閑静な旧宿場町に佇む「旧料亭菊水」は、謎多き建物だった!

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こんにちわ。

日本中の知られざるスポットを紹介している『知の冒険』。今回紹介するのは、愛知県の片田舎に残るかつて料亭だった建物っす。

それは、愛知県新城市のかつて宿場町だった場所に佇む「旧料亭菊水」という建物。実際に訪問して建物を見学しに行って色々探索はしたものの、建物はよかったんですがあまり背景はわかっていないようで、謎多き建物だったんですよね。。

その辺は調べられてはいないですが、あまり知られてない場所なだけに多くの方に訪問していただきたく、訪問した様子などを以下で紹介していきますね~(´▽`*)

本記事のポイント

・こじんまりとした建物であり、その背景や歴史はあまりわかっていない
・人通りも少ないエリアであり、落ち着いた雰囲気が心地よい
・地元のコンクリート製造会社によって建物は維持されている

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こじんまりとした旧料亭

愛知県新城市という場所にやって来た私。

新城市は、愛知県の中でも静岡寄りに位置しているみたいですが、新城市という市の存在を知ったのは今回が初めて。皆さんご存じでした??

ちなみに、新城市の読み方は「しんじょうし」ではなく「しんしろし」だそうです。私が住んでる川崎市には武蔵新城(むさししんじょう)という駅があり、「あ~愛知県に新城市(しんじょうし)があるから、川崎の方は”武蔵”をつけてるのか~」と思ってたんですが、実際はどうなのか・・。

だいぶこじんまりとした料亭ですね

そんな新城市には、こんな粋な旧料亭菊水の建物が残っていて無料で開放されてるんですよ。

このエリアは、かつて大野宿という宿場町で秋葉山と鳳来山を結ぶ街道にあり、明治時代は製材業と養蚕で栄えました。

秋葉山は、静岡県浜松市にある有名な神社がある場所で火除けの神様で有名な場所。昔はそんな秋葉神社への参拝客が、大野宿を利用しただと思います。

かつての銀行の建物を活用したカフェ・鳳来館

んで、この菊水の近くには、かつての銀行の建物を活用した「鳳来館」というカフェがあるんですが、ココも素晴らしいんですわ。鳳来館と同様に、これらの建物は地元のコンクリート製造会社であるスエヒロ産業が平成24年に購入し、修復を経て公開されています。

この辺の背景は不明ですが、貴重な建物を残すために企業が重い腰を上げてくれたんでしょうか。そのおかげで、今の私たちはこうした建物を鑑賞できるわけですから、ありがたい限りです<m(__)m>

ということで、早速菊水の建物の中に入ってみることにしましょう!

ここは無人となっており、勝手に入っていいというスタイル。鳳来館とは違って菊水に関する案内はあまりみられず、小さな説明板があるだけなので、鳳来館に来てもこの建物の存在に気付かない方も多いんじゃないかと。

んで、早速玄関でキニナル点が!

写真右に扉が一つありますが、たぶんここから二階に上がるんだと思います。二階の扉が屋内でなく屋外にあるのは、1階の部屋を使ってる方と顔合わせをしない、そうした特殊な造りになっているようです。遊郭とか料亭を利用するお客さんに配慮し、客同士が顔を合わせない造りは他の建物でもよく見られます。

ちなみに、公開してるのは1階のみで2階は立ち入り不可。

二階も見たかったですけどね!

謎多き建物をひたすら探索

1階は部屋の中に上がることも出来ました

この建物、あまり背景はわかっていませんが隣の鳳来館に少しばかり解説がありました。大正時代、鈴木豊蔵氏という人物(この人物が何者かは不明・・)が、この場所で料亭と肉屋を経営していました。のちに息子が通りに面した店先を肉屋とし、敷地の奥に料亭「菊水」として新築したのがこの建物とのことです。

鳳来館と菊水を色々散策はしたものの、この建物の背景についてわかっているのはこのくらい。。

ちなみに、建物の前にある説明板には「旧料亭」と書かれているものの、スエヒロ産業のHPでは「待合小料理屋」と書かれており、商談や男女がこっそり落ち合うための今でいうレンタルスペース的な役割だったのではとのことです。

