今回は、横浜市南区にある銭湯「仲乃湯」に関する記事になります。
最近は超病的に銭湯にはまっていて、週に2~3回くらいの頻度で銭湯に行きまくっている私。今まで料亭とか元遊廓旅館などなど古い建物に関する取材も多いことから、次第に銭湯にも興味を持って取材をするようになってしまいました(笑)
今回紹介する仲乃湯は、建物も素晴らしいし、ご主人さんも本当に親切な方で本当に最高の銭湯だったわけです。銭湯の歴史や裏事情などいろんなことを話してもくれましたし(*’▽’)
ということで、仲乃湯はどんな銭湯なのか?銭湯に関する裏事情など、その辺を以下でまとめたいと思います~!
戦後すぐに開業したハマの銭湯
冒頭でも書いた通り、最近は病的に銭湯に行きまくっている私。いろんな所に取材に行ったとしても、日が暮れる前にGoogleMapで古い銭湯を探しては入りに行くということを繰り返しているわけであります。
最近は小田原市内にある唯一の銭湯「中嶋湯」も取材して記事を書いているんですが、そこの番台のお母さんが凄く親切で話し込んでいるうちに記事化してしまったという感じでしてね(*’▽’)
そして今回取材させていただいたのはこちらの仲乃湯さん。どうです、めっちゃ素晴らしい建物でしょ!!
ここは一週間前に訪問しており、その時、御主人さんに取材の申し込みをさせていただきまして。んで、来週の日曜日の営業時間前に話を聞かせてもらったり写真を撮らせていただく約束をしておりまして(*’▽’)
そして、営業時間前に仲乃湯の館内へ!
今までも雑誌とかテレビとかとか、いろんな媒体で取材を受けているこの銭湯。とはいえ、ご主人さん自身は撮影NG。カメラで撮られるのは好きではないんですって!!
でもでも、ご主人さんは笑顔溢れる方で、銭湯に関していろんなことを話してくれましたよん。まずは、仲乃湯にまつわる話から!
仲乃湯?中乃湯?
仲の湯の創業は1949(昭和24)年ということで、戦後すぐに開いたってことなんですね。ただ、それから八年後にもっと大きく改築して現在の建物になったんだそうです。なので、この建物は1957(昭和32)年に建てられたので築63年ですか。
ご主人さんがこの銭湯を引き継いだときは、創業が何年だったのかとかそういった背景が全然分かんなかったそうです。消防の検査をするときに書類を出さなきゃいけなくて法務局に行って登記簿謄本とってそのときにわかったそうです。
それだけ年季が経っている建物でありながらも、館内はピッカピカ!!
床やロッカーなど、もう光が反射しまくってましたよ。これだけ綺麗に維持管理されているからこそ、仲乃湯に今でも多くのお客さんが訪れるんでしょうね~!
そんな仲乃湯なんですが、一個だけとっても気になることがあるんですよね~。
それはこの銭湯の名称。外を見てもわかる通り、建物の上部には「中乃湯」と書かれており、下部には「仲乃湯」と書いているんですわ。。
ただこれ、聞いてみると今のご主人さんのお父さんが「何かカッコがつかない」ということで、”中”に人偏をつけて”仲”にしたんだそうです(笑)
ご主人さんもおっしゃってましたが、適当ww
まぁ自分のお店なんだから何でもありだわな!
南区には20年前は40軒銭湯があったんですが、現在は7軒。中村地区は4軒だけ。
あと、仲乃湯は男湯が左側で女湯が右側。
ただ銭湯って、男湯が右側で女湯が左側ってのが多い気がするんですよね。仲乃湯の男湯が左側なのには理由があって、左は民家が近いからww
そんなこともあって、たまに若い女性が間違えて左側の男湯に入ってくることもあるという(笑)
入る前には、入り口を確認しないとね(*’▽’)
素晴らしきハマの銭湯
ちなみに、ご主人さんは五年ほど前までは一切取材は受けていなかったんだそうです。ところがどっこい、こういった古い建物も写真とか映像などで残した方がいいと気が変わり、今では基本的に受け付けるようになったとのこと。
さらには、表にも出ることはなかったそうですが、お客さんから「もっと表に出ないと!」と指摘を受けたこともあり、今では表にも出るようになったそうです。
銭湯業界が厳しい今の時代でも、今では開店と同時に多くのお客さんが訪れ活気がある仲乃湯。GoogleMapの口コミでも高評価が多く、多くの方に愛されている銭湯なんですね♨
ではでは、さっそく風呂場に特攻してみましょ~!
