日本三大中華街の南京町にある名店「元祖ぎょうざ苑」で味噌だれ餃子を食った!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
今回の記事は兵庫県にある餃子のお店に関する記事になります。どこにあるお店かというと、神戸の南京町にある餃子屋さんになるわけです。というのも、以前南京町の歴史に関しての記事を書いたわけですが、その際の取材で南京町を訪れた際に、ここは別記事で取り上げてみたいというお店があったので今回はそのお店に焦点をあてて書いてみようというわけです。
ということで今回は南京町の中華街にある「元祖ぎょうざ苑」というお店に関して色々紹介していきたいと思いまっせ!
本記事のポイント

・元祖ぎょうざ苑は、味噌ダレ餃子発祥の店
・初代の料理長が、満州からの引揚の方だった
・餃子だけでなくジャジャ麺もオススメ(^ ^)

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南京町はどんな街なのか?

神戸にある南京町という中華街は、日本三大中華街(他は、横浜中華街、長崎新地中華街)の一つに数えられています。歴史としては、日米修好通商条約によって開港したことをきっかけに多くの外国人が来日したことがきっかけです。
▲ライトアップされた風情ある南京町
今現在は町も整備され、特に夜には結構いい感じの雰囲気になっていますよ。かつては太平洋戦争による影響や、阪神淡路大震災などを経験しており昔から今のような街だったわけではなく、多くの困難を乗り越えた街でもあるのです。
↓↓詳しくは以下の記事にまとめているので、よかったら見てくださいね!


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元祖ぎょうざ苑はどこにある?

上の地図が、南京町を超簡単に説明した地図になります。南京町には北側を除く各入口に門が設置されていて、長方形のような感じの街に多くの中華料理屋が立ち並ぶ形になっています。横浜中華街に比べると、結構こじんまりとした感じの街ですね( ;∀;)
そんな街の中に元祖ぎょうざ苑はあるわけですが、場所は中心部から少し西側に行った場所。メイン通りに位置していることもあり、お店はすぐに見つけられますわい!!

元祖ぎょうざ苑を訪問

ということで、元祖ぎょうざ苑に訪問です。というか、そもそもな疑問かもしれませんが何でこの店を取り上げたのかってことですよね。。中華街を訪れてこの店を訪れた理由は創業昭和20年という歴史が気になったことと、お店に「元祖」という文字がついてたこと、あとは昼に訪れた際にめちゃくちゃ行列ができていたため、すんごく気になったからです。
私が訪問したのは年始の夜なのですが、昼間は本当に多くのお客さんが行列を作っていたので夜に避けたという感じです。。いや~どんな餃子が食えるか楽しみです!!

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元祖ぎょうざ苑はこんな感じ

▲少し老舗の雰囲気を感じれる店内
店内はこんな感じ。厨房が割と見える感じで、コックさんがひたすら餃子を作っている様子を見ることができます。カウンター席とテーブル席があるので、複数でも一人でも来やすいお店ですね!!ただ、今は比較的すいていたからか、カウンター席が空いていたのにテーブル席に通されました。。
店内には色紙がいっぱい(#^^#)
マイ箸を持ってきた人は10円引きなんですって!そんな文化があるんですかね??

元祖ぎょうざ苑の歴史とは?

▲店内に掲示してある昭和32年の店内
元祖ぎょうざ苑は昭和26年(1951年)創業の店となっており、もう65年以上もの歴史があるお店なのですね。技術をつないでいって、今では三代目の方が餃子を作っているようです。店内には昭和32年頃の店内の写真も掲げてありました。
そして、この元祖ぎょうざ苑はどのようにして誕生したのでしょうか?それは、初代の料理長が満州に住んでいて日本に帰国した後、満州で食べた味が忘れられず日本でお店を開いたことがきっかけのようです。
そんなお店には、餃子屋ということで調味料が置いているわけですが、このお店にはラー油がありません。日本の餃子屋では醤油にラー油をかけるのが主流になっていますが、中国・香港・台湾などでは餃子をラー油につける習慣はないのです。
ということで、日本の流れに流されるわけではなく当時の味を食べていただきたいということでラー油を置いてないのではないかと思います!!