たしかに4つの部屋しか見られないし、待合といった方がしっくりする気もします。

↓スエヒロ産業のHP

公開してるのは1階のみで、部屋が二つ。

先ほども書いたように館内に解説はなく、当時のまま残されたままであろう家具はそれなりに残されていました。部屋の広さは6畳ほどとそこまでの広さはないっすね。でも、中は凄くきれいに維持管理されているようです。

先ほどから背景があまりわかってない的なことを書きましたが、スエヒロ産業のHPに「2012年、鳳来館お隣の店舗を取り壊すと、この古民家が姿を現しました。」とあるように、昔から知られていたというよりかは建物壊したらたまたま発見した」という感じなんですかね。

見つけたはいいものの、もう当事者や御存じな方がいなく、謎のままみたいな。。

棚の家には、昔のラジオと昔の写真が展示されていました。

といっても、解説はほとんどなし。

こちらは、たまたま残されていた写真だったんでしょうか。

右側の建物には「豚肉問屋」と書かれていることから、この店が料亭と一緒に営業していた肉屋だったのかもしれませんね。

この「石川商店」については解説もなく不明・・

こちらはもう一つの部屋。

方紋日は天気が良く、ガラス戸から入り込む日差しが何とも言えない光景を演出しています。この場所は人通りがそこまで多く閑静な雰囲気ということもあって、めちゃくちゃ落ち着きます。

ってこともあり、腰掛けながらボーッとして気分転換したり、あとは、昔ココがどんな様子だったんだろうな~なんて想いを馳せたりしてました(´▽`*)

ガラス戸のガラスにはこんな模様も見られた
床の間にあるランプが美しい

何かないかと部屋の中を探索してたんですが、こんなのも発見!

何かが箱に突っ込まれていますが、これは三味線ですかね。ここで使われていたものなのか、背景がキニナル・・。

外壁の鏝絵が素晴らしい

あとは二階の外壁にも注目です!

昭和ガラスが見られるガラス戸、そして右側には鏝絵が見られます。写真は陽があたりすぎて、めっちゃ見づらくなってますが・・。

素晴らしい粋な様子の鏝絵ですね!!

こちらの鏝絵である『奴と雀と竹林』は、地元・大野の名左官で、この地区に数多くの仕事を残した鈴木光夫氏の最高傑作と言われているそうです。

竹林に鳥も飛び交う和な雰囲気を感じられる絵で、本当に素晴らしい!

あとは庭も凄くきれいに手入れされています。私が訪れたのは冬だったからか花は咲いてませんでしたが、春とか夏に訪れるとこの辺の木々が花を咲かせてカラフルになるんですかね(´▽`*)

これらの木が何の種類かも、私はわかりませんが・・。

今も水は出るのだろうか・・?

あとは井戸も見つけました。

「川本式」って書かれてるのが、気になりますわ。

おわりに

はい、以上になります!

旧料亭菊水は背景が不明な点が多いこともあり、今回は短めの記事になりました~。ん~こうして情報が少ないと時間かけてでも歴史を掘り起こしたくはなるものの、新城市に足を運ぶのは大変ですし、誰か発掘してくれないかな~という感じです。

場所的な問題もあるかもしれないですが、SNSでもあまり投稿を見かけない気もしますし、結構知られてない場所だとは思いますので、こうした建物が好きな方がいらっしゃいましたら、ぜひとも足を運んでみて下さいねー!

貴賓室の雰囲気最高でしたー♪

んで、次の記事は最初の方でも紹介した「鳳来館」を取り上げようと思います。

ここもウルトラ素晴らしい施設ですので、次の記事までしばしお待ちいただければと思います<m(__)m>

参考文献

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詳細・地図

住所 愛知県新城市大野上野17−7
入館料 無料
開館時間 10:00~17:00
休館日 月曜日(祝日は営業・翌日休日)
駐車場 無料
電話番号 0739-42-2662
アクセス JR三河大野から歩いて5分ほど
リンク https://www.city.shinshiro.lg.jp/kanko/minzokugeino/kikusui.html

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