今回は、知の冒険では超久々の広島県に関する記事になります。何の記事かというと、元遊廓風旅館である「一楽旅館」に関する記事なんですね。
もう日本全国を見ても、元遊廓・赤線にあった建物自体も少なくなってきて、さらにその建物を使った旅館も数えるほどに。。
そんな中、広島県広島市には赤線時代から続く「一楽旅館」が今でも営業しているんですね。そこで宿泊をして、女将さんから赤線時代から現在までの歴史を色々と取材させていただいたので、その辺を以下で紹介していきたいと思います!
見出し
アットホームな格安旅館!
こちらがその一楽旅館。お〜、もう外観からしてテンションがあがりますな〜。窓の形がなんともいえない雰囲気を醸し出しております。
中に入り、女将さんが登場してチェックインを済ませることに。現在はおかみさんとそのお兄さんが交代で旅館を管理しているそうです。小規模な旅館でもあり、おかみさんがすごくフレンドリーに対応してくれて、超アットホームな感じでしたよ( ´ ▽ ` )ノ
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館内を案内していただいた!
チェックインを済ませ、細かい話は夜に聞くことにしてまずは女将さんに旅館の内部を案内していただきました。
遊廓好きにはたまらない造り!
中は昔の遊郭や料亭にあるような廊下の真ん中に中庭や池がある造りになっていて、ファーストインパクトは絶大!
さらにはひょうたん型に・・
扇子の形をした意匠のある造りが目に飛び込んでくるわけです!
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日の明かりで窓の形がくっきり見えてますが、風情ありますな〜。
池には鯉が15匹程度が泳いでいました。
「あっ、そういえば今日は餌をあげてなかった!」と、女将さんが池に餌を投入。これとばかりに餌にガッツク鯉たち。
ちなみにこの池は、女将さんの父が好きだったから造ったようなのですが、お母さんは「何でこんな場所に池を造ったの?」とブチ切れたとか(笑)
赤線時代のままの部屋も健在!
今も一部の部屋は赤線時代のまま。こちらの丸窓付きの部屋もそうで、他のお客さんが宿泊する部屋でしたが、まだお客さんが到着していないということで見せていただけました。広さは四畳半ってところでしょうか。
さらには一階には各部屋に風呂が付いていて(二階も一部屋だけ付いている)、現在は使われていないもののそのままの状態で残っています。タイルが何とも言えない雰囲気。
トイレもついていたんですね。
二階に唯一残っている風呂場。タイルやもそうですし、浴槽の石ころが埋め込まれたデザインは昭和レトロ好きのアンテナを刺激するものがありますね。
本当はリフォームしたい・・
現在お客さんに宿泊して頂いてるのは、上の階の足音などが響くという理由などから基本的に二階。造りが古いため本当はリフォームをしたいそうなのですが、そうすると宿泊料金を上げざるを得ないということで現状はする予定はないそうです。
元遊郭旅館に泊まると、設備は昔ながらということもありトイレや洗面台は共用であるケースがほとんどですが、一楽旅館も例に漏れず。しかし、洗面台やトイレ、さらには浴槽に関してもこの辺は現代用にリフォームされているので、まぁ私的には不便に感じる点は特になかったですね〜。
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部屋はこんなこんな感じだよ!
今回私が宿泊したのは「ばらの間」という部屋。昔の旅館にありそうな名前ですな!
そして各部屋には扉が二つ付いてます。内側の扉はいわゆる普通の扉ですが、外側の扉は遮断という意図はなく見た目を重視したという意味で付けられた扉なんですかね?
こちらは別の部屋(確か松の間だったような・・)の外扉ですが、こんな感じで松が彫られるなどかなり凝った作りになっているものもありましたぜ!
部屋の中はこんな感じっす!レトロな雰囲気ではありますが、中はいたって普通の旅館と変わんない感じですかね。
寝床はベッドのような形になっていますが、下は畳になっているのでマットレスを敷いている形です。ん〜部屋に関してはそこまで目立った作りもあるわけではないのでこんな感じですかね〜。
で、ここからが今回の記事の肝です。続いては、一楽旅館の歴史について女将さんから二時間近くにわたって取材させていただいた内容を!