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いざ、実食!(焼き餃子)

これが、元祖ぎょうざ苑の焼き餃子になります。大きさは標準より気持ち小さめな感じです。標準というのは私の勝手な主観ですが、餃子の王将くらいの大きさっす(笑)
店名に「元祖」という文字はついているのですが、何が元祖かというと「味噌だれ餃子発祥」になります。餃子自体が元祖というわけではありませんのよ~!
ちなみに、中国では蒸し餃子か水餃子が一般的であり、焼き餃子は満州時代の日本人居住者の創作料理が元となっている説などがあります!
▲焼き餃子発祥とされる横浜の「萬 里」
おまけですが、そんな焼き餃子の発祥となっている店は、横浜の野毛にある「萬里」と言われております。この店では、飲食代のうち1円単位はおまけしてくれるといううんちくもあったり。。
味噌だれ餃子発祥ということで、餃子をワンバンさせる味噌だれを作っていきましょう。店内にも作り方は書いてあるんですけどね。。
まずはテーブルに置いてある味噌だれをスプーン2杯分程度小皿に入れます。
次に、醤油とお酢を円を描くように注ぎます。注いでいる様子はカメラに収められませんでした。。というのも、注ぎながらカメラを押すのは難しく注ぎすぎてしまうため。。過去に失敗経験がありましてね(*´Д`)
割合的には「味噌だれ2:醤油1:お酢1」くらい。最後にかき混ぜて出来上がりです。ここに餃子をワンバンさせまくって餃子を食っていきましょう~!
ということで、餃子を一瞬で食いつくしてしまいました。この餃子の特徴としては、神戸牛が入っているということでしょうかね。この神戸牛の味が他の場所の餃子では味わえない独特さを生み出していると感じました。さすがに名店であって、6個では少し物足りないと感じてしまうほどの味でしたよ!!
ちなみに、餃子の餡(あん)を包む皮に関しても物語が!この皮は満州にいた日本人居住者が独自で考えた皮で、手打ちうどんの応用になっているそうです。今も当時の方法で皮が作られているわけです。異国の地で考案された食べ物が時代を経ても今も変わらず味わえるのは本当に感慨深い!!ここの店で味わえるのはおいしさだけでなく歴史も味わえるわけです!!

いざ、実食!(ジャジャ麺)

▲ジャジャ麺もこのお店の看板メニュー
ちょっと写真暗いな。。撮り方をミスりました( ;∀;)
こちらは、この店の名物でもあるジャジャ麺です!このお店の名物は餃子だけではないのですな。ジャジャ麺と言っても、メニュー名は「ジャジャ味噌」。ここでも味噌が生きてくるのですね。
平打麺と温野菜(キャベツともやし)の上にジャジャ味噌が載ったもので、味に関しては超さっぱり。平打麺の結構柔らかめな麺と温野菜のシャキシャキ感の歯ごたえとジャジャ味噌の味の融合は本当においしかったですわ!!食ってよかった。
そもそも、何でこの餃子メインの店にジャジャ麺があるのでしょうね??
というのも、初代の料理長の方は、満州からの引揚の方。ただ、引揚で帰国するまでに現地で食べた餃子とジャジャ麺の味が忘れられないことから、神戸にこれらの料理を出す店を構えたそうです。このジャジャ麺は平打ちなのも、満州時代の名残なんだとか。そんな長い歴史を持った料理なのですね。
▲ジャジャ麺発祥の店である「白龍」
ちなみに、日本でのジャジャ麺の発祥は、盛岡にある白龍(パイロン)と言われています。盛岡というと、わんこそばと盛岡冷麺が有名ですが、盛岡にはもりおか三大麺というくくりがあり、それが「わんこそば」「盛岡冷麺」「ジャジャ麺」となるわけです。
白龍(パイロン)の創業者の方も満州時代に食べていたころの家庭料理を日本に来て再現した形になるわけです。食べ物も色々調べると、歴史の勉強にもなるし視点が広まりますな~!白龍(パイロン)では、麺を食べた後にちいたんスープといって、残り汁と卵スープをまぜたちいたんスープとしていただく特徴もあるのです!

いざ、実食!(水餃子)

焼き餃子6個を食べて、ジャジャ麺まで食ったわけですがまだ少しおなかに余裕があったので、水餃子もいただいちゃいました!だってほら、神奈川県在住なのでなかなか来れるわけではないですからね( ;∀;)
水餃子は、醤油とラー油につけたり、ラー油をつけてある水餃子にかけて食べたりと色々な食べ方がありますが、ここでは焼き餃子と同じく味噌だれにつけておいしく頂きました!!

おわりに

今回は南京町の元祖ぎょうざ苑を取り上げましたが、食べ物に関して色々調べると歴史なり色々な事が学べるのですね。南京町には、他にも豚まん発祥の店と言われている老祥記など歴史あるお店も多いのでまだまだ南京町での調査は機会があれば継続していきたいと思います。

参考文献

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詳細・地図

住所 兵庫県神戸市中央区栄町通2−8−11
営業時間 11:45~15:00(L.O)
17:00~20:30(L.O) ※21時が閉店です。
定休日 月曜日(祝日の場合は振替)
駐車場 なし
電話番号 078-331-4096
アクセス JR元町駅・阪神元町駅より徒歩5分
リンク http://www.ganso-gyozaen.co.jp/
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