ちょんの間街からアートの街へ!平和をとり戻した黄金町物語Vol.8〜最終章

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
特殊飲食店の街からアートの街へと変貌した黄金町。最後の記事では、アートの街になった黄金町の今や毎年開催される大岡川桜まつりなど、今現在の黄金町を紹介しようと思います。

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特殊飲食店からアートの街への変貌!

特殊飲食店が立ち並んだ時代とは見た目や雰囲気も一変した黄金町。地元の協議会や学生たち、そして住民が一体となって街を変えていったわけですが、アートの街になるにあたって上の地図で示した建物が建てられていきました。
そんな訳で、この章ではアートの街になるにあたって黄金町の街に作られた建物たちを紹介していこうと思います!

かいだん広場

防犯拠点であるステップ・ワンのすぐ目の前の高架下にはかいだん広場と言われる広場が広がっています。このかいだん広場は、住民が集うことができるような広場が必要だという声を受けて作られた階段。予算は500万円と作るには少ない額だったこともあり、エリアマネジメントセンターの方や地域住民の協力もあって予算内で完成したかいだんとなった。

階段の上では子供たちが遊んでいたが、この街が通学路になっている東小学校の子たちだろうか。すっかり、街の憩いの場となっているようだった。

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日ノ出スタジオ

黄金町から日ノ出町方面に歩いて行くと、日ノ出スタジオがあります。ここにはアーティストの展示も行っている他、古書を売っているお店もあり、中に入ってみることに!

店内には私ともう一人のお客さんのみ。あとは店員らしき男性もいた。ここで財布の中には3,000円しかなく値段がオーバーしないことを念入りに確認し、2冊ほどの書籍を購入した。
そして、購入するついでにこのお店のことなど少し聞いてみることにした。
店員の方は、40歳前後の男性でこのお店の責任者の方だという。彼自身もアーティストで普段は絵を描いていることもあるが、今日はレジを担当しているという。アーティストは現在30名くらいの方がおり、インターネットなどで募集して集まった方々が面接などを経てスタジオを構えているのだという。店主の方は元々は福岡の方なのだそうだが、ここ黄金町での話がかかったことがきっかけで今に至るという。アートの街として2008年頃からスタジオが出来始めたが、この店は2010年頃に出来たという。

店内の撮影には快く応じてくれた。このお店には古本と言っても、BOOK OFFとかでは見れない古書のような本まで売っていました。あと、中古のDVDも!

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黄金町の防犯拠点である「ステップ・ワン」

以前の記事でも紹介しましたが、黄金町には現在も防犯拠点が3つ存在します。写真に写っているのはステップ・ワンという一番最初に出来た防犯拠点。元々は、今の黄金町交番の隣にあったのですが、2010年に今の場所に移転をしています。

ステップ・ワンから1ブロック離れた場所にはKogane-X Lab.(コガネックス・ラボ)という建物があります。この建物も同様に防犯拠点として作られ、ステップ・ツーとも言われています。このKogane-X Lab.の名称には、初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会(Kogane-X)と横浜市立大学のゼミ生(Lab.)の2つが合わさって名付けられています。ここでは、黄金サイダーというサイダーも売っているとのこと。今度飲んでみよっかな!
ちなみに、ステップ・スリーもあるのですが、その建物は私が今回の記事のために取材したNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターの事務所がそれにあたるのです。

京急の高架下にあるアーティストスタジオ」

こちらは、京急線の高架下にあるスタジオ。全部で4つのスタジオがあり、Site-A,B,C,Dの名称がついている。ここでは、黄金町にスタジオを持つアーティストの作品もSite-Aで展示してあるのです。これらの建物は、横浜で活動する若手建築家が設計してつくられた建物なのです。

休日の黄金町

黄金町へは、曙町の色街の取材もかねて夜に来ることが非常に多いのですが、何気ない休日の昼にも訪れてみました。まぁ人通りはそんな多くもなく少なくもなくという感じでした。訪れた日は天気も良くぼのぼのとした休日でした。

