謎多き鎌倉三大洋館の「旧華頂宮邸」!年に数回の内部公開に行ってきた!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

こんにちわ。

今回紹介するのは、鎌倉市にある「旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい)」という建物です。知の冒険では、鎌倉にあるスポットはわりかし記事にしてはいるものの、それ以上に見どころもたくさんあるので、記事の作成が追いつきませんw

この旧華頂宮邸は、鎌倉にある洋館としては鎌倉文学館、旧古我邸とともに鎌倉三大洋館と言われるくらい大規模な造りとなっています。

とはいえ、普段館内は非公開であり、春と秋に二日間ほど公開日があるので今回はそこを狙って2024年4月に訪問してきました!!

ではでは、そんな旧華頂宮邸とはどんな建物なのか、以下で紹介しますね〜( ´ ▽ ` )

本記事のポイント

・部屋がどのように使われたか、所有者の詳細などは不明・・
・スタッフのおもてなしが素晴らしく、無料でコーヒも飲める
・庭園や奥にある和風建築も押さえておきたい!

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鎌倉の奥地に佇む名洋館

まず場所について書こうと思うのですが、地図で示すとココです。

鎌倉駅からは歩くと30分くらいかかる場所っす!

でも、その近くには竹が生えまくってる寺で有名な報国寺、あとは境内に英国のガーデンテラスがあることでも知られる浄明寺などがあることから、それなりに観光客がいるエリアに位置しています。

今回私は車で行ったものの、観光客の方々はバスで行く方が多いんでしょうか??

んで、旧華頂宮邸は鎌倉駅から横浜の朝比奈へ抜ける県道210号線を進み、そこから細い路地を入った場所に位置しています。

先ほど書いたように、今回は2024年4月の公開日に行きました~。公開時間が10:00からということで公開時間ちょい前に到着していたものの、既に先客が門の前に列をなしていたのでそこから並び入館。

※上の写真は見終わった後に撮ったので、行列は写ってないっす(汗)

大阪の小林一三記念館に外観が似てる気がする

開館時間になって門が開き、早速建物の外観が現れるわけですが、いや〜〜この外観からすでに美しいですよね。

開館と同時に多くのお客さんが館内へ入っていくわけですが、あんまり入りすぎると館内が人だらけになって鑑賞どころではなくなってしまうとのことで、ある程度の人数だけ入館するよう入館制限が設けられていました。

列の後ろの方がプラカード持ってるのはそのため。

といっても、回転は早いのでそんなに待つ感じでもなさそうでしたけども。

館内に入るわけですが、早速現れた玄関のタイル!!

一瞬、泰山タイル?とも思ったんですが、後日ググってもそれらしき情報はなかったので、どういったタイルかはわからず。。

スタッフの方にも聞いては見たものの、このタイルについては詳細不明とのことでした。。このタイルに限らず、旧華頂宮邸の建物はあまりよくわかってないことが多いみたいっす。。

館内に入ると、広さを感じるロビーが現れるのですが、スタッフの方も多くいたのでロビー全体の写真は撮りませんでした。

ロビーの脇には募金箱があり、この建物の保存活動に使われるためのものですね。そもそもの見学自体は無料なので、ここで気持ちだけ払うって感じでしょうか。

手摺りのクネり具合がたまらん!!

ロビーに入り、最初は1階にある部屋を三つ見たあと(サッと見ただけで写真は撮れず・・)、広い玄関ホールに見られる階段で二階へと進みます。

この広い空間が、この建物の最も魅力的な空間ですかね~♪

壁には美しい明かりが灯っていて壁も特徴的なわけですが、この壁は竣工当初のものではないそうです。この建物は幾度か改装が行われているようで、特に壁などの内装は当初からだいぶ変えられているんですって!

何でこんな天井造ったの?

二階に上がると、こんな光景が目に飛び込んできます!

ちょっとここで建物の歴史に触れたいんですが、旧華頂宮は関東大震災の6年後になる1929(昭和4)年の春に、華頂博信(かちょう・ひろのぶ)侯爵邸として建てられました。とはいえ、華頂夫妻が住まわれたのは数年のみらしく、その後は所有者が変わり1996(平成8)年に鎌倉市が取得。

竣工当初から現在まで、どの方がどのように使われていたのかという詳細な記録は残っていなく、設計者も不明とのこと。謎多き建物っすね。。

天井のこういった造りもどういった意図があったのか??

