こんちわっす!
知の冒険では、日本中の銭湯に関しても取材して記事にしているわけですが、今回は私が住んでいる神奈川県川崎市の銭湯に関する記事になります♨
神奈川県の川崎市にも、まだそれなりに銭湯は残っていましてですね。昔の古き良き時代を感じられる銭湯も、探してみるといくらか見られるんですよね。んで、今回紹介したいのは「吉の湯」という銭湯。
1950年(昭和25年)10月の創業ということで、70年以上も歴史がある老舗銭湯なんですが、館内は本当にレトロ。
ということで、そんな歴史ある銭湯がどんな場所なのか、以下で紹介しますね~~♨
かつての貝塚ドヤ街に佇む銭湯
ということで、やってきました吉の湯。
ここは川崎市の貝塚地区という場所で、川崎駅からでも歩こうと思えば全然歩いて来れる場所。今は普通の住宅街のように見えるわけですが、ここはかつて簡易宿泊所がそれなりにあったドヤ街だったというDEEPな場所だったみたいです。
ちなみに川崎は日進町という場所にもそんな雰囲気の場所があるんですけど、そっちの方も、今でいう大阪の西成や東京の山谷のような雰囲気はもう見られないっすけどね!
入り口は、通りから奥まった場所にあります。
では、中に入ってみることにしましょ〜〜♨︎
中はこんな感じ!
脱衣所はそこまで広いって感じではないですが、男湯と女湯の間に番台があり、昔ながらの銭湯って感じですよね。
私が訪問したのは閉店間際の時間ということもあり、他にお客さんはいないという状態。
ということで、 風呂上がりにコーヒー牛乳を頂きながら吉の湯の歴史など昔話を番台のお母さんから聞き、さらには写真撮影の許可もいただけました(*´▽`*)
ということで、吉の湯に関する話と写真を交えながら、吉の湯を紹介しますね!
ペンキ絵はありえない風景画
ということで、まずは男湯から!
これまた素晴らしい富士山のペンキ絵ですね。神奈川ってまだペンキ絵がある銭湯割と残ってるもんだよな~~。とはいえ、川崎で富士山のペンキ絵が描かれているのは、ここと富士見湯くらいっすかね~。
風呂場全体はこんな感じ!
まさに、ザ・レトロな銭湯って感じですよね。こうした建物が令和の時代まで残っていることが、本当にありがたい今日この頃ですよ!!
このペンキ絵を描いたのは、銭湯絵師の中島盛夫さん。
ペンキ絵といったらやっぱり富士山ですよね。東京や神奈川の銭湯には、今でもこうしてペンキ絵が描かれている銭湯はそれなりに見られるものの、やっぱりぶっちぎりで多い題材が富士山ですよね。
ただ、こちらはちょっと不思議な絵なんです。というのも、この絵の舞台は石川県なんですね。。
ペンキ絵には、隅に絵師の方の名前などが書かれているわけですが、こちらには「石川県 見附島と富士山」と書かれてるんですわ!
???
何でって思いません??
石川県から富士山は見えないっすからね。。なので、この絵は実際にはありえない景色なわけです。。
では、なんで中島さんはこの絵を描いたのかというと、彼は石川県珠洲市の観光大使になっているように石川県にはもともとつながりがあったようです。なんでそうなったかの背景は不明ですけどね。。
石川県珠洲市の見附島は、能登半島の先っぽに位置する島なんですけど、中島さんは以前からこの島をペンキ絵に描いていたようです。この絵も、その一つなのかもしれないですね。そのため、その見附島に無理やりといったら誤解があるかもしれませんが日本の象徴の富士山を取り入れた絵をあえて描いたみたいです。
んで、石川県は日本海に面しているわけですが、日本海ならではの物も描かれておりましてですね、、、
それがこれ!!
海上に黒っぽい小さな船が描かれていますが、これは北朝鮮の工作船をイメージして描いたんですってww
こういった遊び心良いっすよね(*´▽`*)
そんなペンキ絵を見ながら風呂に入れるわけですが、ここの温度はなかなかの激アツっぷりです。もう、パチンコだったら大当たり目前ってレベルで熱いです(笑)
とはいっても、水で薄めるのは自由ですので別に熱くても問題ないっすけどね!
風呂場ではペンキ絵が一番目立つわけですが、男湯と女湯の仕切りに描かれた絵もなかなか印象的なんですよね!