かいだん広場では、バザーのような外での販売が行われていた。お客さんもたくさんとは言えないものの、このくらいの方がなんかほのぼのとしていい感じに思える。アットホームなくるお客さんとも親身になれる、そんな街であるように感じた。

期間によってはアーティストのスタジオも開放する企画も開催しており、このように中に入ることもできる。ここでは小説家の阿川大樹さんが作品を展示していました。黄金町パフィー通りを読んだので大変お世話になりました(^^)/

また、この建物では陶芸体験が出来るようだ。私は、中学校の美術で何か作った覚えはあるがそれ以来陶芸とはかかわりはなかったかな。でも久々にこういう体験もやってきたい気がする。アートと言っても絵だけではないのですね。

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大岡川沿いの桜が綺麗な「大岡川桜まつり」

大岡川沿いには多くの桜の木があることから、この場所は横浜市の中でも代表する桜の名所ともなっています!そんなこともあり、大岡川沿いでは「大岡川桜まつり」というお祭りが毎年春に開催されるのです。
ということで、せっかく黄金町の街を取材しているのでこの祭りもちょっくら様子を見ようと、2017年4月1日に訪れてみることに!

祭り当日は満開とはならず・・

私が取材した2017年の大岡川桜まつりは4/1(土)と4/2(日)の2日間開催されました。天気は雨が降ってはいなかったものの、残念ながら気温も寒く開花が遅まっていることから、桜は満開とはいきませんでした。

咲いている木も何本かはあったのですが、まだ蕾(つぼみ)状態の木がほとんど・・。祭りには多くの人が訪れてはいたものの残念ですな~・・。ちなみに、翌日には靖国神社に行ったのですが、東京でも7分咲き程度でした。横浜よりも東京の方が開花は早いのか??

多くの観光客が訪れていた!

普段の黄金町とは異なり、多くの観光客が来て大変賑わっておりました!観光客と書いていますが、実は大半が地元住民なのか、その辺は不明です。。ひっきりなしにお店が並び、普段は人通りが少ないであろう黄金町の大岡川沿いの通りがこのような賑わいになろうとは。かつての特殊飲食店時代の街だったとは思えない変わり様だ!

歌手の方が歌ってもいました。地元のバンドなのか詳細は不明であるが、結構渋い歌を歌っていました。私が小さい頃に親の影響で聞いていたユーミンの歌も歌っていたのですよ。ユーミンのデビューアルバム「ミスリム」に含まれる「私のフランソワーズ」という曲ですが、知らない人がほとんどですよね~・・。

ピンク色のシャツを着ている方々はスタッフの方たちでしょうかね。桜は満開ではなかったものの、多くの方が訪れ賑わっていてよかったのではないでしょうかね!

多くの屋台が大岡川沿いに立ち並ぶ!

先にご飯を食べていたため、屋台で買い物はしなかったものの多くの屋台が軒を連ねていました。この辺りだけ桜が結構咲いていました!

元大日本プロレスのプロレスラーだった山川竜司さんの屋台もありました。超プロレスファンの私は名前は知っていたものの、山川さんの試合は見たことなかったな~。山川さんは、2001年に頭蓋骨骨折の重傷を負い意識不明の重体にもなり、ケガに苦しんだ苦労人でもあった。元々は地元の北海道でスナックを営業していましたが、今は横浜に移転しているようです。
山川さんが所属していた大日本プロレスは、今もインディー団体ではあるもののデスマッチファイターなど皆本当に体を張っているなと思います。大日本プロレスは1回だけ、この近くにある横浜文化体育館の大会を見に行っただけかな。これからも体に気をつけて頑張ってほしいです!!

屋台の定番の輪投げ!この子は景品をとれたのだろうか??

