首都圏のマイナー路線「鶴見線」その今と歴史をたどった!

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鶴見線の駅を紹介

鶴見線の駅は、とにかくネタがある駅が多いんすわ。工場地帯でもあり、鶴見駅以外全て無人駅というだけですでにネタになるのですが、それ以外にも多くのネタを秘めている鶴見線の駅。
ということで、以下で幾つかの駅をネタを交えて紹介していきます。

すさまじい雰囲気の国道駅

鶴見線
国道駅は、もしかしたら鶴見線の駅の中でも一番有名な駅かもしれないです。「国道」という駅名としては似合わない名前もインパクトがありますが、この駅のすごいところは改札を出るとすぐわかるのです!
鶴見線
▲昭和レトロな雰囲気満載の国道駅
改札を出ると、この雰囲気である。まさに、平成の日本の首都圏とは思える異様な雰囲気。鶴見線の高架下に位置するわけですが、とにかく暗く、そして周囲の建造物がメチャクチャ古い。
写真の右側にあるように「国道下」という焼き鳥屋が営業しているのですが、その赤提灯がいかにも昭和の雰囲気を感じる。
鶴見線
▲太平洋戦争時の機銃掃射の跡
そして、国道駅のもう一つの見所がこれだ!ネットで検索すると色々な方が紹介していますが、高架下を出たすぐの場所には第二次世界大戦の際に打ち込まれた機銃掃射痕が見られる壁があるのです。

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浅野総一郎からとった浅野駅

鶴見線
こちらは、浅野駅。名前の由来は、上記で登場した浅野総一郎の名前からきています。この駅は、運行本数も乗客数も少ないにもかかわらず扇町方面の上下線と、海芝浦駅方面の上下線が面するため4番線まであり、ホームは3つあるという規模の駅。
鶴見線
鶴見線
とはいうものの、さすが鶴見線。駅の雰囲気はこんな感じ(笑)
駅のホームは広いものの、植物が元気に成長をし、広いホームを野良猫が歩き回るという一瞬廃駅かとも思えるような雰囲気なのです。

一般人は外に出られない海芝浦駅

鶴見線
鶴見線の駅の中で一番インパクトが強いのはこの駅ではないでしょうか?駅のすぐそこが海という衝撃の光景が広がる海芝浦駅。平日は東芝の社員の方が利用する駅なのでしょうが、休日は駅を観光がてら見にくる客が多いようです。
鶴見線
▲一般人は出ることができない改札
というのも、この駅の外は東芝の私有地となるため、一般の方は改札から外に出ることができないのです。なんという駅・・。駅の外に出られたらどうにでもなりますが、駅の外に出られないとなると、この駅で終電を逃すと駅のホームで潮風を浴びながら1晩を過ごすことになります・・。要注意(⌒-⌒; )
鶴見線
とはいえ、一応鶴見駅にも目立つところにこんな注意書きがあるので、まあ気づかないってことはないと思いますがね!何も知らないで、初めてこの内容を見ると「え、どういうこと?」ってなるんじゃないっすかね!
鶴見線
▲駅構内には公園があるぞ
そんな海芝浦駅には海芝公園という公園が解放されている。ここも改札の外ではなく、駅の構内にあり、電車を待つ間はここで東京湾をじっくり眺めることができます。
ベンチもあるし、景色にしても横浜ベイブリッジが見える他、暗くなった時は夜景も綺麗に見えるそうなのでもしかしたらデートにもいいかもしれませんぜ!でも、くれぐれも終電には気をつけて(⌒-⌒; )

安田善次郎からとった安善駅

鶴見線
こちらは、鶴見線の中間地点に当たる安善駅。この駅も、浅野駅や大川駅と同様に人の名前からきている駅なのです。その方は金融王といわれた「安田善次郎」からきているという。
安田善次郎は安田財閥の創始者で、旧富士銀行を創業しただけでなく日本銀行の初代理事を務めました。その他には、金融を通じて多くの事業化を支え、安田によって救われた銀行は80にも及んだという。まさに、資本主義経済の基盤を築いた方なのです。
浅野総一郎が由来の浅野駅、大川平三郎が由来の大川駅、そして安田善次郎が由来の安善駅。なんで安田駅でなく安善駅なのか?あくまで予想ですが、安田駅は新潟県にも高知県にもあるようなのです。駅名は基本被らないようにすることが多いため、この駅は安善駅としたのではないでしょうか。
駅名かぶりの例で言うと、東京や神奈川だと「武蔵××」と武蔵がつく駅がありますが、これは駅名がかぶらないような策のことが多いのだとか。
鶴見線
安善駅のホームの両脇以外にも多くの線路があります。この路線の中には、先ほど出てきた石油支線の線路も含まれるようです!

