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360度LPレコードの超絶光景
続いてはLPレコードの展示室へ!
この部屋もどこを見ても大量のレコードが並べられているというもう本当にすごい光景です。ここに展示されているレコードは1960年代以降の曲であり、昭和後期の名曲であれば何でもそろっている感じですね!
この辺のレコードは栗原さんが集めたものだけではなく、他のコレクターの方からの寄贈も多いそうです。館内にはその辺の解説も展示してありました。
こちらはアルバム。ちゃんとアーティストが五十音順で整理されています。仕切りが手書きの紙という手作り感がまたいいですね~(*’▽’)
こちらはシングル。アルバムは棚で管理されていますが、こちらは段ボールですよ。ひとつひとつをガムテープを使いながら作られたようで、この辺はお金がなくて皆で作ったものなのかな。
なんか皆の思いがこういうところに込められているようで少しほっこりしました。この辺はスタッフの方からの解説はなかったですが、背景を色々聞いたものの、ここまで作り上げるのには本当に多くの苦労があったんじゃないですかね。
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部屋の真ん中にはストーブが置かれ、背もたれのついた椅子に座りながらレコードを聴くことが出来る。そこんじょそこらの博物館にはない独特の光景。なんかちょっとした金持ちのリビングみたい(`・ω・´)
ここでは太田由裕美(おおた・ひろみ)さんの『木綿のハンカチーフ』を聴きました。今までiPadで何度も聴いていた曲ですが、やはりレコードで聞くといいですね。何が違うかと聞かれるとそこまで細かく説明はできないんですが・・。
ちなみに部屋には入りきらなかったのか廊下もレコードであふれていました!
こちらもアーティストが五十音順で管理されています。ということで、レコードの展示室はこのくらいに!
続いては、大量のスピーカーが置いてある体験コーナーへ!
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SPレコードとLPレコードの違いを!
と、その前に超簡単にではありますがレコードに関して軽く整理しておきましょう!
先ほどの蓄音機館で聴いた左側のレコードはSPレコードであり、1960年代まで作られていた古いもの。一方、展示室にあるようなLPレコードは右側で、塩化ビニルで出来ており樹脂製のSPレコードよりは割れにくく、さらにはより細かく線が引けるため、SPレコードよりも6〜7倍も長く音を記録することができるという。
LPレコードには、白い線で囲っているように回転数(1分間に回転する数)も書いてるんですね!
SPレコード | LPレコード | |
名称 | SP(Standard Play ) | LP(Long Play) |
製造期間 | ??? - 1963 | 1948 - 現在 |
収録時間 | 4~5分 | 12インチで30分 |
回転数 (回転/分) | 78回転 | 33回転(33 1/3rpm) |
素材 | シェラック(樹脂) | ポリ塩化ビニル |
その他 | 割れやすく録音時間が短い |
二つのレコードの違いは簡単に書くと上の表のような感じです!
SPレコードは先ほども書いたように1960年ころまでの製造。そして、肝心の違いはLPの名称が「Long Play」であるように録音時間にあり、回転速度やレコードの素材などにも違いがみられるんですね!
今やネットでダウンロードする時代であるためスマホさえあれば好きな曲がいくらでも聴ける時代。でもこうやって物として残り、時代を懐かしむというのもなかなかいいものですぞ!
感動の立体音響が聴ける部屋
ではでは、最後に体験コーナーを紹介します!
うっわ、なんじゃこりゃ〜〜。
正面に凄まじい数のスピーカーがありますが、この部屋は館内にあるLPレコードをここの部屋で聴くこともできます。スピーカーは同じ種類のものが左右それぞれに2台ずつ置いてあるため、この部屋だとよりライブ感覚でレコードを聴くことができるというわけです。
スピーカーは全部で何台あるのか数えていませんが、来館者は六台の中から好きなスピーカーを選択することができるようになっています。スピーカーを選ぶって、どんだけマニアックだって話ですが、音楽マニアはたまらないんじゃないっすかね!
