小田原の元連れ込み旅館「Tipy records inn」が最高の宿だった!

↑更新・取材裏情報はTwitterにて(^ ^)

ういっす!

いつもいろんな知られざる場所に行っている私ですが、今回の記事は小田原にあるゲストハウスに関する話になります。

知の冒険でゲストハウスを扱うのは初ですかね。なんせ、いつもは宿泊する宿というと老舗旅館ばかりですからね!!

いったい、何でゲストハウスに行くことになったのかというと、それはSNSで本当にたまたまゲストハウスを運営する方と出会ったことがきっかけだったんですね!

そんなSNSで知り合ったコアゼさんが運営する小田原のゲストハウス『Tipy records inn』を訪問し、小田原のいろんな知り合いのお店などを連れて行っていただいたり、実はTipy records innの建物が元連れ込み旅館だったりとすんごく得るものが多い宿泊日和となったわけですわ!

ということで、その辺の話を以下で紹介していきますね~!

本記事のポイント

・Tipy records innは世界中のレコードが集まるゲストハウス
・別館は元連れ込み旅館だった建物をリノベーションしている
・初めての訪問だったがコアゼさんと色々話しまくった(*´▽`*)

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Twitterがキッカケに!

今回の舞台は小田原になりまっす!

今まで、遊廓・赤線関連で元遊廓だった初音新地や元赤線の抹香町(新開地・新玉新地)、あとは花街だった宮小路、銭湯の中島湯に元料亭の柏又(かしまた)や清風楼などなど、結構たくさんの場所を記事にしてきた小田原!

レトロなみやこ旅館

神奈川県の中でも老舗だったりレトロな建物がたくさん残っている街でもあり、知の冒険としてはネタがありまくりの小田原なんですが、2020年の3月のこと、小田原駅前にレトロな駅前旅館である『みやこ旅館』という旅館に宿泊しましてですね、そのことをTwitterに載っけたんですわ!

↑これこれ、ツイートを永遠と遡(さかのぼ)っていったら残ってましたよ。このツイートを何気なく投稿してから数日後、とある反応が返ってきました!

こうしてコアゼさんが反応してくれたことが出会うキッカケだったんですね。みやこ旅館の超近くで『Tipy records inn』というゲストハウスを運営しており、さらには建物の一つが元連れ込み旅館ということで、「ここは訪れてみたい!」と、訪問を決めたわけです!

とはいっても、このころから新型コロナウイルスが騒がれるようになり、さらには緊急事態宣言も発せられてなかなか訪問できない日々が続いてしまったというね。。

そんな悶々とする日々が続く中、緊急事態宣言が明けた6月27日にようやく訪問の機会を作って小田原へと向かうことになりました(*´▽`*)

事務所の入り口

Tipy records innは小田原駅から歩いて5分ちょいの場所。

ココが入り口ということで、早速お伺いしてみることにしましょ~~。

娘さんに撮ってもらった

そして出迎えてくれたのが、オーナーのコアゼユウスケさん。Twitterからも何となくにじみ出ていましたが、とても親しみやすい方でした(*´▽`*)

こちらの写真はコアゼさんの娘さんに撮っていただいたもの。ちなみに普段あんまり顔出しをしない私ですが、私は左にいる人で、右の方がコアゼさんです!

まだ15:00ということで結構早めのチェックインとなりましたが、さっそく私が泊まる部屋など館内を案内してくれることに!

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世界中のレコードが集まる!

宿泊するのはこちらの建物

先ほどの事務所の奥に案内していただいたのですが、こちらが宿泊施設となっている建物。

中に入ってみると、、、

館内はこんな感じ

お~~館内はこんな感じとなっていました。ここはゲストハウスなんですが、皆さんはゲストハウスに泊まったことはありますかね??

私はですね、、、人生で二回目っす!

「ゲストハウスって何?」と言われると、私もうまく答えられないんですが、簡単に言えば「バックパッカーなどのお客が泊まる安価な宿泊施設」って感じであってますかね??

