米軍の魚雷で疎開船が沈没。悲しき史実を伝える「対馬丸記念館」へ!

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資料はほとんど残っていない。。

はい、では前のページで事件の概要に触れたので、このページでは館内の様子をもうちょい紹介したいと思います。

記念館のシンボルでもあるランドセル

館内の二階に展示されているこちらの二つのランドセルは、記念館のシンボル。

このランドセルを使っていた姉妹は、対馬丸に乗船して事件に遭い亡くなってしまいました。ただ、このランドセルは別の船に乗せていたため残っており、事件の後はお母さんが大切に保管しており、記念館に寄贈されたそうです。

今から70年以上も昔のランドセル。

これを使っていた二人の姿は、どのようなものだったのでしょうか。。

遺影は4分の1しか集まっていない・・

二回から下り、一階には犠牲になった方々の数少ない遺品だったり、あとは対馬丸以外の船で沖縄から疎開した方々が疎開先でどのような暮らしをしたかなどに関して展示されています。

遺影は直接の接写はせず、あえて遠目で撮っているのでご容赦いただければと思います。亡くなったのは1,500名ほどですが、展示してある遺影は現時点では396枚。

全体の四分の一ほどですが、対馬丸事件が起きたあと、沖縄では十・十空襲や沖縄の地上戦が勃発したことで多くの場所が焼け野原になってしまったわけです。そのため、資料がほとんど残ってないんですって。最近でも、ごくたまに親族などの方が写真を持っていたということで増えることがあるとのことですが、もうこれ以上は厳しそうみたいです。

展示してある数少ない遺品

数少ないとはいえ、残されている遺品俳句からは展示されてましてですね、こうして遺影に沿って犠牲者の方々の文具や衣類などが並べられています。

ランドセルに入っていた筆箱

この写真の下に写っている筆箱は、上で紹介したランドセルの中に入っていたもの。

その他の資料は、学校の教室をイメージしたスペースに展示されていました。対馬丸で犠牲になった方々の遺品、あとは別の船で実際に本土に疎開した方々の生活についてなどですね。

感謝状には東條英機の名が
疎開先での食事
疎開に行く際に来ていた服

折り鶴や生存者の絵画なども

生存者の方々の証言ビデオも豊富

そういった展示物以外に注目したいのが、生存者の方々の証言ビデオ。『対馬丸-さよなら沖縄-』のアニメも見れますし、一日では見切れないほどの量があります。

私は二時間くらい見たかな。

館内にあるたくさんの折り鶴

あと、館内にはたくさんの折り鶴もありました。広島や長崎の原爆資料館もそうですが、こうした平和のメッセージを配信する博物館ではよく見かけますね。最近では、第五福竜丸展示館でもあったな!

銅板の千羽鶴もあった

折り紙だけでなく、銅板で造られた千羽鶴もありました。鹿児島県板金工業組合の方々が造ったようで、厚さ0.1ミリの銅板が使われているとのことですが、これは凄い!!

一階の天井には、生存者の方々が海に浮かぶ様子も

天井を見ると、こんな光景が広がっているんですが、これは対馬丸が沈没して真っ暗な海に投げ出され、漂流する様子を再現したもの。三種類のイカダは生存者の証言を元に制作し、張り巡るロープは波を表しているとのこと。

吉永小百合さんも関心を持っている

あと、この記念館には多くの著名人というか政治家の方が来館しています。玄東京都知事の小池百合子や、元首相の橋本龍太郎、小泉純一郎。あとは

そして、もう一名紹介したいのが吉永小百合さんです。

彼女は記念館に来館したことはないとのことですが、この事件には大変関心を持っており、今の館長さんとは親交があるとのこと。そんで記念館開館の15周年イベントで吉永小百合さんが参加する話があったようなんですが、それはスケジュールの都合で実現しなかったみたいなんですね。

吉永小百合さんからのメッセージ

でも、記念館には彼女から記念館へのメッセージが掲げられており、「そのコピーだったらあげますよ!」ということで、コピーを一枚頂きました!!

吉永さんは何がキッカケで対馬丸に関心を持ったのか、その辺の詳細は不明ですが、影ながらこの事件のことを、そしてこの記念館のことを見守っているんですかね。

おわりに

旭ヶ丘公園内に建てられている慰霊碑

以上、対馬丸記念館に関する紹介でした。

あと、博物館がある公園には、少し歩いた場所に上の写真の慰霊碑が建っております。しかし、これだけの悲しい事件があったとは。今まで太平洋戦争に関していろいろ勉強したり、それ関連の博物館も結構たくさん行ったつもりではありましたが、ここは知らなかったな〜。

奄美大島にも、生存者が流れ着いたことから対馬丸の事件に関する慰霊碑が建っているそうなので、ここも島に行く機会があったら行ってみたいっすね。

ではでは、以上になります〜〜!

参考文献

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詳細・地図

住所 沖縄県那覇市若狭1-25-37
入館料 大人:500円
中・高校生:300円
小学生:100円
開館時間 09:00~17:00
※入館は16:30まで
休館日 毎週木曜日・年末年始
(※年末年始は12月31日〜1月3日)
駐車場 なし
電話番号 098-941-3515
アクセス ゆいれーる県庁前駅から徒歩約15分
リンク http://tsushimamaru.or.jp/

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