堂々たる旧銀行の近代建築「鳳来館」で優雅なティータイムを!

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こんにちわ!

今回紹介するのは、愛知県新城市にある「鳳来館」という喫茶店です。

んで、鳳来館はただの喫茶店ではなく大正時代に建てられた元銀行の建物を活用して、喫茶とギャラリーとして今も建物は健在!

今回は、自宅の川崎から300kmの距離を走ってこの喫茶店に行ってきたので、その様子を以下で紹介しますね~(*´▽`*)

本記事のポイント

・鳳来館は、大正14年に建てられた元銀行の建物
・閑静な町に佇むだけあって、落ち着いた贅沢な時間を過ごせる
・2階のギャラリーも無料で開放しており、意匠などが素晴らしい!

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大正時代に建てられた堂々たる近代建築

今回紹介する鳳来館があるのは、愛知県新城市という場所。地図で示すとココなんですが、皆さんは行ったことありますでしょうか?

知の冒険のブログを始めて9年が経ち、愛知県は何度も訪問してはいましたが私は今回が初めて。むしろ、新城市(しんしろし)という市があるのすら知らんかったっす。。

鳳来館のすぐそばで無料開放してるヨ!

鳳来館がある場所は、大野宿という元宿場町だったことでたくさんの商店があったエリア。前回の記事で紹介した「旧料亭菊水」の建物も同じエリアにある建物で、こちらは無料で誰でも見学可能であり、前回の記事にまとめているので、よかったらこちらも見ていただけると幸いですm(_ _)m

んで、今回の記事のターゲットはこちら!

いや~~素晴らしい。宿場町の角っこに、堂々と佇ずんでますよね。

1925(大正14)年に東三河地方で最初の民間金融機関として建てられたんですが、平成18年に銀行は閉鎖し、元々は取り壊される予定だったものの、市内のコンクリート製造会社であるスエヒロ産業が土地と建物を購入し「大野宿美術珈琲 鳳来館」として生まれ変わったんですって。

1階を喫茶店に、そして事務室だった2階をギャラリーに改装しており、一般の方でもこの建物を堪能することが出来るというわけです!

ひさしにはメダリオン(円形装飾)も付いてますね

入り口上部にはメダリオンも見られますが、上の写真だとちょっと隠れてしまってますね。入り口の造りがかっこよく、「琲珈術美」の文字も戦前を示すように、文字が右からになっている所に惹かれます。

ではでは、早速入店してみましょーー!

素晴らしい空間でコーヒーを嗜む

1階の喫茶店はこんな雰囲気っす!

本当に素晴らしい空間。私が訪問したのは三連休初日・土曜のお昼どき。これだけ素晴らしい雰囲気ですし、混んでるかな~とも思ったんですが、お客さんはまばら。

いや、もしかしたらお昼どきはこんな感じで、14時か15時あたりのティータイムの時間が一番混むんかな??

何にしようか結構悩んだ・・

着席してメニューに目を通すわけですが、何を飲もうか悩む・・。メニューに品がたくさんあると、とにかく悩み続けてしまう私。人生、悩みの連続です。

なんという贅沢なティータイム!!

ウルトラ悩んだ挙句、特製オリジナルコーヒーをチョイスした私。いや~本当に癒されますわ。超早朝から300km車で移動したこともあり体はクタクタ。。でも、こんな優雅なひと時を過ごしたことで体力全回復っす!!

オッサン一人でいただきました(´▽`*)

コーヒーだけだと寂しいと思い、シフォンケーキも喰らいました。

30代後半になるおっさんが、オシャレなカフェで一人コーヒーとケーキを頂く。最高じゃないっすか!

入り口には緑の色ガラス

周囲を見渡すと、色々気になるものが目に入ります。

例えば、入り口の扉には緑の色ガラスが見られたり、、、

あとは、個人的に入り口の横のココの光景が好き!

そして、喫茶店の部屋のアドには金庫室?があって、いろんなグッズが売ってました。

中には何が入ってるんだろか?

金庫が出てきたということで、ちょっとここの銀行に関する話を!

鳳来館がある場所はかつて大野宿という宿場町でした。ここは秋葉山と鳳来山を結ぶ街道にあり、明治時代は製材業と養蚕で栄え、それだけでなく、明治14年には豊橋から飯田に抜ける別所街道が開通し、交通の要所にもなります。

木材と生糸の集積地として栄えたことで金融機関が必要とされ、地元実業家たちが大野銀行を設立。明治29年には地元実業家たちの出資により東三河地区最初の銀行「大野銀行」が設立されることに。

ってのが、館内にある解説をまとめた内容になります!

あと、鳳来館の簡単な歴史を以下にまとめておきますね~!

