京都の八坂神社の近くには「漢検 漢字博物館」という漢字を学べる博物館があるぞ!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
今回の記事は「漢字」に焦点を当てていきたいと思います。というのも、古都京都には漢検・漢字博物館という面白そうな博物館があるという情報を仕入れたためで、今回はその博物館の訪問記になるわけです。
漢字の成り立ちから、色々な漢字のウンチクに関しても一緒にまとめたので、以下で紹介していきたいと思いまっす!
本記事のポイント

・漢検・漢字博物館は小学校跡に建てられた
・5万もの漢字が書かれた「漢字タワー」は圧巻!!
・漢字の歴史やおもしろ雑学なども学べるぞ!

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漢検・漢字博物館はどこにあるのか?

▲漢検・漢字博物館の近くにある八坂神社
今回のターゲットである漢検・漢字博物館はどこにあるのかというと、京都市内の八坂神社の近くにあります。この辺りは祇園の街と言われていて多くの観光客で賑わう場所としても知られていますな〜。電車で来るならいいですが、今回訪問した私みたいに車できた場合は要注意ですよ!この周辺のコインパーキングはめっちゃ高いんで(ー ー;)
ちょっと余談ではありますが、私はこの祇園の街が本当に好きで、特に夜の雰囲気は東京にはない風情ある町並みとなっていますし。自分が京都の人間だったら、絶対ここでデートして鴨川カップルの仲間入りをしていたと思います。相手がいたらの話ですが。。。

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漢検・漢字博物館の歴史

※「今昔マップ on the web」を元に作成
この博物館は元々は中学校の跡地だったのです。上の地図の赤丸で囲た場所が今の漢検・漢字博物館の場所になります。この中学校は「弥栄中学校」という中学校で、「弥栄」という名称は”八坂神社のふもと”ということからきています。
その中学校が平成23年に閉校した跡に、平成28年の2016年に漢検・漢字博物館が誕生しました。まだ開館してから1年ちょっとしか経っていないのですね!!

館内をざっとご紹介!

ということで、さっそく漢字博物館に行って見ることにしましょう!建物の中には、博物館だけでなく、カフェや祗園祭の様子を観れるギャラリーなどもあります!今回の取材では、この後三重県に行く用事があったということもあり、博物館に関してだけの紹介となります!!

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中央にそびえ立つ、5万字の漢字タワー!

▲5万もの漢字が書かれた「漢字タワー」
この博物館のシンボルといえば、この漢字タワーです。漢検・漢字博物館の中心部にそびえ立っており、この柱には、なんと5万字もの漢字が書かれているのです。5万字ということで、我々が使っている漢字の全てが書かれていると言っても過言ではないでしょうな!!
この5万字というのは、日本最大の漢字辞典である「大漢和辞典」という辞典に載っている漢字であり、これが全部ぶっ込まれてあります!!こりゃタワー作るの大変だったでしょうな。。
ここに書かれている感じは、青、オレンジ、ピンク、黒に色分けされており、青は小学校で習う常用漢字で、オレンジはそれ以外の常用漢字となります。まぁ青とオレンジは普通にわかるわけですが、常用漢字に含まれない漢字ってマジで見たことないものばかりっす!!
細かく書くと以下です。
漢字タワーの色分け

青色:教育漢字(学習漢字)
オレンジ色:常用漢字(教育漢字を除く)
ピンク色:JIS漢字コード第2水準まで
黒色:その他
黒色に関しては、もはや意味不明な漢字も多数あるので面白かった漢字をいくつか紹介したいと思います!

