こんにちわ!
今回は、和歌山県の白浜温泉にあるミュージアムを紹介するわけですが、ココ本当に凄かったです(´▽`*)
今回は「川久ミュージアム」という施設を紹介するんですが、ここは「ホテル川久」という宿泊施設の中にあります。ミュージアムは、ホテルの館内の一部をミュージアムとして公開しているというわけなんですが、とにかく造りが豪華すぎるというか、贅の極みというか。
いつも車中泊したりマンガ喫茶に泊まってる私からしたら、もうこのバブリーさには驚かされまくったという感じでしたよ(´▽`*)
ではでは、川久ミュージアムがどれだけ贅沢な造りなのか、以下で紹介していきますね~~
見出し
総工費400億円の夢の城
今回紹介する「川久ミュージアム」があるのは、和歌山県の人気観光地である南紀白浜温泉っす。
かつては新婚旅行先としても人気だったり、今でも若い方を中心に夏は海水浴客で賑わう。あとは、世界で初めてパンダの人工繁殖で有名なアドベンチャーワールドも人気っすかね!
そんな白浜温泉、人気観光地ということもあって宿泊施設もたくさんあるわけですが、ここには贅の極みを尽くした凄まじくバブリーな旅館があるんですよ。バブリーな旅館というと、宿泊料金も高くて自分には敷居が高いと思いきや、ここはミュージアムにもなっていて宿泊客じゃなくても入館できるのが本当にありがたいんですよ(´▽`*)
ということで、自宅の神奈川県川崎市から軽自動車をぶっ飛ばしてやって来たわけですが、もう川久が見えたときには疲労も吹っ飛ぶほどテンション爆上がり↑↑
1989年のバブル絶頂期、総工費400億円という膨大な金額をかけて建設された「ホテル川久」。本当に夢の城のような造りですよね!!
ということで、いざホテルへ!
なんかあまりにも豪華すぎる造りで、それはいつも車中泊や漫画喫茶に宿泊してる私には場違いすぎて躊躇してしまうほど。。でも、「ミュージアムは宿泊客でも入っていいんすよね??」「大丈夫よね?」と心の中で復唱して、恐る恐る入り口へ。
外観の正面には二つの塔の上にはウサギのブロンズ像があるんですが、全長は6mということもあり、結構デカいんですよね。
んで、これはヨーロッパではウサギは「豊穣の神様」といわれており、ホテル川久のシンボルとなっているんですって!
入り口を入ると、親切なスタッフの方が「お客様、本日はどのようなご用件でしょうか??」という感じで案内してくれました!
さすが高級ホテルということもあり、スタッフの方のホスピタリティが本当に素晴らしい。
んで、「今日は、ミュージアムで訪問しました!」ということを告げると、早速受付へと通されることに!
館内に入ると、まずは受付で入館の手続きをするんですが、普通の博物館とは全然違って、入館というか宿泊時のチェックインと同じ場所で手続きをします。いや~、こんな豪華な場所に私がいていいのか病が何回も発症してしまいますわ・・。
やっぱり私には庶民的な雰囲気が合います( ;∀;)
そして、川久ミュージアムにはミュージアムツアーがありましてですね、毎日二回、30分ほどの時間をかけてスタッフの方が案内してくれます。
ツアー開始時の5分前に集まるという突発的参加もOKということで、このツアーあるの知らなかったんですが私も参加させていただきました(´▽`*)
ということで、スタッフの方からホテル川久のことをいろいろ教えていただいたこともあり、館内の雰囲気とホテル川久が歩んできた歴史などを踏まえて以下で紹介していきますね!
創業時は2,000万円の会員制だった!?
ホテル川久は、1949(昭和24)年に創業した木造純和風旅館「旅館川久」が元となっているホテル。
“川久”の名称は創業者の名前からきており、最初は「河久」だったものの、二代目になった時には、白浜には大きな川がないということで「川久」となったそうです。創業当初の写真は残されていないものの、現在の一つ前の旅館の写真はミュージアム内にあるので、興味ある方は写真あさってみてはいかがでしょうか!
そんな川久ですが、前の旅館が古くなり、それと同時にトップも変わることに。それはバブル絶頂の時代であり、「他に見られる建物と同じようなものを建てては、100年先の人たちに笑われてしまう」という創業者の夢の楽園を作りたいということで、3年かけて超豪華な建物を建設!!
1991年の開業当初は会員制で、その会員権は2,000万円から。そこには特別な社交界が形成される夢の舞台だったそうです。お客さんをリムジンで迎えに行ったり、当時は東洋一のワインセラーもあったり。
しかし、98年に経営者が交替。
そこから、高級ホテルではあるものの敷居が低くなりより多くの方が訪れるホテルになっていきました。
あと、外にはこうした庭があるんですが、開業当初はここで馬を飼ってたらしいです(笑)
マジ?何で馬ww?
