熊本地震を乗り越えて!崩壊した阿蘇大橋近くに店を構える喫茶店「とちのき」物語!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
熊本地震から1年半が経過しました。熊本では、未だに地震との闘いは続いておりまだまだ先は長い状態です。今回の記事は、九州取材を行っていた際にたまたま見つけて訪問することになったお店の記事になります。
そこで聞いた震災の話など、少しでも発信できればと思いお店を訪問して記事にすることにしました。 熊本地震の影響は現地に行かなければなかなか実感できませんが、以下の記事でちょっとでも震災の事を知っていただければいいかなと思います!
本記事のポイント

・「とちのき」は、崩壊した阿蘇大橋のすぐ近くにあるお店
・震災の影響でお客さんは激減し、未だに回復には至っていない
・阿蘇大橋の復旧は2030年までかかるらしい・・・

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喫茶とちのきはどこにあるのか?

喫茶とちのきは、阿蘇の西側にしています。しかし、このお店の近くには熊本地震で崩壊した阿蘇大橋があることから、お店は大きなダメージを食らってしまったわけです。とちのきの目の前にあるのは国道325号線。片方は、震災により阿蘇大橋が崩壊してしまい通行止めになってしまいました。
▲「とちのき」の手前の交差点
一方、その反対側には手前の交差点に迂回路があるため、「この先は通れません」の案内板が立てられてしまっています。一応とちのきが営業している旨の案内板はあるものの、こんな状況なのでお店に来るお客さんはなかなかいないのだという。。

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とちのきに行ってみた!

「行ってみた」という項目にしていますが、今回はたまたまお店を見つけたという感じです。2017年10月に行った九州一ヶ月取材旅で熊本を訪れていたときの事、阿蘇大橋に関して何か調査できないかと思い、そっち方面に車を動かしていました。
そこで出会ったのがここの交差点。もうここから通行止めだと思っていたのですが、「とちのき 営業中」の看板を見て、こんなところでやっているお店があるのかと思い、とちのきを訪問してみようと思ったわけです。
時刻は17:30。食べログで速攻調べてみたら、とちのきの営業時間は18:00までだったので、急いで車を走らせることに( ゚Д゚)
こちらが、その「とちのき」。木造で建てられた風情を感じる喫茶店。穴場にある誰も知らない名所って感じかな??(*^▽^*)
ちょうどおなかも空いていたので、早速店内に入ることに。
店内は落ち着いた雰囲気の喫茶店。閉店間近ということもあり、お客さんは誰もいませんでした!!
一番奥の席が長めがいいということで、奥の席に通されました。いきなり地震の事を聞くのは図々しいかな、、とかいろいろ考えてしまいちょっと躊躇したり。でも、時間の問題もあり今しかお店に来れる機会がないので、店主のお母さんがメニューを持ってきた際やお会計の際にいろいろお話を伺うことにしました。
このお店は、平成元年にオープンしたということで30年近い歴史を持つお店。熊本地震は、2発の大きな揺れがありましたが、最初の揺れではこのお店は特に打撃を受けていなく、コップが1つ割れただけであり、阿蘇大橋も大丈夫だったそうです。しかし、問題は2発目。お店の中では、皿も割れるし棚も崩れるし。そして、阿蘇大橋は土砂崩れによって崩壊し、東海大の学生が1名亡くなりました。
震災後は、阿蘇大橋が通行止めになり手前の交差点にも「この先通行止め」の看板があることでお客さんは激減してしまったそうです。ただ、今現在は、昼間などは工事関係者などの方々が来てくれることと、長陽大橋ルートが復活したおかげで徐々にお客さんは増えてきたようです。
ただし、まだ震災前まではお客さんは回復していないようです。方面的には熊本市方面からのお客さんが多かったため、長陽大橋ルートが復活したのはかなり大きな一歩!!
窓からは、先月迂回路が完成した新しい橋が見えます。この橋は長陽大橋ルートで、このルートが1ヶ月ほど前に完成したことによって、先ほどの交差点から熊本方面に割と行きやすくなったというわけです。
お店のお母さんの話では、阿蘇大橋の復旧は2030年ということでまだ13年近くもかかるのだという。熊本城といい阿蘇大橋といい、まだまだ地震との戦いは続いていくのです。
震災後は、崩壊した阿蘇大橋の近くにあったということもあり、いくらかのメディアの取材も受けたようです。取材の影響でも、お客さんの数は増えたそうですよ!
お母さん的には「営業できているだけまだましな方ですよ!」とおっしゃっていました。詳細な店舗まではわかりませんが、現在も営業できていない店はたくさんあるそうです。
今回注文したのは、このお店のおすすめメニューであるビーフカレー。
ビーフは丁寧に焼かれていて、ステーキのような感覚。めちゃくちゃおいしかったです。ごちそうさまです(*^▽^*)

