富山県にある「南砺バットミュージアム」で、バットについて学んだ!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
今回は北陸に来ています!なんと富山県の南砺市という場所には、500本ものバットを展示してある博物館があるとのこと!数々の博物館を訪れた私にとって、これはおもしろそうだと一瞬で感じ、行ってみることにしました!
バットのうんちくも踏まえながら、バットミュージアムを全力で紹介しまっせ!!
本記事のポイント

・ミュージアムがある南砺市は、バット生産日本一の場所
・こけしバット、ポッキーバットなど様々なバットが500本が展示されている
・折れたバットは、薪として使われる他スマホスタンドなどのように再利用される

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バットミュージアムはどこにある?

南砺バットミュージアム
バットミュージアムは、富山県南砺市という場所にあります。「南砺」って何て読むんやねんというツッコミがあるかと思いますが、「南砺(なんと)」と読みます。
位置としては、富山県の西側に位置しており、石川県にも近い場所。ただ、アクセスは良いとは言えず北陸新幹線が開通したとはいえ、富山駅から車で行く必要がある場所になります。

いざ入館!

南砺バットミュージアム
ということで、いざバットミュージアムに入っていくことに。行ってみると、バットミュージアムには不在という知らせが。ここの管理者は数件隣の酒屋さんにいるようで、入りたい方はここに声をかけてくださいとのこと!
これは、珍スポットによくあるパターンですな(^ ^)
南砺バットミュージアム
ということで、酒屋の方に入りたい旨を伝えて開けてくれることになりました!
南砺バットミュージアム
入り口にはこんな看板がありました。バットのような形をした「バット」と書かれた看板!
いいっすな!
南砺バットミュージアム
▲一見バットの博物館には見えない外観
博物館の外観はこんな感じ。パッと見バットの博物館とかはわかりづらいですが、それが穴場的な博物館という感じでいいですな!

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館内ではバット500本を展示!

南砺バットミュージアム
▲500本ものバットが展示してある博物館
すげぇ!こう見ると、スポーツ用品店に見えなくもないですが、ここはれっきとしたバットの博物館なのです。ここにはざっと500本ものバットが展示してあり、以下でも説明しますが様々な種類のバットが展示してあるのですよ!
南砺バットミュージアム
南砺バットミュージアム
館内には、ひっきりなしにバットが展示してありました。かつて選手が使っていた本物のものから、選手のモデルを型どったものまで。
南砺バットミュージアム
▲レジェンドが使用したものはお触り禁止
実際に手にとって触れるものもありますが、王さんや長嶋さんが使ったレジェンドレベルのものは見るのみとなっています。

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南砺バットミュージアム
やはりバットの博物館ということで、多くのプロ野球選手のサインがありました!
南砺バットミュージアム
なんと、世界の王さんの訪れたという。しかも2016/8/20ということで、私が訪れた2ヶ月近く前!!!
南砺バットミュージアム
一方、なぜかスギちゃんも訪れていました。テレビの企画とかでしょうか?
南砺バットミュージアム
南砺バットミュージアム
高い場所には、ユニフォームも展示してあるぞ!

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バットについて学んだ

お客さんは私しかいないということで、博物館の方が色々とバットについて解説をしてくれました。ということで、説明してただいた内容を以下で紹介したいと思います。

バットの値段は?

バットは一体いくらするのか?
それは、プロとアマで大きく違うようです。
南砺バットミュージアム
▲プロ野球のバットは1本2万円程度
プロ野球で使用するバットは、1本の木の中でも良質の部分を使用するため、1本2万円程度なんだとか。そして、アマの場合は1本7,000円程度だという。野球では、試合中によくバットが折れるのを見たことがあると思いますが、初めて使用したバットが折れてしまった場合は、一瞬にして2万円がふっ飛ぶことになるのです(⌒-⌒; )

南砺市はバットの生産日本一

このバットミュージアムがある南砺市福光という場所は、バットの生産が日本一なのです。その理由としては、元々この地には波多製作所の初代社長であった方が、陸上競技の槍や円盤やリレーのバトンなどを製作していました。
南砺バットミュージアム
▲一年間でバットは約60万本作られる
その技術を生かして、大正末期から木製バットの生産を開始したとのこと。また、当時の原材料である「トリネコ」の産地が北海道や九州であり、販売元が大阪や東京が中心であったため、中間の位置としてこの地が栄えたというのも理由の一つであるようです。
日本での木製バットの年間販売数は60万本で、プロ野球が5万本、少年用が15~20万本、ノックバットやトレーニングバットで10万本、残りが大学野球や社会人野球などで使用されている内訳なんだそうです。

バットの原料とは?