意味不明な漢字たちww

もうね、常用漢字以外の漢字を見てると漢字の概念が覆されますわ!!この真ん中の子が6つ合体した漢字。何て読むんすか??六つ子??(笑)
この真ん中のやつは、アルファベットではないのですか?Yじゃないんですかね?漢字だけではなくちょっとした洒落心でアルファベットまでぶっ込むとはね!!
って言うのはさておき、この漢字は画数3で、なんと読みは「あ」と読むらしいです(笑)
意味は「ふたまた」とかだったかな?
漢字タワーを凝視してみると、漢字を4つ並べたものが結構多いわけです。例えばこの春が4つ合体した漢字。4つ合体させる必要があるのか謎ですが、この漢字はなんて読むんでしょうかね??
この漢字の意味を知りたくて色々検索しまくったところ、何とこの漢字の意味は「不明」とのこと。。このような「4つもの」の漢字は非常にたくさんあり、泉が4つ、風が4つなどもあるそうです。風が4つ合体した漢字は、読み方は音読みはヒュウまたはヒュと読むそうで、意味は「かぜ」なんだそうです。だったら風1つでよくね??もはや意味不明。。
 田んぼを四つ並べる必要があるのでしょうか?私は勝手に「でんえん」と名付けました。。
この漢字は、きついっすわ。虫っぽいのが3つ並ぶと強烈ですね。きつい文字のため、「がいちゅう」と読んでおきましょう!!
さらにはこんなものも。この真ん中の文字はなんて読むんですかね。もう田んぼやら鳥やらいくらでも組み合わせて漢字が作られている感じがありますが、なんかもうなんでもありに感じてきます。この漢字は調べようにも調べられないんですよね。。画数は36のようですが、いくら調べても出てこないんですけど。。。ってか本当にこんなの使われてたの???
むやみに漢字を作らないように。。
そして極め付けがこれか??
これは「びあん」と読むそうで、中国の西北地方でよく食べられている平たい幅広の麺である「びあんびあん麺」という食べ物で使われていた漢字のようです。この漢字は、あまりにも複雑すぎてこの漢字の書き方を覚えるための歌があったほどなんだそうです!いったい誰がこんなの考えたんだ?
その他にも「タイト」という雲とかいろんなものが合体しまくった漢字など色々あるようですが、もはや意味不明なのでこれ以上調べるのはやめますか。。。

1階は漢字の歴史が展示されている!

シンボルを紹介した後は、まずは1階を紹介していきましょう!
1階では漢字がいったいどんな経緯で今までに至るかという歴史を、壁伝いにずららららっと展示してあります。この展示内容をマスターすればあなたも漢字博士でっすわ!!でも、漢検1級に受かるのは、死ぬほど勉強しないとダメっすよ!
▲2016年の今年の漢字である「金」
毎年恒例の「今年の漢字」です!これは、1995年からはじまったもので毎年京都の清水寺で発表されるもので、基本的には漢字の日である12月12日に発表されます。今回展示されていた漢字は「金」ですわい(*’▽’)
まぁ漢字の歴史に関しては説明するとめっちゃ長くなるので今回は省きましょうかね!歴史に関しては別記事にして後日展開したいと思います!
ここにも漢字博物館らしい表示の仕方が(^ ^)
館内にはエレベーターがあるんですけど、漢字タワーの中に作られているため、漢字に囲まれての移動となります(笑)

2階でも漢字をいろいろ学べるぞ!

1階で漢字の歴史を学んだあと、2階では漢字のうんちくや漢字にまつわる色々な事が展示してあります。ここのスタッフさんも何人かいるので、声をかければ解説も受けられるっぽいです!!
今やどのスポットにも置いてある顔ハメ看板。漢検・漢字博物館では、漢字にかかわるものなんだろうとは思うものの、なぜか「米」の漢字(笑)
下の方は子供じゃないと、顔を突っ込むのが大変そうだ。。

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爆笑!創作漢字グランプリ!

2階には漢字グランプリというものが展示されていました。これは、来館者が自分で勝手に漢字を作るというもの。色々面白いものが展示されていたので、一部を紹介したいと思います!
読み:さくらんぼ
さくらんぼの茎を、人で書いているようです。つまりは、「人+口+口」で作られた感じです。しかし、赤い文字で書かれていますが実際に鉛筆で書くとさくらんぼに見えるかはちょっと厳しいか??
そして、写真を見て思いましたが隣の「ばかす」の漢字もなかなか面白いっすね!!化粧で相手を惑わすという、日常でよくある出来事を書いた感じですね。。
読み:アイドル
ぱっと見で面白かったので紹介しました。ドルの部分は漢字として認識するのがありなのか不明ですが、ありなのであればこの発想は面白い!!握手券戦法が横行しているアイドル界では、お金を使うことも愛情の一つですからね。。
読み:ストレス
この漢字を作成したのは27歳の女性のようですが、仕事か何かで相当ストレスが溜まっているんですかね??現代で流行ってきた「激オコ」と読んでも面白いかもしれん。。
読み:フルマラソン
ちょっと漢字にするには無理がある気がします。。でもこの無理矢理感がおもしろいですね。作者は44歳の女性で、「大阪マラソン走るで〜」からも読み取れるように関西住まいの方でしょうな!