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阿蘇大橋を崩壊させた土砂崩れ

阿蘇大橋を崩壊した土砂崩れは、これでした。写真で伝わるかはわからないですが、とんでもない規模の崩壊具合です。どれほどの衝撃だったかは、想像もつかない、、
本来は、ここに橋が架かっていたようです。ものの見事に何もなくなっていますね。阿蘇大橋に関しては、もっといろいろ調べようとしたのですが、とちのきに取材出来たくらいでその他の方に取材とかはできませんでした。まだまだこの辺りには色々な物語があるとは思うんですけどね。。

熊本地震との闘いは続く!!

九州一ヶ月取材の時には、数日かけて熊本地震の被害状況を取材しました。今回の喫茶とちのきだけでなく、多くの場所で熊本地震の影響を受けています。簡単にですが、以下で紹介します。

修復に30年かかる熊本城

正直ここまで被害が大きいと思っていなかったです。周囲の城壁はひたすら崩壊しており、復興には30年もの年月がかかるとのこと。
しかし、大きな揺れが夜だったことが本当に不幸中の幸いでした。もし昼間だったら、瓦礫にのまれて何名かは亡くなっていたと思います。これからは、一つ一つの石を同じように組み立て直すのです。
熊本城に関しては、別記事にて詳細を書きたいと思っています〜。

復旧を待つ南阿蘇鉄道

日本一長い駅名である南阿蘇水の生まれる里白水高原駅。この駅は、今現在南阿蘇鉄道が運休中のため、駅は稼働していない状態。
しかし、駅前にあるお店の店主さんは、この駅の清掃や線路の草むしりを日々続けているのです。そんな店主を取材した記事は以下になります。また、店主に会いに行かなきゃな!

甚大な被害を受けた益城町

熊本県の中でかなり被害が大きかったのは、益城町(まちきちょう)でした。今現在はだいぶ復旧はしてきたようですが、河川工事が行われている他、仮設住宅で暮らしていく方もまだたくさんいらっしゃいます。
道路に関してはだいぶ復旧しているみたいですが、河川はまだまだのようです。崩壊している様子など、まだまだ爪痕は残されています。
こちらは、益城町にある木山神宮。震災の影響をもろに受けた神社です。
近くを通ってたまたま見た光景ですが、本当に唖然でした。鳥居は崩壊して道の横に横たわっているだけ。地震のすさまじさを思い知らされましたよ。。
▲内部が潰れてしまった神社の本殿
そして極め付けがこの本殿。最初は何が起こっているのかよくわかりませんでしたが、5秒くらいしてそのすさまじさがわかりました。完全にペシャンコになっていたんです。。
この本殿は、これから取り壊し作業が始まるそうですが、こんな光景を生では初めて見ました。

おわりに

熊本県にいると、地震が昨日のことのように思えてきます。色々な方々に取材をして、その状況を聞くといつ何が起きてもおかしくないと思えるし、自然の驚異を思い知らされますな。。。
しかし、九州取材を終えて神奈川県に戻るとそれが別世界の事のように思えてしまうのは、一体なぜなんでしょうかね。。震災の現状を発信するものの、自分の影響力の無さに絶望するだけでなく、同じ日本で起こっている現状がこっちにくると一切話題に出てこないことが大変切なく思えてくる。
熊本の現状が少しでも良くなることを、祈っております。

参考文献

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詳細・地図

住所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽4375−9
営業時間 11:00~18:00
定休日 年中無休
駐車場 無料
電話番号 0967-67-2266
アクセス 立野駅から2,441m
リンク https://tabelog.com/kumamoto/A4302/A430202/43003609/
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