レトロ自販機とホテルが合体した新潟県の「公楽園」へ突撃!

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公楽園誕生の背景とは!?

スタッフの方に話を伺った

前のページではゲームコーナーやレトロ自販機を堪能した様子を紹介しましたが、この公楽園、「どのような背景があって誕生したのか?」ってのはとってもキニナルところですよね!

ということで、宿のチェックインをすると同時にスタッフさんにその辺の話を聞くことができました。スタッフさん、とても親切な方で、30分近くにわたり色んな話をしてくれたんですね!

今から50年ほど前に建てられた

公楽園が誕生したのは今から50年ほど前のこと。今の社長のお父さんである会長さんが建てられたんですって。というのも、スタッフの方が会長さんから聞くと「昔はこの辺には何にもなかったんだよ。そんで正月の三が日になってもね、男どもが行く場所がないから、人が集まれる場所を作らなきゃいけないわけだ!」とおっしゃっていたそうです。

そういう熱い思いがあったことが、公楽園誕生の理由だったんですね。

と思ったらですよ、、、スタッフさんが後日、会長さんを知る他のおじいさんの方々から聞いた話では「そんなもん嘘だよ!金だよ金!金が欲しかったからここ建てたんだって!」と言っていたそうです。。( ;∀;)

ん〜本人も金目当てとは言い難いからそう話したのか、、真実はわからんですな。。まぁ背景にはそんな話があったそうですわ。

この建物、一回がゲームコーナーやレトロ自販機が置かれており二階がホテルになっているわけですが、元々は一階のゲームセンターだけを作る予定だったとのこと。ところが、「ついでだから上をホテルにしちまおう!」という思い付きからホテルは誕生したようです。

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ホテルへの脇階段

そんな後付けでホテルが作られているため、ゲームコーナーの中からは上に上がれず外階段からという構造になったらしい。

二階のホテルの廊下

そんなホテルの方は地元のお客さんで何とか細々と続けられているそうです。こういうところなので、私は最初に「長距離ドライバーの方々が泊ってそうだな~」と思ったんですが、実際はそうでもないんですって!

長距離ドライバーの方々は高速を使う方が多いし、下道を使ってここに車を停めても駐車場の端っこで車中泊するのでホテルには泊まらないんだそうです。

泊まりに来る方というと、置き薬をお客さんに営業する方がここで長期に泊まっていたり、景気が良かったときは石材屋の方が長期で泊まりに来たりもあったそうです。ところが、景気も悪くなるし、そして2020年には新型コロナウイルスの影響もあってもかなり運営が厳しい状態とのこと。。

私が宿泊した2020年の7/23~26の四連休も、いつもだったら満室になっているものの、今年は空きが目立つ状態。。

コロナウイルス、本当にいつになったら収まるんでしょうね。。

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レトロ自販機は電気代が・・

公楽園にあるレトロ自販機

そんな公楽園の背景について話していたわけですが、話題は館内にあるレトロ自販機の話題に!!

今や全国的にも数が少なくなってきているこちらのレトロ自販機。うどん、そば、ラーメン、トーストなど色んな種類のものが今も現存しているこれらですが、2020年現在、公楽園にはトーストとカップラーメンの自販機が今でも現役でおりました!

埼玉県にあった「鉄剣タロー」

とはいえこれらの自販機、はっきり言って利益にはならないようでですね、、、埼玉県行田市にあったレトロ自販機がある有名スポットの「鉄剣タロー」というドライブインは、2020年5月31日に残念ながら閉店してしまったんですよ。。

私:「レトロ自販機は次第に姿を消してますよね。最近では埼玉県の鉄剣タローが閉店してしまいましたし。。」

スタッフ:「鉄剣タローね。以前ココに来たトラックドライバーの方とも鉄剣タローの話をしてたんですよ。おばあちゃん一人でやってましたけど、もしかしたら辞めるタイミングを探していたんじゃないかね~なんて話をしましたよ。」

以前にまとめた鉄剣タローの記事でも書いたんですが、レトロ自販機は昔の機械ということもあって結構電気代が食うらしいんです。先ほど利益にならないと書きましたが、大きな理由はコレだという。。

スタッフ:「 そう、全然利益にはならないんです。テレビとかに出たりすると一時的に結構売れたりしますけど、日常はそうはいかないんです。電気代は食うし、うどんやそばの自販機もうちに前はあったんですけどね、、賞味期限があるものですし、中にストックできる数も限られますから。」

電気代がめっちゃかかる・・

トーストをパテで挟んで焼くわけですが、常にパテを温めておかないと、いざお客さんが買った時にパンを温められないんですね。そのため、このトースト自販機はめちゃくちゃ電気代がかかるわけです。

これは鉄剣タローのお母さんも話していたな~。

とはいえ、このゲームコーナーのゲーム機もブラウン管で結構電気代を食うんだそうですね。UFOキャッチャーとかに比べると利益率も悪そうだもんな。。

お客さんに関していうと、ここは今から4年ほど前にNHKの番組『ドキュメント72時間』に取り上げられ、一時的にお客さんが来たこともあったそうです。が、テレビがきっかけで来たお客さんはトースト買って写真バシバシ撮って終了って感じ。興味本位で一回来て終わってしまうんですってね、テレビって。。

とはいうものの、番組をやってよかったこともあって72時間を見た昔の常連さんが「番組見てまだやってるんだ~と思って30年ぶりに来たよ!」とか、「昔ここに来てましたよ~」という常連さんがテレビを見て来てくれたことは凄く良かったそうです!

