花火で有名な山梨県市川三郷町にある花火問屋「はなびかん」で、花火業界に関する話を聞いた!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
今回は花火に関する記事です。
夏になると、日本中の色々な場所で花火大会が行われますな~。私が住んでいる鎌倉の周辺では、江の島花火大会や鎌倉花火大会などが行われていたりするんですな!!私は一度も行ったことないですけども・・(^-^;
んで、今回の舞台である山梨県の花火といえば、市川三郷町で開催される『神明の花火』なんですわ!!んでんで、そんな花火で有名な市川三郷町には「はなびかん」という色々な花火が打っている花火専門の問屋さんがあるというね!!
そこで、花火に関してちょっくらではありますが取材してきたので、その内容を放出いたしますぜ~~!!
本記事のポイント

・花火業界は、肩身が狭く緩やかに下降線をたどっている・・
・日本に売られている花火の火薬の部分は、中国産のものがほとんど
・安物の花火はパッケージ詐欺顔いので要注意!!

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「はなびかん」がある市川三郷町とは?

市川三郷町(いちかわみさとちょう)と聞いて、場所やら理解できる人は山梨県民とかじゃない限りそう多くはないんじゃないですかね??場所としては甲府盆地の南西側に位置しており、有名観光地っていえるものはないかな(^-^;
場所としては上の図の市川三郷町と示している場所に「はなびかん」はありますが、その花火資料館の向かいには、花火の歴史などについて学べる花火資料館もあるんですな!
▲花火の歴史が学べる「花火資料館」
それがこちらの市川花火資料館です。以前この資料館を取材した記事を書きましたが、この資料館では元花火師のお父さんが管理をしていることで、花火に関してとっても詳しく教えてくれるんですよ(*’▽’)
ここの館長さんはとても親切でおしゃべり好きな方なので、気になる方はぜひ行ってみると良いと思いますよ~!
↓↓花火資料館の詳細はこちら


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いざ、「はなびかん」へ!

 
そんな花火資料館の正面にあるのが「はなびかん」です。このお店は一年中花火を売っている問屋さんであり、コンビニやドン・キホーテでは買うことができない様々な花火が売っているんですな~~!!
マイナーで小さなお店や博物館って、一人で行くときは少し勇気がいる場合がありますが「お気軽にどうぞ!」的な説明書きがあると、とっても入りやすいっすわ(*’▽’)
入り口はこんな感じ。看板があるからお店とわかりますが、無ければただの家に見えますな!!では、中には行ってみましょ~~
▲びっしり花火が売られている店内
中に入るとお客さんは誰もいませんでした。いや~すんげぇわ!!店内中が花火だらけや。ここで火事になったら大変ですな(笑)
先ほどはこのお店の正面にある「花火資料館」に取材したばかりなのですが、ここでも花火に関して話が聞けるかと店員さんを伺ったところ、30分ほどでありますが話を聞かせてくれました。

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今の花火業界はどうなってるの?

まず店員さんに聞いたのは、今の花火業界ってどんな感じなのかという点。聞くと、いい方向にはいっておらず、業界自体は緩やかな下り坂状態なのだとか。。厳しい世界なんだな。。
今回は長い時間滞在できたわけではないため、商品を一つ一つ見る余裕はありませんでしたが、花火も本当に色々な種類があるんですね。
花火の商品自体も大変入れ替わりが激しい世界だという。しかし、その中でも名作はいくつかあり、打ち上げで息が長いのは「飛び魚」という商品。飛び魚は20年以上売れている大ヒット作なんですって!ただし、これは稀な例外であり大抵は2,3年くらいで新作が出て、売れないものは無くなってしまうということで入れ替わりが激しく、7,8年くらい残っていれば名品と言われるという。
あとは、花火の作品としては面白かったとしてもメーカーの都合で採算が合わなくなって消えてしまうものもあったり、結局はパッケージのデザインや売り方で生き残りが決まったりもするという。
花火業界的には近所迷惑を気にして大きな音の出る花火が駄目だったり、子供たちで火を扱うのは危険だという風潮によって肩身が狭くなっていることが大きな要因だという。国内で元気がなくなっていることから、今現在は中国から8割近くを輸入している状態なのだそうです。しかし、中国側からも「あまり日本で花火を買わないのであれば輸出をやめるぞ!!」という圧力もかかっていたりかかっていなかったり。
ただ、20年近くこんな状態が続いているということで、緩やかな下り坂が続いている感じであり、「すぐに花火業界が終わる」という感じではないそうです。
商品の中には、外の作りは日本製であっても火薬自体は中国産である物も多い。中国は火薬の規制が日本に比べて緩いということもあり、打ち上げ花火や噴き出し系の花火では中国産の出もいいものが出てくることがあるらしいです。
しかし、手持ち花火に関していうと圧倒的に日本産の方が綺麗なんですって!!それは色合いなんですが、その点のきめ細やかさや綺麗さでいうとやはり国産なんですな~~。

