こんにちわ(*’▽’)
今回は神奈川県横浜市鶴見区にある、めっちゃ昭和レトロ満載の飲み屋の紹介です!いつも、知の冒険と言うと、マイナーな博物館だったり、珍スポットだったり、遊郭・赤線跡だったりと、まぁその辺のジャンルが多いわけですが、鶴見に独特の雰囲気で「これは絶対行くべきスポットや!!」と思ったので記事にすることにしました!!
その居酒屋の名は「国道下」!
ではでは、以下で紹介していきましょう!!
本記事のポイント
・国道下は、JR国道駅の高架下で唯一営業しているお店
・古き良き昭和の雰囲気を感じることができる独特の雰囲気!
・お客さんは高齢の常連が多いが、遠方から訪れる方もいる
その居酒屋は、国道駅の高架下にある
▲ネタが豊富な鶴見線に乗車
早速、今回のターゲットである居酒屋「国道下」へと向かうことにします。国道下へ行くのは、JR鶴見線に乗って鶴見駅から国道駅へと向かいます。
↓この鶴見線はネタがたいへん豊富な路線であるわけですが、それに関して書きだすと止まらなくなるのでそれは以下の記事を見てみてくださいm(__)m
ではでは、次の駅である国道駅へ向かいましょ~!
▲レトロな雰囲気で有名な国道駅
ひと駅なので、一瞬で国道駅に到着。
そして、ホームから階段を下りて無人の改札を通り抜けるとこれです(*’▽’)
ネットとかでもよく取り上げられているので、昭和レトロ好きな方にはおなじみだとは思いますが国道駅の高架下はこのような昭和レトロは雰囲気が残る、よそでは味わえない独特の空間。
昼間でも異様な暗さを誇っているこの高架下で、今現在も営業している唯一のお店が居酒屋「国道下」なのです。
▲16:00にはお店が開いていた
私は今回の取材をする前、何度もこの国道駅の高架下には訪れているんですが、いつも店内からは楽しそうな会話が聞こえてきて、いつも賑わっている印象!
お客さんがいっぱいのときに入るのはちょっと勇気がいるし、女将さんから色々話を聞くにはお客さんが少ない開店の時に突撃するのが良いだろうと思い、今回の取材は開店前の16:00頃を狙って訪問(*’▽’)
ネットの情報だと営業時間は16:30~と書かれているのでちょっと周辺で時間を潰そうかと思ったんですが、もうのれんも出ていてお店が開店しているようなので、店内に突撃!!
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早速、常連さんと飲みかわすことに!
▲とてもこじんまりとした店内
お店に入ると女将さんが迎えてくれました。まだ開店したということでお客さんは私だけ。狙い通りっすね。
まずは飲み物を注文することに。
ただ、このお店には飲み物に関するメニューは一切なし。。私はお酒が激弱なので正直ソフトドリンクで済ませたかったのですが、ここはビールを頼まないと女将さんに怒られそうなので、素直に瓶ビールを注文( ;∀;)
普段は付き合いですらコップ一杯くらいしかビール飲まないので、瓶一本分も飲めるか心配。。
私が入店すると、さっそく隣に常連さんらしきおっちゃんが座ってきました。席に着くなり、慣れた雰囲気でお酒を注文。そして、私と乾杯。
このおっちゃんはもう定年退職をしていて悠々自適の年金生活を送っているのか、その辺の詳細は聞きませんでしたが、おっちゃんはここから鶴見川を渡った鶴見の工場地帯の辺りに住んでいるという。
実はここに来る前、その辺の青線の歴史について調べていたため「本町四丁目の青線について調べていたんですが・・」と告げると、おっちゃんはその辺のことをよく知っているとのこと!
チャンス!!
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ということで、その辺の昔の地図を持っていたので、早速カバンから取り出しておっちゃんから色々話を聞かせていただきました(笑)
いや~最近はこんな感じで古地図を持ち歩いているので、詳しい方に出会った瞬間に地図をもとに話を聞くことができる!取材を続けていく中、その方法も徐々にアレンジをしている最中だったりします!
▲今日はパチンコで負けたらしい・・
鶴見の青線についておっちゃんから教えてもらった後、すぐさま別のおっちゃんが入店。このおっちゃんも、月に2,3回はこのお店に訪れるようで、こちらも常連さん。
女将さん「なに、今日はどうだったの?」
おっちゃん「ん?負けたよ。。」
席に着くなりこんな会話をしていたので、いったい「負けた」って何に負けたのか聞くと、
「ん?パチンコ・・」
とのこと。どうやら、4円パチンコでしこたまのまれたらしい。。。このおっちゃんもこの近くに住んでいる方で定年までJFEスチール(旧:日本鋼管)で働いていたそうです。生まれは広島で、JFEの関係で20年近く前にこっちに引っ越してきたという。
両側にいるおっちゃん達とトークも弾んだところで、そろそろ食べ物でも食べてみることに!!
