こんにちわ!
だいぶ更新が滞ってしまいましたが、少しづつまたブログを更新していこうと思います。とにかく二冊目の博物館本の取材&執筆が、マジで死ぬほど大変だったものの、まだ取材も残っていたりするものの、ある程度ひと段落ついたので、少しづつ頻度を上げて更新していければと思います<m(__)m>
引き続き、どうか知の冒険をよろしくお願いします。
んで、今回の記事は宮崎県にあるスーパーノスタルジックな銭湯になります♨
とにかく雰囲気に一目ぼれして、宮崎県に行ったら絶対に入りたいと思っていた銭湯で、本の取材で九州行った際に入浴してきたんすわ!
ということで、以下でそんな「喜楽湯」を紹介していきますね~~
外観のレトロ感が凄い!
神奈川県に住んでる私にとって、宮崎県は結構な鬼門です。
そして、喜楽湯があるのは宮崎県の延岡市。電車や車で行くのは壮絶に大変ですし、飛行機で行ったとしても、宮崎市にある宮崎空港へ降り立ったあとに、車で宮崎市→延岡市までの100kmほどを移動する必要があります。
ということもあって、知の冒険でも宮崎の記事は結構少なめなんすよね。。
そんななか、博物館本の取材で大分県に行ったときに「大分行くなら、もう延岡まで行くしかない!」と思い立ち、鹿児島空港で借りたレンタカーで爆走して喜楽湯へと向かった私。
これですよ、この外観!!
もう素晴らしいというか、こういう銭湯はマジで閉業する前に訪問しておかないと後悔すると思いましてね。営業時間が15:00~19:00と結構短めだったものの、博物館の取材を終えた後、閉店ちょいギリギリの訪問となりました!!
館内はこんな感じです!
いや~この木造のロッカーに木造の床。歩くたびにギシギシ鳴る感じとか、本当にこういう場所は落ち着きますわ。
そして、ここは公衆浴場なので、各都道府県の条例によって入浴料の上限が決められています。私が訪問した2022年11月の時点では、宮崎県は350円。
私が住む神奈川県は500円なので、350円と聞くとえらく安く感じます。とはいえ、各家庭に風呂があるのが当たり前の現代では、銭湯の経営は厳しく、ご主人さんと少し話した時も、
「うちはね、薪で沸かしてるから何とかなってるよ。ガスだと経営は成り立たないね」
とおっしゃってました。。
銭湯の入浴料安い都道府県順
1位:佐賀県 280円
2位:山形県 300円
3位:宮崎県、長崎県、島根県、茨城県350円
http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-340.html
ちなみに、宮崎県は全国で三番目に安く、一番安いのは佐賀県。佐賀県は、県内に一軒しか残ってなく、その恵びす湯はとても貴重な存在です!!
この木造のロッカーも、創業時からのものでしょうか。表面に数字だけが書かれた、ザ・シンプルなロッカー。
とはいえ、大半はカギが紛失しており、使える場所はわずかww
それだけ歴史あるロッカーということですね(;・∀・)
とはいえ、常連さんはロッカーを使わずに、銭湯ではお馴染みの籐のカゴを使ってました。私はロッカー使いましたけども(笑)
タイル張りの円形浴槽が最高!
そしていざ入浴!!!
いや~~マジでたまらない光景です。喜楽湯を訪問したのは、2023年夏に出版予定の博物館本の取材で九州の博物館を取材したついでに訪れたんですが、鹿児島→熊本→大分と三日ですげえ移動しながら取材して疲労困憊状態だったものの、その後にここに来て、もうHP全回復しました(*´▽`*)
浴室は写真を見てもわかるように少し狭めで、真ん中に円形の浴槽があり、片方の壁に洗い場があるという感じ。この辺の造りは創業時のままなんですって!!
壁面にはペンキ絵は無い感じですね。神奈川や東京はペンキ絵が残る銭湯が多いので、巡り始めた当初は銭湯には大体ペンキ絵があるイメージが強かったものの、西は少ないんですよね。。
こうした円形のタイル張り浴槽は、関西に多いみたいなことを聞いたことがありますが、本当かどうかはわかりません。。写真はお客さんが誰もいなくなった時に撮影しましたが、入浴した時は常連さん三名と一緒に入浴してました♨
この小さな浴槽に大人四名入るわけですから、それだけで満員御礼!!