パッケージに騙されてはいけない!

あと、花火の問屋さんを苦しめているのがコンビニやドン・キホーテとかに売っているパッケージ的な花火(ファミリーセットみたいなやつ。。)なんですね。はなびかんのような問屋さんは日本全国を見ても数が少ないため、皆が花火を買う場所といったらコンビニやスーパーとかになるわけです。でもね、この辺で売っているのはほぼ中国産なんですわ。
というのも、スーパーなどでは規制などの問題もあって、問屋さんで売られている花火を売ることができないんだそうです。
そしてそして、スーパーとかで売っているファミリーセットみたいなやつは要注意っす!というのも、パッケージデザインを派手にしている割には実際に火をつけるとしょぼかったり、手持ち花火でも結構な長さであっても火薬がついている部分がちょびっとですぐに花火が終わってしまったり。。
なので、風俗の写真詐欺にも負けないくらいこの花火も詐欺っていることがあるようなので、花火を買う場合は要注意っす!っていっても、問屋さんが少ないためちょっと花火をしたい場合はこれらを買うしかないんですけどね。。

東京にある花火屋さん『長谷川商店』

たくさん打ち上げ花火が並んでいますが、その中で私が昔々学生時代に購入した覚えがある打ち上げ花火がありました。それが、上の写真に写っている碧火(ひゃっか)と天火(てんか)です。
▲東京浅草橋の名店である「長谷川商店」
私は学生時代にスキーサークルで企画係りをしており、その時の夏合宿で打ち上げ花火をするる時に、東京の浅草橋にある「長谷川商店」さんで花火を買いそろえたことがありましてね。その時にこの碧火と天火を購入したことがあります。
合宿などのようなそれなりの数の打ち上げ花火を注文するときは、お店の人にどんな感じの(流れの)打ち上げ花火にしたいかを伝えると、オープニングからフィナーレまでの流れを組んでくれて、それに合う花火を選んでくれるんですね!
花火の問屋さんを少し検索してみると、東京には浅草橋の方に5軒ほど、そして私が住んでいる神奈川県にも数店舗あるようでした。もし花火をする場合は、簡単にコンビニとかでは入手するのではなく問屋さんに行って花火についての話を聞きながら選んでみるのも面白いと思いますよ(*’▽’)

「神明の花火」は場所取りも大変!

