外観が実に素晴らしい江戸末期創業の旅館「八百甚」へ!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

こんちわっす!

日本中の知られざるスポットを紹介しているブログ『知の冒険』。博物館を主に紹介しつつも、銭湯だったり老舗旅館だったりも旅のついでに訪問しては記事にしているわけですが、今回紹介するのは、静岡県にある江戸末期創業の『割烹旅館 八百甚』になります!

ここは建物の外観や一階の旅籠の様な造りが本当に素晴らしいんですよね。女将さんにも話を聞かせていただいたこともあり、写真中心ではありますが、この旅館の魅力を以下で紹介したいと思います~(*´▽`*)

本記事のポイント

・夜の明かりが灯った外観が大変素晴らしい!
・元々は横須賀城の城下町だった場所で、風情ある場所に位置する
・大変リーズナブルで、女将さんも凄くフレンドリー!

スポンサーリンク

歴史を感じる旧横須賀街道

今回のターゲットである『割烹旅館 八百甚』があるのは、静岡県掛川市。江戸末期創業の老舗旅館ということで、最初は「東海道26番目の宿場町である掛川宿にある元旅籠の旅館なのかな~?」と思ったんですが、そうではないみたいなんですね。。

その場所は、地図で見るとココなんですが、この辺りは1578(天正8)年に築城した遠州横須賀城があった城下町でした。

そうそう、横須賀って聞くと、神奈川県にある海軍の町の横須賀を思い浮かべると思うんですが、静岡にも横須賀という場所があるんですな~。

八百甚がある旧横須賀街道は、結構古い建物が残っているので、この通りだけやたらと時代を感じる懐かしい町並みが広がっています!

その中でも、一番目を引くのが「割烹旅館 八百甚」の建物でして、、

風情ある素晴らしい外観

それが、この建物っす!!

いや~この外観がとにかく素晴らしくて、何枚も同じ角度から写真を撮ってしまいましたわ(*´▽`*)

年季を感じる看板だ

入り口の脇にある看板が素晴らしく、こちらもカメラに収める!

扉を開けると、早速こんな光景が現れます。まさに昔の旅籠を思わせるような造りで、正面に現れる急角度の階段がなんとも印象的!!

館内に入ると、さっそく女将さんが出迎えてくれまして、チェックインを済ませ、いつものように「古い旅館に興味があって、いつも写真撮ったり昔の話を聞かせていただいたりしてるんです!」ということを告げると、凄くフレンドリーな女将さんが、少しばかり館内を案内してくれました!

こうした建物でしか見られないものがたくさんちりばめられているので、ちょっとロビーを散策してみる!

12:00を指したままの時計

まず気になったのが、一階に目立つように掲げられているこちらの掛け時計。

SEIKOSHA時代の物という結構貴重なもの。一応ぜんまいを回せば動きはするそうなんですが、時間の進みが遅く、動かしてもずれちゃうんですって。。(;・∀・)

ここは昔、帳場だったのかな??
もう時代を感じる産物ですね

机の上には。そろばんや固定電話が置いてありました。このダイヤル式の固定電話なんかは、私が小さい頃は家で日々使っていましたが、今では郷土資料館で展示されるくらい過去のものとなってますからね。

こちらもロビーにあった写真。

この写真には「中本町東組家庭防火組合」と記載されていて、バケツを持った女性たちが並んでいる光景が写されていました。写真に写っている建物は、今の本館の建物だとは思うんですが、いつ撮った写真なんだろな~~??

戦時中の宿泊料金表

先ほどの写真が置かれていたガラスケースには、こんなものもありました!

書かれているのは、八百甚の宿泊料金の様でして、左上に「」と書かれているので、戦時中の料金表みたいですわ。

この時代は、1泊2食付きで五圓とのこと。

こちらの鏡は、縁に「料理兼旅館」「八百甚 電話八番」と書いてあるのが印象的。そして、文字が右から左に書かれているので、戦前の鏡であることがわかります。

正面から撮ると私の顔面が写ってしまうので、あえて斜めから撮りました(笑)

階段の裏には岡持ちがありましたわ

一階の紹介はこのくらいにして、次は二階へ上がってみることにしましょう!

襖一枚で仕切られた宿泊部屋

二階に上がります!

二階は、襖で区切られた宿泊部屋と宴会場である大広間が、この階段の周辺をコの字に囲っている感じになっています。

ではでは、まずは宿泊部屋から覗いてみることにしますか。

おお~~この光景はだいぶ見応えありますね!

元々は襖で、ひと部屋ずつ区切られていますが、全部開けると爽快。各々の部屋に床の間があるだけでなく、天井や欄間の作りが部屋によって異なっているというこだわりが見えるところがポイントですかね!

