太宰治が訪れた銀座の老舗バー『ルパン』訪問記!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

こんにちわ!

今回紹介するのは銀座にあるバーになります。というのも、銀座には昭和3年に創業した『ルパン』というバーがあり、太宰治や坂口安吾などの著名な文豪が通ったお店としても知られています。

普段は、博物館を中心に、そうした知られざる魅力的なスポットを巡っていることもあり、これは行かざるを得ないと思い、早速行ってきましたーー!

ということで、『ルパン』とはどんなバーなのか。

以下に書いていこうと思います( ・∇・)

本記事のポイント

・『ルパン』は、昭和3年創業の老舗のバー
・太宰治や坂口安吾など多くの文豪たちが訪れた
・ルパン以外にも、パウリスタや銀座ライオンもオススメ

スポンサーリンク

太宰治も通ったバーが銀座に!

銀座というと、おしゃれなブランド店、高級な飲食店などがある街というイメージがあるという感じでしょうか。

マダム的な方向けの店も多く、レトロだったりディープな街が好きな私にとってはそんなに馴染みがあるエリアというわけではないっすかね。。でも、私的には数ヵ月で契約打ち切りになった元職場がある場所でもあり、その苦い思い出がよみがえるという、ちょっとホロ苦い思い出の場所でもあるんですけどね。。( ;∀;)

そんなオシャレな街ではあるものの、裏路地には昭和3年創業の『ルパン』という老舗のバーがあるという。

ココっす↑↑

オシャレな銀座に残された、ちょっとアングラ感がある雰囲気の裏路地。ここに、『バー ルパン』はひっそりと佇んでいました。

筆記体のLupinの文字も、たまりませんな

フランスの小説にある怪盗紳士 アルセーヌ・ルパンの絵がインパクトありますよね!

この怪盗ルパンと目が合うと、何かその表情に吸い寄せられてしまうというか、何かジーーーッとこの顔を見つめ続けてしまうような、そうしたインパクトを感じます( ͡° ͜ʖ ͡°)

扉には『Lupin』の文字。

バーということもあり、外から中の様子はわかりません。ってことで、バーとかスナックって結構敷居が高かったりしますが、ここは有名店ですし、初見でも何も気にすることなく入店できることもあり、いざ店内へ!

ルパンは地下にあるため、扉を開けてから階段を下って店内に入っていくわけですが、踊り場にいくつか気になるものが見られます。

まずはこの写真!

めちゃくちゃ有名な写真ですが、こちらはルパンのカウンターにいる太宰治を写した写真。

文豪の方々以外にも、医学界からも常連さんが多く、この寄せ書きはその方々によるものとのことです。

半個室席はカフェーの名残り?

地階に下ると、カウンターにはたくさんのお客さんが座っていることもあり、ボックス席に通されました。

いや~最高の休日っすわ

私はあまりお酒に詳しくないということもあり、いつもバーに行くとどのお酒を注文しようかと迷ってしまうわけですが、初見ということもあり、ルパンの名物であるモスコミュール(写真右のやつ)を注文!

一緒に来てくれた相方が頼んだのは、スコティッシュ・ダンスという酒を注文。

そんで、このメニューを頼むと一本箱入りボトルをサービスしてくれました。今だけらしいですが、ありがた過ぎますね(*´▽`*)

店内は港町にあるバーみたいな雰囲気

ちなみに、私が座ったボックス席はカフェー時代の名残りという記述が、ネットには書かれてました。ルパンは昭和3年に開業しましたが、開業時は”バー”ではなく”カフェー”だったようです。

カフェーは「バー、喫茶店、あるいは飲食店を兼ねたような店」のこと。そのほとんどの店では女給さんが接客を担当していました。幅が広い形態を意味しており、お店によってもいろんなコンセプトがあったかと思います。

それから1935(昭和10)年にL字型の設けて”カフェー”から”バー”の形態に代わったわけですが、私が座った半個室の席は、カフェーの名残りというのが、以下の記事に書いてました。

そういったルパンや銀座の歴史は、以下の書籍にも書かれてるとのことなので興味ある方は読んでみていただければと思います。

↑私はこの書籍買ったんですが、記事を書いた後に購入したので記事にはこの本の内容は何も引用できていません( ;∀;)

なんか面白い内容あれば、後日追記しようと思いますが(*´▽`*)

私が訪問したのは土曜日の夜。

銀座にあるということで、平日は仕事終わりのサラリーマンが訪れるかわからんですが、土曜でもお客さんはたくさんいらっしゃいました。

天井は低く、狭い地下に隠れ家のように佇むという、秘密基地的な雰囲気にも思える店内。席はL字のカウンターとテーブルが2つか3つほど。

店内は満席で、外には待ちのお客さんがいるほど盛況してましたが、いつも土曜はこんな感じなんでしょうか??

