一本の映画によって生き延びた「脇町劇場オデオン座」の奇跡!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

こんちわ( ̄▽ ̄)

今回紹介する記事は、徳島県美馬市という場所にある、かつての劇場の建物を一般公開している「脇町劇場オデオン座」という場所っす。

昔の劇場の建物って、私が住んでる神奈川にはもうないみたいですし、関東辺りでは全然見かけないんですよね。。でも、西日本ではここ以外にも、香川県琴平町にある金丸座、愛媛県内子町にある内子座、あとは熊本県の山鹿温泉にある八千代座など、ちょくちょく残ってるみたいなんですよね〜。

そんで、今回紹介する脇町劇場は、建物自体も見応えあるんですけど、もう建物を取り壊すはずが一本の映画のロケ地になったことで生き延びることができたというドラマチックな物語を秘めてたりもするんですよね!

ということで、そんな脇町劇場を以下で紹介したいと思います〜(°▽°)

本記事のポイント

・1934年に建てられた劇場で、今では館内を一般公開している
・客席や舞台のみならず、楽屋裏など隅々まで鑑賞することが可能
・山田洋次監督作品のロケ地となったことで、生き延びた建物

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レトロな雰囲気漂う劇場の建物

今回は徳島県へと訪問したんですが、徳島県の訪問は人生で二度目。神奈川県に住んでると、なかなか行ける場所じゃないっすからね。。

んで、今回訪問する脇町劇場があるのは美馬市という場所なんですけど、地図で示すとココっす。徳島県の大体真ん中あたりってところでしょうか。

美馬市って初めて聞いたこともあり、この辺の名産だとか歴史だとかの背景は全くわかんないんですよね〜〜( ;∀;)

まっ、それはいつか調べるとして、今回は徳島市から西側へと移動する際に美馬市に寄ったという感じです。

レトロな素晴らしい外観

そして到着!

おお〜〜、これはマジで素晴らしい。。昭和レトロとか近代建築好きの方であれば、たまらない外観ではないでしょうか??

パッと見では廃墟のようにも見えなくはないですが、今は地域の憩い場として使われてるみたいっす。上部の「場劇町脇」の文字が右からになってたり、なんだかカラフルなデザインもレトロな雰囲気がプンプンと伝わってきますわ。

灯ってる様子を見たかった・・

そしてこのネオン!!

ネオンいいっすよね〜〜、もうこれだけでご飯三杯食えますよ。私が訪問したのは真昼間ということもあって点灯してないですが、夜六時以降になると明かりが灯るみたいっすよ!

時間の関係で夜に来ることができませんでしたが、灯っている様子も見たかった。。

でもでも、中は一般公開されているので、ちょっと覗いてみることにしましょう!!

中に入るとこんな感じ。入り口部分は結構狭いっすね。。

受付にスタッフの方がいて、入館料を払ったわけですが、お客さんが他に誰もいなかったということもあり、少しばかりこの建物の背景などについて聞かせていただくことができました!

特にこの脇町劇場が残っている背景とかですかね。その辺は以下で説明しますね。んで、早速メインフロアに入っていくと、、、

ずっと見ていたい素晴らしい風景

おお〜〜これは凄い!!

広々とした舞台に、天井は格天井ですね。そして両側に吊るされた提灯がまさに昔ながらの風情を感じさせてくれます( ̄▽ ̄)

この建物が約6600平方メートル、数百人収容の劇場として完成したのは1934(昭和9)年のこと。「回り舞台」や「奈落」などの本格的な設備を備た芝居小屋として建てられ、歌舞伎や浪曲などが催されていました。戦後は映画館になり、地域の憩いの場として親しまれていました。

しかし、映画の斜陽化と老朽化が進んだことで、映画館は1995(平成7)年に閉館。

そして本当は取り壊されるはずだったみたいなんですが、そのとき急遽、とある映画のロケ地になったことで、運命が大きく変わることになったようです!!

山田洋次監督に救われた!

映画『虹をつかむ男』のロケ地となった

その映画とは、山田洋次監督の『虹をつかむ男』でした!

この映画は、あの渥美清さんが1996年に亡くなったことから、実はあの不朽の名作である『男はつらいよ』シリーズに代わる映画として急遽制作された作品だったようです。

つまりは、寅さんの追悼映画、後継作としてということ!

『虹をつかむ男』は、amazonでレンタルして私も早速見させていただきました。

あの寅さんの物語と同様に、主演の西田敏行がひとりの女性に思いを寄せるものの、結局は悲恋に終わるという感じ。寅さんもいつもそんな感じでしたもんね(笑)

ひとことで言えば”踏線踏襲の人情喜劇”といったところでしょうか!

