今回は、大分県日田市という場所にあるものすごい洋酒のコレクションを展示している博物館を紹介します。
この博物館は個人の博物館な訳ですが、とにかくもの凄い数の洋酒が展示してあるというだけでなく、そのご主人がもの凄くアツイ方なんですね!
そんなこともあって、他の場所以上に時間をとってもう何時間もご主人と取材というだけでなく結婚についてなど様々なことを語り合ってきましたよ(^ ^)
ということで、そんな激アツなご主人が営む博物館とはどんなものなのか?
以下で紹介していきまっす( ´ ▽ ` )ノ
天領だった日田にある洋酒博物館
日田(ひた)市と聞くと、もしかしたら聞き慣れない方が多いかもしれません。私も日田市に行ったのは今回の取材での訪問が初めてですし、そもそもそのような都市があることすら認識していませんでした。。大分県となると別府や湯布院のネームバリューが強いですもんね。。
そんな日田市は江戸時代は天領だったということで、当時は九州の中心地だった場所なんですね。そのため、今でも昔ながらの街並みが残っていて知られざる観光地となっているのです。
そんな日田市には、個人がコレクションした相当数の洋酒が展示されている「天領日田洋酒博物館」があるんですな!
観光地化されている一角から少し離れた場所にあるこちらの博物館。果たして、中はどんな光景が広がっているのか??
いざ、中に入っていくことに!
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激アツなご主人が運営する博物館!
いざ扉を開けてみると、とんでもない光景が広がっていた(*´▽`*)
なんじゃこりゃ~~~~!
広い一室におびただしい数の洋酒が展示されているではないか。ここに来る前、GoogleMapの口コミでは非常に評価が高かったのでここの訪問を楽しみにしてはいたのですが、これは確かに凄いっすわ!
すると、この博物館のご主人が現れました。
「あ〜どうもどうも、いらっしゃいませ!」
と、とても明るく気さくなご主人。ただこの方、とにかく凄い熱量を持っている方で、洋酒に対する思いが本当に半端なかったんですわ( ´ ▽ ` )ノ
ということで、コレクションの数々を解説してくれたり、そもそもなぜ洋酒をコレクションするようになったのかなどの背景や、博物館を経営する際の苦労話などありとあらゆる話を聞くことができたので、一つずつ説明していきますね!
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子供の頃の憧れからハマった!
月曜日は比較的お客さんが少ないということもあり、ご主人さんとガッツリ話すことができました。
しかし、この博物館本当にすごいです。「一人の人間でここまでコレクション出来るんか!」と思うほどの数。もう「凄い!」という言葉しか出てこないわけですが、ここまで至るにはどんな背景があったかは大変気になるわけですね!
まず伺ったのは何がきっかけで洋酒をコレクションをするようになったかということ!
ご主人が洋酒コレクションに目覚めたのは13歳のとき。きっかけはいくつかあり、小さい頃から「アメリカ・ヨーロッパへのあこがれ、大人のあこがれ、ロゴとかのカッコよさ」などの思いがあったこと、さらには親の会社の社員旅行で海外に行ったときに、会社の旅行で当時のウイスキーを皆が喜んで飲んでいる姿を見て、大の大人皆が喜んで飲んでいるウイスキーに関心が湧いていったことも、きっかけの一つだったそうです。
「本当はお酒のテーマパークを作りたかったんです。日本酒、焼酎、ワインもコレクションしていて、酒がつくものならなんでも集めていました。曲名に酒がつくレコードまで集めてますから!」
13歳で洋酒に目覚めてからは洋酒関連で欲しいものがどんどん出てくる。ただ高嶋さん、日田市近郊で親戚たちが商売をしていた関係で、中学の頃からバイトをすることができてたそうなんですね。それでお金をためては欲しいアイテムを買うということをひたすら繰り返していたんですって!
そしてひたすらコレクションし続けていると、置き場所の問題も出てくるわけです!
「最初は親が家具の問屋業の会社を経営していまして、その会社の一画に置いていたんです。ただ数が多すぎて、自分でも把握しきれないほどの量になっていったんですよ( ;∀;)」
当初は家には収まりきらなくなると、親の会社の一画に置いていたんですって。そのコレクションを自分で買ってきたガラスケースに納めているうちに、会社の一画が今の博物館のようになってきたそうです!
「それを見た会社の人からですね、『これは凄いから、何か展示会でもしたほうがいいよ』と言われるようになったきたんです。それで集めだして20年経ったときですかね、洋酒ウイスキー展というのを行ったんですよ。そんでその反響が凄かったんですね。それから色々な方が『こんな空間でお酒を飲みたい』と言っていたので、30年経ったときに今の博物館&バーが誕生したんです。」
と、ご主人がおっしゃるように最初は博物館にしたいという思いはなく、勝手に博物館のようになっていったそうです。
そう、この博物館の中にはバーも併設されているんです。が、ここもまた凄い光景!!
ひっきりなしにボトルが並べられていて、こりゃSNS映え間違いなしですわ。夜はここのバーでお酒を飲むだけではなく、お酒を飲みながら博物館を鑑賞することもできるそうですよ!
博物館誕生の簡単な背景はこんな感じですかね!
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マッサン作の本物蒸留窯もある!
博物館誕生の背景を軽く説明したところで次はコレクションの解説に行きますか。高嶋さんからはいくつか特徴的なものなどを解説してもらったので、そのなかからいくつかを!
まずはこれ。こちらは、真ん中がマリリン・モンローで両側にいるのが共にエルヴィス・プレスリー。これ、見てもわかりませんが実はこの人形の中に洋酒が入っているんです。
しかも、エルヴィス・プレスリーの方はボトルのキャップが上についているのに対し、マリリン・モンローの場合は下についているのです。
なんでかというと、キャップを開けるときにチラッと覗き見するという遊び心を踏まえたためなんですって。さすが自由の国アメリカ、抜かりないっすな!
あとはこんなものはどうでしょうか!
写真で見てもかなり小さいボトルに見えるかと思いますが、これは何と世界一小さな洋酒のボトルなんだそうです。世界一ということで、ちゃんとギネスブックにも載っているんですぞ!
一本が何mlなのかわかりませんが、これだったら何本でも飲めますな(*’▽’)
そしてこれが博物館にあるコレクションの中で一番目立つものなんですが、これはニッカウヰスキーの創業者であり”日本のウイスキーの父”と言われる竹鶴政孝(たけつる・まさたか)さんが、今から84年前に造られた本物の蒸留窯なんですって!
竹鶴政孝さんといえば、NHKのドラマでやっていた『マッサン』で全国の方に知られるようになりましたね!
ニッカウヰスキーの原点でもあるのが、北海道余市町にある余市蒸留所。知の冒険を始めたばかりの時に訪問したことがあるのですが、行った時はその辺の知識が何もなかったので次行く時は、ドラマ『マッサン』を見た後に行きたいもんですわ!!
先日もニッカウヰスキーで40年近く働き全世界を飛んでいるスーパーアドバイザーの方がきて、「私は世界を飛んできましたが、世界でもこの規模の洋酒博物館はここだけですよ!」というお墨付きももらったとのこと。
蒸留窯の場所には、ニッカウヰスキー社長直々のお手紙も上の写真のように展示されていましたよ!
↑それ以外にも高嶋さんにたくさん紹介していただき、一部を動画に撮りましたのでこちらも見てみてくださいね(*’▽’)
戦時中のウイスキーやデザインが凝っているウイスキーなど色々解説していただきましたよん!!