そして、2020年には文化遺産としての保存と継承をテーマに川久ミュージアムが開業。
箱根の富士屋ホテルや江の島の岩本楼など、宿泊客限定で公開している資料館を構える宿泊施設はいくつかあるんですが、宿泊客以外にも公開しているミュージアムがある宿泊施設って、他にあるんかな?ってくらい珍しい。
館内はすげぇ豪華な内装を堪能できるだけでなく、創業一族で美術収集家でもあるマダム・ホリが収集したダリ、シャガール、ヘンリー・ムーアなどの美術品、あとは横山大観などの作品が惜しげもなく飾られています。
その他の展示物としては、創業時の制服なんかもありました!!
ホテル川久は「夢の城」がテーマということもあり、当時のスタッフの制服も派手。ホテルの制服というよりかは、シャレたレストランというか明るくて賑やかな感じですよね!
当時はバブル真っただ中ということもあり、館内にはクラブやカラオケもあったそうです。ってこともあり、それだけ賑やかだったこともあってか、こうした制服でもあまり浮かなかったんですかね?
19万枚の金箔天井は、ギネスにも認定!
では、続いては豪華な館内を見てみることにしましょう!
まずは何といってもこの金箔天井ですかね!!
こちらはフランス人の人間国宝である金箔職人 ロベール・ゴアールが貼り付けた19万枚にも及ぶ金箔で覆われており、世界一緊迫の面積が広い天井ということで、ギネス記録にも認定されています。
ロベール・ゴアールって全然名前知らなかったんですが、自由の女神やベルサイユ宮殿の修復にも関わったかたなんですね!
この金箔は、22.5金という純度にもこだわりがあり、夕日や光が当たった時に一番きれいに輝くのがこの純度。秋の14~16時が一番きれいに輝くそうで、季節や時間によって見え方が変わるそうですよ!
5cm四方の金箔がひたすら貼られてます。すべて手作業で貼ったそうですが、 ロベール・ゴアールと他の3名の職人、あわせて4名で貼りまくり続けたそうです。
ちなみにこの金箔にはホテル川久が創業してから伝わる伝説があって、19万枚のうち、”川久”のKのイニシャルが見られる金箔が1枚だけ存在するそうです。いまだにこの金箔は発見されてないそうですが、一体どこにあるんでしょうか?
いや、伝説というだけで実は無いのかも・・。
金箔の凄さだけでも衝撃だったんですが、続いてはこちらに展示されているものの中から煉瓦と瓦の説明を受けました!
このレンガは外壁に使われているモノ。イギリスのレンガ会社であるIBSTOCK社に依頼したもので、73種類、140万個ものレンガがこの建物に使われているとのことです。
そんなに使われてるんだww
この先の南海トラフ地震も意識していて、隙間を意図的に作り倒れないようにしているそうです。それゆえ、この建物は地域の避難所にもなっているんですって!
続いて、こちらは瑠璃瓦という瓦で、中国の北京にある紫禁城で用いられている大変貴重なもの。この色は皇帝以外使うことを許されなかった「老中黄」という色で、ホテル川久には47万枚も使われているんですって。
レンガにしろ瓦にしろすげぇ数だな。。
まだまだ解説は続きます!
再び館内の天井に目を向けるわけですが、次はこのロケット弾みたいなものに注目。
これはガラスでできた照明で、アフリカの民族の方たちが狩りをするときに用いるヤリをモチーフにしています。
柱は1本1億円以上
次は、柱にいきましょうか!
こちらは淡路島出身の左官職人である久住章(くすみ・あきら)によるもので、ドイツの「シュトック・マーモア」という技法が用いられています。アルファ石膏に顔料、ウサギの膠(にかわ)、ブドウ糖を入れたものを団子状にし、柱の型に詰めて広げ大理石模様を作っています。
久住さんは、とある縁でシュトック・マーモアの技術を持つバーナー・シュベンツナーと出会い、「今からドイツに行って習ってくる」と言ったら、オーナーが費用を出してくれて1か月で覚えて来たそうです。ドイツで学んだ技術をもとに、日本中の職人を集めてこの柱を作り上げたんですって!
そしてこの柱は1本1億円以上するそうで、館内には24本が建ち並んでいます!
もう全てに億単位のお金が投入されていて、もうわけわかんないっすね・・。総工費の400億円ってのも現実的じゃない数字だしさ。でも、大谷の10年間のドジャースの報酬が1,000億っていうから、大谷の給料はこの総工費よりも高いのか。。そう考えると、大谷すげぇな。
そんな柱が立ち並ぶ光景に合わせ、こんな階段も見られました!
1階と2階をつないでいるこちらの螺旋階段は、浮いてるように作られて、PVとかドラマの撮影にも活用されているそうです。確かに、絵にはなりますわな。
そして天井だけでなく、床もすげぇっす。
床はローマモザイクで、1cm四方の大理石を3年かけて手作業で埋め込んだもの。デザインの種類も多様で美しく、手間がかかってるのも納得。
カラフルな部分も見られ、こちらは藤の花を描いたもの。
2階に上がって上から見下ろすと、さらに素晴らしいっす!
