日本で唯一!?代々木にある超マニアックな「理容ミュージアム」へ!

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こんにちわ!

日本中の知られざるスポットを取材してブログにしている『知の冒険』。今回は、またまたマニアックな博物館を紹介します。

それは、代々木にある「理容ミュージアム」という施設!

めちゃくちゃマニアックな施設であるのと、平日のみ開館という平日にエンジニアとして働く私にはハードル高めな場所ではあるものの、仕事を休んで行ってまいりました・・(笑)

ここ、めっちゃ面白い施設だったので、どんなものが展示してあるか、以下で紹介しますね~~(*´▽`*)

本記事のポイント

・平日のみ開館で、全国理容連合会が運営する博物館
・昔の料金表や理容道具も多く、凄く勉強になる!
・昭和天皇にまつわる品など超貴重な展示も!

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理髪業の歴史が詰まった異空間!

理容ミュージアムは、マニアックな施設ではありますが、場所は東京都心部に位置しています。なんたってJR代々木駅の真ん前ですからね!!

JRの改札を出ると、デーーーーンと、こちらのビルが視界に入るわけですが、こちらは「全理容ビル」で全国理容連合会のビルとなっています。とはいえ、1階にはマクドナルドやセブンイレブンがテナントとして入っているんですけどね!!

代々木の駅前だから、賃料高そう・・( ;∀;)

色んなテナントが入ってますな

ミュージアムは4階にあるわけですが、あとちょっと気になったのが、7階にある「全理容 代々木の宿」という宿泊施設。理容店の関係者が東京にやって来たのを対象に宿をやっているものの、空きがあれば一般の方でも宿泊が可能。

外国の方がネットで調べてくることが多いそうですよ!

目がデケェな・・ww

へー、こうしたキャラクターもいるんですね。

そんで、理容ミュージアムがある4階へ行くわけですが、施設はずっと開放しているわけではなくお客さんが来たときだけ開けるというスタイルとのこと。ビルに入ると警備員さんがいるので、その警備員さんから理容連合会の方に連絡していただいて施設を開けるって感じみたいです!!

マニアックな博物館では、わりとよくあるパターンや!

ということで、先に8階の理容連合会の受付に足を運び、「理容ミュージアムを見に来ました~!」と告げて、ミュージアムを開けてもらいました!!

もはやここで髪切ってもらいたい

お~~すげ~~~。館内には、外観からは想像もつかない光景が広がっていました!!

理容室ではお馴染みの、青と赤のサインポールはもちろん、昔の椅子や理髪道具などなど、知られざるいろんな歴史が発見できそうで、入った時点でワクワクが止まらなかったっす。

しかも、これらが無料で見てるんですからね。

何か、申し訳ないほどありがたいです( ;∀;)

展示資料としては、ハサミやドライヤーなどのものから、こうした大きな鏡のような見ごたえのあるものも。

あとは、昔の料金表なんかも、歴史好きの私にはたまらん展示ですわ~~。

ここはマニアックな施設ということもあり、理容について研究してるとか論文書きたいって方が来るほか、あとは私のようにネットを見て興味を持った方がポツポツ来るって感じみたいです。

ということで、色んな資料が展示してあるミュージアムではありますが、ここからは施設の方から説明していただいた内容も踏まえて、展示物について細かめで紹介していきたいと思います~~!!

天皇が利用した調髪道具が激アツ!!

理容ミュージアムは、全国理容連合会が運営し、理容に関するあらゆる資料の保存と調査研究を目的として開館。館内に展示してあるたくさん資料は、全国の理容店から寄贈されたものがほとんどとのこと。「後継者がいなくてお店をたたむけど、引き取ってくれるところを探したから」などの理由が多いみたいです。

たくさんある資料の中には、”理容遺産”と言われるほど貴重な資料も展示されてまして、、

座り心地がキニナル・・

そのひとつがコレ。

こちらは元首相である浜口雄幸氏が使っていた理容椅子。元首相が使っていたというだけあり、確かにゴージャス感ある作りになってますね!!

