横須賀の住宅街に残る激レトロ銭湯「亀の湯」を訪問!

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今回は横須賀にあるレトロ感満載の銭湯に関する記事になります。

今年になって知の冒険では銭湯を記事に取り上げるようになりましたが、近年ではどんどん銭湯が無くなっているのが現状ですわ。。

そんな中、横須賀には「日の出浴場」「あたり湯」などかろうじて昔から営業する銭湯は今も存続しているんですよね。んで、今回紹介したいのはその中の一つでもある「亀の湯」という銭湯。

番台のお母さんが超ウルトラ親切な方で銭湯の昔話などをしてくれたため、館内の紹介と合わせて紹介したいと思います!

本記事のポイント

・亀の湯は番台のお母さんがフレンドリーな銭湯
・建物は築年数は不明だが、関東大震災頃くらいの物らしい
・富士山と茅葺きの古民家が描かれたペンキ絵は見事!

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海軍の街に残るレトロ銭湯

今回の舞台は横須賀っす!

今まで横須賀は、柏木田遊廓や安浦などの歓楽街だったり、あとは隠れた横須賀グルメの猿麺やレトロな銭湯や元連れ込み宿の旅館などなど、結構いろんなジャンルの知られざる場所を取り上げてきました。

横須賀と言えば、世間的には「海軍の街」という印象が強くて横須賀海軍カレーだったり、あとは”スカジャン”こと横須賀ジャンパーなんてのが思い浮かぶんじゃないっすかね!!

横須賀にあるレトロな銭湯

そんな横須賀には、上の写真のようなレトロ好きの方々にはたまらない銭湯が何軒か営業を続けているんですね。とはいえ、どの銭湯も営業事情はかなり厳しいとは思いますけども、令和の時代にもこのような銭湯で入浴できるのは、営業を続けている方々の努力があるからですよね。

ここで紹介した四つの銭湯は全て訪問してはおりますが、この中でも右上の写真んに写る「日の出浴場」に関しては以前記事にもまとめておりましてですね、、

日の出湯のすぐそばには、かつての赤線があったこともあり、売春防止法が施行される前は大変多くのお客さんで賑わったそうですよ。

そんな色街のそばにある銭湯を以前はまとめたわけですが、今回紹介するのは、、、

今回のターゲット『亀の湯』

こちらの銭湯っす!

外観が素晴らしく風情あるっしょ。この「亀の湯」が今回の記事の焦点となります。

京浜急行の汐入駅から住宅街にガンガン入って行くと現れるこちらの銭湯。実はここ、以前にも一度訪問はしていたのですが、まさかの臨時休業で入れなかったためのリベンジ訪問でした。今回は開いてて良かったですが、まぁそれは余計な話なのでこのくらいにしますか(笑)

外観は結構時代を感じる見た目ということもあり、中がどうなってるのが大変気になりますな~。ということで、中へ入ってみることにしましょーー!

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富士山と茅葺き屋根のペンキ絵

格子天井も見事

おおーーーーー!

中に入るとこんな光景が広がっておりましたよ。番台でお母さんに入浴料470円を支払い、早速入浴することに!

ロッカーはほぼない・・

こちらが男湯の脱衣所になるわけですが、亀の湯にはロッカーがわずかしかありません。奥にちょっとだけロッカーがありますでしょ!

今ではこういった銭湯でもロッカーが備えられている場所が多いですが、昔はロッカーなどに入れずに籐(とう)で作られた籠(かご)に服とかを入れただけだったんですよね。昔は今の時代ほどセキュリティーに疎かったですからね(;・∀・)

常連さんの銭湯セットがそのまま置かれた状態になっていますが、何だか昔の銭湯って感じですわ。銭湯に通い始めた頃、こういった銭湯に入ると「えっ、ロッカー無いの??」って思ったものですが、もう慣れました(*´▽`*)

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では、風呂に入りますかね!!

お~見事な富士山ですな~~!

このペンキ絵は今から20年近く前に描かれたとのことですが、色褪(あ)せることなく見事に描かれていますね。今まで見てきたペンキ絵では、富士山の麓には湖だったり日本三景の松島や西伊豆のような海沿いの風景が描かれていることが多い気がしてますが、この絵には川が流れその左側には茅葺き屋根の古民家が描かれているという結構珍しい風景です(*´▽`*)

洗い場は他の銭湯と変わりないですかね!

適温で心地よかった♪

浴槽は二つに分断されておりますが、お湯にかんしてはどちらも同じですね。しかし神奈川県ですと、横浜近郊では黒湯が有名ではあるんですが横須賀では黒湯は沸かないんですかね。

亀の湯は都市ガスではなく薪で沸かしており、温度はなかなかの適温でした。銭湯ですと、たま~~にビックリするぐらい熱かったりすることありますからね!

壁がかなり低いっすな・・

ちなみに、男湯と女湯の仕切りが結構低い。。覗いちゃダメよ(笑)

女湯はどこかの湖の風景

こちらは女湯ね!

お母さんに写真撮影の許可を撮った時に、「女湯、今誰もいないから撮ったら?」と言われて撮らせていただきました。勝手に入ったわけではないですよ(笑)

こちらは、湖に遊覧船が浮かぶ風景ですね。微妙に紅葉していることから秋の風景を描いたものなのでしょうかね??

入浴後、お客さんがいなかったので写真撮影の許可や亀の湯の昔話などを聞くと、番台のお母さんはすんごく親切に許可してくれて昔の話をしてくれました!

