創業100年超!横須賀最古参の老舗銭湯「常盤湯」とは!?

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こんにちわ!

日本中のニッチな博物館を主に取材してブログにしている『知の冒険』。博物館をメインにしてはいるものの、その傍らで老舗旅館や銭湯なども取材していたりするわけですが、今回紹介するのは、神奈川県横須賀市にあるレトロな銭湯『常盤湯』っす!

建物がとにかく味があるだけでなく、浴場のペンキ絵も実に見事で、お母さんもフレンドリーというめっちゃアットホームな銭湯だったんですが、今回は訪問した時に写真撮影と分かる限りの話も伺うことが出来たので、サッと記事にしたって感じになります。

ではでは、常盤湯とはどんな銭湯なのか?

以下で紹介していきますね~~!!

本記事のポイント

・お母さんがフレンドリーでアットホームな銭湯
・浴槽のペンキ絵には、滝と富士山を描いた素晴らしいもの
・創業は明治時代ということで100年以上もの歴史がある

ということで、今回は海軍の町である横須賀の老舗銭湯を紹介するわけですが、今まで、横須賀の銭湯だと「日の出浴場」「亀の湯」を記事にしてはいるんですよね。

「日の出浴場」「亀の湯」は、ともに建物や館内の雰囲気もレトロで私的には本当にたまらない銭湯なんですよね。でもでも、横須賀にはさらに「常盤湯」という、これまた雰囲気の良い銭湯もあるということで、軽自動車をフル稼働させて行ってまいりましたよん♪♬

その常盤湯の建物がこちら!!

訪問したのが21:00過ぎだったということで、すでに真っ暗の状態なわけですがこじんまりとした建物に加え、写真左に煙突が見えます。

見えますといっても、よ~く見ないと見えないっすけどね(;・∀・)

入り口はこちら!

さっそく、中に入ってみることにしましょ~~(*´▽`*)

お~~~、中は良い雰囲気っすね~(*´▽`*)

そして、時間も閉業に近かったのかお客さんは私だけ。入るや否や、女湯の方からお母さんが登場し、「貸し切りですね、ごゆっくりそうぞ!」と言ってくださいました(*´▽`*)

ということで、写真撮影の許可もいただき、風呂に入りつつ取材もさせていただけることとなりました~~♨

まず風呂に入るわけですが、壁はこんな感じになってました。

常連さんのお風呂セットがたんまりと置かれていて、ロッカーはわずか9つ。とはいえ、お客さんはいないし、時間的におそらく誰も入ってこないので、籐の籠を使いました。

写真の下に写ってますね(笑)

扉がデケェな

では、風呂場に入ってみることにしますか!

いや〜〜〜〜素晴らしい!!

入ると真正面に広がるペンキ絵がたまりませんな〜〜。パッと見はこじんまりとした広さで、床の青いタイルが独特ですね。これは30年くらい前に張り替えたものとのことです。

横から見るとこんな感じ

洗い場は、壁沿いだとカランとシャワーが両方ついています。現代っ子の私としては、シャワーがついてるのはありがたい。。

そしてケロリンは鉄板
一つだけ生き残ってましたww

あと、椅子といえばこの「永久腰掛け」ですよね!!

かろうじて一個だけ残ってました。けど、私は使いませんでした。。高さがあまりないのが気になるんですよね、、これ。

浴槽は二つありまして、、、

片方は薬湯っすね。

こちらがメインの湯ですが、温度が絶妙に程良くて、じっくり浸からせていただけました。ちなみに、常盤湯は都市ガスではなく薪で沸かしています。横須賀は、亀の湯、当り湯、日の出浴場、竹の湯のように薪で沸かす銭湯は多いっすね。

横浜でも中乃湯、間門湯、井川湯など、いくつかありますけども。。

薪で沸かすにもいろいろあるようで、お母さん曰く、「最近は木造の家も少なくなってきたでしょ。今も業者さんから買い取ってるんだけどね、昔に比べて廃材の数は少なくなってるの。」とのこと。とはいえ、廃材不足で沸かすのに危機的状況ってほどではないみたいっすけども。。

浴槽が弧の形なのも、たまらんな~~

あと、浴槽の側面のタイルも私は好きです。

一日で描き上げるの凄いよな~

しかし、男湯のペンキ絵は大変見ごたえありますな~~。

常盤湯では8~10年に一回くらいのペースでペンキ絵を描き替えているそうです。どこの銭湯でもですが、こうしたペンキ絵は男湯と女湯合わせて一日で描き終えるんですから、凄いっすよね~~。

一度、描いてる様子を生で見てみたいものですわ!!