隅には、ローマモザイクを制作した方々のクレジットも見られました~(´▽`*)
1階の奥にはレストランもあって、、、
天井のシャンデリアがオシャレすぎてビックリ!
さりげなく1,800年前の壁画が・・
ミュージアムとしては1階と2階が公開されているということもあり、1階を見終えエレベーターに乗っていざ2階へと言いたいところですが、ここで見られる絵もすんげぇ貴重なものとのこと。
遺跡とかに見られそうな壁画に見えますが、何気なく展示されているこの絵は、シリアで発掘された本物のビザンチンモザイクの絵。
しかも、1,800年も前に作成されたもので、そんな貴重なものがこんな感じで展示されているとはビックリですわ( ;∀;)( ;∀;)
エレベーターに乗り込むわけですが、こちらもいろんなネタがありまして、、
エレベーターの壁はブラジル産の大理石である「ブルーバフィア」が用いられています。それゆえ、重さは1トンにもなり、これは世界一重たいエレベーターなんですって。
電気代スゲーかかりそう。。
二階の通路にはいろんな絵が飾っていますが、絵だけでなく壁にも注目したい!
それがこちらのピンクと緑を呈した壁なんですが、これは美濃焼の銅板による作品!
そしてここにもこだわりがあって、扉に描かれてるのは美濃焼ではなくだまし絵が描かれています。美濃焼のデザインに馴染むように描いてるものの、だまし絵はあくまで絵というわけです。
んで、この絵はだまし絵の専門家に描いてもらったそうで、「だまし絵の専門家ってのがいるんだ!」と思った私ww
横山大観の他には、平山郁夫の絵もありました。平山郁夫は、シルクロードに関する絵画で有名な方で、山梨県の北杜市に「平山郁夫シルクロードミュージアム」に行ったことがあるので私はかろうじて知ってる程度。
とはいえ、かろうじて知っていてもそうした人の作品とこういうところで出会うと、点と点がつながった感じがしてその対象に一気に興味が湧くというのが博物館巡りの面白いところだったりします!
んで、2階では幾つかの部屋を鑑賞できるわけですが、まず紹介したいのがこちらの和室宴会場。先ほどから、ひたすら豪華で煌びやかな世界が広がっていただけに、落ち着いた雰囲気となっていることで、ちょっと落ち着いた気分にもなります。
舞台には、日本画家である中尾淳の絵が展示されており、これは川久のためだけに描いた絵。
春と秋の二枚があり、季節によって入れ替えをしているんだそうです。私が訪問したのは秋だったこともあり、絵には綺麗な紅葉が描かれていますね!
シャンデリアも前の旅館時代のもの。「川久」の文字がやたら見られますね!
舞台の上にはカラオケ機がポツンと置かれてたのが、なんか哀愁を感じる。。
創業時の賑やかな時代は、カラオケで盛り上がってたんですかね。
宴会場の周辺には皿とか陶器的なものが置かれてましたが、どれも昔使われてたものなのかな?
ここ、めちゃくちゃ音が響く構造になっていて、咳払いや鼻を啜る程度の音でもめちゃくちゃ反響しました(´▽`*)
天井は、なんかエヴァンゲリオン的な、意味があるんだけどわかりやすいものじゃなくて奥が深い的な感じに見えました。
この天井の絵はイタリアの画伯ジョルジオ・チェリベルティによって描かれたもので、「愛、自由、平和」を表しているとのこと。緑と赤色の部分が森と花で「平和」を表していて、、、
ハートが「愛」。
あとは蝶々が「自由」を表している。
意味深な天井に目が行きがちではありますが、床も見応えがあります。床の一面が寄木造りになっていました。
これで、ミュージアムとして公開されてる部分を一通り紹介できたかと思います。
30分のツアーが終わった後、再び1階と2階を徘徊しまくった私。しかし、今振り返っても本当に夢の世界に行ったような、そんな感覚でした。こうしてミュージアムという形で館内を公開しているのは本当にありがたく、他にもクラシックホテルだったり泊まるのは難しくても館内を鑑賞できるような機会があれば、
おわりに
以上になります。
いや~とにかく豪華すぎて心の中で何度も「凄い!」と叫んでましたww
せっかくなら宿泊もしてみたいと思い、ちょっと宿泊料金を調べてみたんですが、一応1人30,000円ほどで泊まれるんですね、ココ。そこまでバカ高いというわけではないですが、まぁでも高いっちゃ高いか( ;∀;)
でも、一生に一回というレベルなら泊まるのもあるかもしれません。まぁいかんせん、このミュージアムは1,000円で堪能できますので、白浜温泉に来た際にはぜひ足を運んでみて下さいね!
参考文献
詳細・地図
住所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町3745 |
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入館料 | 1,000円 ※中学生以下は無料 |
開館時間 | 10:30~18:00 |
休館日 | 年中無休 |
駐車場 | 無料 |
電話番号 | 0739-42-2662 |
アクセス | 南紀白浜I.C.から車で15分ほど |
リンク | https://www.museum-kawakyu.jp/ |