ライオンの装飾がイカツイ

ちなみに、本ブログがマニアックなスポットを紹介しているので一応いうと、浜口雄幸は東京駅で襲撃されたことで亡くなられたました。

そして、今でも東京駅の床にはその襲撃された地点としてのマークが残されているんですね。あと、原敬元首相が亡くなった地点も同じようにマークがあり、知の冒険を始めた初期の頃は、そのスポットを探したりもしてました。

良ければこちらも、見てみていただければ嬉しいです(*´▽`*)

座り心地、いいんだろな~~

あともう一つ紹介したいんですが、こちらは昭和天皇が髪を切る際に座ってた椅子。凄いですね、実際にこの椅子に昭和天皇が座ってたんですもんね。こんな貴重なものまで展示されてるとは!!

天皇はどこで髪を切ってたかというと、もちろんその辺の理髪店に行って切ってたわけではなく、皇居の中にある専用の部屋で切っていたそうです。大正天皇までは宮内省の方が髪を切っていたそうですが、昭和天皇の時代からは民間人の方が調髪の命を受けていたとのこと。

実際に調髪するときは体を清めるなどの工程を済ませて取り掛かるそうですが、ちょっとでもミスったらと考えると、めっちゃプレッシャーかかったんじゃないでしょうか。。

昭和天皇は、だいたい二週間に一回の割合で調髪をしていたそうですが、今の皇太子の方は、どなたが切ってるんでしょうね!

椅子だけでなく、こちらのケースには昭和天皇にまつわる理髪道具が展示してました。ブラシ、ハサミ、ドライヤーなどなど。よくこんなに展示してますな(‘Д’)

ちょっと、使ってみたい・・

その中でいくつか抜粋すると、こちらは昭和天皇が毎朝使用していた安全カミソリ。

こちらは、ハサミ、その奥にあるのもカミソリですかね??

あと、理容室の椅子については浜口雄幸首相、昭和天皇以外にもいくつかあるんですが、みゅじあむの解説に書いてある以下の記述が凄く気になった私。

我が国に椅子が輸入され、庶民の日常の生活とかかわりあいを持ち始めたのは、なんと理容の世界からなのです。

引用元:「理容ミュージアム」の解説

なに、そうだったんすか??

こちらは、大正時代の理容椅子

確かに、昔の日本は畳に座布団。

西洋理髪が渡来して理容椅子が広く普及したのは、明治の中期以後。大正中期に足を乗せる台、さらにはリクライニング機能がつき、昭和になって現代の椅子に近い廻転できる椅子が出来て、都会で使われるようになったんですって。

なるほどですね、これは知らんかった!

これ何だか忘れてしまいましたが、確か子供用の椅子だった気がします。大人が座る椅子だったら、結構恥ずかしいですよね( ;∀;)

こっちの角度から見ると、かわいいなww

ちょっと理容の歴史に触れてみました

数々の貴重な資料が展示されている理容ミュージアムですが、そんな理容に関する歴史、始まりについての展示もありました。

その始まりは、鎌倉時代に采女亮(うねめのすけ)が生計のために髪結職を始めたこととのこと。

采女亮は新羅人から髪結い技術を学んで結髪所を開き、店の床の間には采女亮が敬う天皇をまつわる祭壇があったために、この店のことを「床の間のある店」「床場」「床屋」というようになったとのこと。

あと、床屋は昭和初期のころまでは毎月17日を定休日としていたみたいです。

なぜ、床屋は毎月17日が定休日だったか?
説1: 采女亮の命日が7月17日で、理容業の始祖の冥福を祈るため。
説2: 徳川家康の命日が17日であったため。
→ 遠江の三方ヶ原の戦いで武田信玄に敗れて帰陣する家康の軍勢が、大雨で満水となった天竜川を渡る際、髪結業をしていた采女亮の子孫が助けたことで銀一銭の勲功を頂いたことに起因する

そうなんすね。あと、その他にも館内に展示してある資料からいろんなことを知ることが出来まして、、

“島田”ってなんだ??

例えばコレ!

こちらは1930(昭和5)年、つまり戦前の理容に関する料金表。「ハサミ刈」「丸刈」とか、今に無い名称がたくさん並ぶなか、女髪結之部に書いてある”島田”って文字が気になったんですが、これは昔流行った結い方なんですね!

皆さん知ってましたか??