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お米の問屋さんが運営している

ということで、この公楽園はぶっちゃけ商売にはなっていないそうです( ;∀;)

とはいうものの、50年前にここを建てた会長の想いがあるため今でも続けているようなもの。

運営しているのは(株)山修商店

そもそもこの公楽園は、(株)山修商店というお米の問屋さんを営む会社が運営しているんですって。建物にはこのようなプレートが掲げられており、「昭和五十一年七月二十七日竣工」と書かれてるのが分かりますね。

ってことで、この建物は46年前に建てられたってことか!

ってか公楽園、お米の問屋さんがやってたんか。お米の問屋って、新潟県らしいっすね( ̄▽ ̄)

向かいにある山修商店の倉庫

そんで、公楽園から国道116号線を挟んだ反対側には上の写真のようなデカイ倉庫があるんですが、これは会社のもの。「山修商店」って書いてますもんね!

公楽園を建てた当時はイケイケどんどんだった時代ということで、山修商店はお米の問屋だったもののラブホテルやパチンコ屋をも経営したりと結構幅広くいろんなことをやってたみたいなんですね。

昭和感満載のホテル

前のページでは一階のゲームコーナーとレトロ自販機、さらには公楽園の背景についてを紹介しましたが、ここからは二階のホテルを紹介することにしますね!

ここを建てた会長の思いつきで備え付けられたホテル。レトロ自販機のスポットは日本全国にまだ幾らか現存しているものの、ホテルと合体している形式は大変珍しい。

というか、日本でここだけなんかな??

ここがホテルの入り口

ホテルへは前のページで説明した通り、脇にある階段から上がるというスタイル。そんでここが入り口なんですが、あるのは扉のみ!!

二階のホテルの廊下

そんで扉を開けるとこんな感じですよ!

床には緑の絨毯?があるんですが中央がいい感じに色褪せており、匂いとか空気とから感じる雰囲気が、まさに昭和のビジネスホテル感を醸し出しております。

廊下にはタバコの自販機がぽつんと置かれているんですが、ただでさえそんなに広くないこの廊下にそれなりに幅がある自販機が置かれているのがツボでしたよ( ;∀;)

まぁね、泊まるのは男性がほとんどでしょうし、確かにタバコは売れそうな気はする。。

あと、この壁がなんか独特で気になってるんですよね。

私が宿泊したお部屋

そして私が今回宿泊したのはこの部屋。

五号室で洋間。

昔のビジネスホテルって感じ

部屋の中はこんな感じとなっておりました!

お〜〜いかにも男一人が泊まるための簡素なホテルって感じですね。洋間と言う事で寝るのはベッド、あとはテレビと小さいテーブルがある感じですね。あとはちょっとタバコの匂いがするかな( ;∀;)

ここはWi-Fiもないし予約も電話のみ。今の時代であればWi-Fiだったりネット予約できる宿が多い中、ここはそう言った近代化には対応していない感じです( ;∀;)

料金はめっちゃ安い

でもですよ、ここの宿泊料金はまさかの2,900円。

もはや漫画喫茶に宿泊するのとほとんど変わんないくらいの値段ですよね。

こんな椅子もあった
バス&トイレ
外は一面田んぼだった

ちなみに、部屋の窓を開けるとこんな感じ!!

一面田んぼですね。いつも都心のコンクリートジャングルで疲弊している人間からするとこうした光景は本当に気が紛れますよ。開放感半端ないっす!!

んでですよ、こんだけ周辺が田んぼだらけということで、夜になると、、

カエルさんがたくさん

壁にはたくさんのカエルがおりました(*´▽`*)

一階のトイレの窓にもたっくさん窓にへばりついておりましたよ!

カエル嫌いの方にはキツイ写真かな。。

と言う事で、公楽園に来てスタッフの方から話も聞けたし、一階もやるだけのことはやったので眠くなるまでブログの更新を行って就寝したのでした。。就寝したと言うか、ベッドで横になりながらブログを更新していたら、気付いたら寝てたって感じなんですけどね(;’∀’)(;’∀’)

おわりに

NHKの番組を見てからようやくの訪問となった今回の取材。

神奈川に住んでる私からすると、新潟県燕市はなかなか行きづらい場所だったため四連休を使って訪問できてよかったですよ( ̄▽ ̄)

しかし、ただでさえ運営が厳しいのに先が見えない新型コロナウイルスが重なっていますからね。今後も頑張って営業を続けては欲しいですが

参考文献

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詳細・地図

住所 新潟県燕市熊森1286
駐車場 無料
電話番号 0256-97-1575
アクセス JR粟生津駅から車で5分ほど

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