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JFE関係者専用の出口がある浜川崎駅

鶴見線
▲JFEの方しか出れない改札
海芝浦駅は東芝の関係者しか出ることができませんが、ここ浜川崎駅はJFEの関係者のみしか出れない出口があるのです。上の写真は浜川崎駅の改札になります。「これが改札かよ!」と突っ込みたくなると思いますが、そうなります!
鶴見線
立入禁止と言われると入って見たくなるのが人間の性ですが、ここは撤退!こういう特殊な出口や改札があるのは、浜川崎駅と海芝浦駅と京浜急行の神武寺駅くらいしか知らないっすな!
鶴見線
ちなみに、浜川崎駅には鶴見線の向かいに南武支線の駅があり速攻で乗り換えることができます。まぁどちらもマイナーな路線になるので、この駅の存在は知られていないわけです。

大川駅

鶴見線
大川駅も、朝の駅と同様に人の名前から取られたようです!どの方の名前かというと、日本の製紙王といわれた「大川平三郎」という方だそうです。
大川は、ヨーロッパの製紙の技術を学び製紙業として非常に優れた知識をもち、四日市製紙・中央製紙などの製紙行の会社など80もの会社を経営することにもなったそうな。
で、何でこの駅に大川平三郎が関係しているのかというと、鶴見線の前身である鶴見臨港鉄道を設立する際の発起人にもなったそうで、大川さんの名がこの駅に使われることになったという。
鶴見線
大川駅は端になるわけで、駅から先は雑草が生い茂る状態になっていた。首都圏にありながらも、こんな感じの駅なので私が訪れた際もそうでしたが写真を撮る鉄道好きの方達がよく訪れる駅のようだ!

武蔵白石駅

鶴見線
こちらは武蔵白石駅。駅名に「武蔵」がつく場合は、たいてい被り回避であることが多いですが、今回もそのようです。すでに白石駅は存在しているようなので武蔵白石駅となったようです。
では、白石という名前はどこから来たのかというと白石元治郎(しらいしもとじろう)からきているようです。この方は、実業家で日本鋼管の初代社長を務めた方。ただ、何でこの駅の由来になったのかというと、浅野総一郎の娘婿(娘の結婚相手)だからなんだとか。
白石さんも鶴見臨港鉄道の創業に出資したかと思っていたのですが、そうでもないよう。。
鶴見線
この武蔵白石駅は、扇町駅方面の列車のみが停車し大川駅行の電車は停車しません。ところが、大川までの切符を買っていれば武蔵白石駅でも降車していいという運賃法則なんだそうです。

昭和駅

鶴見線
続いての駅は、昭和駅。
鶴見線
▲かなりインパクトがある昭和駅
駅舎はかなりの年季を感じます。で、この「昭和」という名前は一体どこから来たのか?元号の昭和かと思いきやそうではなく、近くにある「昭和電工」の名前からきているようです。
ちなみに、熊本県には平成駅があり大阪府と長崎県には大正駅があるようです。
鶴見線
昭和電工は、日本電気工業と昭和肥料の会社が合併して両社の名前を取ってできた会社。工場がここにあるだけで、本社は東京都港区にあるようです。

猫と工場だらけの扇町駅

鶴見線
なにこの駅って感じ(笑)
どっかの植物園の入り口かよって突っ込みたくなる風貌ですが、これは立派な神奈川県のJRの駅なのです!もうちょっと手入れしてもいいんじゃないっすか??
この扇町駅の名前には、またまた浅野総一郎が絡んでおります。実は浅野家の家紋は「扇」。というわけで扇町という名がついたそうです!浅野さん、さすがっす!
鶴見線
そんな扇町駅ですが、この駅には多数の猫がいます。私が訪れた際には10匹程度おりました。エサは与えてはいけないんですな!
鶴見線
ちょっと近づいただけで逃げる猫がいれば、人間慣れしている猫もいた!こいつらは動じない奴ら!
鶴見線
▲扇町には特にたくさんの猫ちゃんがいる
猫を撫でていると別の猫が寄ってくるという、かわいいチームプレイを見せるここの猫!でも、エサは持ってねえかんな(笑)!鉄道の記事を書きに来たのに、猫に気を取られる28歳です。
鶴見線
で、取材を続けるのですがこの扇町駅は結構重要なことがあるのです!今回訪れた時がたまたまなのかしれませんが、明らかに鶴見駅付近の空気と、扇町駅の空気は違う。というのも、埃をまとったような匂いがするのです。
鶴見駅に戻った後は、すぐには収まったものの頭痛がおこり、扇町あたりの空気は大丈夫かと少し心配になったという。。。
続きはこちら!鶴見線に乗った記録を紹介するぞ!
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