品川の高級住宅街に佇む個人博物館「翡翠原石館」とは!?

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そもそも翡翠って何??

前のページでは簡単にではありますが館内を紹介したので、ここでちょっと「そもそも翡翠(ひすい)って何すか?」って所を押さえておきましょう!

巨大な翡翠の原石

翡翠の原石はこんな感じのもので、白い部分も緑色の部分も翡翠なのです。白い部分はそうは見えないですけど、これ全体が翡翠なんですね。

黒丸で囲った部分は緑色を帯びていますが、これはクロム(Cr)とか鉄(Fe)が入るとそうなるとのこと。緑色の部分は脈状になっているので、翡翠原石の亀裂に地下水か何かが侵入してきて化学変化したのかな??

結晶構造と輝石の成分表

翡翠とは輝石という鉱物の一種であり、化学組成で表すとABSi2O6で表すことができます。「A」と「B」のそれぞれにいろんな原子が入ることで鉱物種が定まるわけですが、それを成分表で表すと上の図の右のようになります。翡翠の場合は「A」と「B」にNa(ナトリウム)とAl(アルミニウム)が入るようですね。

んで、結晶構造を表すと上の図の左のような感じですかね!

高校の化学でこの辺は習ったはずなんですが、もう受験なんて10年以上も昔の話なので完全に忘れてしまいましたわ。。

日本の翡翠産地は10箇所ほど

そんな翡翠は日本のどこで採集できるのかというとだいたい10か所ほどあるそうです。一番有名なのは新潟県の糸魚川だと思いますが、その他にも北海道や北関東、あとは鳥取県とかその辺が産地のようです。

とはいうものの、翡翠採集というと糸魚川しか聞かないですけどね。。

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翡翠の偽物には気を付けろ!

で、日本における翡翠の歴史というもちょっと面白くてですね!

1938年に翡翠だと判明

戦前の頃までは翡翠が日本で獲れるとは思われていなかったそうでして、糸魚川でも翡翠の原石をただの緑色の石ころと思っていた住民たちは、翡翠原石を漬物石にしたり、屋根の重石にしていたんだそうです。

ところがどっこい、1938年に実はこれらが翡翠だったと再発見されたことで、それまではただの石だと思われていた石ころは、実はすげぇ価値のあるものと判明!

するとすると、それらの石を買い取る怪しい奴らが出現するほか。糸魚川沿いなどではダイナマイトなどを使って荒々しい方法で採集し出す者もあらわれたんだそうです。

そうやって、1938年から戦後までの間に翡翠がひたすら乱獲されまくった過去があったとか。。

乱獲されることも多い糸魚川

ところが、現在でも重機を入れて工事をするふりをして翡翠を獲るという大胆な奴らもいるほど乱獲は進んでいるという。個人的に獲るには特にお咎(とが)めはないそうなんですが、やはり中にはやり過ぎる奴はでてくるようですね。。

で、糸魚川で獲られた翡翠は個人的に観賞用にする者もいれば、それらを売って金にする者もいるんですわ。スタッフの方に教えてもらったんですが、今でもヤフオク(Yahooオークション)のサイトで「翡翠 原石」などのワードで検索すると、まぁたくさんの翡翠の原石や勾玉が出品されているわけですよ!

もちろん本物もあるのですが、中には「糸魚川産」と書いているのに明らかに「ミャンマー産」とかね。。その他には、蛍石を糸魚川産の翡翠として売られていることもあるそうです。。

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館内にある翡翠と蛍石

ちなみに、上の写真に写っている白く囲った二つの石。翡翠と蛍石がありますが翡翠の方は55万円、もう片方の蛍石は8万7千円の値がつけられていました。翡翠と蛍石にはそれだけ差があるようなんですが、素人からすると蛍石を翡翠として売られてもわからんよな。。

そうやって悪巧みをするクソ野郎は一部だけではあるそうではあるみたいですが、金儲けのために人を騙してやろうという人間はどこの世界にも少なからずいるようです。。

糸魚川はクライミング好きな方がいて、転落者も多い場所。とはいえ、翡翠採集のために全国から多くの人が訪れ、採集したアカウントをSNSで発信すべく、おじいさんが投稿しているinstagramのアカウントもあるそうです。ちなみに、拾う人は女性よりも男性の方が多いんですって!

今では「宝石の国」というアニメが流行っていて、そのスタンプラリーも糸魚川市内で行われて、若い男女が訪れたという。向こうにも翡翠の博物館があるそうで、糸魚川に行ったときも翡翠関連の施設に行かなきゃいかんですね!

地元の方も採集している人が多く、中には何年も採り続けている方もいるようです。そのため、値が付きそうな翡翠原石はもう見つからないんじゃないかと思ったりはするものの、スタッフさんの話を聞いていると「ロマンはあるよな〜」と思う訳ですよ!

糸魚川は私が住んでる神奈川県などの首都圏からはアクセスが悪く簡単に行ける場所ではないですが、一回は翡翠採集をやってみたいな〜とは思いますな〜!

二号館も爆誕予定だ!

建設中の二号館

そしてそしてこの博物館、なんと向かいではこんな感じで工事が進んでおりこれから二号館が誕生する予定なのだとか。これから一年以内にオープン予定とのことらしいです。

二号館はガーネットが入った花崗岩で作られていて、外壁は風の流れを表現した作品になっており、さらにはモザイクで作った立体のカワセミの親子が巣立った様子や獲物の魚を捕らえる様子が描かれる予定なのだとか。

コローやモローの油絵や現代の作家の木彫、あとは巨大なアンモナイトだったりとかが展示される予定だという。

とはいうものの、最初にも紹介した通り、この博物館は館長である鶴見さんが経営する会社がうまくいってるから赤字でもこうして運営できているわけですね。もし会社に何かあったらここもどうなるかわからんわけです。

なので、こう言った個人の博物館って

ここや二号館だけで、各々で億単位のお金がかかっている。

おわりに

いや〜しかし、品川にこんな私にとってドストライクな博物館があったとは!

博物館に関しても、翡翠に関してもいろんなことを知ることができたし大満足ですわ。これから二号館もできるということで、またその後の様子なども気になるし、家からそんな遠いわけでもないのでまた訪問する予定っす!

あとは、私も一攫千金を狙って糸魚川に行かなきゃな。超巨大原石見つけて売って旅の資金源にするぜ!

って、世の中そんなうまく行かないっすけどねww

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詳細・地図

住所 東京都品川区北品川4丁目5−12
営業時間 10:00~17:00
入館料 700円
休館日 毎週月曜日と祝日の翌日
駐車場 なし
電話番号 03-6408-0313
アクセス 京急北品川駅より徒歩5分
リンク http://www.hi-su-i.com/

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