解体寸前だった埼玉県内最古参の古民家「吉田家住宅」に迫る!

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吉田家住宅の歴史に迫る!

前のページでは吉田家住宅の内部を一通り紹介しましたが、今度はこの建物の歴史を紹介していくことにしましょう〜!

建てられたのは300年前!?

まずは、建てられた時期からいきましょう!

茅葺き屋根が素晴らしい吉田家住宅ですが、ここの一番の売りとしては、「年代が確定できる民家として埼玉県内で最古の建物」ということ!

そして、それは1984(昭和59)年9月に判明した事実らしいんですよね。

というのも、そもそもその時期までは、所有者である吉田さんがここで暮らしていました。昭和の終わり頃でもこのおうちに住んでいたようですが、いったいどんな暮らしだったんでしょうかね??

んで、もう建て替えのためにこの家をぶっ壊す予定だったものの、由緒ある古い家ということでそのときに文化庁へと調査を依頼したんだそうです。

築年数の札があった場所

そこで、県内の民家を調査している神奈川大工学部の西和夫教授が吉田家住宅を調べたところ、棟木の下の柱に「享保六年霜月吉祥日」と記された札がくぎで打ちつけてあったことが分かったんですって!

享保六年というと、1721年ということで建てられたのは江戸時代なんですね。ということは、今から300年も前ってことっすか!!

そんな背景があり、年代が確定できる民家としては埼玉県内最古ってことがわかったんですって!埼玉県内にはここの他にも高麗家住宅、新井家住宅など六件の重要文化財建造物がありますが、建てられた年代ではここが一番古いんですって!

ちなみに、この札は今でもここを管理しているお母さんの家で大切の保管されているそうです!

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三年かけて行われた解体修理

解体修理の様子(1995年)

そんだけ昔に建てられたということもあり、損傷が激しかったこともあって1995(平成8)年から三か年をかけて解体修理が行われました。家屋を構成する部材一つ一つを調査しながら解体し、各部材に修理を施(ほどこ)しながら再び組み立てて当時の様子に復元するって感じ。

実際に工事を着手した時には、建物自身が北と東にねじれるように傾き、床板や根太、北側の壁などが著しく痛んでいたとか。

上の写真に写っている周辺にある足場みたいなものは「素屋根」と呼ばれるもので、天気に左右されずに工事が出来るようにするためのもの。

解体修理について書かれた新聞記事

そして三年間近くかかった解体工事を経て、1998(平成10)年に工事が完了し、翌年から一般公開することになりました。なので、今年で開館して10年が経ったんですね~。

そして、茅葺き屋根も開館してから17年が経ったくらいの時期に一度吹き替えを行ったそうですよ!

超簡単に言うとそんな流れですが、この建物の歴史の詳細はまだ判明していないことも多いんですって。。

アクセスがいい場所とは言い難いですが、私が訪問した時には地元のお客さんや私のような一般客、さらにはこれから近くの山に登ってくるという登山の団体客も訪れて結構賑やかな瞬間もありました!

こういう昔からの家を保存していくのは大変だとは思いますが、今の現在に江戸時代の建物が残っているのは本当に貴重な事!

今回訪問して良かったな~(*’▽’)

おわりに

なかなかアクセスしにくい場所にあるものの、すごい歴史があり茅葺き屋根のアットホームな空間が広がる吉田家住宅。家の近くにこんんな場所があったら度々おしゃべりしに行きたいな〜と思っちゃいような場所でしたよ( ´ ▽ ` )ノ

それほど知名度はない場所だとは思いますが、無料だし、こういう古い建物が好きな方には一見の価値アリじゃないですかね。

ぜひぜひ、秩父とか長瀞とかそっちまで足を運ぶことでもあれば、寄ってみてはいかがでしょうか!!

参考文献

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詳細・地図

住所 埼玉県比企郡小川町大字勝呂423−1
営業時間 10:00〜16:30
休館日 月・火曜日(祝日の際は翌日) 年末年始
駐車場 無料
電話番号 0493-73-0040
アクセス JR竹沢駅から車で3分ほど
リンク http://yoshidake.okoshi-yasu.net/

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