広島の因島には、昭和13年創業でバスクリン全開のレトロ銭湯「寿湯」がある!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

こんちわっす!

今回の記事のテーマは、またまた銭湯になります。

知の冒険では、私が住んでるのが神奈川県ということもあって神奈川にある銭湯の記事が結構多めなわけですが、今回は何と広島県になります。しかも、本州ではなく瀬戸内海の因島(いんのしま)にある銭湯!

この因島に唯一現存する「寿湯」が今回のターゲットなんですね。ここは、88歳のお婆ちゃんが一人で切り盛りしているスーパーアットホームな銭湯であり、まさに昭和レトロな場所。

ではでは、そんな寿湯がどんな銭湯なのか、取材してきたので以下で紹介させていただきます~~(*´▽`*)

本記事のポイント

・寿湯は、因島に残る唯一の公衆浴場
・浴槽はバスクリンが投入されており、レトロな雰囲気に癒される
・88歳のお母さんが火t理で切り盛りするアットホームさが良い!

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レトロな街並みを撮っていたら・・

ということで、今回の舞台は広島県の因島という島なんですが、まずはここの場所から行きますか。

因島があるのは、瀬戸内海っす。本州と四国を行き来するしまなみ海道(西瀬戸自動車道)を通れば通過するであろうこの島。

今回は、2021年8月17日に発売された博物館の書籍『世にも奇妙な博物館』の取材で全国を回っていた際に寄ったという次第です。愛媛県での取材を終え、これから広島県→山口県→九州とまだ旅が続いていたさなかの訪問でした!

レトロな雰囲気を醸し出すスナックの通り

因島には、こうしたスナックがある細い路地が多く、ちょっと街並みを撮ろうと思って寄ってみたんですね。

本当は「本因坊秀策囲碁記念館」という囲碁の博物館があって、開館していればここにも寄りたかったんですが、残念ながら休館日だったこともあって寄ることが出来なかったんですよね。。

ここでちょっと黄昏れてました

因島は初めて上陸した島ということで、とりあえず商店街とか街並みを一通り散策しようと思いひたすら歩いていたわけです。

なかなかのインパクト

そんななか、こんな光景がふと飛び込んできました!

すんげぇ木材が積まれていて、最初は「ここはなんだ??」と思ったんですが、反対側に回ってみると、、、

銭湯っぽくないから何かと思ったww

普通の家にも見えますが、入り口にかかっている暖簾を見てようやくここが銭湯だと判明!

そうか、薪でお湯沸かしてたってわけか。しかし銭湯っぽい雰囲気は全く感じなかったので、全然分からんかった。。(;・∀・)

よく見るとシャッターの奥に人影があったので声をかけようと近寄ってみることに!

黙々と廃材を燃やし続ける

ちょっと声をかけてみると、お母さんが快く対応してくれました。

中には窯があって、積まれた廃材をひたすらこの窯のなかにぶち込んでいるようです。しかし銭湯のバックヤードって普段あまり見る機会はないですが、道路に面して丸見えというのは結構珍しい。

少しお母さんと雑談をしているさなか、蓋がされている釜にいつ廃材を投入するかが気になったので、その辺を聞いてみたりしました。

私:「廃材はどのくらいのタイミングで燃やしていくんですか?」

お婆ちゃん 「えっ、もうね入れるタイミングだわ!」

ということで、早速窯の蓋を開けるお母さん!

中は灼熱のごとく、炎が燃え盛っていました。

メッチャ燃えてます

「この窯はもう7~8年になるかな。ここで石焼き芋でもやったら、いい芋が出来るわ!まぁやったことはないけどな!」

そんなことをつぶやきながら廃材を突っ込んでいくお母さん。

知の冒険を始めていろんな銭湯を訪問してきたものの、こうした窯に薪を投入する光景はあんま見ることできないっすから、本当に貴重な機会に出会うことが出来ましたわ(*´▽`*)

とはいえ、ココを訪問する前は愛媛県八幡浜市にある大正湯という銭湯に行ってきたんですが、ここも薪で沸かす銭湯でして。

ご主人さんがめっちゃ親切で、バックヤードの様子を見せていただけたんです。んで、動画も撮ったのでぜひ見てみて下さいね!

