埼玉県のレトロ自販機スポット「鉄剣タロー」に隠された物語

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お店の背景をお母さんに突撃取材!

話を聞かせてくれたお母さん

補充作業をしていたお母さん。話しかけると、いろいろと親切にお店の背景とかいろいろなことを教えてくれました。本当に親切なお母さん。補充作業をしていたので、そんな長々とは話しませんでしたが、今回お母さんと話せて本当に良かった!

とうことで、聞いたことを書いていきますね!

何度も閉店を考えた・・

鉄剣タローが開店したのは1988(昭和63)年。国道17号線熊谷バイパス上り線の下忍交差点近くに佇むお店。

店名の名付け方が独特

店名は、市内にある稲荷山古墳から出土した「鉄剣」と、近くを流れる利根川の別名である「坂東太郎」からとったという独特な方法でつけたとのこと。

当時流行していた食べ物が出てくる自販機コーナーを中心に、カラオケ、ラーメン屋、ゲームコーナーを併設していき、1995年頃には三店舗まで増やしたとのこと。しかし、他店舗で失敗して借金を数億背負うことになったという。

そこで、この店舗だけを残して借金の返済に努めたのだとか!

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しかし、これらのレトロ自販機が全く売れない状態が続いていたそうです。それぞれの自販機で、一週間で10個ほどしか売れない時期もあったとか。つまり、一日でいうと1個か2個ってことですね。

なので、うどんに至っては一日にそれだけしか売れないとなると補充自体も考えなくてはいけない。今では4,5日くらいしかもたない噛みごたえが程よいうどんを使えているが、売れない当時は塩分を多く含み、1~2週間もつことができる少し硬めの麺を使っていたという。

出来るだけもちが良いうどんを使わないと、数個補充しても売れないと大量に廃棄になってしまいますからね・・。

そのため、何度もお店をたたむことを考えていたという。今でもこのお店が営業し続けているのは、苦しい状態ながらもお母さんが頑張り続けているからなんですね。。

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以前はビデオゲームで助かっていた

以前はビデオゲームの売り上げが割とよかったため、レトロ自販機が赤字でも販売し続けれたそうです。その時は、もうこれらレトロ自販機の販売はやめてもよかったのだが、せっかくあるんだったら動かし続けた方がいいということで赤字でも販売し続けたという。

ところが、近年ではレトロ自販機を取り上げるブログや書籍によってこれらのファンが増えたものの、ビデオゲームの方の売り上げはかなり減ってしまったという逆転現象が起きているという。

レトロ自販機に関しては、魚谷さんというレトロ自販機の本を出している方のブログの効果が大きかったのではないかとお母さん。

お客さんからの手紙が多数

店内には、このようにお客さんからのお手紙なんかも貼られていました。私にもすごく親切に話してくれたように、こういう手紙が来たのはお母さんの人柄なんでしょうね!

レトロ自販機という珍しいものがただあるだけではこういう手紙はこないんじゃないですかね。こういう光景、良いですよね( ´ ▽ ` )ノ

上の写真に写っているように、訪問者が感想などを残すノートなんかもずららららっと積み重なっており、現在では36冊目。

確かにこれだけ珍しい場所だし、お母さんも親切なアットホームな場所なので、何か感想や一言を書きたくなりますわな( ´ ▽ ` )ノ

元々はラーメン屋も併設していた

元々ラーメン屋だったスペース

自販機コーナーの奥のスペース。今では椅子とテーブルがひたすら置かれていて奥に両替機がある状態ですが、ここはもともとラーメン屋だったそうです。ただし、カラオケが流行りだすと、ラーメン屋を潰して仕切りを入れて、いくつもの個室で仕切ったカラオケルームにしたという。

この時に導入したカラオケ機は通信カラオケの前の世代のもの。その当時、近くの熊谷にはカラオケ店はいくつかあったものの行田市には無かったことから、行田市で初めてカラオケの導入をしようとしたという。

