都心に佇む昭和五年創業の老舗旅館「西郊ロッヂング」とは!?

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リングやショムニの撮影にも!

ではでは、前のページに引き続きこちらのページでも西郊ロッヂングに関するお話を続けていきますよん!!

都心の住宅地とは思えない光景

前のページで紹介したように、色々な背景があった西郊ロッヂング。90年近い歴史があるだけあってネタはたくさんありましてですね、その一つとしては、ここはテレビや映画の撮影にもよく使われたそうです。

あのホラー映画で有名な『リング』では、伊豆大島の民宿という設定で使われ、江角マキコさん主演のドラマ『ショムニ』では熱海の旅館という設定で使われたんだそうです。

ご主人さんもおっしゃってましたが、映画やドラマの撮影となると予算もそうですが多くの方が関わりスケジュールを抑えるのも大変ですよね。なので、都心の近郊でこういった風景の場所があったらそりゃ撮影する方々にとっては便利ですよね。本当に熱海や伊豆大島に行くとなったらそれだけで時間も金も結構かかりますし。。

『ショムニ』の時なんかは、特番で使われたそうで、丸三日、貸し切りで撮影が行われたそうです。ちなみに予算は一日貸し切りで20~30万ほどだったとか。

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受験生も泊まりに来た!

続いては宿泊客に関するお話を。

90年もの歴史がある旅館ということもあり、訪れるお客さんは様々なわけですが今までどんな方々が泊まりに来ていたかというのは結構キニナルところ。

前のページでは、東京無線や中島飛行機の方々が接待で利用していたと書きましたが、そういった宴会が賑やかだった時代の後も、いろんなお客さんがやってきたそうです。

その一つが受験生!!

私も中学受験、高校受験、大学受験とひっきりなしに受験を経験してきた人間ではありますが、この旅館には大学受験を控えた学生たちが泊まりに来ていたんだそうです。時期でいえば1970年とかその辺の頃。

何で受験生が泊まりに来るのかというと、地方に住んでいる子たちが東京の大学を受験をするとき、家からは通えないので東京で一泊する必要があったわけですよ。そんで、受験生がJTBを通して泊まりに来るってわけです。

生徒は担当の先生に連れられて宿にやってくるそうで、先生は受験遠征のマネージャー的な役割を果たし、さらには「この生徒は個室じゃなきゃダメ」「こいつは相部屋でもいいや」という部屋の振り分けはも行っていたとご主人はおっしゃってました。

大学受験ということで、美大や音大などは浪人生も多かったため、二年とか三年連続で泊まりにくる子もいたんですって!!

看板に「受験生用協定旅館」の文字

へぇ~そうだったんか!

そうそう、というのも旅館の外にある看板に「受験生用協定旅館」というシールが貼られていて気になってこの件について聞いてみたんですよ。今までいろんな旅館を取材したものの、こういった話は初めて聞いたな~。

観光地では聞かない、都心の旅館ならでわの話って感じですよね(*´▽`*)

そして近年でいうと、2000年より前までは地方からの旅行者の方の宿泊が多かったとのことですが、2000年以後はお客さんも変わってきたというのです。というのも、そのころからは近くの杉並区や世田谷区とかバス一本で来れるような場所に住む方々が気分転換に泊まりに来る方が増えたのだという。

これは意外っすね~!

でも、気分転換と言えども何でわざわざ近くにある旅館に泊まりに来るのかというと、今の住まいはコンクリート製で外の音も遮断されているほど気密性が高いっすよね。そのため、時々は木造で廊下を歩く足音が聞こえたりだとか、そういう雰囲気が懐かしくて泊まりに来るんですって。

へぇ~、なるほどね。そういう目的に泊まりに行く方がいるとは結構意外だったな~~。

あと、ちょっとおもしろかったのが「方位」を気にして泊まりに来る方もいたそうです。

「んっ、方位、どういうこと?」って思うかもしれませんが、これもまた面白くてですね、、

西郊ロッヂングを経て方角を変える

宿泊客の方が引っ越しをするとき、新しい家の方角が方位学的に良くない場合、一旦、西郊ロッヂングを経由して、そこから新しい家の方角を見ると良いということで、あえて経由して泊まりに来るというのが背景とのこと。

かの有名な日光東照宮も、江戸から鬼門といわれる北東の方角に神社を設けたというように、昔はこういった方位というのもとても気にかけていたんですよね。

あと、昔に比べると出張で泊りに来る方は激減したそうです。というのも、現在は飛行場も様々な場所にあるし、大体のところであれば日帰りで行けちゃう様になったから。なので、宿泊が認められる出張は結構限られているため、そういったお客はだいぶ少ないとのこと。

ちなみに、日本人だけではなく外国人の方も新型コロナウイルス前はちょくちょく来ていたそうです。イタリアから来られる建築家の方が毎年来たり、アメリカ、ドイツ、スイス、オーストリアなどなどいろんな国から訪れるんですって!

