大谷石に囲まれた、謎多き昭和レトロな「一石旅館」へ!

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こんにちわ!

今回は神奈川県にあるレトロなビジネス旅館を取り上げます。いつも知の冒険では旅館というと、江戸時代とか明治の頃から続く老舗だったり、あとは館内がレトロな雰囲気だったりという場所を取り上げてますが、今回が横浜の弘明寺にある「一石旅館」というレトロな旅館っす!

現在旅館を営んでいる女将さんは創業者ではないこともあり、いまだ謎が多い旅館ではあるんですが、多くの方に泊まって欲しいと思ってブログに書いてみました。

ではでは、そんな一石旅館について以下で紹介しますね〜〜( ̄▽ ̄)

本記事のポイント

・創業者は石材屋なのか、石がやたら多く置かれている
・旅館の周辺の石垣は、栃木県の大谷石で造られている
・長期のビジネス客だけでなく、アクセスが良いため観光客にも人気

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住宅街にポツンと残る純和風旅館

ということで、今回訪れたのは横浜の弘明寺。私は小学校五年生まで、すぐ近くの井土ヶ谷に住んでいたこともあり、小さい頃から馴染みある街でもあるんですよね!

横浜の市街地は昔の建物も少なく、ホテルで言えば山下公園の正面にあるホテル・ニューグランドは残ってますが、この辺の古いホテル・旅館となると今くらいですかね。老舗といわれる飲食店であればたくさん残ってますけどね。。

良い雰囲気っすな〜〜

そんで、今回の一石旅館があるのは、京浜急行の弘明寺駅から徒歩10分ほどの場所。近くには県道21号線の大通りがあるものの、旅館がある場所は住宅街っすね。横浜も綱島や上大岡のように、昔は温泉地だったり花街があったりした場所も今では住宅街になってますからね。

この弘明寺でも似たような流れだったと思いますが、よくぞ令和の時代でもこうして営業を続けていると思いますよ。私のようなこういう旅館大好き人間からすると本当にありがたいっす!

長期滞在の方の利用も多い

いや~”純和風”って言葉を見るだけで、館内がどんな雰囲気なのかワクワクしますよ!!!

そしてTVの箇所には「ビデオ付き」って書いてますよね。これ、何かというとVHSのビデオデッキっす。めっちゃ懐かしくないっすか?

後で出て来るのでまた説明しますね!!

入り口は石垣で隠れて見にくいですが、この奥ですね。

こういうビジネス旅館って、元連れ込み旅館だったりするケースもたまにあったりしますが、ここは創業時からビジネス旅館として開業したみたいです。

ではでは、早速館内に入ってみることにしましょ~~!!

館内は昭和レトロな雰囲気が満載!

いきなり最高の雰囲気♪

おお~~玄関に入るといきなりこんな光景が広がるんですが、まさに昭和ですね〜〜。

入るとセンサーが”ピンポ~~ン”と反応してスタッフの方が出てきて受付などをしてくれました。すんごく親切でもう感謝×2ですわ( ̄▽ ̄)

早速お部屋へと通していただくわけですが、廊下もいいっすね。この赤絨毯がなんとも昔の昭和感を出してくれているというんですかね。

ひたすら赤かったっす

はい、私が宿泊したのはこちらのお部屋。

お客さんが少なかったことから、予約した時よりも広めの部屋のしてくれたみたいです。一人ではもう充分すぎる広さ。あざ~~~す!!!

ということで荷物を置いてくつろいだわけですが、部屋の中を捜索するとちょっと面白いというか懐かしいものがあったんで紹介しますね。

まずは冷蔵庫から

部屋にはWiFiも通ってますし、設備は一通り揃ってるので不自由はしないっすね。冷蔵庫もあるので、コンビニで飲み物買ってきたときも大丈夫!!

ビールとコーラがあるようだ

冷蔵庫にはビールとコーラがスタンバイしてあって飲んで良いみたいです。有料っすけどね。今回私は飲みませんでしたが、帰るときにちゃんと女将さんに申告しないとタダ飲みになっちゃうので気をつけてくださいね!

コーラは缶ではなく瓶なんだぜ

そんで冷蔵庫を開けるとビックリ!!!

うお〜〜瓶コーラじゃないっすか。これですね、私コンビニに行って飲み物買ってきた後に気づいたんですよね。コンビニの前だったらコレ飲んでたのに〜〜とちょっと後悔。。

テレビ台にご注目

そして部屋にある中で素晴らしく気になったのがコレ!!

注目したいのはテレビじゃないっすよ。テレビじゃ無くてテレビが乗っかっている台です。

これこれ(*´▽`*)

ビデオデッキですよ。めっちゃ懐かしい~~!!

もう映像となると、今やDVDどころかYouTube、Amazon、Huluで見る時代ですからね。ビデオデッキというかビデオテープの存在すらご存じない若い方も多いんじゃないですかね、。。

いつまで使ってたんだろ・・

1987年生まれというギリギリ昭和に生まれた私は、小さい頃はお気に入りのテレビ番組があれば、録画して何度も見たいがためにビデオテープをTSUTAYAみたいな店によく買いに行ったものですけどね~~。

結構高いな・・

料金は、30分で300円みたいです。

ん~今の時代からすると高いっすね(;・∀・)

しかも100円玉しか使えないから、長く見たい場合は両替しておく必要がりますな。当時は館内に両替機もあったのかもしれませんが。。ってかこれ、いつまで使ってたんでしょうね〜〜、聞いときゃよかった!!

おばあちゃん家のお風呂みたい

あ、あと風呂場はこんな感じでした。

床のタイルがマジで昭和ですよね。旅館というかおばあちゃん家の風呂みたいですが、昔に返った感じで、これはこれで癒されました(*´▽`*)

あと、座布団を見てみると、、、

大麻をあしらった「麻の葉文様」

麻の葉文様が描かれてたりとかね!