他の常連さん三人が談笑してるなか、この小さい浴槽に入るのは少し有機いりましたわい。。
こうした円形の浴槽、全国を探せばたくさん残ってるかもしれないですが、私が住む神奈川県には安善湯という素晴らしい銭湯がありましてね。
↑こちらも本当に素晴らしいので、神奈川周辺に住んでる方は、ぜひです!
ちなみに、お湯はスーパー激熱でしたので、水で薄めないとヤケドしちゃいます。創業時のままということでシャワーが無いんですが、カランに慣れてるので私は大丈夫でした!
シャワーつけると、お金かかっちゃいますもんね!
ちなみに、最近銭湯に詳しい方から教えてもらったんですが、ケロリン桶は西と東で大きさが違うんですってね。
東:重さ360g・直径225mm・高さ115mm
引用元:https://otakei.otakuma.net/archives/2021082105.html
西:重さ260g・直径210mm・高さ100mm
具体的には上記に記載した通りで、西の方がやや小さめとのことです。
湯船はもう一つあって、浴室の奥にあるこちらの湯舟は、薬湯用の湯舟とのことです。現在は使ってないのか、私が訪問した日はこんな感じのままでした。
最高の湯舟でHP全回復したということで、髪を乾かします。
ここで喜楽湯についてご主人さんから聞いた話を少し書いておくと、喜楽湯が創業したのは、1948(昭和23)年とのことです。
その昭和23年以前までは、別の方が”喜楽湯”として営業しており、その方から今のご主人さんの先代が 銭湯を譲り受け、現在まで営業が続いてるという流れみたいです。
しかし「喜楽」っていい名前ですよね。喜怒哀楽から”怒哀”という負の感情を取っ払っちゃってるんですから!!
来客はほとんどが常連さんで、私みたいな遠くからのお客さんも少しは見られるものの、そんなに多いという感じでもないみたいです。アクセスの問題なんですかね?
多分訪問したい銭湯好きの方は多いとは思うんですが、いかんせん延岡となると本州からは遠いっすからね。。
広告は創業当時のまま
その他にも、館内には見所がたくさんあるんですが、その一つが広告!!
こちらも創業時から変えてないということで、見るだけで時代を感じます。
自動車、質屋、レンタカーの広告。右のレンタカーの広告ですが、戦後の時代にもレンタカーってあったんですね。といっても、まだ大衆が車を持つ時代ではなかったので、仕事用の車って感じでしょうか??
この質屋の広告、利息は月に1分5厘。”厘(りん)”っていう単位は今の時代あまり見ないと思うので、何か新鮮。
こちらは脱衣所にある広告で、魚屋、料理屋、旅館などのものがありました。こういう広告を見てるだけで楽しいですわ(*´▽`*)
「高千穂」という名前は、いかにも宮崎らしい名前ですね。こういう昔の広告の中にも、実は今も営業が続いている店があったりするんですよね~。GoogleMapでちょろっと探してみたところ、これらのお店は見つかりませんでしたが・・。
という感じで、歴史あるレトロな銭湯を堪能させていただきました。割りと閉業時間ギリギリの訪問だったので、マジで滑り込みセーフでした(*´▽`*)
延岡は、次いつ行けるかわかりませんが、またもう一回訪問したい銭湯でした!!
おわりに
ご主人さんとは30分くらい談笑したでしょうか。
閉業時間を過ぎても、色々と楽しくお話をさせていただき本当に訪問してよかったですし、しんどい旅ではあったものの楽しいひと時を過ごさせていただきました。
出来る限り長く営業を続けてほしいわけですが、喜楽湯の今後についてご主人さんに伺うと、「体力の続く限りは、営業し続けると思いますよ!」とのことでした。
今の時代にこうした雰囲気を味わえる銭湯は数少ないと思いますので、気になった方はぜひ、訪問してみて下さいね~~!
ではでは、また次の記事でお会いしましょ~
参考文献
詳細・地図
住所 | 宮崎県延岡市柳沢町1丁目4−8 |
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営業時間 | 15:00〜19:00 |
休業日 | 日曜日 |
駐車場 | なし |
電話番号 | 0982-32-4712 |
アクセス | JR延岡駅から徒歩20分ほど |
コメント
安善湯のご主人が昨年暮れに亡くなり
今は営業してるのかは・・・
先月ぐらいまでは、やってたかと?