Wikipediaには以下のように書いてましたけどね。

ゲストハウス(guesthouse, guest house)とは、
1. 訪問者のための宿泊施設、母屋とは別に用意された建物。

2. 国賓などを迎え入れる設備は迎賓館(The Guesthouse)と呼ばれる。
安価な簡易宿泊施設。簡易宿所B&Bの類。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲストハウス

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多くのゲストハウスはトイレ・バスが共同で、さらには食器類や調理道具なども使えるということで料理も出来ちゃったりするんですね。普段はWi-Fi設備もない昔ながらの宿に泊まることが多い私にとって、なかなか斬新な光景ですわ!

ゲストハウスっていつからかすご〜く増えた気がします。私の地元である鎌倉にも、ずっと空き家だった建物がいつの間にかゲストハウスになっていましたし、地方へ取材しに行った時も、いろんな場所で古民家をリノベーションしたゲストハウスって本当に目にするようになりましたからね!

そしてゲストハウスには”街おこし”が付き物だったりしていて、ゲストハウスを通じて街の人と連携してイベントしたりという動きもちらほら見かけたりしています。

以前、熱海の記事で『熱海の奇跡』の本を紹介しましたが、この本の著者も熱海のゲストハウス「マルヤ」を運営する市来(いちき)さんという方。

この本は、バブルを過ぎた頃から過疎化した熱海をどうにかして蘇らせようとする奮闘記が記載されているんですが、ゲストハウスを通じて多くの方に街のことを好きになってもらおうというのはこの本やコアゼさんだけでなく多くのゲストハウス運営者が思っていることなんじゃないかな。

街おこし、私が知っている限りでは熱海や大分県の昭和町、あとは名古屋の円頓寺商店街とかが成功例としてありますが、これは簡単な話じゃないですからね。

でもでも、こういう活動は私も今後行っていきたいんですよね〜と実は秘かに思っていたりね( `ー´)ノ

そんなことを思いながら、今回宿泊する部屋へと案内していただきました!

私が宿泊した部屋

今回私が宿泊したのはこちらの部屋。すんごくきれいに維持管理されていて、とても快適に過ごさせていただきました(*´▽`*)

そんなTipy records innですが、ここはただのゲストハウスではなくとてもユニークな点があるんですよね!

世界中のレコードが集まる

それがこちらのレコード!!

宿に入って左を向くと、こんな光景が広がってくるわけですが、このゲストハウスは名前に”records”とついているように、世界中のレコードが集まるんですって!

レコードを集めるゲストハウスにしようと思ったのは、地元のタワーレコードが閉店したことがきっかけだったようです。コアゼさんはバンドマンでもあって音楽には深い関心があるんですって!

“世界中”というキーワードが出てきたように、お客さんはコロナ前までは外国人客の割合が大きく、世界中から訪れるお客さんがBooking.comなどのサイトからここのことを知って宿泊してくれるとのこと。

そんな特徴的なゲストハウスを営むコアゼさんですが、もともとは高校を卒業した後はおしぼり屋での配送の仕事を行っており、その後はバスの運転手を経て現在のゲストハウス運営を行っているとのこと。

そのような宿の背景について話を聞かせていただいたきつつチェックインなどを済ませたわけですが、今日の宿泊客は私だけ。まだ15:00過ぎということもあり、コアゼさんの知り合いのお店などいろんな場所を紹介してくれることとなりました!!

神!!

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別館は元連れ込み旅館

元連れ込み旅館の別館

まず案内していただいたのは、Tipy records innの別館になる建物。コアゼさんが運営しているゲストハウスは、事務所一棟と宿泊施設三棟があるそうなんですが、こちらはその中の一棟。

この建物が元々連れ込み旅館だったんですって!

ということで、ちょっくら館内を見せていただけることになりました!

元連れ込み旅館の館内

館内はこんな感じ!

