こんちわっす!
今回も、またまた神奈川県にあるレトロな銭湯の紹介となります!
横浜は令和の時代になっても、まだレトロな雰囲気を残す銭湯はたくさん残っていてですね、さらに今回紹介する間門湯は、1945年5月29日の横浜大空襲をも奇跡的に乗り越えた戦前の建物の銭湯なんですよね。
もうそれだけで、「そんな建物の銭湯に行ってみたい!」って思っちゃうんですけども、皆さんはどうでしょうかね?笑
まぁとりあえず、建物も風呂も素晴らしかったので、その辺を以下で紹介していきますね〜〜
今回紹介する間門湯があるのは、横浜市の本牧という場所。本牧というと、なんと行っても鉄道が通ってない関係で、なかなか行きづらい場所。本当は横浜市営地下鉄が通るはずだったんですけどね、地元の商店街が猛反対して結局関内駅から急カーブして西側へとルート変更することになったという歴史もあったりするこの場所。

戦後はアメリカ兵も多く住んでいたことから、「その時代に本牧で商売をしていた人たちは英語がわりと話せる」って話もあったり、ゴールデンカップと言うバンド演奏が行われるダイニングバーがあるなど独特の雰囲気が残る場所となっております!

そんな横浜市中区の本牧にポツンと佇んでいるのが、こちらの間門湯。
上の地図を見てもわかるように、この辺は鉄道が通ってないのでちょっとアクセス面では不便なんですよね。ということで、ちょっとアクセス的にはハードルが高い銭湯となっております!
なので、私は車で伺いました。
写真には写ってないですけども、入り口の目の前にはコインパーキングがあって、間門湯に入ると一時間無料になります。ありがたいネ。
そしてこの建物、届け出を出しているのは1939(昭和14)年のようですが、言い伝えによると昭和10年前後には建てられていたそうです。

とはいうものの、 終戦間近の横浜大空襲により、横浜の中心部は廃塵と化してしまいます。
横浜の建物は、関東大震災や横浜大空襲で多くの建物がぶっ壊れてしまったんですが、間門湯の建物は関東大震災後に建てられ、さらにはこの横浜大空襲を奇跡的に乗り越えたんだそうです。
間門湯の周辺も焼け野原になったものの、マジでたまたま間門湯の建物と隣の建物だけが奇跡的に残ったそうです。そのため、間門湯はその後は配給所としての機能も果たしたんですって!

そんな戦前の建物ということもあって、館内はとてもレトロな世界が広がっていて、古いもの好きにはたまらない空間となっております!
番台でお金を払い、風呂に入った後にご主人さんに銭湯を巡っている旨を話すと、ちょうどお客さんがいなかったことで写真撮影も快く了解してくれました<m(__)m>

柱や梁も太くて立派な素材に見えますが、この建物は建築当時から大きな改修をしていないため、素材自体はほぼ当時のままみたいっす!

天井を支えている梁は、繋ぎ合わされていないことから端から端まで一本の木で作られており、板材も色合いが同じことから全て一本の木を用いて作られているようです。
90年近くもの間、この建物を支え続けているわけですね!


番台も創業時のまま。そんで、ちょっとおもしろい点があるんですけども、よ~くみると何かで削れて白くなっている部分があるのがお判りでしょうかね?

ちょっと写真からだとわかりづらいですが、赤丸で示した場所ネ!
これ、戦前からお金をやり取りしたために、硬貨で削れたからなんですって。なるほどね~~、創業から80年以上も建ってるわけですし、まさに長きにわたる歴史が残したものっすね!

