愛媛県の大正湯、60年間薪で沸かし続ける孤高な日常!

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うっす!!

今回は、前回の記事に引き続き、愛媛県八幡浜市にあるレトロな銭湯『大正湯』に関する記事になります。、愛媛県八幡浜市にあるレトロな銭湯『大正湯』に関する記事になります。

前回の記事では、銭湯と二階の宿泊施設について紹介しましたが、今回書きたいのは、銭湯の裏側です!

初めて銭湯の裏に行って、薪で湯を沸かす光景を見てきたので、その辺を取材していければと思います!!

本記事のポイント

・レトロな緑色の外観が特徴な銭湯
・薪でお湯を沸かす場合は、常に薪を窯に投入する
・2,500円と、大変リーズナブルな値段で泊まれる

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営業時間は薪を投入しまくり!!

レトロな外観の大正湯

ということで、改めてですが、前回に引き続き愛媛県八幡浜市にあるレトロな銭湯「大正湯」を今回も取り上げたいと思います。

この外観、本当癒されるよな~。目の保養になるわ!

大正湯の風呂場

んで、この銭湯に関しての大まかな紹介は前回の記事で紹介したわけで、今回取り上げたいのはバックヤードなんですね!

前回の記事でも書いたように、この銭湯は宿泊が可能で私もここに泊まりに来たわけですが、部屋に荷物を置いて銭湯の外観を撮影していた時、バックヤードにいたご主人さんがたまたま表に出てきて、バッタリと遭遇したわけです!

ご主人さん登場

「自分、今日はここの銭湯に泊まるんです〜!」ってご主人さんに告げ、さらには「こういうレトロな銭湯が好きでして!」と伝えると、ご主人さんは「本当、じゃあちょっと裏も見てみるかい?」といって、私をバックヤードへと案内してくれました( ̄▽ ̄)

これは思わぬラッキー!

今まで全国の銭湯に入っては来たものの、たぶん裏側に行くのは初なんじゃないかな~。

おお~~~~。凄い、これが銭湯の裏側か!

轟々と窯に火が灯り続けており、我々が利用する脱衣所や風呂場とは全く異なる雰囲気の世界。壁を挟んだだけの表と裏では、こんなにも違う世界なのかと思いましたよ。

写真とかでは見たことあるような気もしますが、実際に訪れてリアルに感じたといいましょうか。。

そしてご主人さんは早速窯に火をつけることに。この道60年、手慣れた手つきで点火し、薪を窯に投入していく。

ここに薪を投入し続ける

これが窯っすね。

中はファイヤー状態!

銭湯では、お湯を沸かす方法としては都市ガス、廃油、重油、薪の四つくらい私は知ってますが、都市ガスは結構金かかるんですってね。どこの銭湯か忘れましたが(確か横須賀だったっけな??)、「うちは都市ガスでやったら採算合わない」って聞いたことあるくらいですので。。

重油はも値が張るし、廃油は汚れがひどくなるとか各々いろんな問題があるようです。そして薪の場合だと、他に比べて安くすむものの、バックヤードで営業時間の間ひたすら薪を投入して火を焚き続けなくてはいけないわけです。

ちょっと動画でも撮らせていただきました。

動画の中でご主人さんもおっしゃっているように、夏は3分に一回、冬は5~6分と、薪を投入する感覚は季節などによってさまざま。まぁ結局これを決めるのは長年の勘みたいですよ。

杉山から伐採した薪

そして投入するこれらの薪は、杉の木を間伐したもの、いわゆる廃木材で、周辺の杉山から業者の方が伐採したものみたいです。他に使い道がないようで、これらの薪を引き取ってくれるのは、製材屋も喜ぶとのこと。

一石二鳥っすね〜。

水分がないためメッチャ軽い

ここに運ばれてくる時には、水分が吹っ飛ばされているため軽い。そして燃えやすい。

薪を運んでくる軽トラ

その薪は、日曜日を除く毎朝、製材屋からこの軽トラックに積んで運んでくるとのこと。これが、営業時間外にやっておかなければならないタスクみたいですよ!

管がいっぱいだ

そして沸かした湯を浴槽やシャワーへと運んでいくわけですけど、それ関連の配管がたっくさん。

この辺見ると、どこがどことつながっているのがもうわらんのですが、簡単にいえば薪で沸かしたお湯と水道水を混ぜて、シャワーや浴槽へ送られるようです。

「温度確認しましたか?」のタンクには温度そのままの水道水が流れてきて、沸かしたお湯(65℃くらい)と水を混ぜて、42℃くらいのお湯を湯船に流しているってこと、、だったはず(笑)

温度計は65℃を指している

このタンクでは、湯の温度を65℃にキープする必要があるみたいっすね!

