創価学会を破門した経緯を持つ日蓮正宗総本山「大石寺」はどんなお寺か?

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御影堂で出会った高校生の話

大石寺をふらついている際に、御影堂の中で一人の僧侶を見つけました。このお堂について聞いてみようと思い声をかけたのですが、なんとその彼はまさかの高校生。ここで絶賛修業中の若き高校生だったのです。
色々説明を受けているうちに、向こうももっと説明したいということで御影堂の中だけでなく日蓮正宗についてや、修行中の生活など色々な事を話してくれました。ということで、そんな貴重な話の内容を以下で紹介していきます!

御影堂の内部に迫る!

大石寺
御影堂の中は、外の世界より寒いっす。冬は氷点下になるという。この柵の手前では、お経を唱えている信徒がいました。この御影堂は2013年に修復工事を行っており、建物の内部はかなり綺麗でした。
大石寺
▲厳かな雰囲気の御影堂の内部
彼に案内され、特別に御影堂の中を案内してもらいました。すげぇ。。この奥には、日蓮大聖人の御影像が安置されています。さすがに写真は撮りませんでしたが、実際に奥の扉を開けて中を見せていただくことができました。
大石寺
この椅子は、法主しか座ることが許されない椅子。しかし、修行しているのは中学生や高校生たちというふざけたい真っ盛りの年頃。そんなこともあり、目を盗んでこの椅子に座るものがいるとかいなかったりとか。。。

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鐘突きに同行

大石寺
大石寺や日蓮正宗に関する話を色々と聞いているうちにあっという間に時間が経過していきました。そんな中、時間が12:00に迫ってくると高校生の彼が「12:00になったら鐘を突かなければいけないんですよ!」といって、御影堂のすぐ近くにある上の写真に写っている鐘へと歩みを進めました。
大石寺
鐘をつくのを外で見ていようと思ったら、「中に入ってみますか??」と言って特別に鐘の中へと案内してくれました。中は真っ暗であり、上の鐘へはこのようなハシゴを登っていく。わりと急な階段でした。。
大石寺
間近で見ると、さすがに鐘はでかい。この鐘の音はここから結構離れた場所まで響くのだという。そんな鐘の音を1mの近さで聞くと、体まで振動するほどの凄まじい衝撃でした。
大石寺
▲長時間にわたり取材に応じてくれた高校生
こちらが、今回色々話してくれた少年です。鐘は、12:00になると突く。突くのは1回だけではなく、30秒ごとに1回突いていき、3分後(12:03)には最後に2回つく。つまり、計7回鐘を突くのです。時間は正確にしなくてはならず、上の写真のように1回突く度にデジタル時計で秒数を確認しながらついていました。

大石寺での生活について

大石寺
彼は、高校1年生の男子。小学校で得度を終えて、中学校1年生から高校3年までの6年間の間この大石寺で修行しているのだという。しかも、家から通っているのではなくこのお寺の中の寮で生活をしているのです。では、実家にはいつ帰っているのかというと、何と修行中の6年間は家に帰れないという。。。マジか。。
では学校生活はどうしているのか?彼は高校生のためもちろん高校に通っています。高校への足は、このお寺からバスが出ているんだと言っていました。お寺からバスに乗り学校へ行き、帰りは部活をせずまたバスに乗ってこのお寺へと帰ってくるのです。学校では、普通に勉強はしているものの、部活は禁止!帰って寺院の中で修行するのが鉄則なのです!
大石寺
▲奥には、修行僧たちが暮らす寮が
つまり、修行の6年間はこの寺院と学校の中を行ったり来たりする生活のみという、普通の生活をしている人には考えられない生活を送っているのです。ちなみに彼らの修行僧は、上の写真の「大坊」といわれる寮に住んでいます。
土日だって外で遊ぶことは許されず、寺院の中で修行をするのです。しかし、唯一学校と寺院の中以外の生活ができるのが修学旅行なんだそうです。最近では沖縄に修学旅行に行ったそうだがやはり開放感はたまらないとこのと!でも、毎日早起きしてお経を唱えていたためそれをしない生活をすると逆に不安になったという。。。
では、学校生活はどんな感じなのか?聞いたところ、お寺で修行しているとはいっても周囲の友達はその辺りは理解をしてくれていると彼は言っていました。友達と学校終わりに遊ぶことができないし、みんなと違う生活をしているということではあるものの、周りの人は優しく接してくれているし、彼自身もそれを引け目には感じていない様でした。
そして、一番衝撃的だったのは彼は携帯電話を持っていないだけでなく、寮にはテレビも無いため外部の情報はほとんど入ってこないということ。。学校では友達がLINEやFacebookをやっているものの、自分はその会話に入れないということもあるだろうに。。テレビもずっと見ていないため、いわゆる芸能人も知っている人はほとんどいないようでした。
今まで色々旅をしてきて人生色々だとは実感していたものの、ここまで我々の生活とは異なった生活を知ったのは初めてでした。