「ナ」が長いのが特徴的

銭湯絵師・中島盛夫さんによるものですね。

左下にクレジットがあり、30.5.28と書いてあるので、4年ほど前に書かれたんですな~~

男湯と女湯の間にあった明かり

という感じで、寒い冬場ということで存分に体を温めるなどのリフレッシュタイムを堪能させていただきました!

そして脱衣所で着替え終わったあと、お母さんから閉業の時間になったということもあり、「女湯の方も、見ていかれますか?」と言ってくださったので、覗かせていただくことに(;・∀・)

女湯も富士山でした

お~~、こちらも富士山ですか!

今まで銭湯を巡った限りだと、片方に富士山を書いて、ペンキ絵を書き直すたびに男湯と女湯で富士山を交互に入れ替えるケースが多いように感じますが、こうしたダブル富士山も、たま~にみかけますかね。

男湯の絵は空想の風景っぽいですが、こっちはリアルにある場所なんですかね~~。静岡の伊豆半島辺りに、モデルの場所があるんでしょうか??

番台の上は物置になっている

風呂場以外にも、脱衣所にあるいろんなものもざっと紹介していきますか。

まずは番台から。今のお母さんが物覚えついた頃からすでに使っていたということで、かなり年季が経っている番台でしょうね。良い素材が使われてるんじゃないかな〜。

ちなみに、お母さんが言うには、番台に座っているところは見たことがないとのことで、座る場所は今のように物置き場になっていたとのこと。

この辺も時代を感じる品々ですよね

そんな常盤湯ですが、創業がいつかを訪ねると「少なくとも、私のお婆さんの親の代、なので三代は続いてるんですよ。だから100年は経ってますね。」とのことでした。正確な時期は不明なものの、少なくとも三代は続いてるとのことで、そうなると100年は経っているとのことでした。

であれば、明治時代頃の創業になりますかね。

建物は、創業時からそのままかは不明とのことですが、天井が他の銭湯より低かったり、湯船の狭さとかもあって、かなりの年季を感じます。

横浜にある『間門湯』も、こんな天井だった気がするな!!

女湯でよく見る赤ちゃん置き場

あと、女湯の脱衣所にあるのが、赤ちゃん置き場。

今はもう使われてないのでものが置かれていますが、昔はここに起ききれないほど赤ちゃんがいて、お母さんがお風呂に入ってる間に、番台のお母さんやお客さんが世話をしていたという、人情ある光景があったそうですわ。

昔はこうした場所が地域の方との交流の場になっていましたが、今は家の中ですべて生活が完結できますからね。とはいえ、今でも銭湯に通う地元のお年寄りの方々は、気分転換のため、ヒートショック回避のため、あとは他の常連さんとおしゃべりするのを楽しみに来る方も多いとのこと。

人は一人では生きていけないのですね。。私も銭湯のいいところって、そういう交流があるからで、この良さに気づくとスーパー銭湯が味気なく感じちゃうんですよね。。( ;∀;)

最後はロッカー。こちらもかなり年季が経ってますね。

そして所々は、鍵が無くなってますね。。パクられたのか、お客さん無くしちゃったのか。。

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おわりに

はい、以上になります!

しかし創業100年超ということで、もしかしたらですが、横須賀市に現存する銭湯の中で、常盤湯が最古参なのかもしれないですね。

しかし、今回はお客さんがいなくて貸し切りだったということもありますが、すんなり写真撮影も快諾していただき、お母さんも知ってる限りのいろんなことを話していただけました。

40分ほどの滞在でしたが、本当に楽しいひと時を過ごさせていただけました!

ということで、こういう銭湯好きな方がいらっしゃいましたら、ぜひ常盤湯へ足を運んでみて下さいね~~!!

参考文献

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詳細・地図

住所 神奈川県横須賀市佐野町3−8
営業時間 15:00~22:00
定休日 月曜日
駐車場 無料(1台)
電話番号 046-851-1849
アクセス JR衣笠駅から徒歩15分ほど

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