あと、私が座ったボックス席の隣には、外国人3人組の方々がいらっしゃいましたし、カウンター席にも外国の方が何名かいた気がします!

外国の方はどこでここの店の存在を知ったのかがちょっと疑問だったんですが、それはアニメ『文豪ストレイドックス』の影響とのこと。

このアニメ、どこかの文豪の方の資料館でも「最近、アニメを見てこの資料館にくる方がいるんですよね!」って感じのことを聞いたんですが、アニメの影響力って凄いですね。

このバーでは、太宰治以外にも坂口安吾・里見弴・泉鏡花・菊池寛・久米正雄・永井荷風など、そうそうたる文豪たちが訪れております。とはいっても、私は小説をほとんど読まない人間なので、この方の名前やゆかりの場所とかは行ったことあっても、作品はほぼ読んだことが無いんですけどね( ;∀;)

バナナジュースじゃないよ!

カウンター席が空いたとのことで、席を移動することに!

私はアルコール激弱人間なので、一杯で終了。相方は、もう一杯飲みたいとのことで、ゴールデンフィズを注文。

これは、坂口安吾が好んで飲んでいたことでも有名なメニュー。私もひと口飲ませていただきましたが、卵黄がいい感じに味を引き立てていて、めちゃくちゃ美味しかったっす。

という感じで、40~50分くらい滞在した感じでしょうか。とにかく、歴史あるバーに一度足を運びたいという意図で訪問したので、任務は完了(*´▽`*)

本当はお店のこととか、歴史とかいろいろ聞ければよかったんですが、お客さんも多く店員さんもみな忙しそうで、とても聞ける雰囲気ではありませんでした( ;∀;)

ルパンに関しては以上になりますが、銀座には歴史あるお店がたくさんあります。

Swissのロゴが、かわいーー

例えば、カツカレー発祥と言われている『銀座 スイス本店』だったり、、

明治28年創業の洋食店『煉瓦亭』だったり、、

国内でも貴重な老舗珈琲店っす

あとは、明治44年創業の珈琲店『カフェー パウリスタ』もあったりします。

このパウリスタは、「移民の父」と言われた水野龍がブラジル・サンパウロ州政府から無償提供を受けたコーヒーが発端となっており、日本におけるブラジルコーヒーの先駆けとなった店。

このパウリスタだけでなく、大正や昭和初期の頃、銀座にはカフェーと言われる喫茶店がたくさん開店しました。

当時の文豪たちが集まる交流の場となり、「プランタン」「ライオン」「パウリスタ」などは名が知られていたカフェーであり、その中でも明治44年創業の「パウリスタ」は、今も銀座でお店を続けているというわけです。

あと、『カフェー ライオン』も、今では『ライオン 銀座五丁目店』というビヤホールとして営業を続けておりまして、、、

店内正面の大型ガラスモザイク壁画が素晴らしい・・

また、第一次世界大戦を契機に大正5年からビールの国内需要が急増したこともあり、大正7年には「銀座ビヤホール」が開店。これが今の『ビヤホールライオン銀座七丁目店』の前身であり、昭和9年に建てられた、建築家・菅原栄蔵氏の代表作とも言われる建物がマジで素晴らしいっす!

↑その辺の歴史は、こちらの『銀座カフェー興亡史』の書籍に書かれていたりしますが、こうしたお店を通して銀座の街における歴史に触れてみるのも、凄く面白いと思いますヨ(*´▽`*)

太宰治ゆかりのスポット巡り

ということで、今回はルパンの紹介でしたが、訪問したのは太宰治や坂口安吾など日本を代表する小説家のゆかりの地だから。私は博物館マニアということで全国の博物館を巡ってはいるものの、有名な方のゆかりの地とか、老舗とか、発祥の地とか

そんな中でも、太宰治ゆかりのスポットは全国を見ると結構たくさんあるんですが、特に多いのが青森と山梨でしょうかね。

ここで自殺未遂を・・

太宰が弘前高校へと通うために、三年間下宿した家。

この場所で下宿生活をしているとき、大好きだった芥川龍之介の自殺によって、どんどん生活が荒れていくことになります。。この部屋でカルモチンという睡眠薬を大量に飲んで自殺未遂を図ったこともありました。

芥川龍之介のポーズをマネする太宰

太宰が書き残した本物の柱の落書きも残るなど、太宰に関する名残りや物語が多いこの建物。

その施設でも、先ほどのルパンで撮られた写真が見られます!

