ういっす!
日本中の知られざる場所を取材して記事にしているブログ『知の冒険』。博物館を主流のテーマにしつつも、全国にあるレトロな銭湯も取材したりしているんですよね!
んで、今回のターゲットは、千葉県香取市にある激レトロ銭湯『柳湯』っす。
ここ、もう建物の外観から風呂場まで、とにかく懐かしい雰囲気満載すぎるほどでしたので、取材して記事にしてみました♨︎
ではでは、以下で紹介しますね〜〜!
入るのにちょっと勇気が入りました・・
千葉県香取市の佐原というと、昔は利根川の河川を利用した舟運の通過点だったこともあり栄えた町。
今でも古い建物が建ち並ぶ観光地として知られ、さらには日本地図を作成したことで有名な伊能忠敬の出身地でもありますね〜。そんな町には、今でも時代を感じる銭湯が残っているんですわ。
とはいえ、その銭湯が非常にわかりづらい場所にありましてですね、、、予(あらかじ)め、その存在を知ってないとたどり着くのが難しいという、これはこれで面白いんですけどね!
上の写真の細い道を入るんですが、目立った看板もないわけですよ。。
入り口はここなんですが、目印はこの小さな看板だけ。そもそも、建物が奥にあるので本当に銭湯があるのか、この時点では疑心暗鬼になるし、奥に営業してる施設がある雰囲気もないので、ちょっと進むには勇気がいるというね。。
ただし、ここは薪で風呂を沸かしているので薪が燃える匂いがプンプンと漂ってくるので、営業してることは間違いないようですわ!!
奥に進むとスンゲェ光景が広がっています( ̄▽ ̄)
いや〜レトロとかそういうのが好きな人間には、もうたまらない光景ですが、洗濯機や乾燥機の使われ込み具合が半端ないっすね。これは、今も動くのか??
こちらが入り口なんですけど、だいぶ簡素っすね。。というか、「男湯」「女湯」という文字がないため、扉の色で判断する必要があります。。
「男湯 = 青」「女湯 = 赤」でいいとは思うんですけど、万一ミスったら大変なことになるので扉を開けるのにはちょっと勇気入りましたわ(; ̄∀ ̄)
今まで、いろんな銭湯に行ってきましたけど、入る時にここが一番緊張したかもしれないっす!!
誰もいない・・
中はこんな感じ。めちゃくちゃ時代を感じる雰囲気ではあるものの、雑然としてなく結構綺麗っすね。
とはいえ、ここで一つ問題が発生しまして、、、
番台に人がいないというね。。
お母さん?お父さん?どこいっちゃったの?
入浴料金を払いたいし、さらには今日はタオルを持ってないので貸しタオルを借りたいって感じなんですよね。。
ちなみに、入浴料金は大人で300円。私が住んでる神奈川県の銭湯料金は490円なので、驚きの安さっすね!!
というか、現在日本一安い銭湯料金は、佐賀県の「恵びす湯」でして280円。佐賀県は日本一料金が安く、そして佐賀県には「恵びす湯」しか銭湯がないので、ここが自動的に一番安いということになります!
入浴料金はそんな感じでして、とにかく番台に人がいないので番台に置いてある貸しタオルっぽいものを借りて先に入ろうかと思ったんですが、風呂場に先客のおっちゃんがいるので聞いてみることに!
「あ〜今いない??じゃあね、多分裏にいると思うから、あとで払えばいいと思いますよ!!」
ということらしいので、とにかく先に風呂に入ることにしました。
ロッカーも、なかなか渋いっすね!
というか、このロッカーは鍵がついてないだけでなく、そのためどこが使えるのかは開けてみないとわからないというね。銭湯って財布盗まれるという話はたまに聞いたりするので、財布はロッカーの奥の方にしまっておきました!
そして風呂に入ったあと、番台にお母さんも戻ってきたので、写真撮影の許可を取り、少し銭湯の話を聞いたりしました。
では、まずは浴場を見ていただくことにしましょう!!
タイル絵がレトロで素晴らしい
はい、こちらが男湯っす!!
どうっすか、まさに激レトロな雰囲気を醸し出してますよね。他の記事でも書いてますが、令和の時代になってもこんな銭湯が残ってるなんで、本当に幸せこの上ないっすわ!!
とはいえ、浴場内は蒸気がすごいことになってまして。。これはスマホで撮影してたんですが、蒸気のせいで焦点が合わなくて何度もピントがボケてちょっと撮影が大変でした(; ̄∀ ̄)
とにかく、ひたすらボタンを連打してとにかくカメラに収めまくる私。
ヨーロッパの風景をイメージして描かれたタイル絵。
お母さんによると、このタイルは東京のタイル職人が、今から20年ほど前に作成されたものとのこと。
ちなみに、この銭湯が創業したのは今から150年も前。マジか、戦前か戦後か、その辺りかと思っていたら、それをはるかに超える歴史があったんですね!