こちらも屋台の定番チョコバナナ!記事を書くまで「バナナチョコ」だと思っていたのですが、ググってびっくり正しくはチョコバナナなのですね。恥ずかし( ;∀;)

ぼんぼりの灯りがとても綺麗

桜まつりの時には、大岡川沿いにぼんぼりの灯りがついていました。日が暮れると、大岡川の水面に反射してとても美しい景色となっていた。遠くには横浜の象徴でもあるランドマークタワーも見えるのです。ここで数分物思いに吹けていたら、すぐに日が暮れてしまった。。。

大岡川を通る遊覧船の灯りがとってもきれい。。

夜景マニアでもある私。ひたすらこの大岡川沿いの景色を撮りまくり物思いにふける。大岡川の先に建つ横浜ランドマークタワーも黄金町の街を見下ろしている光景がなんかロマンチックだ。

一週間後に再度訪問!

大岡川桜まつりの時は満開には至らなかったため再度訪問!まぁ、訪問したのは本日がNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターへの取材のためだったのですが、本日はほぼ満開となっていました。ただ残念ながら天気は雨でしたが。。。

大岡川沿いにずららららっと並んだ桜の木。遊覧船も川の上を走っており、レインコートをかぶりながらもお客さんたちは楽しんでいた!

来年も大岡川桜まつりに行こうかな。特殊飲食店があったころ、ここにいた娼婦や客の男性たちもこの桜を見ていたんでしょうか。。。これらの桜の木も、黄金町の街をずっと見守ってきた歴史の証人でもあるのですな。

夜の黄金町

前回の記事でも夜も黄金町を紹介しましたが、最後にもうちょっと!今回の記事を書くにあたりもう何度も黄金町の街を歩いていると、なんかとてつもない愛着を感じるようになった黄金町。ただ、ぼーっとしながら街を歩いているだけでも何か落ち着くのですな~。。

夜の黄金町は人通りはほとんどなく、いわゆる閑静な住宅街と変わりない。夜遅くには、黄金町で電車を降りた方々が帰路につき、周辺の野毛や曙町で飲んだのか酔っぱらった方がたまに通るくらい。かつて特殊飲食店の街だった頃の雰囲気はわからないが、この静かな街を住民は望んでいたのでしょうな。

今ではアーティストのスタジオに変貌した元特殊飲食店の建物。結構夜遅くにも明かりがついていて、アーティストたちが談笑している様子が垣間見えた。

おわりに

黄金町には何度も足を運び、何枚も写真を撮ってきた。私も知識がたいへん浅かったため、最初ここに足を運んだ時は、アートで街を再生していることも知らなかった。特殊飲食街があった頃から、どのような背景があって今に至ったかも全く知らなかった。
しかし、多くの人の努力や協力で平穏な街となったのですね。今回の取材では、他のスポットとは異なり長きにわたって訪れ数人の方の聞き込みや、NPO法人黄金町マネジメントセンターでの取材によってこの街の歴史と今を学ぶことが出来ました。
この黄金町という街はやはり売春の街という印象は未だ強いようで、曙町で何人かのキャッチの方と話した際も「あの頃の黄金町は面白かったんだけどね」と言う方がいたほど。はたから見ると、特殊飲食店が立ち並んだあの頃の方が面白かったと思うかもしれませんが、その街の住民からしたらとてつもない苦労を味わうことになっていたのです。NPOに取材をしたときに、話してくれた方が「街づくりは本当に時間がかかるものなんですよ」という言葉が凄く心にしみた。私が今回取材しただけでは発見できなかった苦労がまだまだたくさんあるように思います。
今後、この街はどう変わっていくのかアートの街として生き続けるのか。今後も、定期的に黄金町を訪れ、陰ながら見守っていきたいと記事を書きながらしみじみと思いつつ、今回の黄金町取材は終わりとなった。。。

参考文献

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詳細・地図

住所 神奈川県横浜市中区黄金町2丁目
駐車場 周辺にコインパーキングが多数あり
アクセス 黄金町駅から徒歩1分
リンク https://ja.wikipedia.org/wiki/黄金町
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