刺身と焼き鳥が安くて絶品!!
▲激うまだった中トロ盛り合わせ
この刺身は、twitterのフォロワーさんが「国道下は刺身がおいしいですよ!!」と言っていただいたので注文したわけです!!
これ、中トロらしいんですがマジでめっちゃくちゃうまかったです。お寿司は、くら寿司とかの安い回転寿司くらいでしか食べていなかったため、こんなに肉厚で新鮮なお刺身なんて本当に久々(*’▽’)
続いて注文したのは焼き鳥。
焼き鳥は塩とタレが選べるんですが、今日はタレを注文しました。盛り合わせは四種類あり、上の写真の左からレバー、かしら(こめかみ)、とり皮、つくね(*’▽’)
で、この焼き鳥がウルトラうめ~~んですわ(*’▽’)
タレは、独特の甘みがあってあまりよそでは食べたことがない味。
「いや~この焼き鳥旨いっすね!!」と叫びながら食べていたら、隣のおっちゃんが「これな、一本50円なんだぞ!」と衝撃の一言!!
マジか。これ利益出てんのか??
▲食べ物のメニューはこちら
ちなみに、メニューはこんな感じ!ママがチョークで書き上げたものなので、メニューはその日によって様々なのかな??
あと、この黒板には金額が書いていなく実際にいくらかは不明・・。でも、大丈夫ですよ。居酒屋は料金が明確に書いていないお店が多く、ボッタクリにあったという被害を耳にする事はよくありますが、このお店は問題ございません(*’▽’)
金額に関しては記事の最後に書きますが、私の時の会計からして一品300~400円ほどではないかと。お通しも出ないし、数杯のお酒に数品の食べ物を頼んでも一人3,000円以下で済むと思います。
このお店は16:30開店ですが、閉店は20:00と結構短め。というか営業時間が16:30~20:00ってラーメン屋の夜営業かよ(笑)
ということで、ラストオーダーは19:40なんですが、何でその下に永作博美の写真があるんでしょうか??
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店内は、古き良き昭和の雰囲気に
▲ドラマの撮影でやってきたキムタク
さらに店内を見渡すと、カウンターの背後には多くのサイン色紙と有名人との写真が展示してあります。右下の二枚の写真に写っていたのは、あの元SMAPの木村拓哉さん。実はこの国道駅は、ドラマ『華麗なる一族』の撮影現場になったそうで、その関係でこのお店にもやってきたという。
店内に飾ってある写真の日付を見ると2007年の写真なので今から11年も前の写真なんですね。。この時はまだバリバリSMAPだったとき。。
▲ひっきりなしに常連さんが押し寄せる
開店してからどんどんお客さんが入ってきて店内はあっという間に満席に。常連さんが大抵なようですが、中にはこのお店に来るために青春18切符を使って新潟からやってきたというお客さんも!!
さらに別の常連さんがお店にやってくると、女将さんが
女将「あら~まぁいらっしゃい。生きてたのね。」
お客「ママ、口悪いな~( ;∀;)」
女将「え、まだこんなもんじゃないよ(+o+)」
といって、店内爆笑(笑)
店内が満席になり、わずか10席ほどしかないものの店内は活気にあふれていました。お酒や食べ物の注文で、ひっきりなしにカウンターを動き回る女将さん。
店内には、昭和から平成初期にかけての名曲が流れ、昔の懐メロのメロディにのっておっちゃんが口ずさんだり、なんだか昔懐かしい居酒屋の雰囲気になってきましたよ!
焼き鳥と刺身を食べていた私ですが、左隣のおっちゃんが、
「兄ちゃん、肉ばっか食ってないで野菜も食えよ!」
と言って、ポテトサラダを私にくれました(*’▽’)
あ、ありがたい!
いや~いいっすね。今日仲良くなったばかりなのに、一瞬で仲良くなって酒を飲みかわし、こうやって食べ物まで分けてくれるという一体感(*’▽’)
▲常に満席でごった返す店内
店内で飲み始めて1時間30分が経過。そろそろ飲み終えて帰宅するお客さんも出現する中、さらに新たなお客さんが来店してきて、店内は相変わらず満席状態が続く。
ここで、私はずっとカウンターに座っていたのですが、新しく来店してきたおばちゃん客にテーブル席を譲ることに。こちらも常連さんのようで、カウンターの男性や女将さんと話をしたかったようだ!!