体重計を見てみると、「本牧湯」って書いてるのがわかりますかね!
近くにあった本牧湯が閉業する際にいただいたものなんですって。今はデジタルですもんね。針で指す奴は、乗っかった後に針が振動して細かい単位がわかりにくいというのが味っすね(笑)


そして浴場内部はこんな感じっす!
広さは少し狭めに感じるくらいで、奥の壁にはペンキ絵が描かれています。平成26年に描かれていたようで、今から9年くらい前になりますかね。どこの風景化は架かれていませんでしたが、西伊豆の堂ヶ島だとかその辺でしょうか。

浴場を別角度から!
富士山は女湯に描かれてますね。多くの銭湯の場合、富士山はペンキ絵を塗りなおす際に、男湯と女湯で交互に書くことが多いです。たま~に、どっちにも富士山が描かれているケースも目にしますけども。
次塗りなおす際には、男湯に富士山が描かれることになるんですかね!

浴槽は真っ二つに分かれていますが、仕切りの下はつながっているため、どっちも同じ湯っす!
壁にはヨーロッパの景色をイメージしたものかわかりませんが、モザイクタイル絵が素晴らしい(*´▽`*)

お湯はバスクリン効果なのかわかりませんが緑色を呈しており、そしてここは薪で沸かしているんですよ!
ツウの人の中には、沸かしているのが「都市ガス」「薪」「アブラ」でお湯が違うのがわかるみたいなんですよ。んで、横浜市の中で薪で沸かしているのは少なく、ここと子安にある井川湯がどっちも薪で沸かしているからと、この二か所をやたらと訪問する方がいるんですって!
薪は都市ガスに比べると金銭的には少なく済むものの、ずっと火を気にかけないといけないので手間が半端ないんですよね。
一長一短という所でしょうか。。

そして間門湯で一番印象的だと思ったのが、この浴槽に描かれた波模様のモザイクタイル。もしかしたら見逃しているかもしれないですが、今までいろんな銭湯を巡ってきたものの、この浴槽にこうして描かれているのは二か所しか見たことないんですよね!!
もう一つは、同じ横浜市の藤棚にある中之湯っす。

横浜市藤棚の住宅街にある「中之湯」は、1952年に開業したこちらもレトロな雰囲気の銭湯。
浴槽を見てもわかるように、波模様が描かれていますよね!
同じ大工さんが作ったんでしょうか??

そして男湯と女湯の仕切りにもこうして湖の絵が描かれておりましてですね、、

その枠にもタイルが見られます。

あと、脱衣所にもこうしてタイルが見られるんですよね。浴槽もそうですが、間門湯はタイルがたくさんあって、もうタイル美術館って感じですわ(*´▽`*)

そして間門湯は、こうして風呂上がりにゆったり座れて、ちょっとしたお菓子も用意されているような、くつろげる用のスペースがあります。
ご主人さんは横浜ベイスターズファンなのか、お客さんと一緒にべイスターズの試合を見てあーだこーだ言ってましたww
何か昔のいろんな常連さんとわいわいする感じが良い雰囲気ですよ!!

そして風呂上りはコーヒー牛乳をいただきました。
他の記事でも書いてるように、私は銭湯に行くとお金を落とすことや会話を始めるきっかけにするためなどの理由で必ず飲み物を購入するようにしています。
お金を落とすって言っても、本当にわずかな額ではありますけどね。。
おわりに
以上になります!
今まで、神奈川県の銭湯でいうと、横浜市のいなり湯、仲の湯、安善湯、井川湯、横須賀の亀の湯、日の出浴場、小田原の中嶋湯などなど、結構いろんなレトロな銭湯を紹介してはきましたが、こうした銭湯はまだまだあるんですよね!

とはいえ、去年は横浜市の戸部にあった松島館が閉業してしまいましたし、毎年のようにどこかの銭湯が姿を消していることからも、とにかく営業しているうちに訪問しておこうと、記録に残すために奮闘している毎日であります!
まだまだ、銭湯記事はこれからも続きますよ!
ではでは~~
参考文献
詳細・地図
住所 | 神奈川県横浜市中区本牧間門32−8 |
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営業時間 | 16:00~21:00 |
定休日 | 土曜日 |
駐車場 | 2台(1時間無料) |
電話番号 | 045-621-0381 |
アクセス | 根岸駅・石川町駅から 横浜市営バスで →「東福院前」下車 徒歩1分 |
リンク | https://makado-yu.sakura.ne.jp/wp/ |