150年も前となると、1870年くらい。お母さんは明治時代創業とおっしゃってたので、まさに時代が江戸から明治に切り替わったばかりの創業というわけですね。それが今もこうして続いているとは、、なんだか感慨深いものがありますわ。
番台のお母さんは85歳と高齢であるものの、基本は一人で銭湯を切り盛りしてるそうです。
とはいえ、ここは薪でお湯を沸かしているため、番台の受付とバックヤード両方を一人で見るのは本当に大変なわけです。たまにお孫さんなどが手伝いに来るみたいですが、基本はお母さん一人。
しかも、ここは一年を通して元旦以外、365日のうち364日営業しているんですっって!
これは大変だ。。
ちなみに、女湯のタイル絵はこんな感じみたいです!
こちらは、柳湯を訪問したことをTwitterに投稿したところ、相互フォローさせていただいているミレーさんという方が、女湯の写真を投稿してくださったんです( ̄∀ ̄)
カラフルな魚たちが泳ぎ、まさに水族館にいるような雰囲気ですね!!
そんな温泉の湯加減は程よい温度。銭湯というと、一般的なスーパー銭湯と比べると熱いイメージがあるかもしれませんが、ここは少し温度は低めっすね。
熱いのが得意でなく、のぼせやすい私にとってはゆっくり使っていられるほど良い温度でした!
ちなみに、ここを訪れるお客さんはほとんどが昔からの常連さん。あとは、私みたいな銭湯好きもたまに見かけると、先ほど話しかけた先客のおっちゃんから聞きました。先客のおっちゃんは、高齢の一人暮らしということで、こういう銭湯が残っているのは大変ありがたいとのこと。月の半分くらいはここに通っているそうです。
こうした老舗銭湯だと、ケロリン桶の使用率が半端なく高いわけですが、柳湯では見られませんでした!
これはこれで、逆に珍しい気がする。
あと、なぜかこの人形があったんですが、なんてキャラクターでしたっけ??
CMか何かでよく見たことある気がするんですが、記事書いてる間に思い出せなかったっす。。
あっ、あとは風呂場の扉の床はこうしたタイルが敷き詰められています。いや〜やっぱりタイルは何度見ても癒されますな〜。
という感じで、浴場内を一通り紹介したところで、続いては脱衣所にある気になるものをザザッと紹介していきますね!
懐かしのゲーム機の名残りが
脱衣所で一番注目したいのが、こちらのテーブルゲーム。
インベーダーゲームが大人気だった時、喫茶店などにはこうしたゲーム台がたくさんあったみたいですが、まさか銭湯の脱衣所にあるとは!!
今は電源もついてなくて、テーブルとして使われてますが、昔は風呂上がりにゲームを楽しんだんでしょうかね〜〜♨︎
ゲームは二種類あったようで、一つは麻雀ゲームである『ジャンピュータ』。私はこうしたテーブルゲーム台の世代ではないですが、昔ゲーセンに行った時の、麻雀ゲームのボタン配置はこんな感じでしたね!
今はゲーセンというとクレーンゲームなどの大型機がほとんどでビデオゲームは消失しつつありますからね。。ビデオゲームでは、脱衣麻雀とかがあって18歳未満はプレイできないものもあったよな〜〜。
いや〜懐かしい。。
もう一つは、ジョイスティックとボタンの形式!
あとは、周辺の電化製品に目を向けてみると、こちらは暖房・冷房機ですかね。
とはいえ、ダイヤルの回す部分がなくなっているので、もう使われていないんですかね。今はデジタルの時代ですからね、こうしたダイヤル式なものを見るだけで懐かしい気持ちになります。
おわりに
はい、以上が明治初期創業の柳湯の紹介になります!
ここ、存在を知ってからずっと来たかったんですが、佐原って川崎からいけなくもない距離ではありますが、近くもないのでなかなか来る機会なかったんですよね。でも、今回はその懐かしい雰囲気を存分に堪能でき、本当に訪問してよかったです。
お母さん、これからも体調に気をつけて長く続けていただければと思います!
ではでは、また次の記事でお会いしましょ〜〜!
参考文献
詳細・地図
住所 | 千葉県香取市佐原イ−471 |
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営業時間 | 15:00~22:00 |
定休日 | 元旦以外は営業 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0478-52-4544 |
アクセス | JR佐原駅から徒歩10分ほど |