和歌山ソープランドの今を調査した!
今回のソープランドの記事を書くにあたって、お店周辺で色々聞き込みをしたりして情報を集めてみました。

2018年12月時点で現存しているソープランドは8店舗ほど。ただし、系列店もあるということなので運営会社でいうともっと少ない数にはなるとは思います。細かいことまでは調査していませんが。。

ただ、わかっている範囲だと写真の左側に見える「ドMなバニーちゃん」は、関西エリアで展開しているドMグループのお店であり、その隣の隣に見える「Biginners」というお店は、神戸市のソープ街である福原にお店を構えるビギナーズの支店。

ここのソープ街で働く女性は、和歌山市内に住む女性もいれば大阪から働きに来る女性も多いという。
あ、あとは出稼ぎですかね。地方のソープ街では、まとまったお金が必要な都心に住む女性達が出稼ぎにやってくるケースが多いです。私は全国の歓楽街でその辺の話を聞いていますが、大分県の別府や茨城県の水戸など、地方のお店では「出稼ぎ」という言葉をすんごくよく聞くんですな!
風俗で働く女性は、スカウトの男性とつながっていることが多く、その男性に言えば出稼ぎ先を紹介してくれたりするのです。
地方では、「一日××万円保障」という形で保証を付けてくれて、それで一か月間丸々働くと結構な金になるわけです。ホストに金を突っ込んだり、カードの支払いに追われる女性たちは、現金日払いで速攻で現ナマが手に入るこの風俗というお店に駆け込んでくるというのはもう風俗業界の常識。
彼女らは特定の期間でまとまったお金を稼ぐため、開店から閉店まで、つまり朝から晩まで長時間働くことが多いとのこと。そのため。ソープランドのHPを見て、勤務時間がやたら長い女性は出稼ぎの可能性が高いのだとか。

出稼ぎ関係でちょっと余談な話をすると、地方の出稼ぎではそんなシステムが出来上がっているため、都心でも女性達が地方に流出しないように保証制度を設ける店が出てきていたりします。
こちらは横浜のファッションヘルスですが、ヘルスに限らずデリヘルでも「 一日××万円保障」といううたい文句が増えているのはそんな理由があったりするんだとか。風俗業界は女性ありきなので確保するのが結構な負担という声もよく聞きます。。

続いて、先ほど「大阪から働きに来る女性も多い」と書きましたが、それは和歌山市が大阪に近い場所にあるということ。
関西のソープ街の位置を見てみると、大阪・京都の周辺には、三方向にソープ街が存在していますね。もともと、大阪にもソープランド(トルコ風呂)はあったのですが、大阪万博の開催により一掃。
ということで、飛田や松島などの新地はあるものの大阪にはソープランドはないため、大阪や京都などにいるソープランドに行きたい男性陣は、滋賀県の雄琴ソープ街、兵庫県神戸市にある福原ソープ街、そして南にある和歌山ソープ街へと散らばって行くわけです。
先ほどは「和歌山のソープで働く女性は大阪から働きに来る」と書きましたが、お客さんも同様で大阪からやってくる方も多いという。大阪市の南部であればそこまで距離も遠くないですからね。
ってか、県庁所在地である和歌山市があまりにも大阪に近すぎるため、和歌山は大阪のベッドタウンと化してしまい、和歌山に住んでいても大阪に働きに出てしまうということが和歌山のネックだったりするという声を聞いたりします。。
和歌山市には、昔は国鉄時代は機関区があったり、企業でいうと新日鐵住金があったりするため、トルコ風呂の時代はその辺の方々がこぞって来店していたんでしょうな~~。

ちなみに、和歌山にソープランドがあるのはこのエリアのみ。かつては、有名観光地である白浜温泉にもあったんですが、白浜温泉はソープランドどころかデリヘルすらありません。

温泉街には色物要素がセットになるケースが多いですが、白浜温泉は白浜警察が超本気を出したことで一掃されてしまいました(笑)
でも、ソープランドだった建物はいまだに残っていたりしますけどね!白浜温泉に関する記事も以前に書いたので、よかったら見てみてくださいね(*’▽’)
今現在のソープ街を探索!
そんな背景がある、和歌山県のソープ街を訪問することに。今回は記事にするにあたって、2018年の年末に実施した関西取材の際に訪問しました!ではでは、実際にそのあたりを散策した記録を紹介していきたいと思います。
未だに残る「トルコ」の看板

ここに来た時にまず押さえておきたかったのはこれです。お〜今(2018年12月27日現在)でも「トルコ」の看板が残っているのは珍しいですね。トルコの表記が剥奪されてソープ街に変貌したのは1984年ということで、今から30年以上も前のこと。
トルコ人留学生が母国の名前をこのような店に使うのはということで訴えたことで発生した出来事なんですね。

和歌山県とトルコというと、1890年に起きたエルトゥールル号の海難事件が有名。詳しくは以下の記事に記載していますが、トルコに帰還するはずの船が和歌山県最南端の串本町で難破した際に、串本の住民がトルコ人乗船員たちを救出したという出来事。