↑あと、こちらはその記事になりますので、こっちもよければ<m(__)m>

昭和13年創業のレトロな世界

お母さんとバックヤードで話をしたあと、早速銭湯に入るべく本来の入り口へと向かうことに。

入り口にちょっとしたアーチがかかっているのが、何だかいいっすね(*´▽`*)

入り口に垂れ下がったデッカイ暖簾

では、中に入りますか!

お~~~扉を開けるとこんな世界が広がっていました!!

椅子が雑然としていて、もう好きに使ってくださいネ的な雰囲気が伝わってきます。この自由な感じ、こういう地方でしか味わえないっすよね。スーパー銭湯では絶対にない感じですよ。

しかも、お母さんはバックヤードで薪をくべているので館内は無人状態。セキュリティはゼロで、もはや信用で成り立ってる世界ですww

番台にお金を置いていざ風呂へ

お母さんがいないため、番台に入浴料を置いて風呂に入りますww

木造のロッカーが良い雰囲気

ロッカーは、木造で昔ながらの感じ。

お客さんが他に誰もいないにもかかわらず、所々に桶やお風呂セットが置かれていますが、まぁ常連さんでしょうね。もうロッカーも常連さんが好きに使ってる感じ。

この、ルールが存在しない感じ良いっすわ~~

これでうまく成り立たないとただの無法地帯となるわけですが、これで成り立ってるのがいいですよね。地方の治安の良さが窺えます。

ではでは、風呂場に突入しますか!!

バスクリン全開の激熱湯船に浸る

昭和な雰囲気満載のお風呂場

はい、そしてこちらが寿湯のお風呂場になります♨♨

雰囲気はもう昭和そのもの。壁には広告やペンキ絵などもなく、洗い場と湯船だけがあり本当にシンプル。

とはいえ、至る所にタイルが見られ古さというか哀愁を感じる。

洗い場には、シャワーは無くカランのみ。桶や椅子が無造作に置かれていて、桶はケロリンじゃないんですね。逆に珍しい!

なんか雰囲気的にも、公共の場ではあるんですがお母さんの対応もアットホームですし、他のお客さんと一緒になってもなんか気軽に会話できそうな、そんな感じですわ。

緑色はバスクリンによるもの

洗い場で体を洗い、早速浴槽にだいぶすることにしますか(*´▽`*)

湯船はエメラルドグリーン色に染まってますが、これはバスクリンです。先ほどの窯で沸かしたアツアツの湯舟を早速堪能することにしますか!

マジで至福のひとときでした

いや~~~~気持ちいっすわ!

最初はアツアツかと思ったんですが、銭湯にしては温度は若干低めでした。とはいえ、熱い風呂が苦手な私からしたらこのくらいの温度の方が長く入れて嬉しいっすけどね!!

お客さんが誰もいないし、お母さんからは「もう好きに撮りなさい!」って言っていただいたので足ピン写真まで撮りましたww

私がココを訪問したのは2020年12月16日。本の取材をすべく全国取材旅に出たのが10月15日なので、二か月も経っていたとき。ほぼ車中泊でずっと旅していたことから、もう疲れも溜まりまくってますからね。これでHP回復でございますよ(*´▽`*)

若干温度を上げるべく、お湯を追加

誰もいなく独泉状態だったわけですが、少し温度が低めだったのでお湯をドバドバと追加。他のお客さんがいる場合は声をかけてお湯や水を追加投入したりするんですが、誰もいないので好きにさせていただきましたww

しかしこういう雰囲気が好きっすわ!

この古くて時間が止まった感じ。スーパー銭湯では味わえない、何も考えずにボーっとしながら広い湯船に浸れる幸せ。普段、東京のコンクリートジャングルであくせくと仕事をしていたりすると、こういうガス抜きしないとマジで生きていけないっすわ(;・∀・)

九谷焼か何かの絵が描かれていた

あと、湯船の背後に小さく風景画が描かれていましたが、これは九谷焼のタイルなんすかね??

お母さんに聞こうと思ったんですが、忘れちゃいました。。

床にはヒビが入ってるようで、長年の経過のガタが少し来ているのでしょうか。。

亡き夫が死ぬ間際に残した遺言

風呂から上がると、バックヤードでの仕事がひと段落付いたのか、お母さんが戻て来てテレビを見ていました。

家でくつろいでるかの雰囲気がまたいいっすね!!