以前、栃木県にある大麻博物館に行ってから大麻に関心を持ってる私。大麻と言っても、 薬物どうのこうのではなく、農作物として昔から日本の文化に根付いていた歴史ですね。

昔は様々な場所で大麻が栽培され、神社や相撲、さらにはいろんな製品にも大麻用いられていたことから、昔の物にはこうした大麻の葉をあしらった麻の葉文様が見られるというわけっす。皆さんもこのデザイン見たことありません??

あと、ちょっと気になったというか面白かったのがコレ!

これは押し入れだと思って、何が入ってるかと思って何気なく開けてみたんですが、結末が結構意外でですね、、、

あけてみると、、
窓だったww

そう、、窓だったという意外な結末(;・∀・)

有名な大谷石も使われてるよ!

という感じで部屋を一通り探索したあと、再び玄関に戻り女将さんに旅館の背景とかをちょっと聞いてみました。

とはいえ、この一石旅館は1968年に創業したそうですが、今の女将さんは先代の方から引き継いでいるとのことで、元々の旅館が誕生した背景とかはあまりよくわからないそうです。

どっから持ってきた石なんだろ・・

とはいえ、館内にはやたらと石が置かれてるのがキニナルんですよね。ここの屋号も「一石旅館」ですし。。女将さんは「これだけたくさんの石があるから仙台は石材関係の方だったんですかね〜」とおっしゃってましたが真実はいかに。。

女将さんも話してましたけど、この石とかは建物の中に運び込むのってたぶん無理なんですよね。重さを考えると。。なので、建物を建て終わる前に置かれたんすかね~みたいな話をしてました。

屋号が刻まれた石

そして屋号である「一石」と刻まれたこの石、風情あっていいですね。

メッチャ綺麗に維持管理されている

廊下の角には石燈もあり、こうして花も飾っているんですよ。女将さんやお手伝いさんが凄くきれいに維持管理しているのがよくわかる風景かと思います。

ちなみに、この旅館を使うお客さんは、工事現場などの土方(どかた)の方が長期利用したり、あとは横浜スタジアムとか横浜アリーナでのライブ鑑賞でこっちの方に来たりする方が多いみたいです。

確かに弘明寺だと横浜市営地下鉄線が通っているので、みなとみらいとかそっち方面は行きやすいんですよね。

コアラ可愛いわ(*´▽`*)
私が泊まった部屋にも石があった
廊下にあった避難経路図

あっ、あとですね、、たまたま廊下にこんな避難経路図がありましてですね。何か発見ないかな~と思って、よく見てみると、、、

「大谷石」という文字を発見!

大谷石ってご存じですかね。栃木県宇都宮市で採石された有名な石です。大谷には大谷資料館という石を採掘しまくった採掘場を公開した資料館があったり、あとは宇都宮市を散策すると、建物の石垣が大谷石だったりするのを今で身よく見ることができます。

大谷石でできた石垣

ということで、入るときは全く気付かなかったですが、これ、大谷石だったんですね。栃木からよく運びましたわ!!

ということで、結局「創業者は石材関係の方??」ということしかわからなかったので、昔の住宅地図をちょっくら覗いてみることにしました!

1957年の一石旅館周辺の住宅地図

こちらは1957(昭和32)年の地図ですが、一石旅館があるのはここになります。照らし合わせると「高田染色工場」の場所だったようです。へぇ~染色工場だったんですね。。

確かに井土ヶ谷とか弘明寺とかは、小さな工場(こうば)がたくさんあったというのは井土ヶ谷の花街の歴史を調べてた時に知りましたが、昔からこの周囲に旅館がたくさんあったとかそういうわけではなく、この周囲はずっと住宅街だったみたいっすね。

屋上のネオンが粋である

そうそう、そんで私がこの旅館で一番好きな景色がありましてですね、それが屋上にあるネオン!

旅館のスタッフの方もお気に入りとのことなんですが、これがまた風情あるというか時代を感じるんですわ(*^-^*)

明かりがついてない時はこんな感じですけど、、、

つくとこんな感じになります!

いや〜〜風情ありますね〜〜( ̄▽ ̄)

ちなみにこのネオン、私が宿泊したときは18:35頃に明かりが灯りました。ネオンも、漢字の字体も時代を感じますよね!!

横浜の住宅街にこんな景色がひっそりを残っているというのが大変うれしい!

オリンピックを見ながら過ごす至福の時間

ちなみに、私が宿泊した日は、東京オリンピックの男子サッカー日本×ニュージーランドの試合があったので、そのLIVE映像を見ながらブログ更新作業などをしてました。

土曜日の夜は、旅館でゆっくりしながらブログの更新作業などをするのが至福の時間というか落ち着く時間なんですよね(*´▽`*)

ブログを始めてから六年半近くが経ちますが、なんか私は何もしないというのが出来ないタイプでして、何かをしてないといけないという結構ヤバい体質なんですよね。。

おわりに

これからも営業し続けてほしい

はい、以上になります。

一石旅館はGoogleMapで旅館をしらみつぶしに探していた時にたまたま見つけたんですが、本当に良く残って営業してくれてますよ!

女将さんは、できる限りはこれからも営業し続けていくとのことなのでまた気分転換にでも泊まりに行きたいっすな!

皆さんも、横浜市内に旅行に行った際、あるいは気分転換に泊まりに行くでもぜひ活用してみて下さいね~(*´▽`*)

参考文献

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詳細・地図

住所 神奈川県横浜市南区大岡2-8-6
駐車場 無料
電話番号 045-711-0411
アクセス 京浜急行の弘明寺駅から徒歩10分ほど
リンク https://www.issekiryokan.co.jp/

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