今回の記事は日本で唯一砂浜を車で走ることができるドライブウェイのお話です。場所は石川県にあるわけで、日本では唯一であり世界でいうとわずか3箇所しかないんだそうですぞ!
実家の鎌倉から北陸遠征のために石川県に来たわけですが、今回は自然との闘いでもあるのです!というのも、ここは強風の際は走ることができないんですよね!予定もギュウギュウのため、行くときに走れることを祈りながら訪れたお話を以下に記載いたします!
本記事のポイント
・「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一車が走れる砂浜
・距離は8kmほどとそれなりに長く、天候によっては通行止めになる
・砂浜の侵食が進んでいるようで、様々な予防策を実施している
見出し
千里浜なぎさドライブウェイの場所は?
ドライブウェイは、石川県の能登半島の付け根当たりの場所にあります。金沢市から北に数十キロの場所にある羽咋市(はくいし)という場所にあるので、北陸新幹線で気楽にいくというわけにはいきません(笑)
羽咋市はUFOの街としても知られているようで、コスモアイル羽咋という珍スポットもあるほど!羽咋というのは、最初読めず記事を書くときに調べて初めて知ったのはここだけの話(笑)
千里浜なぎさドライブウェイは、南北に約8kmの長さがあります。海岸に沿って道が続くわけですが、夏場は海水浴場ともなるため車を降りたら速攻で海水浴が楽しめるという利便性も!
実際に走ってみた!
ということで、会社の夏休みを利用した北陸遠征の際に、実際に車で走ってきました!今まで何万kmも車で走ってきましたが、砂浜を車で走るのはどんな感じなのか??
こちらが入り口だ!
はい、早速入り口までやってきました。ここから砂浜に突入していきます!もうコンクリートにも砂があるのが分かりますね!
最初は本当にこのまま突っ込んでいいのかと心配になりました( ;∀;)
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砂浜を車で走る爽快感
▲砂浜だが車で走れる「千里浜なぎさドライブウェイ」
これは凄い!といっても、初めて砂浜を走ったものの砂浜を走る感覚とコンクリートの道路を走る感覚はそんなに違いはないように感じますた!もっと砂っぽくモフモフしているのかと思ったら、砂はかなり固められているのでめちゃくちゃ走りやすかったですよ!
訪れたのは10月。この時は砂浜には何もありませんが、夏の海水浴シーズンになると道路標識が立てられ交通規制がかかるそうです。この砂浜に標識が立っている様子はめちゃくちゃ違和感がありそうで、その時にまた訪れたいものです。
しかし、横を向くとすぐそこが海ということでやはり新鮮な光景であることに変わりはなかったです!本日は天候がよく、風もそんなに強くないため波も非常に穏やか。非常に天候には恵まれましたが、多少風が強くて波があれている方が面白かったのではないかと思ったりも。。
とまあ、走っている様子は動画で撮ってみました。これでどれだけ伝わるかはわかりませんが、雰囲気だけでも伝わればと!
海からどのくらい離れなきゃいけないかとかは特に明記されていないので、その辺は自己責任なんでしょうかね?ちょっと波にかするくらいまで近づこうと思いましたが、一応やめておきました。流されたら嫌なんでね( ;∀;)
ちなみに、調べたところここは国道でも県道でもないようです。もし国道であれば青森県の竜飛岬にある”階段国道”のように”砂浜国道”みたいなあだ名がついたんでしょうな・・・。
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終点に到着
ようやく、もう片方の北側の終点に到着しました。このドライブウェイは全長約8km。それなりの長さがあるため、走破するには10分近くを要します!
レベルが高いサンドアートもある!
▲北側の終点に現れるガチのサンドアート
千里浜ドライブウェイの北側の終点には、こんなものまであるのですぞ!駐車場の隅っこに、何やらサンドアートが現れました!しかも、レベルが高い( ゚Д゚)
全部で4つありましたがまずはこれから!訪れた2016年はリオオリンピックということで、その記念か何かのサンドアートなんでしょうな!