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日蓮正宗の僧侶の人生とは

中学1年から高校3年までの6年間の修業を終えると、その後どのような生活を送るのか?その後は、日蓮正宗にかかわりのある大学に進み、布教活動を行うんだそうです。また、大学時代は布教活動だけでなくお偉いさんの運転をするため運転免許を取得するようです。
そして大学で修行した後、再度もう一回大石寺に来て集大成の修行をした後、ようやく住職となるよう。ただし、その住職となるお寺は全て今の総本山の法主が決めます。他の宗派だと、親が住職であるお寺をその息子が継ぐということがありますが、日蓮正宗はそうではないのです。日蓮正宗のお寺は日本全国にあるようですが、基本は地方のお寺に就くことがほとんど。神奈川や東京のような首都圏のお寺に就ける人はエリートのみなんだそうです。
地方のお寺に行くと、周囲には何もないため彼もできれば首都圏のお寺がいいとは言っていたものの、地方のどこかに飛ばされるということはもうほぼわかっているようでした。

日蓮正宗の事情を聞いた!

大石寺
創価学会を破門したお寺ではあるものの、学会員が来ることに関して大石寺は拒んではいない様子。学会員の中には、「なぜ破門される必要があるのか??」と未だ納得いかない方にそう説明を求められることもあるようです。そういうこともあり、ちゃんと説明できるよう勉強の毎日なのだという。でも、わからないことはわからないように言えと言われているんですって。
いろいろ話してくれたため、突っ込んだ事も話してくれました。恋愛事情がそれにあたります。こんだけ寺で修業しているわけなので、恋愛となるとやはりそう簡単にはいかない。将来の伴侶はどのようにして得るのかというと、大抵は修行先のお寺の住職の娘など、そういうところで出会う事が多いという。
2016年現在、ここで修行している学生は6学年全部で70人程度。先輩と後輩の関係はちゃんとしているよう。話した彼には2つ上のお兄さんがいるようですが、兄よりも同級生の方が仲がいいという。
大石寺
▲外国人の僧侶も積極的に募集している
得度の募集も行っています。高校生の彼が、「あっ、もう募集始めてるんだ!」と言っていたことから、1年を通じて応募しているわけではないようです。応募方法には、「少年得度者」と「一般得度者」の2パターンがあります。
一般の募集は広く行っており、外国人の方(インドネシア)もよく来るようです。そんでもって外国人の僧侶も誕生してきているとのこと。というのも、外国の方は3ヶ国語とか話せる人がいると、採用させることが多いという。多国語を話せると、布教活動に有利だからとのこと。
会社員をしていると、自分の方が年下でもその会社での経験が長いから敬語を使うかタメ語を使うかは人それぞれでありますよね!大石寺でも、このように一般得度者を18〜57歳まで募集しているため、高校生の彼からすると、大石寺に入りたての年上の人が入ってくることが多々あるという。
そんな状況の時、年下だけど経験が長いということで偉そうにタメ口で話す人が多いですが、彼はそういうのが嫌だと言っていました。自分の方が経験が長くても年齢が上であれば絶対敬語を使用すると彼は話していました。

日蓮正宗を学ぶ!

大石寺
先ほどの大日蓮出版の本屋を訪れた際に、創価学会のパンフレットと一緒に日蓮正宗の本を2冊買ってみました。一番左の11月号の奴は何で入っているのか正直覚えてないのですが、買ったときに店員さんが入れたパンフレットか何かだったかな?
この記事を書いている段階では一番右の「正信会問題の沿革」の本を半分読んだだけなのですが、ちゃんと全部読んで学びます!仏教は奥が深いですからね。。

おわりに

今回は、大石寺を訪れて創価学会とどんな確執があったのかということをメインに学ぼうとしたのですが、思わぬ高校生との出会いが結局印象に残った大石寺訪問となりました。
高校生との出会いはとても大切な財産になりました。知の冒険をしていて本当に良かったと思う思い出の一つは、現地の方たちとの予期せぬ出会いがあること。1時間以上にも渡って色々話してくれた彼は非常に嬉しそうでした。自分も、社会人になった今は高校生と話す機会はまず無いため、非常に新鮮な気になりましたよ( ´ ▽ ` )ノ
普段はこんなにお寺や自身の生活について誰かに話す機会がなかったから色々話してくれたのだと感じています。会話の中でふと彼が言ったのは、「お寺に来る方に色々説明するんですけど、みんなそんな興味なさそうに聞くんですよ。なので、こうやっていろいろ聞いてくれる人がいて本当にうれしいです。」
大石寺
彼とはこの裏門で別れました。というのも、ここから先はお寺の外になるため彼は進めないから。彼はこれからまた修業があるのだという。今回出会った少年は、今後どこかのお寺で住職として過ごしていくのだろう。。また、彼と出会うことはあるのだろうか。。

参考文献

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詳細・地図

住所 静岡県富士宮市上条2057
駐車場 無料
電話番号 0544-58-0810
アクセス JR身延線富士宮駅から富士急静岡バス上条行きで35分
リンク http://www.nichirenshoshu.or.jp/page/jpn/index_j.html
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