私も結構いろんな建物を訪問してはいるものの、建物の研究をしているわけではないんですよね。詳しい方だったら色々推測したりできるんでしょうが私はそういうのあんまできないんで、こういう謎多き建物こそ、詳しい人と同行したいと思ったりもしますわ。。

窓がやたらデカいっすな

二階にも数部屋あってひと通り見学は出来るものの、家具とかそういったものはなく、壁や灯り、扉や暖炉などが残っている感じ。

謎多き建物ということからか、どの部屋がどのように使われていたのかという解説も見られない感じで、建物をじっくり見るという見学スタイル。

私は2024年4月の公開日に訪問したんですが、入館制限をしていたということもあって激混みというほどではないものの、お客さんは次々と訪れていました。

各部屋にスタッフの方がスタンバイしているように、当時は市の職員?や華頂宅間ボランティアの会の方々など多くのスタッフの方もおられます。皆さんめちゃくちゃ親切に対応してくれるので、この建物で気になったこととか聞けば答えてくれると思いますヨ!!

とはいえ、お客さんも多かったのであまり建物について聞きこみませんでした。

この部屋には、洗面台が残されていますね!!

綺麗な花が飾られている所に、建物への愛情を感じる

これは竣工当時のものなのか、そうではないのか??

そしてこの部屋だけ洗面台が見られますが、一体何に使われていた部屋だったのか??

二階の角にあるこの部屋だけは、畳でした。この部屋は、畳には上がることが出来ずこの辺から眺めるのみ。

畳ではあるものの、天井にはオシャレな灯りが吊るされており、この部屋だけでも和と洋の雰囲気が取り込まれているのがわかります。

下りちゃダメと言われると下りたくなる・・

玄関ホールから上る階段以外にも、もう一つ幅の狭い階段もありました。

下りるのはダメとのことで下りてはいませんが、この先にはキッチンがあるそうです。あと、小さい窓に見られる色ガラスも良い感じっすね~~。

ちなみに、館内にはこんな感じで壁や天井でいろんな灯りが見られました!

こうした細かい柄も写真に収めとく

という感じで、二階で見たものは以上になります!

階段の上からもパシャリ

階段を下り、再び一階へ!

ドアの把手を見逃すな!!

暖炉がやたらとデカい

しかし、私は鎌倉の街が本当に好きでして。小学校五年のときに横浜から引っ越して、社会人になって独り暮らしするまで鎌倉に住んでたわけですが、住んでた時はよさに気づかず。。でも、いざ離れてみて初めてよさに気づくものですね。。

人気観光地である小町通りや鶴岡八幡宮、長谷観音、大仏などは休日にもなると多くの人が訪れ賑わいを見せるものの、そこから外れると物静かな雰囲気になる。海があり、緑も多く自然も豊か。

鎌倉文学館、旧諸戸邸、吉屋信子記念館、旧里見邸などなど、鎌倉には多くの洋館や元別荘の建物が見られますが、この場所を別荘地に選んだものわかるような気がします。

この旧華頂宮邸も、鎌倉の中心地から横浜の朝比奈へ抜ける県道204号線から細い道を入った奥にあり、静かで周辺は森に囲まれていることもありこの場所に建てたのも納得という感じです。

という鎌倉の良さを噛み締めながら1階で何か面白い作りがないかと見渡していると、扉のとってに動物が彫られているのを発見!

キリンビールみたいな空想上の動物が描かれてるんですかね?

これを写真撮ってたら、スタッフの方が

「あっ、よく気づきましたね!あと逆側には逆さまの絵が彫られてますよ!」

と言ってくれまして、、、

写真下手クソすぎ…

あーー本当や!

ということでこっちも写真撮ったんですが、ピントがぼやけてしもうた。。

ブログ始めて9年半近くが経つものの、一向に写真のレベルが上達しない。というか、現場にいるといろんなの見たりスタッフの人と話すことに注力しちゃって、ちゃんと撮ることにリソースが捌けないんですよね( ´ ▽ ` 😉

こんなところに色ガラスが!!

あとは、こんな感じで色ガラスが見られたり、、、

右の柄はクリオネにしか見えない・・

窓ガラスの模様も可愛かったり美しかったりで、こちらも見惚れてしまいます。

おもてなしのコーヒーに癒される

一階の最後に訪れたこちらの部屋は、コーヒーを飲んでくつろげる空間となっていました。

ボランティアの方から、

「どうぞゆっくりなさってください。コーヒーは飲まれますか?」

と言っていただきコーヒーをいただくことにしたのですが、そんな感じで無料で公開しているのにめちゃくちゃ親切にコーヒーサービスしてくれました!

本当に神対応すぎて申し訳ないほどです!

最高の洋館で飲むコーヒーは、人生最高レベルの味でした

素晴らしい洋館でコーヒーを飲む、優雅なひととき。

最高の休日じゃないっすか!!