そして、店員さんにはここ市川三郷で開催される「神明の花火」に関しても少し話を伺いました。以前に「市川花火資料館」の記事で神明の花火に関しては書いたものの、さらに補足を(*’▽’)
▲「神明の花火」が打ち上げられる笛吹川
んで、話を聞きましたがやはり神明の花火はすんごいんだそうですよ!まわりに遮るものがないため、東京では見られないほどの迫力なんですって!ここから少し離れた笛吹川沿いで花火は打ち上げられるのですが、いい場所はすぐに埋まってしまうどころか、有料席もすぐ売れてしまうという。それどころか、場所取りの人も結構早くから訪れるという。
場所取りは一週間前からとれるのだそうですが、場所を取れる開始時間が決められており、それより前にとっても撤去されてしまうんだとか。そのため、場所取りのための場所取りまで発生するんだそうな。もはやこのために会社の夏休みをついやす方もいるそうで、そうまでするレベルの花火大会ってことなんでしょうね!!
そして、今まで28年間一度も延期や中止をしたことはなかったそうなのですが、去年は初めて延期になって翌日に開催することになったという。今回訪問した2018年は30回目という記念の大会だという。
神明の花火の良い所は、適度な風であることであまり煙らないという。神明の花火は、「斉木煙火本店」「株式会社マルゴー」という花火の会社が毎年交代で花火大会を担当しており、各々の花火に特徴があるんだそうです。
そして、花火マニアの間では「斉木煙火本店」「株式会社マルゴー」の2つの花火会社が関わるというのは大変豪華なのだとか。本当に好きな方は各々の会社が、他場所で開催される花火大会で「斉木煙火本店」「株式会社マルゴー」の花火が使われるとなると、大会を見に行くというよりかはその会社の花火を見たいがために大会に訪れる人もいるんだそうです。。いわゆる、花火会社の追っかけですね(笑)
いや~どの世界にもコアなファンはいるものです!!
▲花火マニアの方が手作りしたカレンダー
お店の中にあるこちらのカレンダー。このカレンダーは、花火好きの方が自分が撮った写真を使って作成したオリジナルカレンダーなんだそうです。花火好きがこうじてカレンダーまで作るとは相当なマニアですな(*’▽’)
ちなみに、左に写っているカレンダーはマルゴー株式会社のカレンダーだという。確かにカレンダーに花火の写真はあいますな~~。寺門ジモンの肉カレンダーとは大違いや(笑)
県内の方では、子供連れの方が訪れたり子供会や老人施設などの方が来ることが多いそうです。ただ、県外の方も多いようで静岡県の方が特に来られるとか。

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紙作りから始まった「神明の花火」

▲市川三郷オリジナルの『市川神明牡丹』
お店を出る前にせっかく市川三郷まで来たので、そこでしか買えない花火を購入しました!これは『市川神明牡丹』という線香花火なのですが、この花火の特徴は使われている素材です!
実は、市川三郷は和紙で栄えた町であり、「神明の花火」はこの和紙から生まれたんですわ!
元々市川三郷町という町は平安時代に甚左衛門という方が紙漉き(かみすき)の技術を伝えて、人々の暮らしを豊かにしました。彼は1181年7月20日に亡くなりますが、町の人々が彼の和紙に対する功績をたたえて平塩の岡に石碑を建てたのです。それから、武田信玄が活躍し火薬が戦に使われて以後、甚左衛門の命日になると感謝の気持ちを込めて神明社(紙の神様がいる神社)で盛大に花火を打ち上げました。
そう、これこそが「神明の花火」の始まりなんですな(*’▽’)
それから時が経ち、江戸時代の元禄・享保(1688~1736年)の頃に市川の花火は特に盛んになりました。この時は、住民の誰でも花火を作れたんですって!!この頃から、市川の花火は日本三大花火といわれるようになったとのこと。
今年も、8月7日に「神明の花火」が開催されるものの私は日程的に見に行けないんですよね~。。来年はいきたい、、リアルに。。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は「はなびかん」の方に話を伺ったのはそんな長い時間ではなかったのでまだまだ花火業界に関して知られざる話はたくさんあると思いますが、今回聞いただけでも花火の世界を垣間見れたと思いました。
私はほとんど花火大会を見に行ったことがなく、神明の花火はぜひ見に行きたいのですが今年は予定が合わないので見に行けないというね。。お店の方も「一度は絶対に見た方がいい!!」とおっしゃっていたし、写真を見る限り確かに凄い迫力っぽいので来年こそは見に行けるように予定を調整してみようかな~~!!

参考文献

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詳細・地図

住所 山梨県西八代郡市川三郷町高田534
営業時間 10:00~18:00
休館日 不定休
駐車場 無料
電話番号 055-272-8100
アクセス 市川大門駅から徒歩で約15分
リンク http://e-hanabi.net/shop.html
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