今回の地の冒険の記事は、「日本で唯一」ネタです。そんで、どんなことに関してかというと「汽車土瓶」に関してです!
おそらくほとんどの人が「汽車土瓶ってなんやねん?」って話ですよね。ということで今回の記事は、現在日本では山梨県の小淵沢駅でのみ販売されている汽車土瓶に関するお話です。。。
本記事のポイント
・小淵沢駅の売店「デュオレール」で汽車土瓶は購入できる
・昔は電車でお茶を飲むときに使われたもので、ペッドボトルなどが普及したことで衰退した
・丸政という会社が作っているようで、土瓶にその文字が彫られいる
見出し
小淵沢駅はどこにある?
まずは、小淵沢駅の場所から説明いたします。小淵沢駅はJR中央本線が通る、山梨県北西部に位置する駅です。もう少し北西に進むと長野県になるので、だいぶ山梨県と長野県の県境に近い場所ですな!
ちなみにですが、この駅の読み方は「小淵沢(こぶちさわ)」です。「おぶちさわ」ではないですぞ!(^^)!
小淵沢駅を軽く紹介!
▲汽車土瓶が唯一売っている小淵沢駅
そんな小淵沢駅を軽く紹介しようと思います。ってか、電車ならまだしも都心からは結構な距離があります・・。私は、実家の鎌倉から国道20号線をかっ飛ばしてここまで来たわけですが、まぁ遠いのなんの(*´Д`)
一人での運転だったため、もうめちゃくちゃ疲れましたよ!
駅の中はこんな感じ。中はって言ってもここは改札の外ですけども!この駅の珍しいところは、写真右側のように立ち食いそば屋さんが構内にそのままあるというところ!普通だったら、駅のホームや改札内にあるもんですがね!
この立ち食いそば屋さんは、食べログでも評価が高いため味もそれなりにおいしいのでは!!ただ、私は山岡家でラーメンを食べてきたため今回ここでの食事はお預けとなりました(*´Д`)
次回に期待!
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ということなので、駅のホームには立食そば屋や売店はないようです。この張り紙は、駅の至る所に張っておりますたぞ!!
ミスって駅の中に入ってしまう人が多いからなんですかね??
では、ちょっとだけ駅の構内も確認してみますか!
といっても、駅のホームに関してはそんな面白いネタはございませんでした。小淵沢駅はJR中央本線とJR小海線(始発)が通る駅。1904年開業で、JR東日本の管轄。ん〜情報としてはそのくらいですかね〜。
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汽車土瓶とは?
▲小淵沢に売っている汽車土瓶
では、ここでようやく本題の汽車土瓶について紹介します。この汽車土瓶という言葉はある本を読んで初めて知ったのですが、それまでは私も聞いたことがありませんでした。
というのも、話は1872年の新橋と横浜間に初めて鉄道が開通したところまで遡ります!鉄道が開通した後、その5年後の1877年には神戸駅で、その後上野駅でも駅弁の販売が始まります。
その他にもポリ茶瓶というものもあるようです。
まだ私も購入できていなく、詳しい詳細は以下のURLを確認してみてください!
で、食物が販売されると当然飲み物も必要となる訳です。現在ではペッドボトルが主流となっておりますが、今から100年以上も前の当時はそんなものはありませんでした。駅内でのお茶販売は、1889年に静岡駅の駅弁屋が信楽焼の土瓶に静岡茶を入れて販売したことが始まりだと言われているようで、その後も焼き物にお茶を入れて販売するという形が主流だった様です。
汽車土瓶を購入してみた!
では、本題に入っていきます!日本で唯一の汽車土瓶が売っている場所はここです!小淵沢駅にある「デュオレール」という売店に売っておりますぞ!
デュオレール内で汽車土瓶を購入
▲デュオレールの店内奥に並べられていた
で、店内を探すと見つけたぜ!これが、汽車土瓶です。店内を一旦は1周しても見つからないから、「まさかもう今は売ってないのでは?」と思いましたが、店の奥にひっそりと売ってましたよ!
お値段は380円。ここでは「お茶土瓶」という名前で売ってますがこれが正式名称なのか?
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購入するとお茶を入れてくれる
▲店員さんが土瓶にお茶を入れてくれた
購入すると、店員さんが無料でお茶を入れてくれるのです。確かほうじ茶だったかな?訪れた日は、灼熱の真夏日であったのですがHOTしかなかったのか、無条件で激アツのお茶を入れてくれました(笑)
その後は、こぼれてはいけないからということで袋で厳重にカバーした状態で受け取りました!このあと、激アツのお茶を美味しくいただきましたよ( ´ ▽ ` )ノ
汽車土瓶を観察
では、実際に購入した汽車土瓶を観察してみましょう!土瓶は焼き物で出来ていて、手で持てるように針金が取り付けられています。
焼き物の容器に比べ、取っ手は針金というギャップが面白い!!この針金は昔からなんだそうです。この土瓶には針金が通す穴がついていますが、中にはその穴がないものも売られ始めたという。
というのも、戦時中の針金不足により針金を節約しだしたからなんだそうです(*´Д`)
戦争の影響がこんなところにも波及していたとは!!
ふたを開けるとこんな感じ!ふたはしっかりと口をふさいでいるわけではなく、上に乗っけているだけという感じ(#^.^#)
そのため、カバンに入れたりすると大洪水になってしまうのだ!このような土瓶は風情があっていいと思いますが、確かに持ち運ぶには不便だと感じました(*´Д`)
時代が進み、缶やペッドボトルが普及した現代ですが容器が変わっていくにつれ、このような部分にも影響が出ていたんですね。でも、そんな今は亡き過去の物を売り続けることは、歴史を学ぶ上で非常にありがたい!サンキュー小淵沢駅!
土瓶には、「小淵沢」の文字が浮き彫りとなっています!
そして、土瓶を見て一番気になったのが、蓋にも土瓶にも浮き彫りになっている「政」の文字。この文字の由来が何なのか気になって調べてみると、あっさりと答えが見つかりましたぜ!
答えは、この土瓶を作ったのが(株)丸政という会社で、その名前に含まれる「政」の文字を取っているようです。そもそもこの土瓶を買った「デュオレール」や、小淵沢駅にあった立ち食いソバ屋は、この丸政が運営しているお店とのことでした!!
また、丸政では多くの駅弁を販売しており「元気甲斐」という駅弁が中でも人気が高いとか!
おわりに
今回は、汽車土瓶について紹介しました!恐らくほとんどの人が聞いたことなかったのではないかと思いますが、昔はこの土瓶にお茶を入れて列車に乗っていたんですな!
時代が変わり、今ではペッドボトルが主流となっていますが、改めて歴史を学ぶと面白くも感慨深くもある!小淵沢駅は遠く首都圏からだとなかなか来づらい場所にありますが、この辺りに来た際は、ぜひ買てみてはいかがでしょうか!
参考文献
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詳細・地図
住所 | 山梨県北杜市小淵沢町 |
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営業時間 | 7:00~20:50 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0551-36-4045 |
アクセス | JR小淵沢駅から徒歩0分 |
リンク | https://tabelog.com/yamanashi/A1902/A190201/19006239/ |