リニアモーターカーを知る、山梨県立リニア見学センター

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そんな夢の超特急である「リニアモーターカー(リニア中央新幹線)」が、今回のテーマです。
そして山梨県には、リニアの実験線があり、そこでリニアモーターカーについて学ぶことが出来るのです。
それでは行ってみましょう!!

場所は、山梨県都留市という場所にあります。
近くには、ここ以外に目立った観光スポットはなく、結構閑散としています。
車を駐車場に止めて、いざ博物館へ!!

ここが、リニアモーターカーについて学べる「どきどきリニア館」!!
やばいです、ドキドキです。
割と砕けたネーミングに関わらず、建物は超真面目。
このギャップがたまりません!!

博物館の中には、いきなりリニアモーターカーが現れました。
こちらの車両は、「MLX01-2」という超電導リニア車両。
なんと、こちらの車両は2015年現在で鉄道の世界最高速度である581km/hを記録した車両なんだそうです。
この車両は、1995年に山梨リニア実験線での試験走行のために誕生した車両で、2003年に世界最高速度を記録した後、2011年まで活躍したんだそうです。

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この車両は、中も見学ができます。
椅子は2名づつで、今の新幹線の車内とそんなに大きな大差はないかと。

こちらは、高温超電導磁石の模型。
リニアモーターカーは磁力によって進みます。
その磁力を出すには、低温の世界を作り出す必要があります。
これは、世界で初めて実質的な永久電流を達成した高温超電導磁石の模型です。
高温超電導磁石は、従来の超電導磁石より16℃高温でも、超電導状態が維持できる磁石。
ただ、高温とはいっても-253℃の極低温の温度なのです。
本来の超電導磁石は-269℃を作り出すために「液体ヘリウム」に浸す必要があるんだそうです。
高温超電導磁石は、冷凍機でコイルを冷却するだけでよいため、磁石の構造を簡素にでき、信頼性とコスト低減がはかれるとのこと。
 ということで、ここでリニアモーターカーの仕組みについて説明することにいたします。

超電導リニアとは、車両に備えた超電導磁石と地上に設置したコイルの間に生じる力で、車体を浮かせて走る、浮上式の鉄道です。
一般的な鉄道は、車輪とレールの間に発生する摩擦力を使って走りますが、超電導リニアはこの摩擦力に頼らないため、より速く走ることが出来るということ。
超電導リニアでは、車両に積まれた超電導磁石とガイドウェイにつけられた推進コイル(電磁石)との間に働く、磁石同士の力を利用して進みます。

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車両に付いている超電導磁石は常に同じ極です。
推進コイルは車両の位置に合わせて、電流の向きを切り替えることで、N極またはS極の電磁石になります。
すると、超電導磁石と推進コイルの間に吸引したり、反発したりする力が働き、車両は動きます。
車両が動くと、動いた位置に合わせて、推進コイルのN極・S極を切り替えていきます。
これを繰り返すことにより、車両は進んでいくのです。
超電導リニアが曲がれる仕組みとは。
高速で走行する超電導リニアの車両は、ガイドウェイに触れていません。
しかし、カーブに差し掛かるとスムーズに曲がることが出来るのですが、それはなぜか?

それは、電磁石同士の吸引力と反発力が利用されています。
車両がガイドウェイの中心から上下左右どの方向にずれても、浮上・案内コイルの働きで車両を元に戻そうとする力が働くようになっており、これを「磁気ばね」と言うそうです。

2Fに上がります。
2Fはリニアモーターカーについての仕組みについてが学べる他、スタッフの方が行う科学体験コーナーがあります。

リニアモーターカーの超電導の不思議がわかる科学体験コーナーがあります。
1時間ごとに行われる体験コーナー。
せっかくなので参加してみることに!

ここでは、ネオジム磁石に関しての説明をしてくれました!
ネオジム磁石とは?
この磁石は、超強力な磁石です。
強力な磁力を発するのは-196℃。
そのため、この実験では液体窒素を使い、ネオジム磁石の強力な磁力を利用して、影響磁石で出来たコースを超伝導体が浮いたまま走る様子を実演してくれました!!

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実演は大盛況!
休みの日もあってか、多くのお客さんでにぎわっていました!
係りの方、お疲れ様です。

こちら、ハンドルを回しまくると両側にある8の字の磁石がついたものが高速で回り、中央にある車両が浮くという仕組み。
ただ、死ぬほど全力で回してほんの一瞬浮くくらいでした。
普通に浮かせるためには、かなりの腕力が必要です!!