コアゼさんがゲストハウスとしてこの建物を借りる前は住宅だったそうなのですが、その住宅の前が連れ込み旅館だったそうです。現在は二階建てになっていますが、二階は増築したそうで元々の連れ込み旅館時代は平屋だったそうです。

とはいえ、築年数は不明で連れ込み旅館だった当時の屋号だったりエピソードなども残されておらず謎は多い。。

ん~少しでも何か情報を掘り下げればと思いますがこりゃなかなか難しいっすね~。。

1959年の小田原市明細地図

そこで、「ココはいつまで連れ込み旅館だったのか?」という謎でもわかればと、いつものように昔の住宅地図に頼るものの、小田原に残されている一番古い住宅地図は1959(昭和34)年なんですよね~。

地図を見てみたものの、この時点では建物は民家になっているようで、住んでいた方の名字が記載されているのみ。となると、売春防止法が施行されてこの辺は歓楽街の歴史に幕を下ろしたのかもしれない。

元々キッチンは無かった

この建物にはキッチン(写真の奥)がついていますが、コアゼさんが聞いた話では、元々はなかったそうなんですね。連れ込み旅館だった当時は必要がなかったってことっすかね。

その後、民家になった時にはもちろんキッチンがないと困るため写真奥の場所に付けたみたいです。旅館から民家になったことでそうした改修が所々加わっている様なのですが、何か謎解きみたいでオモシロイ!

そして旅館時代は上の写真に写っている広間は二つに区切られて二部屋として使われていたとのこと。仕切りが薄く、互いの部屋の音とか気にならんのかな~と思ってしまいますが。

二つの玄関

あと気になるのが二つの玄関。

現在の入り口は奥の扉なのですが、元々は手前に写っている扉だったみたいなんですよね。旅館だった当時は真ん中だったものの、民家になった時から奥が入り口になったってこと??

とかとか、建物をよ~く見てみると気になる場所がいくつかあるんですな~!

こちらは小さめの部屋

あと一階にはその他にもう一つ部屋がありまして、それがこちら。3~4畳くらいの広さといったところでちょっと狭めっすかね。当時はここも部屋として利用されていたんかな~。

丸窓が残っていた

そしてこの部屋には丸窓が残されてました。

改修もされていて連れ込み旅館っぽい造りは少ないものの、ここにこんな意匠が残されておりましたかー!

周辺は青線だった??

ということで、Tipy records innの一棟が連れ込み旅館ったということなわけですが、となると「この周辺はいったいどんな街だったんだ?」と思っちゃうわけですよ。

ここは遊廓だったのか?それとも、私娼屈だったのか??

ということで、ちょっと簡単に小田原の歓楽街についてまとめることにしてみましょうか。

小田原にあった歓楽街

まず、小田原にあった遊廓は初音新地でした。元々は海側の旧国道一号線沿いに点在していた旅籠屋が、1902(明治35)年に発生した小田原大海嘯の影響もあり内陸部の一角に集められて遊廓が誕生します。

そして花街だったのは宮小路。平成まで見番があり、かつてはたくさんの置屋や料亭があって多くのブリ漁師たちがドンチャン騒ぎをして賑わいを見せていました。今でも、だるまや清風楼、柏又などのお店が現存していますけどね。

そんで、私娼屈だったのが川崎長太郎の小説でも有名な抹香町と裏町になります。抹香町に関しては、周囲に点在していた売春宿が一画に集められて誕生したことが原因となっておりますが、裏町(うらちょう)に関しては、誕生した背景や年代は謎。。

ってか裏町に関しては小田原関連の資料をいくら探してもマジで出てこないんすよね。。どうなってんのよ。。

そんでそんで、私が今回宿泊したTipy records innはそんな裏町に位置しており、別館が元連れ込み旅館だったわけですね!

かつて青線だった通り

とはいえ、そんな裏町も古い民家は点在しているものの、建物が建て替わったり駐車場になったりでその名残はほぼ無い感じになっております。。

でもですよ、この場所には歓楽街だった当時を知る方がまだ何名か住んで居りましてですね、コアゼさんに別館を案内していただいた時には、周辺に住むコアゼさんの知り合いのお母さんと出くわして昔話を聞かせていただいたりもしました。

話を聞くと、別館の前の通り(上の写真の通り)には丸窓付きの風情ある置屋だとか連れ込み旅館が何軒か建っていて、建物の入り口には受付の御婆さんが座っていた光景が見られたとのこと。

1959年当時の周辺地図

小田原の一番古い住宅地図を参照してもこの辺に連れ込み旅館があったような痕跡は見られないし、先ほどのお母さんが「歓楽街だったのは東京オリンピックよりも割と前だったわよ!」とおっしゃっていたことからも、売春防止法によって1958年でその歴史に幕を下ろしたんかな~。。

その辺のことがわかる記録か何かがあればいいんですけどね。

いろんな店に連れて行ってくれた

という感じで別館を見せていただいた後、コアゼさんに小田原の街を案内していただけることになりました!