『結綿(ゆいわた)』とわれた髪型の模型

その”島田”に近い髪型の模型が館内には展示してありまして、こちらは、『結綿(ゆいわた)』とわれた若い女性の髪形で、江戸末期から明治の頃まで流行った髪型(特に未婚女性に多かったそうです)だそうです。

んで、この髪型は「潰し島田」という結い方の髭部分に鹿の子を掛けたものなんだそうですが、”島田”っていわゆるこういう髪型のことなんですね!

全然知らんかった・・。

“ちょんまげ”以外にも色々あったんすな・・

あとは、男性の髪型にもいろいろあったり、、

女性の髪型も、こんな感じでたくさんあったみたいですね。

学んだ内容をまとめてみまっす!
1. 理髪業の開祖は、鎌倉時代の采女亮とされている。
2. “床屋”の由来は、床の間に天皇を祀る祭壇があったことから、この店のことを「床の間のある店」「床場」といわれるようになったから。
3. 昭和初期までは、17日が定休日だった。
4. 江戸時代まで、髪結職は「一銭職」といわれていた。
5. 昭和初期までは、17日が定休日だった。
6. 庶民が日常の生活で椅子とかかわりあいを持ち始めたのは、理容の世界から。

知らん事ばかりですが、ミュージアムを通して色んなことを知るのが本当に楽しい~~!!

理容にまつわる展示をひたすら紹介

あとは、館内にある展示資料を写真でバンバン紹介していきたいと思います!

料金表や椅子などの資料を紹介しましたが、こちらの鏡は結構見応えある展示!

菊星製地球型スチーマー

あと、こうしたパンフレットも、絵柄がレトロで惹かれますね。こちらは理容道具のカタログ。ガラスケースに展示されてるので中見れなかったですが、気になりますわ~。

会員向けに発行していた機関紙

あとはこんな機関誌も発行されてたんですね~。どんなことが書かれてるんですかね~??

分厚いヒノキ材で作られた洗髪槽。

あとは、ドライヤーに、、、

ハサミはめっちゃたくさんありました

たくさんのハサミ。理容道具として、ハサミは欠かせませんね!

昔の料金表が、たっくさん

あと、先ほどは1930(昭和5)年の料金表を紹介しましたが、館内にはいろんな年代のたくさんの料金表が展示されてました!

「××之部」って表現がオモシロイ

こちらは、昭和10年、つまり戦前の料金表になるわけですが、「丸刈」「オカッパ」という表現が昔ながらですね。出張は料金が二倍と書いてますが、そんなサービスもあったんすね!!

丸刈はわかりますが、戦前の「スクエアー」「ロング・バック」はどんな感じに仕上がってたんだろ??

耳掃除もあったんだ・・
字が上手いわ

こちらは大正時代の料金表。

メニューは、髪を切るとなると「刈込」「一部刈」だけ。。あと、夜は10時までって結構遅い時間までやってたんすね。

これは、いつ頃の料金表なんだろ??
先ほどに比べると、文字が淡白・・

という感じで、理容にまつわるいろんな展示がありました!

中には3時間じっくり鑑賞する方もいるとのことですが、これだけ理容に特化した展示が集まってるのは全国でもここだけかもしれないですし、好きな人にはめっちゃ興味深いとおもいます!

理容というと、昔の理容室の建物が「野外博物館 北海道開拓の村(北海道)」、あとは「石見銀山(島根県)」や「岡田記念館(栃木県)」に展示してたりするので、興味ある方はこちらにも行ってみるのもいいかと思います~(*´▽`*)

おわりに

はい、以上になります!

いや~珍しい展示が多かったこともあったし、他にお客さんもおらず独占状態だったことから、1時間30分ほどじっくりと堪能させていただきました(*´▽`*)

この展示が無料なんて、ありがた過ぎる

やっぱり、こういう珍しい博物館はオモシロイですな~。

場所は良いものの、平日休みというのがちょっとネックではありますが、こういうのに興味がある方であれば施肥足を運んでみて下さいね~~♪

参考文献

↓よければクリックをお願いします

詳細・地図

住所 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目36−4
入館料 無料
開館時間 10:00~15:00
休館日 土曜日、日曜日
駐車場 なし
電話番号 03-3379-4111
アクセス JR代々木駅から徒歩1分
リンク https://www.riyo.or.jp/service/理容ミュージアム/

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