方言漢字

漢字には方言漢字というものも存在するようです。へ〜漢字にも方言ってあるんですな。ということで、ちょっとこれについても紹介したいと思いますが、無理やり日本列島をぶち込んでいるのが面白いですな(^ ^)
日本全国の方言漢字はざっとこんなくらいあるようです。まあ何万字もある中のうちこれだけだと数的にはさほど多くない印象を感じました。といっても、たいていが難しめというかあまり見たことない漢字ばかりだったので、 ピンときにくかったのですが、見慣れた感じもあったのでその辺を紹介しておきましょ〜!
まずはこれ!へぇ〜琵琶湖の「琵琶」って方言漢字だったのですね。ちなみに、元SMAPの草彅くんの「彅」の字も方言漢字なのですよ!
そして、29年間神奈川県民の私にとって一番しっくりきたのが神奈川県の方言漢字。湘南の「湘」や鵠沼の「鵠」、そしていたちという漢字は横浜市を流れる致地川などで使われています。この辺は方言漢字という認識はなかったんですがそうなんですね。このように、自分の馴染みのある都道府県を見てみると、「これって方言漢字なんだ!」って発見があると思いますよ!

漢字に関するうんちくを紹介!

・明の月と、胸の月の違い
明るいで使われるほうは月(つき)と言われますが、胸の漢字に含まれる月は「にくづき」と言われています。これは、胸の方の月は元々は肉を表す感じだったことが原因となっており、元々の形は、上の図のように異なっているのです。胸の方のにくづきには、日本の横線と縦線の間に隙間があるのですね!!
・「はち」ではなく「へつぽつ」
こちらの漢字はなんて読むかわかりますでしょうか??
これは、数字の「はち」とは読まないのです!!なにっ!!
実はこれは「へつぽつ」と読むのであり、船などが左右に揺れる様を表しているのだそうです。たった2画の漢字なのですがこのような意味になるのですね!
・誤って生まれた漢字
こちらは「あけん」と読む感じです。ただし、この漢字はもともと存在するはずがなかった漢字なのです。というのも、本来は「山」と「女」の漢字を組み合わせて作るはずが、この二つを別々の紙で合成する際に紙の線が影として写ってしまい、余計に線が1本入ってしまったのです。。そんなこともあるんですね。。
・これは漢字ではなかった!
人々や各々など、同じ読みを連発させる際に書く「々」という文字。この文字は、実は踊り字といって漢字ではないのです(´Д` )
繰り返し符号とも言われ、漢字ではなく記号であるため「々」という文字に読み自体が存在しないのですぜ!
・中国語とは意味が異なる!
漢字は中国から伝わったものでありますが、日本語と中国語では意味が異なる熟語が幾つかあるのです。例えば汽車は日本語では蒸気機関車的なものを指しますが、中国語では自動車なのですね。その他にも、丈夫は日本語では頑丈という意味であるものの、中国語では人間関係を意味する他、勉強は日本語だとまさしくべんきょうであるものの、中国語では無理やに何かをやらすという意味になるそうです。
・微妙に違う「柿」と「柿」
この2つの漢字、どっちも果物の「かき」かと思いきや、右側の方は「かき」ではなく「こけら」と読みます。柿(かき)は市の真ん中の棒は突っ切っていなくなべぶたなのに対して、杮(こけら)は市の真ん中の棒が突っ切っていますね!こりゃなかなか気づかんわ。。

おわりに

ということで今回は京都にある漢字の博物館に関して、色々紹介してみました。まだ開館したばかりということでそこまで知られていない博物館かもしれませんが、八坂神社の近くにあるということでたくさんの観光客が訪れるようになる気がします!
ここに行って漢検とかの勉強をしてみたいな~とは思ったものの、ブログの運営等で時間はないのでその辺はまたいつかかな。。。とりあえず、ブログの記事内での誤字脱字は減らしたいところ。。(笑)

参考文献

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詳細・地図

住所 京都府京都市東山区祇園町南側551
営業時間 9:30〜17:00
※入館は16:30まで
定休日 月曜日(休館日が祝日の場合は、翌平日に振替)
※年末年始
駐車場 なし
電話番号 075-757-8686
アクセス 京阪本線『園四条駅』6番出口から八坂神社方面へ徒歩5分
阪急京都線『河原町駅』木屋町南出口から八坂神社方面へ徒歩8分
地下鉄東西線『東山駅』2番出口から東大路通を南へ徒歩10分
リンク http://www.kanjimuseum.kyoto/
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