粋な雰囲気が広がる中庭

前のページでは芳和荘の背景をご主人さんから聞かせていただきましたが、ここからは館内の雰囲気を紹介していきたいと思います。
館内の紹介でまず紹介したいのはこの中庭ですよね。ネットでもTwitterでもよく見かけますがやはりここの景色は素晴らしい。
庭の木はご主人さんが日々手入れをしているそうで、とてもきれいに維持されていますね。ここ萩市は冬になると雪も降るそうで、雪が積もった景色はそれはそれで風情満開の景色なんでしょうな~。

そして芳和荘一番の見所はやはりこの手摺りですかね。これ、最初に知ってないとなかなか気づかないかもしれないですが、手摺りには何やらひらがなで文字が書かれているんですわ!
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「と」「う」「ろ」「う」・・と彫られているのわかりますかね。
実は私、このひらがなの意味が訪問時はわからず、ご主人から「じゃあ明日の朝までの宿題にしましょ~」と言われていたのです。が、普通に読むと意味が分からず、私はこういう頭をひねる適菜問題が大変苦手でしてね、応用力がないというか、、要は頭悪いってことです( ;∀;)
で、結局翌朝までわからず教えてもらいましたよ。ここに書かれていたのが、かつて屋号である「長州楼(ちょうしゅうろう)」だとね!
そうか、”ろう”は”らう”って言うのか。。難しかった。。
宿泊した部屋はこんな感じ

部屋の名前がなかなか独特でした(笑)
下津江(しもつえ)という言葉がなかなか聞かないものなので、ちょっとググってみましたが、熊本県天草市にこの地名があり、広島県に下津江さんが割と多いようです。
昔の旅館って「松」「梅」「月の間」のような名前が多いイメージがありますが、こういう名称はなかなか珍しい。ちなみに、私が宿泊したのはこの「下津江」です。

お隣の名前も見てみると、こちらは「玉江(たまえ)」でした。なにやら”江”が後ろにつくそうですね(笑)
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こちらが、私が宿泊した部屋。六畳一間で中央にちゃぶ台、さらにテレビやポットなどの付属品が備わっています。部屋の中はそこまで元遊廓という雰囲気は特に残っていない感じですかね。
遊廓の部屋ってだいたい広さはこのくらいで、各々の部屋に女郎さんが住んでいてそこでお客さんを相手にする。この部屋も、何十年も前は一人の女郎さんが住み込みで働いていたんですよね。多分。

遊廓の建物を下宿先とか貸し部屋として使っていたりすると、たま~にNHKのシールが貼ってあったりと生活の名残が見られたりするんですがね。芳和荘の部屋ではそういった、何かしらの名残みたいなのは見られませんでしたな~
夜の雰囲気も見ものですぞ!

ご主人から芳和荘の歴史を聞き、部屋でくつろいだり風呂に入ったり外をウロウロしてたらあっという間に暗くなってしまいました。昼間の雰囲気もいいですが夜の雰囲気もこれはこれはたまんないですな~。
この「旅館 芳和荘」と書かれた明かりのついた看板は今の時代からするとノスタルジック感半端ないですわ!

そしてまた中庭ですが夜もまたいいですね(*´▽`*)

うわ~幻想的な景色や~。遊郭だった時代、女郎さんもお客さんもこの景色をどんな気分で見ていたのだろうか。当時は遊郭や料亭の建物はこういう中庭がある造りが多かったのでそこまで珍しい景色でもなかったのだろうか。。
しかし、前のページでも書いたように「遊廓のような古い建物は壊すべきだ!」という声があがった時代があったとのことだが、本当に今の時代までよくぞ残ってくれたものだ。私は神奈川県民なので芳和荘はそうそう来れる場所ではない。最低でももう一回は泊まりに行きたいと考えてはいますが、突然閉館なんてこともあるかもしれないしな~。
誰もいない、風の音しか聞こえない夜の中庭を一人ボーっとしばらく眺めて黄昏(たそがれ)ること数十分、私は部屋へと帰ることにしました。
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その他のいろいろ

その他にも芳和荘のいろんなところを紹介したいと思います。こちらは芳和荘の外観。これだけでもなかなかの迫力がありますよね、木造二階建てでこれだけデカイ建物ですから。。
外壁には蔦(つた)が伸びまくっていますが、年が経つにつれてどんどん蔦に侵食されているんだそうです(笑)
これ、関根虎洸さんの書籍である『遊郭に泊まる』の写真と比べると一目瞭然。それがいつの写真かわかりませんが、明らかに今の方が伸びてるとわかりますので!

では、最後に芳和荘で撮った写真をひたすら載せていきますね~~。



ここは確かフリースペース的な場所だったかな。奥のガラスケースには陶器がたくさん並べられておりましたわ!!





ってな感じですかね。最後に芳和荘で撮った写真をひたすら載せまくりましたが、だいたい館内の雰囲気はこんな感じです。
気になった方は、念のためお早めに泊まりに行ってみてくださいね(*´▽`*)
そしてご主人さんがとっても話しやすい方なので、せっかくなら芳和荘の事を色々聞いてみるといいと思いますよ~~!
おわりに

念願の芳和荘を訪問することができて本当に良かった。ご主人さんも常に笑顔あふれるめっちゃフレンドリーな方で、こちらもとても話しやすかったっすね!
一人で切り盛りするのは本当に大変だとは思いますが、今後もお体には気をつけて営業して行って欲しいと思います。多分そのうち萩市にはまた訪れることがあるとは思いますが、その時にまた宿泊することはできるだろうか。。
以上、元遊郭旅館の芳和荘に関する記事でした〜!
参考文献
詳細・地図
住所 | 山口県萩市大字大字東浜崎町2区の1 |
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駐車場 | 無料 |
電話番号 | 0838-25-3470 |
アクセス | JR東萩駅から徒歩5分ほど |
リンク | https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/41666/41666.html |