凄くフレンドリーなお母さん

お母さんが「あんた、ここ座りなさい!」といって、風呂上がりに一緒にテレビを見ながら、銭湯のあれこれを聞かせていただきました。

お母さんの年齢を聞くところから話が弾んだんですが、お母さんは今年で88歳になるという。

なので、生まれは1933(昭和8)年生ですかね。教科書で習った満州事変(1931年)の二年後に生まれたと考えると、なんか凄い!!

薪を沸かしたりとこの銭湯を一人で切り盛りしているわけですが、大きな病気もなく、今も元気に一人でこなしているというのにビックリ。都市ガスならまだしも、薪でお湯を沸かすとなると結構な重労働っすからね。

「頑張った方が体のためにもいいしね。あと、これ辞めたらさ、ボケるでしょ。 だから営業してるの。」

そうお母さんは言ってましたが、さらにこの銭湯を続ける理由があるみたいです。

1938(昭和13)年から営業しているということで、創業から80年以上が経過しているこの銭湯。一人になっても営業しているのは、亡き夫が「あんたが生きてる限り風呂は続けられるから、頑張って!」と、亡くなる前日にお母さんに告げたからだという。

昔は因島に六軒ほど銭湯があったみたいですが、今残ってるのはここ寿湯のみ。

そんな島唯一の銭湯である寿湯は、休みは日曜日のみ。それ以外の日は、よほどのことがない限り営業しているそうです。

お客さんは地元の漁師さんなど常連さんが多いですが、近場でいうと福山などから旅行者が来たり、私のように遠くからの旅人もたま~に訪れるとのこと!!

常連客ともなれば、風呂に入りに来るに限らず、常連の漁師さんはその日収穫した魚をくれたり、あとはお客さんの中に畑を持ってる人がいて、大根だとか水菜とかを持ってきてくれたりするんですって!

普段買い物に行きはするものの、いろんな方が食べ物をくれたりするため、それほど食費はかかっていないとのこと。

いいよな~こういう関係。私は川崎市の高津区という場所にあるアパートに住んでますが、隣やうえに住んでいる人の顔もわからないくらいな希薄さですからね。。地方は地方で人間関係の距離が近すぎるとか、どっちも一長一短かもしんないですが、ちょっと今の都会は希薄すぎる気もしたり。。

見慣れないタイプのレトロなレジ

そんな感じでお母さんといろんな話をしつつ、中をウロウロするとレトロなものがちらほら見られました。

こちらは番台にあるレジなんですが、なんか電卓が後付けでくっついたような見慣れないタイプでした。電卓の部分が今も現役で動くのかわかんなかったですけどね。

ってか、レジが空いたままww

こちらもレトロな雰囲気

後はこちらの冷蔵庫も気になりましたわ!

こちらは中に飲み物が入ってなかったですし、今は現役で稼働してないみたいです。捨てずに置いたまま今に至るって感じでしょうか。。

んで、現役時は瓶のコーラとかスプライトが入ってたんでしょうね。

瓶のふたを開けるやつっすね

というのも、これがついてたから!

この穴は、瓶の先端を突っ込んで蓋を開ける栓抜きっすよね。あんまり見たことないタイプだったので、今ではかなりレアなんじゃないでしょうか。

という感じですかね。

今回は島を歩いていてたまたま銭湯を発見したわけですが、たまにこうした予期しない偶然があるからこそ旅は楽しい。一人旅だと寂しいというのもあったりしますが、自分の好きなように予定変更できる柔軟性がありますよね(*´▽`*)

おわりに

いや~~本当に癒される銭湯でした♨

お母さんは88歳で私は33歳。お母さんからしたら孫くらいの年齢ですね。40分ほどいろいろお話させていただきましたが、本当にいい思い出になりました。

お母さんはお子さんが三人いるようで、継がれるかはまだわからないとのこと。

神奈川在住ということもあり、さらにはコロナもあるので次に因島に行けるのはいつになるやらという感じではありますが、島に行ったらまた入りに行きたいっすね。しかし銭湯は時が経つごとに次々と閉業しちまいますからね。。

でも、とにかく訪問してお母さんと話せてよかった!!

参考文献

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詳細・地図

住所 広島県尾道市因島土生町塩浜北区 塩浜東区1942番地1
営業時間 15:00~21:00
定休日 日曜日
駐車場 なし
電話番号 0845-22-2966
アクセス しまなみ海道の因島南ICから車で10分ほど

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