おばちゃん「あら兄ちゃん、ごめんね。おばば誕生で。。」
私「いえいえ、全然大丈夫ですよ!」
おばちゃん「そうよね、お兄ちゃん若いしパット席動けるもんね」
「おばば誕生」という言葉が面白かったですが、どうも人間は高齢化すると自虐ネタに走って笑いを取るという技術に長けてくるようだ。おばちゃんやおっちゃん達のイントネーションといい、お店の雰囲気もあってかその一言一言のボケが本当に面白い。
お年寄りは元気ですな( ;∀;)
▲和歌山出身の男性とテーブルで語りあう
ということで、テーブル席に移動し男性と相席に。この席で話した男性は、トルコの難破船救出物語で有名な和歌山県串本町生まれの方。仕事で大阪に引っ越して、その後最近になって川崎に引っ越してきたとのこと。彼は国道下のような雰囲気の飲み屋が大好きで、今日初めてこの店に来たとのこと。
長い間関西地方にもいたということで、その辺りを飲み歩いたブログも書いているとのこと。このお店も、ネットで知って今回初来店したんですって!!
共通の趣味を持っているということで、Facebookで友達になったりと思わぬ出会いも生まれましたよん(*’▽’)
▲ウルトラマルチタスクをこなす女将さん
相変わらず店内は賑わっており、女将さんはずっと超絶働きまくっていました。というか、このお店は夫婦で切り盛りをしているものの、カウンターはほぼ女将さんのワンオペ状態( ;∀;)
お父さんはカウンター奥でずっと焼き鳥を焼いているようで、客さばきなどのカウンター業務は全て女将さんの仕事。。女将さんはとても口達者でおしゃべりも得意そうな方だったものの、とっても忙しそうだったのでちょくちょくお客さんの会話に参加する程度。
▲注文を頼むにも一苦労・・
ということもあり、女将さんは超マルチタスクをこなす隙がない状態のため、串本町出身の方もメニューを注文するタイミングがつかめず困惑・・( ;∀;)
店内のお客さんが皆ひっきりなしに女将さんに注文するため、注文をする際には女将さんの手が空いた一瞬を狙う必要があるわけです。お客さんと会話を楽しみながらも、横目で女将さんを見つつ隙を見て注文するという技術がお客に求められているのです(笑)
▲もつ煮込みもなかなかのお味
まだ少しおなかに余裕があったので、私も女将さんの隙を狙って牛もつ煮込みを注文。ただこれ、味に関しては申し分なくおいしかったんですが、ネギが鬼のように辛くて苦戦。。おそらく、今まで食べてきたねぎの中で一番からいねぎっすわ( ;∀;)
▲古き良き昭和の時代はこんな雰囲気だったのか
しかし、このお店はもう本当に何とも言えない雰囲気。
よく「昭和レトロ」という言葉がネットで使われていますが、古き良き昭和の時代って本当にこんな感じだったんじゃないかと思わせられるような雰囲気でした。常連さんが次々とやってきて、口達者な女将さんが主人やお客さんに冗談をかましながら裁いていく。
お客さんも、その冗談にツッコミを入れ店内は爆笑に包まれる。初見さんも常連さんも関係なく自然と会話が成り立っていく妙な共同意識が生まれる空間。。
今現在はインターネットに様々なものを求める時代ですが、高度経済成長期だったあの時代、古き良き昭和の時代、日本が戦後の復興を遂げるためにあくせく働いた人々はこんな空間に癒されながら日々仕事を頑張っていたんじゃないかな。
この雰囲気は文字や写真では伝えることができないです。お酒がそんなに飲めなくても、ちょっとしゃべるのが苦手な方でも、十分この空間は楽しめると思います。多くの方に来てほしいっすな。
▲今回、国道下でこれだけ食べた(*’▽’)
店内のお客さんと色々話していたら、あっという間に三時間が経過。酒も入ったし、おなかもいっぱいになったということでお店を後にすることに。
最後にお会計をしたわけですが、これだけ食べてお値段何と1,650円(*’▽’)
具体的にどれがいくらだったかはわからんですが、お財布にも優しい居酒屋でしたよん!本当はお店の歴史だったりとかいろいろ女将さんに聞こうかと思っていたんですが、まぁそれはまた次来店した時に聞こうかな!
いや~楽しかった~~
おわりに
▲店内の笑い声は外まで響いてた(*’▽’)
この記事を書いたのは2018(平成30)年12月。平成も終わり、平成31年5月には新たな元号へと変わっていく。
建物も、街並みも、どんどん建て替えられ時の流れのスピードはいっそう早く感じる今日この頃。。でも、国道駅の高架下には昭和の雰囲気を留めたまま時が止まったかのような空間が残っています。
いつまでも残っていてほしい、、そう思いながら国道駅を後にしました。
また行こうかな
参考文献
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詳細・地図
住所 | 神奈川県横浜市鶴見区生麦5丁目12−14 |
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営業時間 | 16:30-20:00 ※ただし、16:00頃から入店できる場合もあります ※ラストオーダーは19:40 |
定休日 | 日曜日 |
駐車場 | 無料 |
電話番号 | 045-503-1078 |
アクセス | JR国道駅から徒歩0分 |
リンク | https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140210/14004408/ |