私がこの写真を最初に見たのは、多分ここだったと思うんですよね。しかし、この姿勢にしろ、何かを見つめて話しかけてるように見える様子は、どこか中毒性があるように感じます!

太宰治の生家・斜陽館

あと、こちらの青森県の金木にある『斜陽館』は太宰治の生家の建物。一時は旅館だったこともありますが、今では博物館施設として一般公開されています。堀江佐吉の設計による、素晴らしい建物っすよ!

天下茶屋では、太宰が滞在していた部屋が復元されている

続いては山梨県。

こちらの部屋は、山梨県にある天下茶屋の二階にある『太宰治文学記念室』の写真っス。

井伏鱒二の勧めで、お見合い前にここで滞在していました。現在は1階がほうとう屋さんになっていて、二階は小さな資料館となっています。

そしてお見合いをして結婚した後、新婚時代は9ヶ月ほど甲府で過ごすことになります。

ノスタルジック感満載の脱衣所

その時に毎晩通っていたのが、喜久乃湯温泉。小説を書き、日が暮れるとここの銭湯に訪れた後、酒屋さんで酒を飲んで家に帰るというのがいつものルーティーンだったようです。

酒屋さんはすでに閉業してしまいましたが、銭湯は今もバリバリ営業を続けています。

脱衣所も風呂場も懐かしい雰囲気が残っていますし、ご主人さんもフレンドリーな方なので、銭湯の昔話とか聞きたいと言えば色々話してくれると思います( ´ ▽ ` )

甲府駅からすぐ近くにある温泉街っす

あとは、甲府駅の北口からそう遠くない場所にある温泉地である湯村温泉ですね。ここには「旅館明治」という旅館があるんですが、ここも太宰が滞在したゆかりの旅館で、館内には小さな資料室も見られます。

旅館明治では、売店を資料館に

とはいえ、旅館明治は建物を大規模改修して休業中なんですよね。。改修後も、資料館残ってると嬉しいですが!

あと、三鷹は最後を過ごした街でもあり、ここにも『太宰治文学サロン』という施設があったりします。

ココ以外にも、青森県大鰐温泉にある『ヤマニ仙遊館』、静岡県沼津市にある『安田屋旅館』などなど、太宰ゆかりの地は他にもたくさんあると思いますので、興味ある方はぜひ色んなゆかりの地に足を運んでいただければと思います!!

おわりに

という感じで、ルパンの紹介からだんだん太宰スポット紹介記事という感じで、わけわからん流れになってしましましたが、この辺で記事を終えようと思います( ´ ▽ ` 😉

ルパンは結構人気店だと思うのでもしかしたらすぐに入店できないかもしれないですが、バーが好きだったり、太宰などの昔の文豪好きの方とかであれば、ぜひ一度は足を運んでみてくださいね!

しかし、こんだけ太宰のスポット巡ってるのにも関わらず、いまだに太宰の作品を一つも読んだことがないという私。。( ´ ▽ ` 😉

まずは『人間失格』から読み始めようと思ってから、もう何年も経ってるような・・

普段博物館巡りしてる関係で時間ないんですよね。

早く読みたいのは山々ですが。

ではでは、また次の記事までしばしお待ちいただければと思いますm(_ _)m

参考文献

↓よければクリックをお願いします

詳細・地図

住所 東京都中央区銀座5丁目5−11 塚本不動産ビル 地下
営業時間 17:00~23:30
定休日 日曜日・月曜日
駐車場 なし
電話番号 03-3571-0750
アクセス 沼津駅から30分ほど
リンク http://www.lupin.co.jp/

知の冒険TOPへ

↓↓twitterもよろしくです
※ほぼ毎日つぶやき中
こちらの記事もどうぞ!
この記事も読まれてます!
関連コンテンツ
関連コンテンツ



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です