消毒風呂、収容所、監房…長島愛生園にてハンセン病を学ぶ!

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見所は歴史館だけではないぞ!!

長島愛生園歴史館の館内を一通り見まわった後、はい、じゃあ帰りますか~というのはまだ早い!

愛生園歴史館HPより
引用元:http://www.aisei-rekishikan.jp/training.php

というのも、この長島愛生園では歴史館の見学はあくまで見学施設の一つであり、「歴史館を見学して知識を得ていただく→歴史回廊見学で、園内にある意向などを見てより実感していただく→語り部のお話を聞いてより理解を深めていただく」という三本柱がセットになっているのだ!

とはいっても、全部やると一日を費やすので時間の関係でそうはいかない人もいるでしょうけども。。

そんで、私は語り部のお話は参加できません電したが、回廊見学は施設の方に案内していただくことが出来たので、このページではちょっとその内容を紹介しますね!

全身消毒風呂がある収容所

1930(昭和5)年建設の収容所

園内にある施設の中で、まず紹介したいのがこちらの収容所(昭和27年からは回春寮と呼ばれた)。1930(昭和5)年に建てられたんですが、この建物は当時のまま。築90年っすね。

何をする場所かというと、愛生園が持ち込み禁止にしていた現金、米、懐中電灯、カメラなどの物品を没収させられ、その他の所持品は衣服と共にホルマリン漬けにして消毒されました。

前のページで、園内でしか使えない貨幣である園内通用票を紹介しましたが、ここで没収されたお金は同等の額の園内通用票に交換して渡されていました。

では、中に入ってみることにしましょう!

当時のままということで、中は廃墟みたいになっていますが、だからこそ凄くリアル。ここで何名もの方がここで療養生活を送るために送り込まれたわけだ。

ベッドが置かれた当時のままの部屋

館内にあるメインの部屋がこちら。

ここでは、体の検診、病歴、その他の入所手続きが済むまでの一週間ほどを過ごしたとのこと。入所者の島での生活はまずここら始まったってことです!

今は一つしかベッドが置かれていませんが、当時はずらっと並べられていたんだろな~。

消毒風呂だった浴槽

そしてここもかなりインパクト絶大なんですが、これはクレゾールの入った消毒風呂であり、入所者の方はここで全身を消毒しました。

当時のまま残されているということで、本当にリアルやわ!!

桟橋や患者たちに恐れられた監房も・・

ハンセン病患者の方は、船からこの収容桟橋を通って島に入ってきた

こちらは、1939(昭和14)年に完成した収容桟橋。

今では橋が架けられているため、車で長島を訪問することはできますが、当時は橋が無かったため船で島に来ていたわけです。そのため、桟橋が必要だったわけです。桟橋が出来るまでは、入所者の多くはこの辺の浜辺から上陸していたようですが、桟橋が出来た後はここを使って上陸していたようです。

とはいえ、ここから上陸したていたのは入所者の方のみであり、職員等が利用する桟橋はまた別に用意されていました。その辺の隔離は徹底されていたようです。

今も残されている監房の西壁

こちら、階段の上に古びた壁が残されているのだが、これは園内に設けられた監房の壁。

入所者の中で風紀を乱したり、逃走または逃走しようとしたもの、秩序を害した者などはこの監房に収監されていたとのことだ。収監された場合は、一日二食に食事が制限され、治療も一切行われることはなかった。

1939(昭和14)年まで精神病者も収監しており、1953(昭和28)年に監房が廃止されるまでは、入所者にとって威圧的な建物だったそうです。。

以上ですかね、今回の訪問でそれなりに見所を見ることは出来ましたが、語り部の方の話を聞いたり、証言ビデオもあまり見ることが出来なかったので、次訪問することがあればそちらに触れられればと思っています。

おわりに

愛生園の眼下に広がる海原

しかし、ハンセン病って名前は聞いていたものの、その中身に関してはマジで何も知らなかった私。ここに来て本当に勉強になったし、今はハンセン病が完治してはいるものの、事情があってずっと施設内似ると考えると、本当にいろんな人生があるなとも思った。

偏見や差別って本当に無くならないですよね。。

ハンセン病に関して学べる場所は、ここ長島愛生園だけでなく、群馬県の草津にある重監房資料館や、東京の多摩にある国立ハンセン病資料館などもあるから、この辺も近いうちに訪問したいと考えています。

長島愛生園、なかなかアクセス的にも行きやすい場所ではないですが、ハンセン病に関して学べるなど本当に勉強になるので、気になった方はぜひ行ってみて下さいね!

参考文献

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詳細・地図

住所 岡山県瀬戸内市邑久町虫明
入館料 無料
開館時間 09:30~16:00
休館日 月曜・金曜 夏期休館日8月10日~8月20日 年末年始12月28日~1月5日
駐車場 無料
電話番号 0869-25-0321
アクセス 岡山ブルーラインの虫明ICより車で約10分
リンク http://www.aisei-rekishikan.jp/index.php

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