは「北前船(きたまえぶね)」という舟によって運ばれてきていたのです。ということで、その北前船とは何ですかという点を説明します。
▲ニシンを運んでいた北前船の航路
北前船とは、江戸時代から明治時代の時に日本海を通じて北に位置する北海道から、「にしん、海藻類、生魚、馬の鞍木」などを運んでいた船のこと。かつてにしん漁がさかんだった北海道の江差町から北前船によっては運ばれていたそうです。
北前船によって運ばれたにしんは、敦賀で降ろされ琵琶湖経由で運ばれたケースと、大阪で降ろされ淀川経由で運ばれていたそうで、いずれも松葉のそばを通る鴨川を使って運ばれていました。
北前船は北陸の歴史を語る上で欠かせないもので、北陸には北前船に関わる博物館が多く存在しています。私はまだ訪れたことがないですが、北前船を初めて聞いたという方は、関わる博物館に訪れてみると新たな発見があるかもしれませんね!!

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おわりに

以上、元祖にしんそばに関するお話でした。そばとしては少し値は張りますが、一度は元祖の味を堪能するのと、特ににしんの味は絶品ですので八坂神社を参拝したついでなどに食べに来てみてはいかがでしょうか??

参考文献

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詳細・地図

住所 京都府京都市東山区四条大橋東入ル川端町192
営業時間 11:00〜21:30(LO.21:00)
定休日 水曜日(祝日の場合は営業)
※季節により変更あり
駐車場 なし
電話番号 075-561-1451
アクセス 京阪電鉄「祇園四条駅」下車、6番出口より徒歩すぐ。南座横。
リンク http://www.sobamatsuba.co.jp/
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