いつもは一人で散策することがほとんどであるものの、地元の方に案内していただきながら散策するのも楽しいもんですな(*´▽`*)

アイスコーヒーが染みる

まず案内していただいたのが、小田原の海沿い近くにある「ケントスコーヒー」というお店!

コアゼさんいわく「小田原のタモリがいるお店なんですよ!」ということでやってきたこちらのお店。店主さんが小田原の街の歴史に詳しくて、街歩きとか歴史の保存活動とかいろいろやっている方ということもあり、とても楽しくいろんな小田原話を聞かせていただきましたよん。

小田原の歴史を語る

資料や地図もあり、小田原のかまぼこに関する歴史とか宮小路の花街に関する話だったり。私も小田原には何度か訪れて自分なりに調べてはいるものの、店主さんからは知らない話をたくさん聞かせていただいて本当に勉強になりましたわい!

まだまだ話したいことがたくさんあるので、小田原行ったときにはまた伺わなきゃいかんな!!

ってか、話に集中しすぎてお店の外観とか写真いろいろ撮り忘れてもうたわ。。

↓↓ちなみに場所はこちらね

飲み屋にも連れて行ってもらった

ケントスコーヒーに行った後、まだ時間は18:00ということで、そのまま夕飯もご一緒することに!

コアゼさんチョイスで、ゲストハウスの周辺にある二軒の飲み屋に連れて行っていただきました。ゲストハウスのこととか小田原の街のこととか、あとは私のブログの活動に関してだったり、まぁ~いろいろ話しましたよ!!

コアゼさんは私より二つ上ということで年代がかなり近いわけですが、普段、知の冒険の活動で携わる方々は60~80代の方が多いということもあって年代が近い方と話してとても新鮮な気持ちになりました~(*´▽`*)

あと、二軒目に伺った「彩酒亭 洞(サイシュテイ ホラ)」というお店では、お店の方がすんげぇ面白い方でこれまた小田原に関する話をたくさん聞くことができました!!

といっても、ここでも写真をほとんど撮り損ねてしまったというね。。

↓せめて地図だけでも。。

ということで、結局15:00頃から22:00まで、だ~いぶ長い間コアゼさんとご一緒させていただきました(*´▽`*)

Twitterで軽く会話はしていたものの、初対面でいきなり7時間近くいろんな場所言っていろんな話をさせていただいてマジで感謝。

ってか、こういうの良いっすね!

街歩きって建物や地形を眺めたりしながら歩くケースが多いですが、私もそういうのは好きではあるものの現地の方との交流が一番楽しいし思い出に残るんですよね。私は知られていない町の歴史を掘り起こすってことでブログを書いてはいますが、結局はこういう活動を通じていろんな方々と出会うことが一番の目的なので!!

また行きますよん

小田原にはまだまだいかなきゃいけない用事があるので、Tipy records innはまた訪問したいっす!

いや~本当に実りのある週末でしたよ( ̄▽ ̄)

おわりに

みんなも行ってみてね

ということで、小田原に行った際にはぜひTipy records innに行ってみて下さいね。ココだけじゃなくとも、ゲストハウスっていろんな街にありますが本当に良いもんですね。

ゲストハウスに訪れる方って本当にいろんな人生を歩んでいる方々が集まりますし、普段の生活では出会うことがない方とであることもあると思います。ということもあり、これからも宿泊施設は老舗旅館を巡りつつもこう言ったゲストハウスにも時折訪問していきたいな〜と思った次第です!!

ではでは〜

参考文献

↓よければクリックをお願いします

詳細・地図

住所 神奈川県小田原市栄町2丁目4−13
電話番号 050-3627-9927
アクセス 小田原駅から徒歩5分ほど
リンク http://tipyrecordsinn.com/

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