私はスピーカーに関しては詳しくないということもあり、どれがどんなスピーカーかはよくわかんないですが、重低音の差などの違いはあったような気がする。。
ここでは、レコードを流してのライブも行うとのこと。あと、今回訪問したのは平日ということもあってこのとき部屋には私しかいませんでしたが、土日とかになるともうちょっと人は増えるんではないですかね?
学校の音楽室って、こんな光景なかったですww?
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スピーカー界の世界遺産がある
これだけたくさんのスピーカーが置いてあるわけですが、この中には『スピーカー界の世界遺産』と言われるものがあるという!
それがこれ!何ていうスピーカーかは忘れましたが、めちゃくちゃ貴重なものなんだそうです。一見、普通のものに見えますけどね。。
1970年代より前は、原音再生といっていかにスピーカーからの音を生演奏に近づけるかを研究しており(現在のスピーカーは、ミキサーを使って合成させていい音を作っている)、こいつはもっとも生演奏に近い音を聴けるスピーカーということで「スピーカー界の世界遺産」といわれていたそうです。
このスピーカーだけは、係りの方達が立会いのもと一人一曲だけ聴けるということで、1983年にリリースされた村下孝蔵(むらした・こうぞう)さんの名曲『初恋』を聴くことに。
好きな曲を聴きまくった!
1987(昭和62)年生まれの私。世代的には90年代を代表するB’zやMr.Children、浜崎あゆみ、安室奈美恵などのアーティストを聞いて青春時代は育ってきたわけですが、今となっては結構昭和の歌も好きで上の写真に写っているような曲は今でも聴いてます。
ということで、聴きたい曲がありすぎてどれを聴くかすごく悩みましたが、とりあえず真っ先に思いついて聴きたい曲は薬師丸ひろ子さんの『wの悲劇』、尾崎紀世彦『また逢う日まで』、ちあきなおみさんの『喝采』などなど。
ただ私としてはこの曲を外すわけにはいかないっす。中島みゆきの『時代』は小学生の頃から聴いており、まさに私の人生の走馬灯と言える曲。
レコードで聴けるなんて、感涙です☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ここでは好きな昭和歌謡曲を8曲ほど聞きましたが、まだまだ聞きたい曲があり、好きなだけ聴いていいとなったら何時間でもここに入り浸ってしまいそうです(*’▽’)
入館料は700円と博物館としては少し高い金額ではあるものの、間違いなく700円以上のものを得られる博物館っすわ。今回は次の取材があり2時間ほどの滞在となりましたが、やはり長時間滞在する方は多いようで、今まででは自分で弁当などを持ち込んで8時間も滞在した方がいたとかww
おわりに
いや〜ここは本当に凄かったですよ。多分人が多い駅前とかにあったら混雑して最盛期の争奪戦になっているでしょうね。
私が訪問したのは平日ということもあってそこまでお客さんは多くありませんでしたが、休みの日になると一人辺りそこまで好きな曲は聞けないかもしれません。
ただ、今まで様々な博物館に行ってきましたがここは色々な意味で圧巻でした。これだけの素晴らしい博物館はそうそう見たことないっすわ。昭和の歌謡曲が好きな方、音楽が好きな方、博物館が好きな方、とにかく色々な方に行ってほしい。
以上、音浴博物館の紹介でした〜〜( ´ ▽ ` )ノ
参考文献
詳細・地図
住所 | 長崎県西海市大瀬戸町雪浦河通郷342−80 |
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開館時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 木曜日 ※祝日の場合は営業し、翌平日休館 1月1日〜1月3日 12月29日〜12月31日 |
入館料 | 大人 750円 小・中学生 320円 小学生未満は無料(要保護者同伴) |
駐車場 | 無料 |
電話番号 | 0959-37-0222 |
アクセス | ・JR日田駅より車で2分 ・日田ICより車で5分 |
リンク | https://onyoku.org/ |