四つの会社が全焼してもなんとかなる!
それだけ苦労して運営しているこの洋酒博物館。オーナーの高嶋さんは、この博物館を運営していくためにこの他にもいくつかの会社を運営しているのです。
というのも高嶋さんのコレクションは洋酒だけではなく日本酒やビールなどのコレクションもしており、なんとこの博物館の4倍の面積の場所で「レトロアンティーク家具屋」「ヴィンテージの洋服屋」「マットレスを作る工房」「ビールミュージアム」と複数の会社を経営していたのです。
そう、以前までは。。。
というのも、、、その四つの会社が二年半前に全焼してしまったんです。原因は漏電。。上の写真は、ご主人のスマートフォンに記録されていた全焼後の写真。
普通に考えたら自殺してしまうほどショッキングな出来事ではあるものの、ご主人はそれにもめげずに翌日もこの博物館を開け続けたという。
人生にはこんなこともある。確かに四つの会社にあったコレクションを集めた時間などは取り戻せないが、健康な体さえあればなんとかなる。火事になったのも、リセットする良い機会だったのではないかと。そして何より嬉しかったことは、周囲の方がすごく良くしてくれたから。
どんな災難が起きても、高嶋さんはプラスの方向に考えていくことで今まで博物館を続けてこれたともおっしゃっていました。
世の中本当に何が起こるかわからないですからね。こんだけのことが起きても笑顔を貫いて続けていくのは本当にすごいことだと思います
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育ってきた日田で営むこだわり
先ほども書いたように、現在の日田市はネームバリューが低く、日田を目当てに観光に来る方は少ないのが現状。そのため、日田よりももっと人が多い場所で博物館を開いた方が集客の面では良いのかもしれない。
実際、博物館を作る際には門司港レトロや湯布院、福岡の港の倉庫群から博物館を開いてくれないかという誘いがあったんだそうです。しかし、ご主人の中では日田で育ちこの街に恩返ししたいという思いがあり、さらには日田にいる友達が帰省した時に集まれる場所を作っておきたいのだという。
日田は人口の割に飲み屋が多い街。そんなこの街にはお酒関連の会社も多いんです。サッポロビール、焼酎のいいちこ、日本酒の酒屋が三社、おおやま夢工房のリキュール工場、水の天領水、炭酸水のクオス、ロックアイスの小久保と、これだけ集まっているのも日本全国でも珍しい。
そのため、高嶋さんは日田をほろ酔いの街にしていき、お酒が好きな人を日田に呼び込むようにしたいという夢があるのだ。
湯布院や別府に比べると日田市はネームバリューが低く、温泉に行く途中で立ち寄る人がいるくらい。ということで、立ち寄る人を多くしたい。
高嶋さんの挑戦はまだまだ続くのです!!
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博物館の今後は・・
まだまだ博物館の知名度が低く、お酒好きな方でも知っている方が少ないのが現状。そしてコレクションに関してもまだ納得できる数の1/3くらいしか集まっていないそうです。
もうこれだけのコレクションを集めるにはそもそも当時の物がなく、お金があったとしても信用がなければ集めることができない。そのため、大企業であったとしてもこれだけのウイスキーの博物館を作るのは非常に困難なのだそうです。
ご主人はまだ51歳。しかし、ご主人亡き後の事を考えるとこれらのコレクションをどうしていくかは考えなくてはいけない。
いずれは会社組織にして誰かに引き継いでもらう、ニッカウイスキーやサントリーさんに買い取ってもらって継承してもらうなど色々と策はあるそうですけども。。しかし、ご主人は予定では120歳まで生きるつもりww
まだまだ先の話なのだ(*´▽`*)
タモリさんがプライベートで訪問!
今までテレビや雑誌など様々な取材を受けてきて、芸能人の方も多々訪れてきているこちらの博物館。ただ、そんな芸能人の中でも、一番衝撃を受けた来館者が、あのタモリさんなのだという。
今から二年前の2017年8月3日、ふとタクシーを降りて四人組でやってきたタモリさん。来館した時は一切自分からタモリだとは言わず、本当にふらっと訪れたという。
その時は、完全プライベートで訪れたタモリさん。ブラタモリなどの番組でもわかるようにとても博識で勉学好きな方であるため、1時間30分もの間これらの展示物一つ一つを熱心に見学していたそうです。
ただ、この時は他にもバスツアーで訪れていた団体さんもいたため、ご主人はタモリさんとわかっていても、一緒に写真を撮ってもらったりなどそこまでアクションはできなかったそうです。
他の団体客にばれたらパニックになりますもんね。。
しかし、サインだけはもらうことができた。タモリさんが隅っこにいた時、この雑誌を持って行ったところ、ササッとサインを書いてくださったとのこと。
他の団体客もいたからか、タモリさんは小柄だけでなくすごく声が小さくゆっくり喋られたんですって!
雑誌だけでなく、タモリさんがサインを書いたマジックもそのまま保管。しかも、そのマジックには「タモリさん」という文字まで( ´ ▽ ` )ノ
最後にタモリさんが博物館を去る前、ご主人にボソッとひと言だけ耳元でしゃべられたそうです。
「今度は、ゆっくり飲みに来るから。」
そう言って、博物館を後にされたとのこと。 ご主人さん、その言葉を聞いて今度はいつタモリさんが来ても大丈夫なように、タモリさん用にとっておきのお酒を用意しているんだそうですよ!
果たして、タモリさんの再来はいつになるのでしょうか。
おわりに
結局、5時間くらいご主人と話したでしょうか!とにかく熱くて、博物館のことなど様々なことを語りまくってくれたご主人。私は人の話を聞くことが好きなので、色々と話してくれる方だととてもありがたいんですよね。
ご主人とは名刺交換をして、「ブログの方、出来上がったらぜひ電話してくだいね!」とのこと!
こうやって、取材で訪れた場所で知り合いが出来てくるというのはとても嬉しいし何よりの財産。日田市には未訪問の場所があるため、また行った際には主人に顔出しにいこうかな!
その時は、「丹治さんのブログを見た方が博物館に来ましたよ!」という方がいたらなおさら嬉しい( ´ ▽ ` )ノ
参考文献
詳細・地図
住所 | 大分県日田市本庄町3−4 |
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営業時間 | 博物館:11:00~17:00 Museum Bar:20:30~24:30 |
定休日 | 博物館:水曜日 Museum Bar:日曜日(翌日が祝日の場合営業) |
入館料 | 【博物館】 高校生以上 500円 小中学生 300円 ※ソフトドリンク付 【Museum Bar】 Charge 300円 ※おつまみ付 |
駐車場 | 無料 |
電話番号 | 0973-28-5266 |
アクセス | ・JR日田駅より車で2分 ・日田ICより車で5分 |
リンク | http://ktsmuseum.blog.fc2.com/ |