コーヒーは、庭園を眺められるこの席でも飲むことができます。私の時は先客がおりましてここで飲めませんでしたが!!

出たら戻れないので、躊躇しつつの脱出・・

コーヒーを飲み干し、館内は一通り鑑賞し切ったので庭に出ます。入口と出口は一方通行になっていて、庭に出ると再入場不可という仕組みでした!

見てるだけで、顎が痛くなりそうだ

大きな口を開けたマーライオンも見られますね。ここから水が噴き出ることはないのだろうか。。

庭園側から建物の外観を撮るわけですが、ホームページとか何かで紹介される時は入り口側ではなく庭園側の外観の写真がよく見られる気がします。私はどっちかというと、反対側の方が好きなんですけそね〜

庭園では何も咲いてませんでした・・

このフランス式庭園は、初夏にはアジサイやバラも咲くそうですが私が訪問した時は何も咲いてませんでした。。あ、でも右上にちょっくらサクラが写ってますかね。

ちなみに、フランス式庭園とはいうものの「フランス式庭園ってどんな庭園を指すの?」と思ってちょっとググってみたんですが、こうした幾何学模様が見られる庭園を指す的な記事が出てきますね。サクッと調べた程度なので、薄っすい情報ではありますが。。( ´∀`;)

ただ、この庭園のみであれば特別公開ではなく以下の時間で解放しているとのことなので、建物の外観と庭園を見たい方は以下の時間に訪問してみていただければと思います〜。

庭園の開園について
【開園時間】
4月~9月:10:00~16:00
10月~3月:10:00~15:00
【休園日】
月曜、火曜、年末年始

奥にも貴重な和風建築があるヨ!

という感じで、贅沢な洋館を楽しんだわけですが、庭園の奥に進むと何やらお寺に見られるような門を発見!

お寺があるのかと思ったやんけ

この門の存在は全く知らなかったので、旧華頂宮邸と関係ない施設が併設してるのかとか、あとは隣にお寺があるのかと思ったんですが、旧華頂宮邸とも関係がある建物のようでして。

こちらは「無為庵(むいあん)」といわれていて、昭和45~62年まで旧華頂宮邸を所有していた松崎貞治郎氏が、昭和46年に東京の上大崎から茶室と門を移築したもの。

この門の奥には茶室があるんですが、茶室は昭和初期以前に建てられているものの、この門はそれよりももっと前に造られたものと考えられているそうです。

両側には獅子?が見られるなど、見るだけでも楽しめる素晴らしい門となっています!

俺もこういうの作れるくらい器用だったらな・・

躍動感ある鍛治職人が見事に彫られてますね。その左隣にいるのは何の動物なんでしょうか??

素晴らしい門をくぐった先に現れるこちらの建物が、茶室っすね。こういうところでボーッとし対と思えるほどの、素晴らしい風景。

私が訪れたのは春でしたが、秋だと紅葉がスンゲェ綺麗なんじゃないっすかね?

こちらの茶室は天井が八角形で、16本の棹縁を放射状に通しています。柱などにかりん、南天、皮付きの桜や竹といった奇木を用いているんですって!

ここは部屋に入ることはできないものの、外からこんな感じで写真を撮ることはできますし、天井や床間の作りも見応えありまくりなので、旧華頂宮邸を訪問した時はこちらにもぜひ訪問してみてくださいな!!

ただ、無為庵も旧華頂宮邸の内部公開の時しか開放はしていないみたいなので、要注意っす!!

おわりに

以上になります!

今回紹介した旧華頂宮邸は鎌倉三大洋館(あとは鎌倉文学館と旧古我邸)にも含まれるほどの建物ですが、鎌倉には素晴らしい近代建築がいくつもあって、知の冒険でもいくらか記事にしています!

こちらの鎌倉文学館の建物も、超オススメっす!

↓こんな感じで鎌倉の洋館に関する記事も書いてるので、よかったらこちらもご覧になっていただければと思いますm(_ _)m

大仏や長谷観音に鶴岡八幡宮も良いスポットではありますが、こうした穴場?的なスポットもオススメなので、気になった方はぜひ足を運んでみて下さいね~~(*’▽’)

参考文献

↓よければクリックをお願いします

詳細・地図

住所 神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目6−37
開館時間 09:00~16:00(内部公開は春と秋に2日程度)
開館日 春と秋に2日程度開園日があります。
※庭園は一年中開園してます
駐車場 なし
電話番号 0467-61-3477(鎌倉市都市景観部都市景観課都市景観担当)
アクセス 鎌倉駅から歩いて40分ほど
リンク https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keikan/k-index1.html

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