南砺バットミュージアム
バットの原料としては、アオダモが主に使用されていたようです。ところが、今ではアオダモを取りすぎた影響で青だもの数が少なくなってしまったとか。そのため、今ではアオダモ以外に「ホワイトアッシュ」や「ハードメイプル」という木が原料になっているようです。
ちなみに、1本の木からはプロ用だと8本作れるという。そして、残りの部分で草野球用などのバットを作っているんだそうです。それだけ、プロのバットを作るには良い部分を使わないといけないんですね!
また、プロのバットはほかのバットに比べ重く、そして多少長さも長くなります。アマのバットはだいたい84cmくらいで、プロは86cmだという。

バットには種類がある

バットには色々種類があるんだそうです。誰がつけたかは不明であるが、名前が付いているものもあるので紹介していきます。
・こけしバット
南砺バットミュージアム
▲足の速い選手が使う「こけしバット」
このバットは「こけしバット」と言うんだそうです。特に特徴的なのが、バットを握るグリップの部分。他のバットと比べるとわかるがグリップの部分が太く、確かに見た目がこけしのような形をしている。
これは、足が速い打者によく見られるバットのようでバットを短く持って打つ仕様になっているという。つまり、ホームランバッターはこのバットは使用しないということになる。そのため、バットを見るだけでその人がどのようなバッターかを判別することができるようだ!
なるほど、バットは奥が深い。
・ポッキーバット
南砺バットミュージアム
名前の通り、グリップが元々の木の色で打つ部分は黒色になっているバット。この博物館では元ベイスターズの佐伯選手のものが置いてありましたが、現在でもこのバットを使用している人は多くいるでしょうな!
南砺バットミュージアム
▲バットの上下で色が異なる「ポッキーバット」
そんなポッキーも色々なカラーがあるようですね!ポッキーにもイチゴ味や抹茶味があるように、打つ部分が赤色や茶色をしているものもありますた!
・バースが使っていたバット
南砺バットミュージアム
▲阪神の名外国人選手「バース」が使っていたバット
これは、名前は付いていないもののバースのバットは印象が強かったのでここに載せました。
バースは年間本塁打54本を打ったホームランバッターです。そのバースが使っていたのがこのバットなわけですが、他のバットに比べてグリップがめちゃくちゃ細い!!
こんな細くて大丈夫なのかと思ってしまうほどの細さでしたが、その分このバットの芯が外側になり、ホームランを量産できるような仕様になっているという。これには驚いた!

打つ際には面に気をつける

南砺バットミュージアム
プロ野球のバットは木で作られています。そのため、写真に写っているようにバットには年輪のように線が描かれているのが分かりますでしょうか。
この木の線の向きは、打球を打つ際には気を付ける必要があるのです。
南砺バットミュージアム
アオダモで作られた木は、上の写真でいう面の部分に打球を当てるとバットが折れにくいとのこと。そのため、打者は打つ際に必ず面を打球に当てるように向きを整えて打っているのです。
しかし、ハードメイプルやホワイトアッシュは線の部分で打球を打つ方がバットが折れにくいんだそうです。そのため、バッターがどの部分で打球を打っているかでそのバッターが使用している気の材料名が分かるということ!
これは実に面白い( ;∀;)

折れたバットはどうなるのか?

プロ野球では、バットが折れる光景を見たことはないでしょうか?
そのように折れたバットはどのようになるんですかね?
南砺バットミュージアム
▲折れたバットが、スマホスタンドなどに再利用されている
用途は色々とあるようで、薪として暖をとるために使用されることがあったり、上の写真のようにうまくグッズに生かす事もあるようです。
上の写真に写っているものは、実際に折れたバットを再利用したもので、右側に写っているものはスマホスタンド、左側に写っているものはサインボールスタンドとなっています!

バットには注文が印で書かれている

南砺バットミュージアム
このようにバットに印が書かれています。若干細くと書かれていますが、この若干がどのくらいかは職人の腕次第なんでしょうか?
南砺バットミュージアム
こちらにも、一定間隔で線が描かれていますね。重心や芯の位置の目安として描かれているんでしょうかね?ここは説明を受けた気がしますが、忘れてしまいました(*´Д`)

名選手のバット

多くの選手のバットが置かれていますが、その中でも抜粋してどの選手がどんなバットを使用していたかを紹介していきまっせ!

長嶋茂雄のバット

南砺バットミュージアム
▲真ん中の三本は、長嶋茂雄が使っていたバット
上の写真には5本のバットが写真に写っていますが、真ん中の3本が実際に長嶋さんが使用していたバット。グリップの部分を見るとわかりますが、3本のグリップの形が各々異なっていることが分かります。一番左側はちょっとこけしバットに近い形になってますな!
長嶋さんも試合を重ねるにあたり色々試行錯誤していたんですね!

イチローのバット

南砺バットミュージアム
一番真ん中のバットは、誰もが知っているお昼ご飯には必ずカレーライスを食べることで有名なイチロー選手のバットです!!

福本豊のバット

南砺バットミュージアム
福本豊選手は、通算盗塁数の日本記録保持者でもある方。このように快足を生かすような選手の場合は、フルスイングせずにバットに当ててヒットを狙いに行くような選手となるため、こけしバットを使うようです。
福本選手以外にも、ググって検索するとこけしバットを使用していた選手の名が出てくるので、気になった方は検索してみてはいかがでしょうか?

おわりに

バットに関してなんの知識もありませんでしたが、こうやって色々知ると面白いですね!これで野球観戦に行った際には、話のネタになるんじゃないでしょうか!ぜひ、自慢げに話してみてはいかがでしょうか?
また、北陸新幹線も開通したのでぜひここにも訪れてみてはいかがでしょうか?

参考文献

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詳細・地図

住所 富山県南砺市福光6754
営業時間 10:00~17:00(受付16:30)
定休日 水曜日(祝日の場合は営業)
入館料 大人500円、子供200円(小中学生)
駐車場 無料
電話番号 0763-52-0576
アクセス JR福光駅から徒歩5分、東海北陸自動車道福光ICから約10分
リンク http://nantobat.jimdo.com/
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