【続編】かつて安浦銘酒屋街として栄えた一大売春街の記憶を辿ってみた!!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)
今回は、横須賀にあった銘酒屋街である安浦に関する記事の続編です。横須賀には柏木田、皆ヶ作、安浦の3箇所に売春街があったのですが、そのうちの一つになります。
前回の安浦に関する記事では、安浦銘酒屋街がどのような背景を経て誕生したかを書きましたが、今回は現地を訪問した際に発掘した内容を中心に書きたいと思います。
↓↓前編の記事はこちらになりますm(_ _)m
遺構の調査に関しては、すでに先人の方が調査済みということなので、それ以外の内容を現地取材等で入手しましたので以下で紹介していきまっす!!
本記事のポイント

・安浦には2010年頃までちょんの間が残っていたらしい。。
・安浦には、この地を埋め立てた際の殉職者を供養する碑があり、今でも毎年慰霊祭が行われている
・安浦銘酒屋街だった場所は、新しい住宅地へと変化している

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4度の改名を経た最寄りの県立大学駅へ!

▲かつては京急安浦駅だった「県立大学駅」
安浦銘酒屋街跡の最寄駅は、京浜急行の県立大学駅になります。ただ、ここは以前は「京急安浦駅」という駅名だったのですが、2004年に県立大学駅に改名しました。ただこの駅、もともと京急安浦駅だったわけではなく、開業した1930年の時は「横須賀公郷駅」だったんですね。
県立大学駅の駅名の変遷

1930年04月01日:横須賀公郷駅として開業
1963年11月01日:京浜安浦駅に改称
1987年06月01日:京急安浦駅に改称
2004年02月01日:県立大学駅に改称
京急安浦駅→県立大学駅と改名したのは、やはり売春街というイメージがあったからなのではないかと。今現在では、安浦の住民やあとは学校があるのか高校生の子たちが駅を利用していました。
駅を出ると一本の道が横切っているのですが、この道は「浦賀道」と言われる道で、かつてペリーが来航したことでも知られる浦賀へ行くための主要な道だったんですね。とまぁそれは余談なわけで、駅を降りていざ安浦探訪へと歩みを進めていきます!!

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売春街に牛乳を届けていた牛乳店の話

▲安浦の話を聞かせてくれたラーメン屋さん
安浦へと訪れたのは良いものの、現地の方から話を聞くことをノルマにしていたので昔から営業していそうなお店を捜索していた私。すると、安浦の周辺に上の写真の昔からやってそうなラーメン屋さんがあり、このお店に入ってみることにしました。
店内にはお客さんがいなそうだし、時刻は16:00ということでこの時間だとまだお客さんは他に入ってこないだろうと思いまして( ;∀;)

昔ながらの中華そばを食べながら安浦の話を!

こちらのラーメン屋さんの店主であるお父さんは、もともとサラリーマンをしていたそうです。東京の方でサラリーマンをしていたものの、10年前からこのお店の店主になったとのこと。ただ、このお店はお母さんの代から営んでいるラーメン屋さんで、お店自体の歴史は40年になるという。
今回私が食べたラーメンは昔ながらの醤油ラーメン。懐かしい味であり、最近のラーメン屋さんでは食べることができない味です。ラーメンを食べながらこの辺の歴史を聞くと、お父さんはとても喋り好きなようでめちゃくちゃ色々な事を教えてくれました~(*’▽’)

牛乳を運びに安浦カフェー街へ!!

▲安浦銘酒屋街跡の通り
お父さんのお店はお母さんの代から40年ラーメン屋を続けていますが、実はその前は牛乳屋さんだったとのこと。安浦の町周辺に牛乳を運んでいたそうですが、この安浦のカフェー街にも牛乳を運んでいたとのこと。一応今までは「安浦銘酒屋街」と書きましたが、お父さんが牛乳を運んでいたのは売春防止法施行後なのでカフェー街と書いておきます。
お父さんは中学生の時に、ここで朝に牛乳を運んでいたそうですが、そうするとお金が落っこちていたり、夏場なんかはケツを出して寝っ転がっている女性が外から見えたりしていたとのこと( ;∀;)
夜になるとピンク色のネオンがギンギンに光っており、今とは全く違った街並みだったそうです。今ではそのようなお店は全て壊滅し、建物も建て替わっていて面影は数カ所だけ残るという感じですが、たまに当時の安浦の話をお客さんとすることがあるそうです。
お父さん:「そうそう、一昨日もこんな話をしたよ。でもね、今はもうそんなものはここにはないよ。今は米が浜とかあの辺に飲み屋があるけどね、横須賀も人が減ってきていて良い話は出てこないよ。。」
お父さん:「あと、この近くに小泉さんの家があるでしょ。進次郎さんとは、仲良くしてもらってるよ。前だって一緒にバーベキューやったしさ!!」
という感じでお父さんは衆議院議員で元総理である小泉純一郎の息子さんである小泉進次郎さんとは顔なじみの仲だという。彼の自宅にまつわる話とか、なんかここに書いたらまずそうな小泉家のプライベートに関する話まで聞いたのでその辺は伏せますが(⌒-⌒; )

神奈川県警が本気を出して売春を一掃!