しかしタイミングが悪く、導入したすぐ後に通信カラオケが誕生。20台以上も前の世代のカラオケ機を導入していたということもあり、機種を通信カラオケに変えることはせず、時期にカラオケはやめてしまったのだとか。

撮影にも使われていたようだ

独特の雰囲気ということで、このスペースは『TOKYO TRIBE』『ズタボロ』などの映画や、『水曜日のカンパネラ』というアーティストのミュージックビデオの撮影などにも使われたという。

ちなみに、奥のスペースをよく見ると確かに入り口のドアはラーメン屋っぽいデザインですね。

レトロ自販機は光熱費がかかる・・

これらのレトロ自販機、インターネットの影響などで売り上げは増えたものの、結構売れたとしても儲けはほとんどないという。というのも、これらの材料費がそれなりにかかるのと、あとはこれらの自販機の光熱費が結構かかるそうなんですね。。

中の鉄板は常に250℃に・・

例えばこれ!

このトーストの自販機の中には、トーストを温めるための鉄板が内部にあるそうなんですが、この鉄板は電源を入れている間は250℃の温度に保たれており、それによって購入したトーストが温められるという仕組み。

この鉄板を常に250℃にキープし続けるために結構電気を食うそうなんですね。常に電源を入れておかなくてはいけないのは、一旦電源を落とすと鉄板を250℃にするのには30分もかかってしまうんだそうです。

今の技術で本気を出せばもっとエコなトースト自販機ができるんでしょうが、昔のものですからね。。

最近の自販機はよりエコになっている

今の自販機は、より電気代を食わないようなエコな作りになっているんですよね。例えば「ゾーンクーリング」と言われる方法とか。

これは、自販機の中に入っている飲み物全てを冷やすわけではなく、出てくる直前の幾つかの飲み物だけを冷やすという方法。確かに、補充したばっかのしばらく出て来なそうな飲み物までずっと冷やし続ける必要はないですもんね。。

ということで、これ以外にもいろいろありますが今の自動販売機はどんどん省エネなものを生み出されているわけです。実際に先ほどのレトロ自販機が各々いくら電気代がかかっているかまではお母さんも細かく把握していないそうですが、やはり昔の自販機は当時の技術ですので維持するのは大変なんですね。。

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故障し続けていたアイス自販機が復活!

5年近く故障し続けてたアイス自販機

そんなレトロ自販機は故障も多い。。中でも、このアイスクリームの自販機は故障した時には誰も直せる人がいないとのことで5年近くもの間は販売できなかったんだそうです。

他のレトロ自販機が壊れたときに修理依頼している方にも「これはちょっと厳しいですね・・」と言われていたんだそうですよ!

ところがどっこい、そんなときに協力してくれたのが神奈川県相模原市にある「中古タイヤ市場」というお店。この中古タイヤ市場の方は非常にこういう機械を直す技術力が高いとのことで、彼らに直していただき2017年12月に見事復活を遂げたそうです!

お母さんはその感謝を込めてか、中古タイヤ市場の住所や電話番号まで書いていますね!

相模原市にある「中古タイヤ市場」

そんな相模原市にある中古タイヤ市場というお店でも、レトロ自販機がたくさんあってうどんやそばやトーストやらいろんなバリエーションがあるんですぞ!

ここは、私も依然記事にするために訪問したんですが、なかなか自販機の種類が豊富ですごく見ごたえがあるし、結構多くの方が訪問されていて夜でも結構賑わっているスポットだったりします。

まさかレトロ自販機スポット同士でこんなつながりがあったとはな~(*’▽’)

↓以前書いた相模原の記事はこちらですm(__)m

次はうどん・そば自販機のレクチャー

以上のように、お店の背景などをいろいろと話してくれたお母さん。続いては、うどん・そば自販機の仕組みについて解説してくれることに!

中がどうなっていてどのような流れで作られるのかって結構気になってたんですよね。一旦記事を分割して、次のページでその詳細を書いていきたいと思います!

続きはこちら!レトロなうどん自販機の仕組みを紹介!
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