「日本近代建築の父」といわれる辰野金吾の記念館は唐津市にある!

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今回は佐賀県にある博物館を取り上げることにしましょうかね!

その博物館とは銀行だった建物を利用した「辰野金吾記念館」っす!

辰野金吾(たつの・きんご)とは、『日本近代建築の父』とも言われるほど建築界にとても大きな影響を与えた方なんですな。その方の記念館が佐賀県の唐津市にあるということで行ってまいりました~~!

そんな辰野金吾とはどんな人物だったのか、そしてこの博物館はどんな館内になっているのか、以下で紹介していきたいと思います~~(*’▽’)

本記事のポイント

・辰野金吾記念館は、辰野監修の下で弟子が設計した元銀行の建物
・辰野は、大変な努力家で厳格ながら情に厚い一面を持つ方だった
・今は市営の記念館であり、無料で辰野について学びつつ建物を鑑賞することができる

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辰野金吾は唐津市出身!

今回紹介するのは佐賀県唐津市にある辰野金吾記念館なんですが、この唐津市に来るのは人生初でして・・。そんなこともあり、「唐津=唐津焼」というイメージしかなくて唐津市に関して何の知識もなかった私。

炭鉱主の邸宅だった旧高取邸

でも、調べてみると、唐津は江戸期には城下町として栄えた街で、さらには炭鉱産業によって栄えた街でもあったんですね。そんな炭鉱に絡む旧高取邸という見ごたえある博物館も市内にはあったりするわけですが、こちらはまた今度紹介するとしましょうか( ;∀;)

そんな唐津市にもここで生まれた著名人はいるわけで、その中でもとくに有名なのが『日本近代建築の父』とも言われた辰野金吾でしょうか!

辰野金吾記念館の外観

そして、JR唐津駅から徒歩10分の場所にあるのがこちらの辰野金吾記念館。レンガ調のかなり目を引くデザインの建物となっていますが、こちらは元々唐津銀行本店として使用された建物なんですって!

早速入っていくことにしましょ~~。

辰野金吾記念館の館内

おお~これは凄い!

銀行だったということもあって、カウンターも残っているようですね。

ではでは、今回の記事の主人公である辰野金吾という人物に迫りながらこの記念館の内部を紹介していくことにしましょーー!

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辰野金吾が関わった唐津銀行本店

明治45年に竣工した唐津銀行本店

まずはこの建物の背景から。

この建物は1912(明治45)年4月7日に唐津銀行本店として落成された建物でした。そして、この建物は辰野金吾監修の下で、彼の愛弟子にあたる田中実が設計したとのこと。

つまり、師弟共作ともいえる作品ですね!

ちなみに辰野金吾が関わった作品は、唐津市内ではこれのみであり、さらに弟子の田中が設計した建築物がそのままの位置で現存するのはこの旧唐津銀行のみとのこと。

赤煉瓦のアーチ窓

外観を見ると、独特の作りがいくつか見られましてですね。

これは辰野が晩年にこよなく愛したという赤煉瓦によるアーチ窓と御影石の受飾突石。アーチは何だか優しいって言うんですかね、そういう印象を受けますね。

屋根の南側にある突石

あと、ちょっとわかりづらいですが、左側に見える銅板の塔も辰野式の特徴でもあるそうです。

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渦巻装飾が特徴的な柱

こちらはグルっと渦を巻いている装飾が特徴的な柱。二つほどブドウというかパイナップルみたいなのがくっ付いていますが、これは何だ??

という感じで、外観における特徴的な造りをいくつか挙げてみました。

この建物は、辰野の弟子である田中が師と仰ぐ辰野が唐津出身ということを意識して建物全体に辰野式を配しながらも、当時最新の建築材料であるタイルを使用するなど、自らのモダンな感覚を加えて仕上げています。

外観を軽く拝見したところで今度は館内についてですね!

ちなみに、こちらの記念館は、現在は唐津市が管理する市営博物館になっています。市営の博物館だとボランティアスタッフン方がいて解説をしてくれるケースが多くありますが、ココはそう言った感じではなく放置プレイ的な感じです。自分で好きに見てね~って感じ。

私が訪れたのが平日だったからなのか。。

とはいえ、HPを見るとちょくちょくイベントは開催しているみたいですけどね~~。

飾り格子がインパクト大

一階の雰囲気はこんな感じなのですが、銀行の顔でもある飾り格子のインパクトが大きいですね!

上の写真の右下に壁の様な感じで写っているのが、カウンターを飾っている美しい飾り格子です。

カウンターの格子

ちょっと格子を拡大(`・ω・´)

木枠には木目の美しい最高級の欅(ケヤキ)材を用いており、格子は真鍮(しんちゅう:銅と亜鉛の合金)を使っていました。

太平洋戦争中は金属供出対象になりましたが、平成23年のときに復元されています。

カウンターの奥側の光景

そんでカウンターの奥側はこんな感じ。天井に洋風な照明はついていますが館内は薄暗いですね。展示物がさほどあるわけではなく、建物の作りとか雰囲気を味わうって感じでしょうか(*’▽’)

屋根面の全面漆喰塗

ただこの建物、今こうして存在しているのには「旧唐津銀行本店保存整備計画」という計画があったからの様です。

これは、唐津近代化の象徴であるこの建物を後世に残し、観光拠点として活性化させるために一丸となって取り組んだ復元プロジェクトでした。

創建当時の絨毯復元の様子

博物館には、このような修復作業の様子を写した写真もいくらか展示してありましたよん!

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金庫と一億円もあったぜ!

金庫室もあった

一階をウロウロしていると金庫部屋を発見!

中に何が入っているのか、、覗いてみると、、

偽物ですが金塊と札束あった

おぅぅ、金塊と札束が入ってるじゃないですか~~~と言いたいところですが、バリバリ偽物っすww

あと、金塊がだいぶチープだな(笑)

金庫に付いてたプレート

この金庫、扉には『唐津銀行 明治21年5月』と銘鈑されたプレートが張り付いておりました。明治ということで、「行銀津唐」というように右から左に字が書かれてるんですね。基本的に今のような「唐津銀行」と書くようになったのは戦後なので!

この建物は明治45年に竣工したので、それより20年以上も前から使われてたってことか!!

銀行関連の博物館の定番
「一億円持ってみる」

そしてここにもあったか!

この「一億円持ってみよう体験」ですが、銀行系の博物館でよくあるやつ。私は東京の貨幣博物館でもこれやったわww

ちなみに重さは10kg。あ、、あと、当たり前ですが偽物ねww

そして右横にある「一億円を持ち上げる際の荷物置きとしてご利用ください」というのがすげぇ気配り出来ていて感心しますm(__)m

二階へ行ってみましょ~

一階に関してはこんな感じでしょうか!!

ではでは、この赤絨毯が敷かれた階段を上って二階へ行ってみようと思います。二階には辰野金吾に関する展示があるので、次のページでは二階を紹介するとともに辰野金吾という人物にも迫ってみることにしましょう(*’▽’)

続きはこちら!『日本近代建築の父』と言われた辰野金吾の人生に迫る!?
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