横須賀には今現在店舗型の性風俗店はありません。確かバブルの頃辺りまではトルコ風呂が柏木田遊郭跡や横須賀中央駅付近にありましたけども。。
ただ、それ以外に安浦では2010年頃までちょんの間形式のお店が残っていたそうです。日本全国規模でいうと、昔は遊郭という公に認められた公娼による売春が行われていた場所があり、その場所や非公認で売春で行われていた場所が戦後に赤線・青線地帯と言われるエリアになり、1958年に売春防止法が完全施行されたことによって売春は一応なくなったと言われています。
▲安浦銘酒屋街跡に残るカフェー建築
しかし、とはいえ全国には500箇所以上そのような街があったと言われており、私娼街まで含めるとかなりの数になるわけで、全ての場所が礼儀正しく売春を辞めるわけはなく、いろいろな場所でモグリで売春が行われていました。
安浦もそのうちの一か所だったようで、2010年頃までちょんの間形式のお店が営業していたとのこと。これ、そこまで詳しい話はわかりませんが、ラーメン屋のお父さんによると、どうやら横須賀警察署が取り締まったのではなく神奈川県警察本部が本気を出して一掃したとのこと。
ん〜なんでこの時期に神奈川県警察本部が一掃したのかは不明ですけどね。まぁそんな感じで88軒もの銘酒屋があった一大売春街だった安浦には、今現在売春はなくなり住宅地に変貌しています!!
お父さんには、その他に横須賀市が抱えている問題や今後の横須賀市の展望など、一時間近くにわたり色々な話をしてくれて、本当に話し好きな店主さんだったようでお店に入って大正解!!また、この辺に来た時にお店による旨を伝えてラーメン屋を後にして、銘酒屋街跡へと向かっていくことにしました!

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公園の隅に建てられた「殉職者供養塔」

▲1925年に建てられた安浦埋め立て工事の殉職者供養塔
まず訪れたのが、こちらの供養塔です!
安浦銘酒屋街のそばには、上の写真の供養塔が建てられています。この供養塔は何かというと、安浦の地を埋め立てた際の犠牲者を供養するための碑なのです。この碑は、1925年に建てられたんだそうですよ。もう、100年近くも前の歴史なんですね!
安浦のエリアを埋め立てたのは1922年の事。その時には、埋め立て工事の際に17名の方が犠牲になりました。そのため、供養塔の裏には殉職者である17名の方々の名前が刻まれているのです。
そして、この殉職者たちに関する慰霊祭は今現在でも毎年9月23日に行われているのです。安浦には一丁目から三丁目と三つあり、毎年三つの丁がローテーションで取り仕切って、横須賀市長などを招いて慰霊祭が行われています。
埋め立て工事が終わってから実に100年近くもの年月が経っていますが、それでも地元の方々が先人たちの歴史を忘れぬようにと慰霊祭を続けているのではないかと思います。
そして、碑をさらにアップしてみると・・
▲「安田保全社」の文字が彫られている
「安田保全社」の文字も記載されています。前編の記事でこの安浦の埋め立てに関しては背景を書きましたが、この安浦という場所は地元の有志である永嶋庄兵衛、石渡担豊などが埋め立て出願を県知事に提出したことによって埋め立てが始まりました。
ただ、工事は下請け業者と揉めたりで資金難になってしまい五回にわたって工事が中断されてしまいました。そこで手を差し伸べてくれたのが安田保全社(安田財閥)だったのです。そんな経緯があり、安浦の地名の「安」は安田保全社から取って付けられています。

かつての名残を求めて銘酒屋街跡を散策

最後に、安浦を少しばかり徘徊した様子を書こうと思います。歩いた感想としては、ポツポツとそれらしき遺構は残っているものの、どんどん新しい家が建てられて閑静な住宅地へと変貌しているようです。
しかしですよ、横須賀って人口減少が問題になっており、空き家も問題になっている場所。どんどん新しい家が建っているようですが、入居者は現れるものなんですかね〜。この辺は前の市長の時に横須賀市に何も進展がなくて、今の上地雄輔のお父さんに期待をしているとラーメン屋さんのお父さんに聞きましたが、果たして。。