各部屋の間に造られた欄間は、こんな感じでひとつひとつ作りが異なっていましたわ!

床の間はこんな感じ

とはいえ、この本館の二階は一日一組にしてるそうです。というのも、部屋にカギがないから(笑)

昔はこれでも問題なかったかもしれないですが、今の時代に知らない人同士が襖一枚だけで仕切られた部屋に泊まるのはちょっと厳しいですかね。。女性一人客だとなおさらでしょうし。

障子も何か見入ってしまう
デザインが素晴らしく見惚れてしまう

はい、続いては大広間っす。奥に舞台がありましてですね、女将さんが言うには、昭和の経済がうなぎのぼりだった時代は、皆がカラオケを歌って大いに盛り上がったそうですわ。

現在、八百甚では旅館ということで宿泊客を受け入れてる以外に、こうした大広間での宴会も承っているそうです。まぁ今は新型コロナウイルスの影響で宴会は少ないものの、そうした宴会も貴重な収入源になってるみたいですわ。

舞台の反対側はこうして襖がありまして、全部閉めると襖絵がなかなか粋な光景を生み出してくれてます。

ちなみに、天井は船底の形をしていて、桜の木が用いられているのもわかります。

裏にはビジネス客が泊まる別館も!

という感じで、風情ある本館を紹介させていただいたんですが、今回私はその本館には泊まらずに、裏にある別館に宿泊しました。

というのも、今は本館のトイレを改修しているとのことで別館にしか泊まれなかったというね。。まぁ本館見て写真撮れただけでも十分ですわ!

んで、そんな八百甚の別館がこちら(*´▽`*)

なんか見た目は全く別物の旅館に見えますが、こちらは今から35年ほど前、昭和の終わりころに建てた別館とのことです。

この別館の中は、本当に昭和な雰囲気が漂うビジネス旅館という感じ。先ほどの本館から廊下でつながってはいるんですが、一気にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を思えましたねww

今回私が宿泊した部屋

ちなみにですが、私が宿泊したのはこちらの部屋です。昔ながらの、ザ・ビジネスホテルって感じですよねww

夜の外観が特に素晴らしいっす!

チェックインして一通り館内を探索してお風呂に入ると、日も暮れて暗くなってきました。チェックインしたとき、女将さんが「夜の外観もきれいだからぜひ撮っていってね!」と言っていたので、その光景を撮るために暗くなった時に改めて外を覗いてみると、、、

この景色が見たかった!!

おお~~、マジで素晴らしい外観ですわ!

一階と二階の間にある「割烹 八百甚 旅館」の看板が素晴らしいですわ。中から明かりが漏れているのもいいですよね~~。

しばらくこの景色に見惚れていましたが、だんだん寒くなってきたので館内に退避。。こういう景色を日々見ることが出来る、周辺の方がうらやましい~~

外観を撮り終え、少し部屋でくつろいだあとは夕飯を頂くことに!

超大満足の豪華な夕食

そして、夕飯はもう本当に大満足でしてですね、刺身にエビフライ、茶碗蒸し、鶏の焼き物などなど。老舗旅館はどこも家庭的でボリューミーな食事w出してくれるので、これが休日の大きな楽しみでもあるわけですよ(*´▽`*)

巡業に来てたのかな??

そんな食堂の壁には、お相撲さんの手形がありました。

北の海のサインと手形
いい湯でしたわ~~

おわりに

はい、今回は歴史的な背景はあまり女将さんから聞けなかったというか、あんまわかんないということで、ササッと館内を紹介した感じになりました!

安すぎてビビッたww

これだけ素晴らしい建物に宿泊でき、さらに夕食も本当に豪華なんですが、宿泊料金は一泊二食付きで、まさかの6,600円+税!!

電話で予約をしたときは宿泊料金の話は出てこなかったので、「今日の宿泊費はいくらなんだろ??」って思ってたんですが、あまりに安くてビックリしましたww

マジで、利益は出てるんですかね??

ということで、八百甚は本当にリーズナブルな素晴らしい旅館ですので、掛川辺りに来る機会がありましたら、ぜひ泊りに行ってみて下さいね~~(*´▽`*)

参考文献

↓よければクリックをお願いします

詳細・地図

住所 静岡県掛川市横須賀113
駐車場 無料
電話番号 0537-48-2008
アクセス 東名高速道路 菊川ICから車で20分くらい

知の冒険TOPへ

↓↓twitterもよろしくです
※ほぼ毎日つぶやき中
こちらの記事もどうぞ!
この記事も読まれてます!
関連コンテンツ
関連コンテンツ



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です