まずは男湯から!
お~素晴らしい紅葉ですがな。取材したのは2月ということで紅葉というか梅の時期で、もうちょっとしたら桜が咲き出すみたいな時期ですが、まぁそんなの関係ないわなww
正面に描かれているタイル絵は「奥入瀬渓流の紅葉」とのこと。23年前までは富士山のペンキ絵が描かれていたそうですけどね。
しかし、水の流れなどうまく表現してるな~(*’▽’)
浴槽は壁際に三つかな。昔ながらの銭湯だと温度が激熱すぎて入れないなんてこともたまにありますが、ここの風呂の温度は私的には適温でした(*’▽’)
浴槽もとっても綺麗に維持管理されていますな~。
こちらは薬湯。私は取材のあと、開店したと同時に入浴したんですが、お客さんが多くてこのお湯は入れませんでした、次来た時はぜ~~~ったい入ってやるぜ!
んで、この薬湯は日替わり方式になっていて、2か月分の予定表が張り紙してありました。私が先週に入浴時は「チョコレートで伝える愛の湯」というチョコレート風味の薬湯でしたが、取材当日は「わた雪のほんわか温泉」という薬湯でした!
こういった日替わり湯がある銭湯は結構珍しいんじゃないですかね~♨
こちらの壁に描かれている絵は、創業当時からのもの。先ほどの奥入瀬のタイル絵もそうですし、こちらの壁も創業時の者ではなく改修などしているそうですが、この絵だけはそのままにしているんだそうです。
桶も椅子も、モチロンのケロリン(*’▽’)
一方、女湯の方は宍道湖の朝日。パッと見は夕日に見えますが、夕日は”沈む”ということからか商売にあまりよくないということで朝日にしているんだという。
実際に自分の銭湯に宍道湖の朝日が描かれているということで、以前御主人さんも休みを取って実際の朝日を見に、宍道湖まで行ったそうです。ところがどっこい、、残念なことにクッソ天気が悪くて、全く朝日が見えなかったんだとかww
そういうのありますよね、そういうときだけ天気悪くなるみたいなね(笑)
ちなみに、男湯よりも女湯の方がちょっと広めなんだとか。とはいえ、お客さんの8割くらいは男性なんだそうですよ!
ちなみに、男湯の方には露天風呂もついています。大きなスーパー銭湯とかであれば露店が付いていることは多いですが、今でもこういった露店風呂がある銭湯はそんな多くないんじゃないですかね~??
ここもすごく綺麗に維持されてますよね。この写真だけで見ると、どこかの旅館についてる露天風呂に見えますよね!!
でも、ここは横浜市南区にある住宅街の中にある銭湯なのですよ~!
お客が銭湯に来る目的は?
多くのお客さんが訪れる仲乃湯♨
とはいうものの、今の時代は家に風呂が付いているのが当たり前となっているため、わざわざ銭湯へ行く必要はないわけです。大抵の人は・。それでも、今でも銭湯は残り続け、日々、お客さんは銭湯にやってくるわけです。
単純に銭湯巡りが趣味って方もいますが、そうでない方は何を求めて銭湯にやってくるのか??
ご主人さんやここを訪れるお客さんに聞くと、その多くは”癒し”を求めてやって来るみたいですね!
確かに私の場合も銭湯という広い空間で風呂に入った方が開放感もあってリフレッシュできるってことで銭湯に行っていますし。銭湯で年配の方と話したりすると「銭湯の方がさ、足が伸ばせるし気持ちいいじゃんか、家の風呂じゃ狭くてダメだね。。」って声が多いですし。
現在は、周辺住民の方というよりかは、半分以上のお客さんは遠方からやってくるそうです。ここは大通りにも面してないし、駅から近いわけでもないので場所的にはわかりづらいですが、ネットの写真とか見てくる方も多いんじゃないですかね。
ちなみに、仲乃湯の定休日は土曜日。土曜休みの銭湯ってかなり珍しいと思いますが、土曜というと翌日も休みですし一番多くのお客さんが訪れるともいえることもあって、昔はお客さんから「儲ける気あるんかいな!」と怒られたとのこと(笑)
昭和の頃は「『8時だヨ全員集合!!』の前後にお風呂に入る」ってのが多くの方の過ごし方だったみたいですし。。