鳳来館の建物の簡単な歴史
1896明治29年
地元実業家たちの出資により大野銀行が設立。
1925(大正14)年
今の場所にて鉄筋コンクリート造りの建物を新築
1945(昭和20)年
旧東海銀行に合併され支店となる。
→その後、東三信用組合、豊川信用金庫へと引き継がれる
2006(平成18)年9月
東三信用金庫(豊川信用金庫)が廃業。
2007(平成19)年10月
スエヒロ産業が買収し、喫茶店・展示場として開店。
2009(平成21)年1月
国の登録有形文化財建造物に登録。

1階は豪華な貴賓室、電話室

奥には素晴らしい空間が広がっていた!

ここは1階が喫茶店になっているんですが、1階の奥の貴賓室、あとは2階のギャラリーは無料で公開されています。

私が訪問したときも、喫茶店でコーヒーを嗜んだ後に貴賓室やギャラリーを見ていく方が多かったので、ここに来る方は建物に関心ある方が多いのかな〜と思いました!!

珈琲を飲み終え早速館内を散策したわけですが、まずは貴賓室の隣にあった昔の電話に注目!

写真右上の貼り紙には、

「大正時代、大野銀行本店一階階段付近に電話室があり、来店客や町民が公衆電話代わりに利用された。」

と書かれているように、来店客や町民にも利用されてたみたいです。電話番号が壹番というのは、この銀行がそれだけ重要な施設だったということですかね。

そして茶色い紙には巡査部長、駐在所、警察署の番号が書かれてますね。銀行だったということもあり、何かあったらすぐ警察に電話できるようにってことですかね??

ガラスに描かれた文字が美しい

で、続いては貴賓室へ!

砂糖とかの一式も置かれており、こちらも喫茶店のテーブルとして利用されているみたいです。メインの部屋が満席のときとか、あとは「貴賓室に座りたい!」ってお客さんもいるんですかね?

ダイヤル回したかった(回さなかったけど・・)

貴賓室の中にも、メッチャオサレな電話がありましたわ!

1階の見所は、電話室と貴賓室。それを見終えたということで、今度は2階へと上がっていく私!

2階はギャラリーになっているとのことですが、どんな景色が広がってるのでしょうかね!!

2階は豪華なシャンデリアが満載

こちらは多目的ホール。

おーーーーー、ここは2階にある部屋の中でも一番広い多目的ホール。

色んな芸術作品が展示されているほか、この建物が建てられた旧大野銀行時代の資料やこの辺りで作られる硯石(すずりいし)とかも展示されてましたヨ!

そして天井も見応えがありまして、シャンデリアが吊るされている場所にはこんな素晴らしい意匠がたくさん見られます。

金持ちの家にありそうな豪華さや

そしてシャンデリアも美しい!!

館内の中にある展示の中でも一番興味あったのはこちらの展示!

昔の写真とか資料があると、問答無用でテンションが上がってしまう(´▽`*)

ここを紹介した新聞記事とか昔の社史的なものもありましたが、この絵ハガキも良いっすね!

新築当時の外観、あとは館内の部屋の様子まで写真に収められてますね。右上は今カフェになっている1階の部屋だと思うんですが、このはがきには「営業室」って書いてます。こんな感じで机並べられてたんだ(・∀・)

近くで産出される鳳来石で作られた硯石

あと、こんな素晴らし素晴らしいグラスもあったので、すかさず写真に収めました!

床は美しい寄木張り
かつての応接室

こちらも綺麗なシャンデリアが吊るされており、窓には緑色の色ガラスが見られますね。今は古いオルガンが置かれてるくらいで目立った展示物は見られないですね。

こちらは何室だったんだろうか??

今は、竹下夢久の作品がたくさん展示されてました。しかし夢久の作品はこうした古い建物に合いますね。伊香保温泉に記念館があったりはしますが、ココ以外でも古い建物ではたびたび夢二の作品が展示されているのをよく目にする気がします。

という感じで、鳳来館の館内をパパッと紹介しました!

簡単な歴史も併せて紹介はしましたが、あんまり詳しい背景はわからなかったので今回の記事も前回と同じくライトな内容にはなってますが許してネ。

おわりに

はい、以上になります!

ここはアクセスが容易というわけでもないものの、こうした近代建築が好きな方であれば絶対行ったほうが良いスポットだと思います。閑静な町にあることもあってか、人もまばらで素晴らしい建物の中の落ち着いた雰囲気で、コーヒーをたしなむひと時を過ごせるかと思います(´▽`*)

ではでは、また次の記事でお会いしましょ~~

参考文献

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詳細・地図

住所 愛知県新城市大野上野17−2
入館料 無料
開館時間 10:00~17:00
休館日 月曜日(祝日は営業・翌日休日)
駐車場 無料
電話番号 0739-42-2662
アクセス JR三河大野から歩いて5分ほど
リンク https://www.8uehiro.co.jp/houraikan/about/

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