こちらも海か湖が広がり、その周囲に山々がそびえたっています。周囲の山々も本当に色鮮やかで見ごたえあるわけですが、どこの風景を描いてるのかと思って、よ~く見てみると、、、
あ~これは、東海道五十三次でおなじみの歌川広重の絵っすね!!
こちらは箱根を描いた風景。右が箱根の山々で左側に広がっているのが芦ノ湖。そして、その芦ノ湖の奥に、白化粧をした雄大な山があると思いますが、それが富士山っすね。
箱根の山々はかなり切り立った感じで描かれていますが、箱根の峠を越えるのはそれほど厳しかったという様子が描かれています。銭湯でこんな絵が見れるなんて本当に贅沢っすな~~
ちなみに、桶はもはや当たり前のようにケロリンが置かれています。一個欲しいww
そして椅子に関しては、やっぱり緑色の「永久腰掛け」も鉄板っすね!
女湯にもまさかの富士山が!
男湯を紹介したわけですが、女湯の方もご紹介!!
もちろん、もう閉業間際でお客さんはおらず、番台のお母さんに許可を頂いて撮影しているのでご心配なくww
ってか、こっちも富士山描いてあるんかい!!
男湯と女湯どっちも富士山が描かれているというダブル富士山は、けっこー珍しいんじゃないっすかね(笑)
ちなみにこちらに描かれている富士山は、微妙に黄色がかってますね。どこの風景を描いたかは書かれてませんでしたが、ここも石川県の風景なのでしょうか??
そしてこちらの仕切りにも、やっぱり風景画が描かれていますね。男湯は箱根宿の風景でしたが、ここはどこの風景なのかとよ~く見てみると、、、
こっちは神奈川宿でしたか!
川崎にある銭湯なのに、「川崎宿は描かないんかい!」って思う方はいるかもしれないっすけど、その辺は私もようわかりません。川崎宿は、多摩川を渡る六郷の渡しを描いた風景画がありますけどね~~
有名女優・広瀬すずさんも来ていた
という感じで、男湯と女湯を紹介したところで、後は脱衣所で見られたものをポツポツと紹介したいと思います!
男湯の脱衣所を色々見てみると、有名人の方のサインがありました。銭湯色紙があるのは結構珍しいっすね~~
パンチ佐藤さんは割と有名な気がしますが、ウノ山本さんと谷本道哉さんってみなさんご存知です??
一応ネットで調べて見ましたが、ウノ山本さんはお笑い芸人で、谷本道哉さんは生理学者なんですって。知らんかったわ〜〜。
その中でも、一番びっくりしたのは広瀬すずさん。彼女は『エアガール』というドラマの撮影でやってきたみたいです!
すげぇ!!
どんなシーンで使われたんでしょうね~~
あとは洗濯機なんかは昭和な感じのものでしたし、、
ちょっと視線を上げると扇風機もありました。
今はエアコンの時代ですから、平成生まれの方とかであれば扇風機を見たことないって方ももしかしたらいらっしゃるかもしれない。
という感じですかね。番台のお母さんも優しいし、JR川崎駅や京急川崎駅からも歩いてなんとか来れる距離にあるので、こういう雰囲気の銭湯が好きな方であればぜひ寄って欲しいという吉の湯の紹介でした♨︎
おわりに
はい、以上になります!
番台のお母さんは凄く親切で、色々と昔話などを話してくれました。とはいえ、今もこうして営業しているのは「何もしないとボケるでしょ。ボケ防止でやってるのよ!」とおっしゃってましたが、銭湯はもはや利益になる商売ではないみたいですからね。。
横浜でも、ここ最近では横浜市戸部にあった松島館、さらには横浜市港南区にあった港南泉が閉業しているように、神奈川県内でもどんどん姿を消してますからね。。
なので、行っておきたい銭湯は営業してるうちに訪問していきたいと思います!
ということで、今回の記事はこれまで。また次の記事でお会いしましょ~~
参考文献
詳細・地図
住所 | 神奈川県川崎市川崎区貝塚2-5-8 |
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営業時間 | 14:40〜23:00 |
休館日 | 火曜日 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 044-233-1098 |
アクセス | JR川崎駅、京急川崎駅から徒歩15分ほど |
リンク | http://kawasaki1010.com/koten/22.html |