西田敏行さんは既に松竹映画としては『釣りバカ日誌』がありましたが、こんな作品にも出演してたんですね!

ということで、あの『男はつらいよ』に関係する作品のロケ地になったことでこの建物は急遽注目を浴びることになり、1999(平成11)年に町指定の文化財に指定。昭和初期の風貌に改修したことで、今に至るようです。

↑この脇町劇場がある美馬市が、YouTubeに挙げてる映像があるので、良ければこちらも見ていただければ<m(__)m>

いや〜そんな背景があったんですね。というかこういう建物は維持管理するのも大変ですし、本当に今回のような運があってたまたま生き残ってるってのも多いですからね。いかんせん、令和の時代になってもこうした建物が残されているのは私としては大変嬉しいっす( ̄▽ ̄)

この脇町劇場の背景は以上なので、ここからは写真を通して館内を巡ってみることにしましょう!!

芝居小屋ならではの見所がたくさん

この建物は二階建てになっていますが、まずは一階から!

一階の後方からはこんな光景です。いや〜改めてですが劇場っていいっすね。こういうところ来ると、歌舞伎とかの演劇を見たくなってくるものですよ。

この建物、今では見学のために一般開放しているだけでなく、カラオケ大会や芝居の上映、あとは300インチのスクリーンを使った映画上映会などが行われ、市民の憩いの場となっているようです。

確かに近くにこんな場所あったらそういったイベントするのに便利っすよね。とはいえ、施設利用料が気になるところですが。。

テープが貼られたような跡が見られる

ちなみに客席は少し傾斜がある真っ平らな床となってます。愛媛県の内子座とか熊本県の八千代座とかは座席が両国国技館の升席みたいに区切られてますが、ここはそうではないんですね。

ここに座布団敷いて座るという昔ながらの感じですね。あ〜でもよく見ると、なんかテープで四角く区切られてるように見えますが、これはなんでしょう??


床を見たあとはこちらの通路にご注目。舞台を正面にして左側には「花道」という通路があります。

これは、役者に送る花を持っていくための道として舞台中央に設けられていた歩み板が発展したものとのことです。今では、舞台の演劇が終わったあと、演者が舞台裏にそのまま戻るのではなく、この花道を通って戻っていくそうです。

戻っていくといっても、ここを通ると控室とは反対側に出てしまうわけですよね。

でもでも、花道を通って観客席の裏側へとやってきた演者さんは、舞台裏に戻るときは建物の下を通る道を使うんですって!

落ちないように気をつけんと・・

階段はめっちゃ急!!

今の建築基準法では余裕で引っかかるレベルの急角度です。こういうのって、上る時よりも下りる時の方が怖いっすよねww

女性の方、スカートだと見えるので抑えながら上るようにww

ここは奈落(ならく)と言われる場所で、舞台や花道の廊下空間の俗称。しかしすげえ空間ですな。両側に積まれた石とかなんかめっちゃ迫力ありますわ!!

乗っかってるだけ・・

そんでさらにビックラこいたのがこちらの光景!

昔の建物ってちゃんと基礎工事して建ててるわけじゃないので、ただ地面の上に乗っているというか置かれてる感じで建てられてますが、なんだか凄いわ!!

しっかり乗っかってるわ・・
「うずら桟敷」といわれる席

あと、一階部分にある舞台を向いて右側にあるこちらの席は「うずら桟敷(さじき)」というそうです。

この提灯がマジで最高

その天井には提灯が吊るされてるんですが、この雰囲気がなんか昔の時代を思わせるようでいいっすわ〜〜

続いては、ちょっと舞台に上がってみることにしましょう〜〜!

舞台からの景色もなかなかですね!

演者側の立場になることってないっすからね〜、演じてる側はこんな光景を見ながらなんですね。お客さん入ってると視線すごいんだろうな〜〜。誰もいないっすけど、なんだか緊張してしまいますわ( ;∀;)

歌舞伎舞台ならではの「まわり舞台」

舞台に上がった時に注目したいのがこちらなんですが、見えますかね??

妙に丸い溝が見えるかと思いますが、これは直径六メートルの「まわり舞台」というもので、歌舞伎舞台に始まった舞台転換設備。舞台の演出を高めるものですね。

この舞台は、時代が昭和初期ということもあり電動とかそういうわけにはいかず、この下にある心棒によって、人力で回すんだそうです。大変やな。。

四国では愛媛県内子町の内子座、香川県琴平町の金丸座にも現存してます。

司会進行の方がいるやつね

舞台の脇を見てみると、舞台ではお馴染みのこれがありました。

こちらも舞台ではお馴染みのカーテン
ガムテープで表現ww

カーテンは人力で閉めるんですね。

館内が全体的に素晴らしく綺麗でレトロな雰囲気だけに、ここだけガムテープ使ってるところが妙にオモロイww

二階への階段も結構急です

一階の見所はそんな感じですかね!

