未だ年間15人ほどが投身自殺!和歌山県白浜温泉にある自殺の名所「三段壁」の実情に迫る!

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今回の記事は、和歌山県白浜町にある超有名温泉街である「白浜温泉」にあるスポットに関してです。といっても、温泉に関するスポットというわけではなく、自殺に関するスポットです。。

今まで、知の冒険では自殺スポットとしては福井県の東尋坊や山梨県の青木ヶ原樹海を記事にしてきましたが、今回は白浜温泉にある「三段壁(さんだんへき)」というスポットっす。

絶壁が2kmも続く絶景スポットでもありながら、関西屈指自殺の名所としても有名であり、年間で15人ほどがここで投身自殺を図るのだという。。ということで、今回はそんな三段壁に隠された背景や様々な物語を一気にまとめていきたいと思います!!

本記事のポイント

・年間15人ほどが投身自殺をし、100件ほどの電話相談が来る
・周辺には臨時交番といのちの電話が2つ設置されている
・洞窟もあり、日中は多くの観光地でにぎわう絶景スポット

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「三段壁」とはどんなスポット?

多くの観光客が訪れる白浜温泉

三段壁があるのは、和歌山県屈指の有名観光地である白浜温泉です。あまり関東では名前を聞くことは少ないですが、関西地方ではだれもが知っている温泉街であり、昔は新婚旅行の名所だったとか。

アクセスが良いとはいえない場所・・

そんな白浜温泉があるのは上の地図の場所です。和歌山県の中心から少し南に行った場所に位置しており、車では紀勢自動車道・白浜フラワーラインを使って大阪から一気に南に下る必要があります。ただ、ここには南紀唯一の空港でもある「南紀白浜空港」はありますけどね。

多くの観光客でにぎわう三段壁

高さ50m、長さ2kmにわたる大断崖である三段壁。福井県の東尋坊、石川県のヤセの断崖、宮崎県の馬ケ背、などなど、日本中には大変多くの崖上の景勝地が存在しています。が、その中でもこの三段壁はなかなかのスケールを誇っていると言っても過言ではないかと!!

天気がいいと、青々とした大海原が広がるわけです。私みたいに、湘南のクッソ汚い海を見て育っていると、この青々とした海を見るとより心が洗われますわ!!

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こんだけ開けた岩場もありますぜ!!

三段壁の一番高い崖は高さ64m。 しかし、ここからの景色は圧巻。自然の凄さを思い知らされますな!

スノーモービルで海上を暴れまわっている軍団もいましたww
いいっすね、何か自殺の名所というちょっとナーバスな気分でここにやってきた私ですが、そんな思い気分を吹っ飛ばしてくれるような、ほのぼのとした光景(*’▽’)

もともとは船の様子や魚群を観察していた

ところで、この「三段壁」という名前の由来は一体何なのか。

もともとこの場所は海上を運行する船の状況を偵察したり、魚群を見張る場所として「見壇(みだん)」と呼ばれていたそうです。しかし、それがいつの間にか「三段壁(みだんへき)」、さらには「三段壁(さんだんへき)」と呼ばれることになったという。

つまり、見壇(みだん)→三段壁(みだんへき)→ 三段壁(みだんへき)という経緯ですね。

昔は、魚群を見張る漁師がいる場所だったのが、次第に観光客の場所に変貌したということでしょうかね。

それだけではなく、昔は上の写真のようなプールとしても使われていたようです。上の写真は1937(昭和12)年の写真。三段壁の壁を使って器用に降りる様子が写されていますね。

三段壁のお土産屋さんにある写真。お土産屋の店員さんに三段壁の歴史について少し教えていただいた際にパシャっと撮らせていただきました(*’▽’)

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日本でも有名な自殺スポット

しかし、日中は多くの観光客が訪れる反面、ここは投身自殺をするために訪れる方も多い。聞くところによると、現在は年間で15人ほどがここで命を絶つのだという。

悲しき白浜恋物語「口紅の碑」

崖沿いに続く遊歩道

三段壁の崖沿いには上の写真のような遊歩道があり、この道を進んでいくと開けて雄大な海の景色を眺められる場所に到達します。が、その途中には、三段壁でちょっとした見所となっている「口紅の碑」が存在するのです。

男女の言葉が刻まれた「口紅の碑」

この石碑には以下の文字が刻まれています。

白浜の海は今日も荒れている
         一九五〇・六・一〇
             定一 貞子

1950(昭和25)年6月10日に、許されぬ愛をはぐくんだ二人の愛を誓う言葉として口紅でかきつけられたものです。この若い男女はここで投身自殺をしたのですが、ここに飛び込む前に口紅で傍らの岩に書いたのだという。そして、のちに誰かがその字をなぞって、岩にそのまま彫り込んだのです。

1950年と言えば、まだ戦後の混乱が収まっておらず、非常識は許されない時代。実はここで投身自殺をした二人は、全く血のつながらぬ兄妹でした。つまり、子連れの男と子持ちの女が結婚し、その子供たちが定一と貞子でした。

二人は仲の良い兄弟として成長し恋をするようになりました。ですが、兄妹では法的に結婚もできず、世間の目も冷たく、人目を避ける暮らしをしなければならない。二人で死んだのは、愛し合っている者たちが結ばることを禁ずる方への犯行だったのかもしれない。。

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臨時交番や自殺者供養塔も・・

ちらほらと自殺防止を匂わす光景が・・

口紅の碑が刻まれたのは1950(昭和25)年のこと。それから、いつここが自殺の名所として知られるようになったのかはわかりません。

しかし、ここには大阪や名古屋など周辺の大都市などから自らの命を絶つためにここへやってくる方がいるわけです。

波しぶきが激しい三段洞窟

そんな三段壁。この崖はただ景色が綺麗というだけではなく、崖の下部には「三段洞窟」という洞窟もあります。平安時代に、源平合戦で知られる熊野水軍が船を隠したという伝説が残る洞窟。

ちょっと入場料は1,300円と高いですが、一回くらいは見てみる価値はあると思う洞窟っす!波しぶきが激しいっす!

投身自殺者を弔う供養塔

そんな洞窟の入り口近くには、投身自殺者を供養するための供養塔が建てられています。見るからに結構新しめな碑であり、綺麗に維持され花も添えられていますね。この辺の商売人の方々が日々管理をしているんでしょうか。。

それほど大きい碑ではないため、多くの観光客が訪れてはいるものの、気づく方はそう多くはないのではと。

さらに、三段壁の中でも一番開けた場所にはこのようなものも。。

サビが目立つ臨時交番

これは三段臨時交番。この交番は、いのちの電話ほどは古くはないものの、売店のおっちゃんに聞いたら10年くらい前(確か。うる覚えなので誤っているかもしれませんが・・)に設置されたとのこと。

そこまで長い歴史はないけども、結構な錆(サビ)が付いているのは海風による塩の影響でしょうか。

交番の中には一機の電話が!!
助けを求めたい人のために置かれた電話なんでしょうか。。

と、こんな感じで観光地でありながらも、所々にちょっと心重くなるようなものが見られるという感じっすね( ゚Д゚)

続きはこちら!多くの人が救いを求める「いのちの電話」物語
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