安浦にかろうじて残る銘酒屋街の名残り

▲元々はお寿司屋さんだった「初音」
こちらは初音という居酒屋。前は寿司屋さんだったようで、お通しに美味しいお寿司が出てくるんですって。たぶん安浦銘酒屋街の跡地で唯一営業している居酒屋だと思うのですが、ここは銘酒屋の時代の名残というよりかは、その跡地に新しくできたお寿司屋さんという感じなんだそうです。
このお店は地元の方に結構支持されている居酒屋のようで、ラーメン屋のお父さんいわくいつも人で満杯なんですって!
遊郭とかの色街には、銭湯、お寿司屋さん、うなぎ屋さん、床屋さんがわりかし多い認識で、ここにも日の出湯という銭湯があります。今現在もこちらは営業をしている現役の銭湯のようです。
▲昔からあった食堂の「七五三食堂」
あと気になるのは、こちらの七五三食堂。読みは「しちごさん食堂」ではなく「ひさご食堂」と読むそうです。七五三って「ひさご」って読みがあるのか知りませんが、読めねえっすわ。。
まだ建物も残っていて、営業してたら話を聞きたいと思っていたんですが、植木鉢のバリケードが置かれていることからも、もう営業はしていないようです。残念。。
こちらは「良美軒」というお店の建物。斜めのドア掛けもついているとても昭和レトロ感満載のこちらの建物。ただし、このお店は銘酒屋だったわけではなく理容店でした。
入り口のガラスには店名が書かれています。これ、見て面白いのが「良」の文字はガラスを擦られている事により文字が浮かび上がっており、「美軒」の文字は周囲のガラスが擦られていることによって文字が浮かび上がっています。
この様に、昔の建物は様々な部分に工夫や遊び心が詰まっているのが面白いわけで、その一部が垣間見れただけでもちょっと嬉しかったり!!
お、ドヤ街とかでよく見るデフレ自販機やwww
なんか「激安な自販機がある=ドヤ街的な街」とはちょっと言い過ぎかもしれないですが、そのような街と警戒してしまうクセがついている私。でも、ここは住宅街ですしそのような要素は特に見当たらないようです。
ちなみにですが、この先には小泉元総理のお家があります。もうネットでもだいぶ書かれているのでそんくらいは書いても大丈夫かなと。。今現在も、常に横須賀県警の警察官が見張りをしています。
ただね、一度埼玉の方から進次郎さんの大ファンがお家の中に侵入してしまい、進次郎さんが起きたらソファーに見知らぬ女性がいたなんてことがかつてあったそうで。。政治家の方も大変ですな〜。

家の合間を縫う、未舗装の怪しい道路

▲家と家の間にある未舗装の道路
あとは、なんか面白い光景だったのがこんな感じの道路。普通にコンクリートで整備された横の道とは異なり、家と家の間の通りはこんな感じできちんと舗装されていない道に、このように「止まれ」と一時停止のラインが書かれているのがおもしろい。
家と家の間はこんな感じで細い通りになっていますが、ちゃんと向かいの通りに抜けられるようになっています。
こんな感じで細い通りにもかかわらず、先にはちゃんとここを通る方用に標識まで用意されているんですね。。バイク用かな??
あとはこんな感じの古い街灯が建ってあるのがとっても気になる。。
ポールがとても古い割に、灯りはLEDになっているようです。横須賀市の街灯は全てLEDにしているのだという。かつて街灯が電球だった頃は、町内会の方が見回りをして電球が切れていないかを確認していたという。
切れていた場合には、市から調達してもらい自分たちで電球の取り替えをしていたという歴史があったという。今では、全て横須賀市が管理しているため、町内会の仕事ではなくなったんですって!

安浦は新しい住宅地に生まれ変わる!?

銘酒屋だった街は生まれ変わろうとしているようです。銘酒屋街だった跡地や周辺を少しうろついてみましたが、この辺には新しいお家がたくさん建っており、家族連れなど人通りも多くこの辺りが売春街だったとはみじんも感じない場所に生まれ変わっていました。
この写真を撮ったすぐ近くの場所には保育園もあって、「カエルの歌」を歌う子供たちの声も聞こえたりね!!上の写真の巨大マンションは、銘酒屋街だった場所から少しだけ海よりの場所に建っている物でありますが、えらいデカイ物を建てましたね(*’▽’)
ってか、人口減少が続くと言われている横須賀にこんな巨大な建物建てて入居率はどのくらいなんでしょうか??
ここは銘酒屋跡だった場所。綺麗な大きな一戸建てが建てられており、完成したてって感じですかね!
こちらはオートロック付きのアパート??ですかね。こんな感じで、安浦には新しい住居がバンバン建っているようなので、近いうちに今残っている数軒の名残も消えてごく普通の住宅街に生まれ変わるんだと思います。

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おわりに

その他にも、横須賀の遊郭や銘酒屋に関しては資料も多く残っているため調べると色々な情報は出てくるのですが、まぁ安浦に関してはこんな感じですかね。安浦は2000年頃まで売春が続いていたということで、銘酒屋の頃の記憶は無くてもモグリで行われていたころのことを覚えている方は探せばいくらかはいらっしゃるんじゃないですかね。
なので、たまに近くに行った際にはそのような方を探してみようとは思いますが、一応安浦の記事はこのくらいにしようと思います。
ただ、その他の横須賀の色街である柏木田遊郭跡と皆ヶ作銘酒屋街に関しては記事を作成中であるので、しばしお待ちいただければと思いますm(__)m

参考文献

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詳細・地図

アクセス県立大学駅から徒歩3分程度

住所 神奈川県横須賀市安浦町3丁目
アクセス 県立大学駅から徒歩5分ちょい
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