ではでは、二階に上がってみることにしましょう!!

『男はつらいよ』のポスターがずらり!

二階からの景色も見栄えある

こちらが二階からの景色!

二階は演者との距離は離れてしまいますが、全体を見渡せてこっから鑑賞するのも全然ありですよね。お客さんが入ったら、熱気とか雰囲気が違うんでしょうね〜〜。

ちなみに、観客席の二階正面にある低料金の客席は、「大向(おおむこう)」というらしいです。常連や劇通が座ることが多く、「大向をうならせる」というと芝居上手なことにもなったとのこと。

二階の奥にも二段ほどの客席があるんですが、奥に進んでみると、、


『男はつらいよ』の歴代ポスターが展示されてました。寅さんファンにはたまらないんじゃないですかね。

『男はつらいよ』ってAmazonPrimeで何作か見たことあるんですが、なんか改めて見たくなってきます。ぶっちゃけ、なぜ寅さんがこれだけ人気で多くの人の心を魅了したのか、、その辺がよくわかってないんですよね、私。

それは日本人のみならず、あの北朝鮮の総書記だった金正日氏も、寅さんの大ファンだったというくらいですし。

当時と今の時代を見比べれば、今の時代に見るからこその気付きがあるかもしれん。とは言っても、ブログ書くのと取材行くのでスンゲェ大変で時間取れないんすよね、いつも。。

楽屋裏まで見れちゃうのだ

ということで、一階と二階をさらっと紹介したわけですが、この脇町劇場の凄いところはそれだけではなくてですね、なんと楽屋裏まで見れちゃうんですよ!

こういう場所ってそうそう見れる機会ないっすよね!

何かイベントがある時は、ここに演者さんらが荷物を置いたり台本を読んだりとか、準備する様子が垣間見えるんだと思います。

で、襖に書かれているのがやたらと気になるわけですが、林家三平さんのサイン?というかこれはどういったあれで書くものなんでしょうね??

假屋崎省吾さんの書き残し

こちらは假屋崎省吾さんの文字ですね。「花は心のビタミンです」とのことで、このかたよくテレビとかに出てますが本来は華道家ですよね。最近テレビでは見かけなくなった気がしますが。。

と思ってググってみたら、こんな記事がありました!

ヘぇ〜、脇町劇場オデオン座では東京五輪をイメージした巨大な作品を展示してたんですね。なるほど〜〜。

裏にも書いてましたわ

こうした劇場の控え室って、こうして襖に書き残すのってなんか文化があるんですかね?ここだけ??

めっちゃ縦長な鏡

という感じで襖の文字が気になるものの、物は少なく閑静な控室となってましたが、鏡はありました。

これは確かに欠かすことができないですよね。しかもどれもめっちゃ長いww

化粧とかもそうですし、鏡見ながら事前チェックしたりとかするんですかね〜〜。舞台とかの直前ってどんな雰囲気なんでしょうね。ピリピリしてるんかな??

あと、一気に生活感あふれる空間が現れましたが、こちらは給湯室。今までの空間がちょっと非日常な場所だっただけに、なんか誰かの自宅を写してるみたっすなww

湯飲みとかそういうやつっすね
演者さんたち用の玄関ですかね

ここも誰かの家みたいですが、裏口となっていて演者さんたちというか関係者が出入りする用の玄関でしょうね!

という感じで、脇町劇場オデオン座の見所は一通り紹介できたんじゃないでしょうか( ̄▽ ̄)

おわりに

ということで、こうした劇場の建物を記事にするのは初めでですし、多分内部を見学したのも初めてな気がしますが、すんごく見応えある建物でした!!

美馬市はあまり交通の便がいい場所ではなく、行くのだけでも結構大変だと思いますが、徳島にもこんな場所があるって思っていただけるだけでも幸いです。万一、近くを通った際には寄ってみてくださいね〜〜!

では、また次の記事でお会いしましょ〜〜

参考文献

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詳細・地図

住所 徳島県美馬市脇町大字猪尻字西分140-1
入館料 大人200円、小中学生100円
開館時間 09:00~17:00
休館日 毎週火曜日、年末年始(12月27日~1月1日)
駐車場 無料
電話番号 0883-52-3807
アクセス 京王線「上北沢駅」下車徒歩3分
リンク https://www.city.mima.lg.jp/kankou/kankouannai/miru/0001.html

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