そして、この後にはその恩返しということでイラク戦争の際に、トルコ人が自国のチャーター機を使って日本人をイラクから脱出させたという出来事まで起こったのです。そんな背景があったためか、串本町や白浜温泉などではトルコ人の方がトルコアイスや雑貨のお店を開いたりしているのを見かけたりします。
あと最近は色々な場所でケバブの店を見かけたりしますね。ただ、このケバブ店が増えた理由はエルトゥールル号とはそんなに関係ないとは思いますが。。

と、あんまり話し続けるとどんどん逸(そ)れていってしまうので話しを戻しましょう。こちらは「徳川 トルコ」というお店の看板。「トルコ」の文字に関してはネオンが外されて跡だけが残っている感じでしょうか。。
ちなみにこのお店、バブル期の頃(1980年代)までの住宅地図をあさってもお店があることが確認できなかったので、かなり前の60年代か70年代までに存在したお店なんじゃないかと思っています!しかし、徳川って名前渋すぎやがな・・。

こちらにもトルコの文字が見えますね!このエンペラーというお店は今現在もソープランドとして同じ名前で営業を続けられているそうです。1984年にトルコ風呂からソープランドに変更になった時は、店名を変える店も多々あったそうです。
店名でいうと、北海道には斬新な方法で改名したお店もあったんですね。私は行ったことないですが、そのお店の名は「帯広コルト」!!そう、「トルコ」を「コルト」と順番を入れ替えただけという斬新な方法だったのです( ;∀;)
しかも、帯広だけでなく旭川にもこのお店はあったようですよ!

ちなみにですが、地方ではソープランドのことを「湯房」と表記しているエリアもあります。こちらは福島県小名浜のソープ街にあるお店の看板。小名浜には割と湯房と書かれたお店が多かったですが、地方だとお店の名前もカタカナではなく漢字表記が多いです。
ま、洋風化せずに古いままの雰囲気が残ってるんですかね。
違法カジノの建物跡を発見!

こちらは、商店街の中にあったとあるカフェ。ここはもう今現在は営業していないカフェであり、10年ほど前に閉店したとのこと。何の変哲もないカフェであれば記事に乗せる必要はないわけですが、このお店はそうではないのですね。。

ほれほれ。よくみるとこんなものが。ただのカフェなはずなのに風俗営業の許可を取っており「暴力団関係者お断り」の札まで。さらには「18歳未満立ち入り禁止」の札もあり、一体このお店は何なのかというわけですね。
で、この近くにあるお店の店主に聞いたところ、このお店は営業していたときは奥でカジノをやっていたようです。つまり、違法カジノってことですかね。。まだこのお店が営業していたときは、このお店の近くに暴力団の事務所もあったそうです。
ちなみに、私の知り合いで 昔違法カジノの客引きをしていた方がいるのですが、話を聞くと最近はインターネットカジノが増えてきていると聞きます。いわゆる、ディーラーがいる形式ではなく全部パソコンに向かいながら賭け事をするだけって感じです。違法カジノ業界も、IT化が進んでるんですな( ;∀;)

ちなみに、喫茶店の名前は「パラダイス」。

暴力団事務所は無くなったようですが、「暴力追放」「風俗環境浄化」などの文字が今もよく見えます。今は大人しくなったものの、ソープランドがある界隈では暴力団が大きな力を持っていたんですかね。
ソープ店はそれなりに繁盛しているらしい

夜に訪問してみると、昼に比べて人通りは多く確かに繁盛しているようにも見えました。先ほども書いたように、和歌山県は店舗型性風俗店は条例により新規出店が認められていないため、もう今出ている店舗より増えることはありません。
肝心のソープ街はこちらです。今現在は8店ほどのソープ店があるそうです。県内には店舗型の性風俗店はここのソープランドしかないようで、受付所営業、いわゆるホテヘルは市内にほんの数店だけあるほど。
昼間はボーイさんもそんなにお店の外に出ているわけではなく、人通りも結構少ない感じ。

ただ、店頭にいたボーイさんに少し話を伺いましたが、ここのソープ街はそれなりに繁盛しているとのこと。
最近は店舗型のお店は、デリヘルやホテヘルにお客が奪われるという中、若い女性が新しくソープランドに働きに来る事は少なく、こちらもホテヘルやデリヘルに流れているという声を色々な場所で聞いていますが、ここはどうなのでしょうね??

しかし建物をよく見ると結構キテますな。。「トルコ」のネオンが残っていることからも、建物自体はどれも1960~70年頃のものなんでしょうか。この辺の現役のお店は、外から見ると綺麗には見えますが、あくまで外っ面や 内装を綺麗に見せているだけで、何とか今のままで持たせているようです。
そのため、建物にはエレベーターはなく、上の階に行くためには階段を上らなくてはいけないというネックな問題も。

こちらの「青い部屋」はすでに閉店していました。風俗店は閉業をしても廃業届を出さないケースがあると聞きます。多分廃業届を出してしまうと、リニューアルオープンとして別名義でお店を開店することができないからとかなんですかね?
その辺の法律関係はあんまり詳しくないですけど。。ただ、いかんせんこういう光景を見ると、ソープランドはいずれ消えゆく運命にあるというだけあってちょっと切ない。。