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神楽坂から藝者さんを呼んでいた!

かつて賑やかだった大広間

続いて、ご主人さんには大広間も案内していただきました。

今は布団だとかテーブルだとかが置かれて物置チックになっていますが、60年や70年代の頃は神楽坂から藝者さんを呼んでいて、サラリーマンの接待だったり、
夏の暑気払いや冬の忘年会はなど全社を挙げて行う行事もとても盛んだったそうです!

イケイケどんどんの時代でしたし、会社としてもそういったイベントを連発する余裕があったわけですな!

それだけ賑やかだったころは、もちろんご主人さんだけでは賄えないため住み込みで三味線を弾く人や踊りを踊る人、板前二人、仲居さんも三人くらい、さらには番頭さんも住み込みで雇っていたそうです。

あとは結婚式の披露宴も大広間ではよく行われていたそうですよ。今のような結婚式場がない時代には、披露宴を料亭の広間でやっていたようですからね~。

懐かしのカラオケ機

宴会が賑やかだった時にはこいつも大活躍だったんでしょうな〜!

残念ながら「故障中」ではありますが、メッチャ時代を感じるカラオケ機ですよね。

曲目はこれで選ぶ

もちろん、曲を選択するのはタッチパネルではなくこのブックを使ったわけです。昭和歌謡曲など懐かしい曲ばかりで見るだけで結構楽しかったっす(°▽°)

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数々のレトロ自販機

あと、最後にこんなものも紹介しておきましょうかね!

館内には懐かしいというか時代を感じる「レトロな自販機」がたくさんあったんですよ(*´▽`*)

Sunkistの自販機

まずはこちら!

Sunkistという飲料メーカーがあって、そのメーカーが持ってきてくれた自販機。

料金は100円であり、お金を入れたらビンを引っこ抜くというスタイル。ちなみに、この自販機では電気代がかさむため儲けにならない。。かなり昔の自販機ですからね、今の自販機に比べて省エネ技術がない頃のものでしょうから結構かかるんだろな。。

商品はこうして並べられている

こんな感じで陳列?されていて、欲しい瓶を引っこ抜きます。右側に手書きで商品が書かれているのがとてもツボですな、、

何を選ぶか結構悩みましたが、、、

ファンタグレープを選んだ

結局、ファンタグレープを選んだことにして風呂上がりにいただきました!

やはりペッドボトルで飲むのと瓶で飲むのは気分が違うのか味もなんだか違う気がする。そもそも、ファンタ自体飲むの久々だったですけどね。

あとはカミソリの販売機があったり、、

100円→10円×10枚

こんなものもあったり。

この販売機というか両替機も初めて見ましたな〜。

100円を10円×10枚に両替するんですが、何でそうするのかというとお隣にある公衆電話を使うため。へぇ〜こんなのあったんですな!

ハンドルを回すらしい

この両替機は今も現役!

100円を投入して脇にあるハンドルを回すと両替できるんだそうですよ!!

という感じで、今回記事に書いた内容以外にも本当にたくさん話を聞かせていただきましたよ。だいたい2時間30分くらい話しまくったかな(笑)

ということで、西郊ロッヂングの紹介はこのくらいで。このあと、私はひたすら部屋にこもってブログ記事作成に勤(いそ)しんだのでした(;’∀’)

おわりに

いかがでしたでしょうか??

コンクリートジャングルと化した東京の住宅街にも、こんな旅館がある安定外だったでしょ?(笑)

最近では新型コロナウイルスの影響もあってか、閉業する老舗旅館も出てきている現在ではあるので「行きたいな~」と思ったら、ぜひ機会を逃さずに行ってみて下さいね!

参考文献

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詳細・地図

住所 東京都杉並区荻窪3丁目38−9
駐車場 無料
電話番号 03-3391-0606
アクセス JR荻窪津駅から徒歩10分ほど

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