▲時代に合わせたからか妖怪ウォッチも
これは妖怪ウォッチですな!これらのサンドアートは、毎年4月~10月にかけて製作されているそうです。私が訪れたのは10月の頭だったのでちょうど作り終えた時だったんでしょうかね!冬になると次第に崩れてしまうそうなので、秋ごろしかこの完成品は見られないとのこと!
逆に、4月~10月のお昼ごろには作成している様子が見られるんですって!そっちもお話が聞けらりして面白そうだ!(^^)!
毎年制作しているわけですが、サンドアートのネタは毎年話題になっているものを取り上げているそうです。これは一体何なのか?ビーナスの表情がすごい!サンドアートでこんなものを作るとは、製作者はいったい何者なのか?
で、調べるとこれらのサンドアートはかつて「TVチャンピオンのサンドアート選手権」でも優勝した方が関わっているそうです!まあ確かに、これは完全にプロの腕ですよね!
千里浜なぎさドライブウェイの色々
実際に走ったわけですが、それだけではなくこのドライブウェイに関して調べると色々な学べることがありました!!どんなテストにも出る内容ではないですが、頑張って学んでいきましょー!!
千里浜の砂は非常に細かい!
ここで疑問なのが「なぜここだけ日本で唯一車で走ることができる砂浜となっているのか?」です。実は、それはここの砂の性質によるものなんだそうです。
▲海の砂が何度も陸に戻されることで細く削られる
「ここの砂は他の浜よりも細かい」ということが大きな特徴なんですね!どういう事かというと、周囲の川によって海に流れた砂が浜に押し戻されているそうです。そのため、何度も押し戻されることにより砂同士が削れていき、他の砂に比べて削れて細かくなっているということが原因のようです!
しかし、ただ砂が細かいだけでは固く締まった砂にはならない!ここの砂は細かいだけでなく、その粒間に適度な水と空気が入りその表面張力が砂を締め付けていることも要因の一つのようです!砂は、、、奥が深い!!
砂浜の浸食が進んでいる
さらに、この浜は残念ながら浸食が進んでいるようです。1994年には50mあった幅が2011年には35mまで狭まっているという。が、しかし石川県はここでそのままにすることはいかないということで、「千里浜再生プロジェクト委員会」というものを結成。
この砂浜を無くさないために色々な実験を行っているようです!
それが、砂を海中に投入するというもの!先ほども上で書いたように、この砂浜の砂は海に流れたものが再び浜に戻って堆積しているわけです。その「再び浜に戻って堆積する」ということから、浜から約700m離れた場所に、金沢港から運んできた砂を投入したんですな〜。
投入した砂は、海水の動きにより浜に押し戻される。
そして、こんな感じで浜の方に堆積するというものです!こんな感じで浜に砂を供給していき、浸食を逃れようという作戦です。平成24年~このような投入実験を行ってきたようですが、これによる周辺環境への影響(漁獲量など)は特に受けてないということも実証しているようですよ。
その他にも、海沿いに”サンドパック(砂流出防止工)”という砂が流れないようにするための物を設けるという方法も検討。これでも、実験ではサンドパックを設けている部分の汀線(ていせん)の方が回復しているようです。
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おわりに
日本で唯一、車で走れる砂浜に行ったわけですが調べてみると保持するのに色々苦労されているのですね!ここだけでなくても、何気なく行ったり見たりしているものでの思った以上に多くの方の見えない努力があるというのを忘れてはいけませんな!
そのためにも、記事を通してそんな発見を多くの方にしていただければ幸いです。知の冒険はまだまだ当分続きそうです( ;∀;)
参考文献
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詳細・地図
住所 | 石川県羽咋市千里浜町~宝達志水町今浜 |
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駐車場 | 無料 |
電話番号 | 0767-22-1118 |
リンク | http://www.city.hakui.ishikawa.jp/sypher/www/section/detail.jsp?id=595 |