その他には、鉄道ジオラマもありました。
このジオラマは、リニア中央新幹線開通後の山梨を舞台にした大型ジオラマなんだそうです。

山梨県には、リニア新駅として、現在の甲府駅の南側(現在の国母駅の辺り)に新駅を作る予定なんだそうです。

3Fには屋外見学ラウンジもあります。
この外では、リニアの実験線があり、走行試験の様子を観察することが出来るのです。

ここで、リニアモーターカーに関して、今記事を書いている2015年10月現在の状況をまとめてみましたよ!!

リニアモーターカーの予算は?

予算は、なんと9兆450億円なんだそうです。
9兆円ってどのくらいの額かわかるでしょうか?
数字にすると、
9,000,000,000,000円
です(笑)
まあ、額が大きすぎてわけがわかりませんな~!
強いて言えば、日本の年間の国家予算は、約90兆円になるので、その1/10の予算になります。
つまり、すげー額ということです。
しかも、この予算は、全てJR東海が負担をするということ。
9兆なんて額は、普通1企業が持てる額ではありません。
すごいですね!!

東京〜大阪間はどのくらいの金額と時間がかかるのか?

 所要時間では、東京〜大阪間では1時間以上もの短縮になるようです!!
1時間7分というと、東海道線では東京から大磯までの所要時間になります。
大磯までと、新大阪までが一緒になるとは!!
リニアすげー!!
さらに、金額の面でも驚きが!!
なんと、東京~名古屋では+700円であり、東京〜大阪では+1,000円しか値上げをしないんだとか。
思った以上に安くないですか??
ただ、金額の方は、まだ仮だとか。
ちなみに、全距離のうち86%がトンネルになるため、「車窓を楽しむ」という観点に関してはそこまで期待はしないほうがいいようです。

一番気になったのは、上図の写真。
現在、東京駅から山梨県の甲府駅に行くには約2時間かかります。
しかし、リニアモーターカーが開通すると、 約25分で行けるんだそうです。
東京駅から25分圏というと、横浜や松戸などと同じ。
つまり、横浜に行くのと同じ時間で甲府まで行けるということ。
これは凄い!!
リニア中央新幹線の東京〜名古屋間の開業まで12年。
こんだけ長い工数だと、本当に計画通りにできるのかというところですが、開通したらより名古屋と大阪が身近になりますね。

コースはどこを通るのか?

コースは、東京〜新大阪間を割とまっすぐ通るコースになるようです。
そして、駅についてはJR東海が決めるということ。
東海道新幹線など、その他の新幹線では政治家が介入し、「岐阜羽島駅」「筑後船小屋駅」のように政治家の出身地に駅を作ってしまうことがありました。
そのため、今回のリニア中央新幹線では、本当に駅が必要な場所にしか作らないようにするという意図は十分にあると思います。
また、ルートについては、長野あたりを通る際には、南アルプスにトンネルを掘って突っ切る「南アルプスルート」か南アルプスの北側に迂回するという「伊那谷ルート」に絞られていました。
長野県からしたら、迂回して欲しいところでしたが、JR東海は運行時間の面や事業費の面からも直線以外は考えられないとのことにより、直線になったそうです。
一方、「京都」と「奈良」のどちらを通るかについては、調べる限りまだ決定はしていない様子。
でも、早さを考えると、そりゃ奈良を通ったほうが直線ですから奈良県なんでしょうが、色々と問題は複雑なんでしょうね。
ちなみに、東京側の始発は東京駅ではなく「品川駅」になるようです。
まあ、JR東海の管轄が品川までですし、東京駅はもうホームを作りまくって、場所がないとの話も。

こちらは、「わくわくやまなし館」。
山梨の観光情報がわかる他、お土産も売っているのです。
そこで、なかなか面白いお土産があったので買ってみることにしました。
それが、こちら。

なんと、リニアモーターカーの形をしたミネラルウォーターが売っていました!
値段はなんと400円!
正直、私はネタのために購入したのですが、これ、買う人いるんか??
というか、400円は高いような・・・・
ただ、飲み終わった後は飾れますね(笑)
リニアモーターカーが出来ると、どのような変化があるのか?
今後の進展次第で、また記事を更新いたします!!

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参考文献

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山梨県立リニア見学センター
⇒HP
住所:〒402-0006
   山梨県都留市小形山2381
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)(火曜日が祝日の場合は開館)
    祝日の翌日(祝日の翌日が金・土・日の場合は開館)
    年末年始(12/29~1/3)
利用料金:大人420円、高校生310円、小・中学生200円
駐車場:無料(普通車140台、身障者用駐車場15台、バス待機所20台)
TEL:0554-45-8121
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