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築年数は古すぎてわからん!

創業は1950年らしい

お母さんの話によると、亀の湯の創業は1950(昭和25)年とのこと。ただし、その前には既にこの建物を使って別の方が銭湯を営業していたんだそうで、その方から建物を買い取って今に至るそうです。

そのため、この建物の詳しい築年数は不明とのこと。お母さんは「関東大震災後とかじゃないかな~」とはおっしゃってましたけども、実際はどうなんでしょうね??

格子天井が見事!

天井なんかを見上げると、格子天井が大変見事ですし、女湯との仕切りもなんか風情ある作りですよね。

ちなみにこちらの亀の湯に入った後、同じ横須賀の上町にある「あたり湯」という銭湯にも入りに行ったんですが、ココと中がそっくりでしてね!!

同じでしょ??

ね、同じでしょ!

仕切りとか天井の作りを見るとわかると思います。たぶん亀の湯とあたり湯は同じ大工さんが建てたんでしょうね。特定の地域にある銭湯を巡っていると、こんな感じで外観や内部がそっくりな銭湯ってちょくちょく見かけるんですよね~。

風呂上がりの一杯(笑)

そんな感じでお母さんと話していたわけですが、せっかくなので風呂上がりの一杯ということでこちらを頂きました。わずか100円ではありますが、コロナウイルスでみんな大変な時ですし、ちょっとでもお金を落とさないとな~という意味も含めて!

風呂上りということもあり、いつもの100倍旨かったっすよ(*´▽`*)

都市ガスでは潰れる!

昔話で盛り上がったところで、続いてはお金的な話を。

銭湯を巡っていると、基本的にどこでも営業は厳しいという声を聞きます。これは他の記事でも書いてますが、神奈川県ではどの市であっても補助が薄いことが影響しているようです。お隣の東京都は金があるので、銭湯を開けていれば十分やっていけるくらいの補助が出るんだそうですわ。

とはいっても、コロナの影響もあって東京都の資金は大丈夫なのかってちょっと新派だったりはしますけども。。

煙突からは煙が出ていた

とにかく銭湯というのは、ガス代がネックな商売。お母さんと話していても、「うちはね、都市ガスだったらもう営業続けられないね。だからうちは薪で沸かしてるの!」とおっしゃってました。

横浜では結構都市ガスが多い感じでしたが、横須賀では結構薪で沸かしているのが多いんですね。

お客さんも昔は満員でもうてんやわんや状態だったそうです。

お母さんが言うには、亀の湯が賑やかだったのは1970年くらいまで。徐々に住宅にもお風呂が備えられるようになり、家の風呂に入る方が増えだしたからでしょうね。。

さらに、この近くの汐入商店街も昔は大変な賑わいでその商店街で必要なものは何でも揃ったそうですが今ではその商店街もだいぶ閑散としておりましたよ。。

現在やってくるお客さんは、大半が周辺に暮らす常連の方々。とはいえ、数駅離れた逸見(へみ)辺りからやってくる銭湯好きの方もいるという。銭湯は好きだけど、自分の住む近くに銭湯が無いってケースですね!

若い方もたま~に来るようではありますが、ここは住宅街の中にあることもあってか、ネットで調べて来る銭湯好きってのはそんなにいないんですかね。。にぎやかだったのはかね?ウォーキングの会の方たちも来た。

私と話した後はテレビに夢中

お母さんと色々話した後は、再び何枚か写真を撮らせていただいて亀の湯を後にしました。

亀の湯、後継ぎはいないということでお母さんの代が最後とのことですが、まだお母さんが元気なうちは営業は続けるとのこと。銭湯は次々と無くなりつつあるので、気になった方はお早目に訪問してみて下さいな(*´▽`*)

おわりに

40分くらいの訪問でしたが、お昼過ぎの風呂に入るには早い時間帯だったこともあって、お客さんは少なくずっとお母さんと話してました(*´▽`*)

銭湯って本当に良いっすね!

巷にあるスーパー銭湯に比べたら確かに不便な面もありますが、値段は安いし、お母さんやお客さんと話したりする思い出もできるし。銭湯文化、残していきたいものだ!

横須賀はこれからも訪れる予定なので、また入りに行きまっせ!!

ではでは、今日はこのくらいで!

参考文献

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詳細・地図

住所 神奈川県横須賀市汐入町5丁目2
営業時間 16:00~23:00
定休日 金曜日
駐車場 なし
電話番号 046-823-6872
アクセス 京浜急行の汐入駅から徒歩5分ほど

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コメント

  1. 麦茶 より:

    神奈川県は公衆浴場に限らず、こういう補助金が薄いです。国から補助が出るようなのはいいんですが、県が100%持たなければいけない補助金は毎年減っていきます。
    東京都は財政が潤沢すぎますが、神奈川県は川崎、横浜などの政令市は住民税で潤っても、県は主に県民法人税で賄っているので、法人税を支えていた各種工場が中国に流出してしまった今は万年貧乏県です。貧乏財政にもかかわらず、東京の隣で何か特色がある政策を打ち出すためのお金が要るので、こういう地味な分野が削られるのかな、と思います。
    公衆浴場が490円って全国一高い!おかげで薪で沸かしたお風呂にはいれるのはありがたいですが。

  2. kkk より:

    荷物ある人は、どうしてるんでしょうねぇ?

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