窯のそばにあるデスク。さっきまでご主人さんは新聞を読んでたみたい。

孤高な日々を音楽で癒す

早稲田大学の旗があった

おやっ??

たまたま目に入ったんですが、これは早稲田大学の旗っすね。ご主人さん、私と同じ早稲田大学の出身とのこと。お〜これはこれは、大学の先輩ってことじゃないっすか!

そう思っていたら、ご主人さんが奥から大きなものを持って机の上に!

ドンッ!!!!

銭湯裏に、日本酒登場

何を持ってきたかと思ったら、日本酒でした!!

宴が始まったww

そして、ご主人さん、、

「もう車は運転しないですかね、よっしゃ、いきますか!!」ということで、日本酒を飲む宴が始まりました。ということで、お酒も入ったところで、さらにご主人さんの話は進む。。

ご主人さんがここの銭湯を継いだのは、1967(昭和42)年のとき。ということで、もう60年近くこの銭湯を維持しているんですね。

ご主人さんの仕事場はこの場所。普段は、薪を運んできて、ここで営業時間の間は薪を投入して湯を沸かし続ける。そのため、実に孤独な戦いでもあるそうです。

一人の時間が多いってどうなんだろな。。私はシステムエンジニアなのでオフィスで働いてるわけです。人と絡まなきゃいけないって気を使うことも多いですが、会話ができるってのも大事ではあるんですよね。一人で出来る仕事は、人間関係のめんどくさい部分もなく気楽にできるってのはあるものの、会話ができないのはそれはそれできついよな。。

たくさんのCDが並べられていた

そんな孤独な時間を紛らわす手段が、音楽とのこと。

棚には幾らかのCDも並べられていて、こうした音楽が孤独さを紛らわしてくれるそうです。「何か聴こうか!」という話になり、エルビスプレスリーの曲をかけてくれることに!

せっかくなのでCDを流してもらった

銭湯は自営業ということで、サラリーマンのように嫌な上司がいないというのは大変大きいとご主人。そうしたストレスにさらされないのは、会社勤めの方であれば羨ましい所ですよね。

あとは遠くの旅行は行けても年に一回。大正湯は月曜日が定休日。週に一日となると。それに有給休暇だってないし、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始だってあんまり関係ないわけです。

これは銭湯だけじゃなくて飲食店や旅館業の方もそうですよね。

とはいえ、ここの銭湯は16:00〜23:00。ここだけでなく、銭湯ってだいたい夕方辺りから夜までの営業ですけども、そうなると、地元の知り合いと夜飲みに行けないのがキツイともおっしゃってました。

「だからね、ここに来てもらって、ここで飲んだりするんですよ。」と、ご主人さん。そうか、今ここで飲んでいるのは珍しいことではなく日常だったんですね。

後々娘さんにも話を聞くと、ご主人さんはお酒が好きで、知り合いだけでなくお客さんともこうしてバックヤードで飲むことはたまにあるとのこと。

私もね、仕事をする上で人間関係でストレスを溜めることは今まで何度もあったので、そう考えるとこういう自営業はうらやましく思うものの、自営業も波があるし、飲食や宿泊業が新型コロナウイルスで直撃弾食らったみたいなことも起こりうるわけで。。

まぁな、サラリーマンだって早期退職があったりとか、会社に居続けてもそれなりの年齢になるといきなり砂漠に放り出されるみたいなこともあるから何とも言えんな・・。

おわりに

夜の大正湯

ご主人さんとは二時間くらい色々語ったと思います。

銭湯の話を最初はしていたものの、だんだん話がそれてご主人さんの早稲田大学時代の話とか、あとは何話したっけな?笑

でも、すごく話しやすいし、ご主人さんもああ言う場所で働いていると言うことで話し相手が欲しかったのかもしれない。いかにせよ、いろんな世界の人と話すのは楽しいっすね。

大正湯は愛媛県ということで、神奈川県住まいの私ではそうそう訪れる場所ではないというのがネックではありますが本当に素晴らしい銭湯でした。愛媛県、次いつ行けるか分かりませんが、八幡浜付近に行ったらまた宿泊しに行くと思います!

神奈川にも泊まれる銭湯あればな〜〜

参考文献

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詳細・地図

住所 愛媛県八幡浜市1132−13
入浴料 大人400円、中人160円、小人90円
営業時間 16:00〜23:00
休業日 月曜日
駐車場 無料
電話番号 0894-21-2033
アクセス 八幡浜駅から徒歩約10分
リンク https://www.facebook.com/taisyoyu/

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